サーロンLight BeeL1Jの速度メーターの誤差を修正する方法

こんにちは。ぼっちバイカーです。

サーロンLight Bee L1Jを12インチのモタードホイール化したのですが、ホイール変更したことでL1Jの加速力が増し、その結果30km/hまで到達するのにかかる時間が大幅に短くなりました。かっこいいだけでなく加速も増えるなんてさすが12インチホイール!!

・・・

まぁ、実際にはホイールが小さくなったことでスピードメーターと実速度の誤差が出ているだけなんですけど!

SUR-RON Light Bee L1J MINI-SUPERMOTO

このままだとメーター速度と実速度の誤差が激しく警察のご迷惑になってしまう。そうならないよう、今回の記事ではサーロンLight Beeのスピードメーターを修正する方法を紹介します。

サーロンLight BeeL1Jの速度メーターの誤差を修正する方法

最初に結論を書くとL1EやL1C、L1Jであれば公道走行用のメーターがつくと思うのでこのメーターの機能で「ある程度は」スピードメーターの誤差を修正することが出来ます。XやSは不明、というかメーターが違う?!

というのも公道走行可能モデルのサーロンのスピードメーター右上に「ギアレシオ」のようなインジケータが存在しているのです。

赤丸の部分。マニュアルには名称は特に書かれていない

ここがまさにスピードメーターの速度計算ロジックに関する設定。アイコンの通り本来であればスプロケットを変更した際に生じる速度メーター差を修正するためのものだと思われます。

僕のL1Jでは初期値が1.3でした。

今回はホイールを17→12インチへ変更したことでメーターと実速度の誤差が大幅に発生するはず。これを修正したいのです。

Light Beeで速度メーターを修正するにはキーオン後すぐに右のボタン長押しするだけ

ホイールやスプロケットのギア比を変更した際に、速度メーターを修正するには以下3ステップ!

  1. キーオン後すぐにメーター右下のボタンを長押し
  2. ギア比変更モードに入るので左右のボタンをポチポチして修正する
  3. キーOFFにすることで設定保存して終了

文字だと分かりづらいので動画を用意したよ。

長押しして左右のボタンをポチポチするだけ!

1.キーオン後すぐに右下のボタンを長押し

キーオンするとメーターが起動しますがそのタイミングで右下のボタン(以下画像の1)をポチッと長押しします。

サーロンLight Beeのメーターには左右にボタンがあり、長押しするのは右のボタン。キーオン後、なるべく早く長押し開始するのがコツ。

2. ギア比変更モードに入るので左右のボタンをポチポチして修正

ギア比変更モードに入ると右上のギア比インジケータの数字が点滅し、それ以外は真っ白になります。

右上の数字以外は真っ白に

ここで左右のボタンをポチポチ押すことで、このギア比?のような値を変更出来ます。

  • ギア比をロングにしたら:左ボタンを押す
  • ギア比をショートにしたら:右ボタンを押す

ポチポチと押せるのですが、この値が具体的にどういったロジックで計算されているのかは不明。

なお設定値は最低と最大が以下でした。

  • 一番ロングの設定:0.7
  • 一番ショートの設定:1.5

Light Bee L1jは最初から「1.3」でした。(念の為もう一度書く)

3. キーOFFにすることで設定保存

ギア比を選んだら、キーオフ。

その後もう一度キーオンし、速度メーターのギア比が変わっていればOK。

これで設定は完了。簡単。

今回は「1.3」から「1.5」に設定変更した

今回僕は12インチホイールにしたことで大幅なショート化が進んだはず。

設定前:1.3
L1Jは初期値「1.3」となっているれている
設定後:1.5
1.5に設定変更した

もともとの設定が1.3だったので迷わず1.5に変更。これで実際の速度との誤差を調べて見ることに。

誤差が大きい場合、特に「実スピードよりも大幅に速い速度が表示される場合」はもうどうしようも無い。1.5が上限なのでスプロケを変更してギア比でロング化して行くしか無いですな。

設定「1.5」で実速度と比較してみた

今回はスマホアプリ「スピードメーター 55 Start。GPS 速度計+HUD」を使って速度の比較を行いました。

スピードメーター 55 Start。GPS 速度計+HUD

いわゆるGPS速度計ですが、プリウスに乗ってアプリの速度誤差を調べた限りは一定速度で走る分には誤差はかなり少ないと感じました。

今回は3回計測したので科学的な根拠に基づく計測結果です()

このGPS速度計アプリを正として、サーロンのスピードメーターとの誤差を調べました。

速度テストの結果

以下2パターンでテストしました。

1. 設定「1.3(L1jの純正設定)」でメーターがどのくらいずれるのか

まずはスピードメーター調整なしで走行。

実速度が時速30km/hで走行した時にサーロンのスピードメーター読みで「38-40km/h」でした。約10km/hくらいの誤差。道理で以前より早く30km/hに達するはずだ。

シンプルに不便ですし警察に捕まったらメーター誤差が激しいので罰金コース。

このままじゃ走れない。

2. 設定「1.5」でメーターがどのくらいずれるのか

バイクをショート化した場合の速度メーターでできる最大の調整が「1.5」です。

結果は「誤差はほぼ0!ただ1-2km/h程度ずれる気も?」でした。

というのも一定で走るのって案外難しく、数字が多少前後してしまうのです。ちょっとしたスロットル操作で1-2km/hくらい前後するし、GPSアプリの限界ってことでまぁ許容範囲ということにしたい。

結論:L1Jを12インチ化したらメーター設定を「1.5」にすればOK

つまりL1Jの前後ホイールを12インチにしたら何も考えずにメーターの調整で「1.5」とすればOKです。

設定を1.5にすることでL1jの12インチモタードのメーター調整ができる

これでスピードメーターと実速度差は誤差の範囲内となる。

計測した時のサーロンの状態

年のため、計測時のサーロンの状況は以下でした。

  • サーロン Light Bee L1j MY2021
  • 前後とも100/90-12タイヤ
  • 一次:純正ベルトドライブ
  • 二次:チェーン(フロント14T:リア58T)

前提が違うとまた設定も変わるので念の為。

L1EやL1Cだとリアスプロケットが48Tなので設定は違うはず

これ多分あまり知られていないのですが、「L1E(L1C)とL1Jはリアスプロケットの丁数が10Tも違う」のです。知られていないと言うかL1jの情報自体がネットにはほぼ載っていないというアレ。

具体的にはL1Eは48Tなのに対してL1Jは58Tとなっているのです。

LightBee X、L1E、L1Cはリアスプロケは48T

L1jを12インチ化した時にリアスプロケットがホイールサイズにかなり近くてテンション上がったのですが、L1eを12インチ化した場合、あそこまで頭悪そうなリアにはならない。逆に言えば、L1eの人がリアスプロケットをでかくしたい場合にはL1jの純正パーツを購入すれば良いということですね。

このリアスプロケットの違いに加えてホイールサイズも1インチ違うのでかなりロング気味、というかL1Eから見るとL1jはかなりショートなんですね。

L1EとL1Jで乗り比べた時に、L1Jで感じた「クイックさ」みたいなものはこのあたりから来ていたのかも。L1Jは原付一種で最高速度は30km/hでれば十分なので加速に振るのは良い選択のように感じますね。

Light Bee L1EやL1Cだと1.2か1.3あたりかな?

L1Eのオーナーであるのの君に聞いたところ、L1Eのメーターは初期状態が「1.0」とのこと。L1Jは1.3が初期値なのでここから違う。

L1Eの初期設定だと「1.0」

まとめるとL1EはL1Jと比べこんな違いがあります。

L1E L1J
タイヤ 前後19インチ 前後17インチ
フロントスプロケ 14T 14T
リアスプロケ 48T 58T
メーター初期値 1.0 1.3

L1Eは「ホイールを19→17インチ」、「リアスプロケを48T→58T」することで3ポイント分ショートになっている。なのでもしL1E、L1Cを12インチホイール化する場合には、1.0から1.3か1.4にすると良い感じかも?

まとめ

サーロンLight Beeの公道走行可能モデルのメーターではギア比をいじったりホイールサイズを変更した場合に調整することが可能です。

やり方はキーオン後にメーターの右ボタンを長押しして設定モードに入るだけ。

これによりサーロンLightBeeでチェーンやスプロケ、ホイールサイズを変更後に調整がある程度できます。ただ極端なセッティングだと対応出来ないのであくまで「純正からちょっと変更下くらい」を目安に考えましょ。

これ以上となると海外からバッテリを輸入してBMSにBlueToothを積んでスマホアプリと通信してメーターをカスタムするってなりますね。

とりあえずL1Jを12インチモタード化したら設定を「1.5」にすることでスピードメーターの誤差は落ち着いてくれました。

こんなかんじ。

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