「バイク乗り」ではなくなって一年間経過したので振り返ってみる

こんにちは。ぼっちバイカーです。

あっという間に年の瀬ですね。明日には2019年が終わりますがそれは僕にとって別の意味もあります。それはオートバイを降りてから1年間経過したってこと。バイクに乗り始めてから一年経過した記事はたくさんあると思いますがバイクを降りてから一年経過した記事はあまり見ないのでバイクを降りた理由や今感じていることをそのまま書いてみます。

結論を書いてしまうとバイクを降りて一年経過して感じたのは「子供に喜んでもらえた!」「趣味が増えた!」「刺激が少ない!」「お金が減らない!」でした。一年間経過して思ったのは、予想していた以上に後悔はなかったしポジティブな内容が多かった事に自分でも驚きました。

ぼっちバイカー
前半は”激寒自分語り”なので一年後どうだったかだけ知りたい人は真ん中くらいまでスクロールしちゃってください!

 

家族を優先してオートバイを降りた僕

一年間経過してどうだったか、の前に軽く”なぜバイクを降りたのか“を書かせてください。

もともと僕は2015年の秋からバイクライフをスタート。ちょうどその頃に生まれてくれた次男は今4才に。そして6才の長男は次の春には小学一年生です!早い!!

2015年から2018年12月末までの正味3年強という今から振り返ってみる決して長くはないバイクライフでしたが、非常に濃いものでした。最初はオンロードツーリングから始まりだんだんとオフロードバイクの楽しさにのめり込んでいき、ブログやSNSを通してどんどん知り合いができ、レースやイベントにたくさん出場して毎月二回はどこかへ遠征している。そして気がついたらオフロードバイクに乗っていないとストレスが溜まるほどどっぷりとハマっていました。

↓バイクに乗っていた最後の年のまとめ

2018年のバイク活動を振り返ったらレースメインな1年間だった件

家庭をもつ社会人で仕事もしている僕としては非常に充実していたし、それはこのブログでほぼ全て書き残しています。今から見返しても非常に濃い時間でした・・・!

一般的なバイクを降りる理由はリスクを許容できなくなった時

ネットで調べるとバイクを降りる理由として圧倒的に多いのは「怪我や死んでしまった時に責任が取れなくなったから」。バイクはスピードが出るし自分が悪かろうが相手が悪かろうが事故が起きてしまえば体へのダメージはライダーの方が圧倒的に高い。この事故のリスクは守るべきものが多いほど重く、そして事故発生確率を0%にすることはできない。というかリスクがあるからこそ車以上に感覚的で楽しめるのがバイクだと思います。

人間は成長して知り合いや大事なものができればできるほど”守るべきモノやコト”が増え、リスクを取れず身動し辛くなる不思議な生き物である」僕がこれに気がついたのは、家庭を持ってからでした。

でもこれが僕がバイクを降りた理由ではないです。(オフ車なら時速3-60kmだしクローズドコースならトラックなどに轢かれる事がないので死ぬことはまずないとかそういうことはおいておきます)

バイクを降りた理由は退路を断つためだった

バイクを降りるタイミングとして多いのがライフスタイルが変わった時です。仕事など社会的な変化(乗る時間が取れない)もありますし、結婚などプライベートが変わったタイミングで降りる人もいます。でも僕が降りた一番の理由は”自身への改め“でした。

当時はオフロードバイクが楽しすぎてすっかり趣味のライフワークになっていました。仲間と切磋琢磨じゃないですがみんなについていきたかったし、同レベルの人が圧倒的成長していると焦燥感もあった。仲の良い人達が参加するイベントに参加できないとなんとなく疎外感を感じてしまうこともありました。ひいてはSNS上でのやりとりがメインで数回しか会った事がない人が誰々とくっついたとか離れたとかそういう話すらキャッチアップしなきゃ!とSNSでタイムラインを眺める日々だったこともぶっちゃけありました。

オフロードバイクというよりバイクを通じて出会った人たちと趣味を共有できるのは本当に楽しかったし嬉しかった。でもここまでどっぷりだと家族はどうしてもおざなりになってしまう状況が正直ありました。「子供の幼稚園の友達の〇〇君からお菓子をもらった」というよりも「知り合いの〇〇さんが新しいバイクを買った」という話の方が正直面白かった。残念ですが僕はそういう状態でした。

この状態についてふと俯瞰して考える事があり(レース後の温泉の露天風呂で夜空を眺めながら)、「今の状況は異常だ。このままだといずれ家庭崩壊するか、家に居場所がなくなったまま一生を過ごすことになる」と感じ、その瞬間に「バイクは休もう」と胸のうちからスッと出てきました。

心の整理や自分が納得するために降りるまでの期限(約一年)を定め、予定通りにバイクを降りました。

「家族を優先するためにバイク降りました」というと「えらいね〜」となることもありますがなんてことない。”バイクにどハマりしている自分”が恐ろしくなって日和っただけなんです。家族との両立は無理でこうしないと家族と向き合えないというだけ。ただそれだけだったんです。

バイクを降りて1年経過してどうだったか

結論は冒頭でも書きましたが、バイクを手放してから一年が経過しました。振り返ってみてわかった事は、「子供に喜んでもらえた!」「趣味が増えた!」「刺激が少ない!」「お金が減らない!」でした。そしてバイクへのモチベーションは落ち着きました。

0.バイクには乗りたいけどモチベーションは落ち着いた!

みなさん一番気になっているのがこれだと思います。実際、バイクはいまだに好きだし道端で歩いててバイクの音が聞こえるとつい振り返ってしまう自分がいます。でも昔ほど「乗らないと精神が持たないぞ…」というほどではないです。

例えるならば「叙々苑の焼肉食べたいな〜」「回らない寿司食べたいな〜」って感覚に似てる。もうちょっと禁断症状とか出ると思ったのですが「自分でバイクを降りる決断をして、降りるまでにやりたいことをできる限りやり尽くす」をやったおかげか予想以上に大丈夫でした。もちろん、心の奥底には「子育てや過程が落ち着いたらいずれまた乗る」という想いがあり、気持ちだけでなくバイク貯金もこっそり溜めているのでこれもまた一つのよりどころなのかも。

1.子供に喜んでもらえた!

一番印象的だったのがこれ。今まで月に1-2回はバイクで外出(うち一回は泊まり)で家にいなかった父親が、ある時を支えにほぼ毎週末家にいる状態になりました。

子供は素直なので「え?今日もパパは家にいるの!?やった!!」と最初の数ヶ月は喜びつつも驚いていました。今までもバイクに乗っていない時間は200%家族の時間を大事にするつもりで動いていたし、バイク以外の時間は子供たちに愛情をいっぱい注いでいるつもりでいました。でも子供たちにとっての最大の愛情は「いかに時間を費やしてくれたか」だったんです。少なくともうちはそうでした。長野にバイクで遠征した帰りに買った好物の信玄餅よりも、家にいて一緒におもちゃで遊んだり公園に遊びに行ったりと時間を共に過ごす事に価値がある。バイクに乗っている時は気づきもしなかったことあったので「嗚呼、バイク降りてよかった・・・」と強く感じた瞬間でした。

2.軽い趣味が増えた!

オートバイの時間がなくなったので空いた時間で新しい趣味にチャレンジできるようになりました。

オフロードバイクに未練があったので山繋がりでMTB(マウンテンバイク)をまったりですがはじめました。オートバイほど規模も値段も時間も大きくないのでサクッと楽しめるし走ってみれば同じように充実感が味わえるので楽しいです。またもともと好きだったインドアな趣味(映画やテレビアニメ、ゲーム、漫画、本)もバイクに乗っていた時よりもたくさん楽しめるようになりました。オートバイ、特にオフ車はレースやイベントが終わってから洗車やメンテナンス、壊れた箇所の修理などで時間が取られていましたのでそういう時間が減ってその分家族や趣味の時間を多く取れるようになりました。時間ができたのであバイクメディアを立ち上げたみたり、eMTB専用のブログを立ち上げることもできました。結果的に時間が取れなくなってしまい続けることはできませんでしたが良いチャレンジとなりました。

3.刺激が少ない!

とにかくこれです。今まで濃い情報交換をしていたオフロードバイク仲間がいなくなってしまった(正確には僕がいなくなった)ので交友関係が激減しました。というか、僕は職場では隣の席の同僚ともチャットアプリで会話する感じなので、お昼休みの食事処やコンビニの店員さんと家族だけが話相手です(涙)

もちろんネットでは情報収集できますがやっぱり人と話したりする事が一番刺激になるし情報スピードも早い。新しい趣味(MTB)も徐々にマイペースでやっていることもあり、2020年はもうちょっと交友関係を広げていきたいなぁとも考えてしまうほど、今は刺激が少ない。趣味があるからこそ盛り上がれることを痛感しましたね。

4.お金が減らない!

シングルエンジン(妻は専業主婦)で35年ローンもあるがんじがらめな僕。オートバイに乗っていた頃は毎月のように10-20万円のクレジットカード履歴が襲いかかってきていた状況が、オートバイを降りてからは一桁万円の時もあるくらい支出が減りました。オフロードバイクは走るたびにパーツが壊れたり消耗品(各種フルードやタイヤ、ケミカル)やカスタムパーツ、ウェアや工具などなどでなんだかんだ結構使っていたんだなぁと。無論MTBでも支出はありますがオートバイと比べると圧倒的にお安いので今の状況だと無理がないと感じています。

僕は「お金は若い時に使うほど価値がある」と考える人間で貯金命ではないですがやはり家庭、特に子供がいると”なるべく残してあげたい”と思っています。あとお金を自分に使うよりも子供に使った方が多幸感が得られるので、「バイクにかけていたお金を〇〇に〜」みたいなのは意外と出なかったです。

バイクを降りる決断は心の声に従うのが間違いない

バイクを降りて一年間経過した僕がアドバイスをするとしたら「バイクを降りるかどうかは心の声にしたがった方が良い」ということを声を大にして言いたい。

色々悩みましたが僕は心の奥底の声に従ってバイクを降りることを自分で決めました。自分で決めたので後悔や恨みもないしだからこの一年間で”悪い虫”が激しく疼くこともなかった。もし妻から「バイクを降りろ!」と言われていやいや降りていたら半年後には絶対リターンしていた自信があります。これは理性や客観的な意見ではなく主体性を持って決める事なので、例え毎月赤字だったとしても家族よりもバイクが好きだったら降りるべきではないです。

「バイクを降りようかな?」と迷っている方はぜひ、一人で誰にも邪魔されない空間で本当に何がしたいのかを考えてみてください。迷っているという事はバイクを降りたいと思っている心の声も絶対あるはずなんです。そして他人に任せずに自分で決断してください。そうすればきっと気持ちよく次に進めるしバイクに降りた事で出会える新しい発見も絶対あります。スティーブ・ジョブスの有名な演説の「もしも明日世界が終わるなら今日は何する?」ほどではないですが、本当に大事にしたいことを見落とさないように生きていきたいですね!

2019年は種まきというか新しい事に色々チャレンジしてきたのですが2020年はもう少し深く継続して取り組める一年にしていきたいと思っています!

こんな感じ。

 

広告
最新記事を読む