ブラウン シリーズ9のシェーバー用洗浄機が故障したので修理してみた

僕は昔から髭剃りはカミソリが苦手で、電動シェーバーを愛用しています。

メーカーは色々試して来ましたが、僕は直毛で剛毛な体質なのでブラウンのシェーバーが一番合っていると感じており、現在はブラウンのシリーズ9を愛用しています。これが一番キレイに剃れる気がする。

ブラウンシリーズ9

上記写真はシリーズ9の最新モデルですが、僕のは二年前(2019年)くらいに購入したちょっと古いモデル。洗浄機付きでした。

この自動洗浄機ですが、エタノール洗浄してくれ内蔵されたファンにより洗浄から自動乾燥までやってくれます。洗浄機付きモデルは本体価格も維持費もかかるのでお金がかかります。ただ仕上がりがスッキリしてて気持ちが良いので気に入っていました。

・・・

ででタイトルの通り、使用してから二年経過してブラウンシェーバーの洗浄機が故障しました。

今回は洗浄機が故障したが治すことができたので全国の同じ悩みを持った方の参考になればいいなと思い、記事を書きました。

ブラウン シリーズ9の洗浄機が壊れたので修理してみた

一言でいうと「ブラウン洗浄機のボタンを押しても洗浄液が出てこない」という故障でした。

故障した洗浄機

「洗浄機が壊れた」と言っても状況は様々です。今回はこんなかんじでした。

  • シェーバーをセットするとちゃんと認識してランプも正常
  • 洗浄液センサーも問題なく、ボタンを押すと普通に洗浄開始される
  • シェーバーがブーンと動くものの、洗浄液が出てこない
  • 洗浄液が出ないまま空運転し続けて何事もなかったかのように終了する

購入から二年は経過しているので保証も無い。しかも家にはまだ買いだめした洗浄液が箱ごと残ってる。。。突然シリーズ9の洗浄機付きモデルを買い直すほど余裕は無いし、どうしよー!っとなってしまいました。

洗面所にはまだ未開封の洗浄カートリッジが・・・

ということで覚悟を決めて修理することに決めました。

修理センターに送ると1万円くらいかかると聞き、まずは自分でやってみることに。

洗浄液が出てこない故障の原因を考えてみた

洗浄液がカートリッジから上に出てこないのは「水を吸い上げるモーターが動作していないから」のはず。

モーターが動作しない理由は以下のどれかかなと思いました。

  1. モーターは動くけど何らかの理由で回らない
  2. モーターの電極が接触不良で動かない
  3. モーター自体が壊れてしまった
  4. 回路側の故障でモーターを動かす命令が届かない

上の1か2だったら素人の棒でもいじったら動くようになるかもしれないと思いました。でも3か4だったら僕にはお手上げ。モーターを分解するのとか無理だし回路とか意味不明。ハンダが割れてるくらいならなんとかなるかも?

まずやるのがネット検索。ネットで「ブラウン シリーズ9 洗浄液 故障」で検索してみましたがブラウンの昔のシリーズの洗浄機の分解記事はあったものの、シリーズ9の分解記事は見つけられませんでした。ただ技術的には枯れた分野だと思うので基本的な構造は大きく変わらないはず。ということで壊すことも覚悟して望みました。まあもう壊れているので今更どうということはないのです。

ブラウン シリーズ9の洗浄機故障の原因はモーターの固着だった

ということで作業をしていきます。なお今回の分解では工具は必要ありませんでした。めちゃめちゃ簡単です。

注意!僕はブラウンの社員でもなければ手先が器用な人でも無い、ただの不器用な一般人です。このページ通りやっても故障したり怪我をする可能性もありますので自己責任でお願いします。

今回はエタノールの洗浄液が上がってこなかったのでモーターが動いていないようです。モーター本体が死んでいるか、モーター周りのパーツがだめになっているのか、そもそもモーターまで電気が来ていないか。。。

「モーターが正常に回るかどうか」だけならネジを外す必要もありません。

モーターが正常に回るか指で触ってチェック

エタノール液を取り付けるときに「カシャ!」とカバーを開けると思います。同じことをして下から見上げると、こんな感じのパーツがあると思います。

モーターはこのパーツの中に入っている

モーターにつながっているこのパーツ。キャップを外すだけでモーターのプロペラ部分にアクセスできます。

このキャップは結構固く、あとエタノールで滑ってしまうのでマイナスドライバー(等細長いもの)で横上から多少こじってあげます。ゆっくり壊さないように何回かやってるとぽんと外れます。(ちょっと硬いです)

マイナスドライバーで外した

このポンプのような白い羽根のパーツがモーターにつながっており、回ることで洗浄液を吸い上げているっていうわけですね。

ポンプのパーツ

このパーツを指で軽く回そうと触ってみると・・・

あれ、動かない!!!

モーターのファンが固着していた

割と強い力で押してもびくともしないくらい固い。本来は指で触ればくるくる回るので固着してますね。洗浄液が出てこないのはこの固着が原因である可能性が高いぞ!

指で押してもダメだったのでマイナスドライバーにウエスのような布をまきつけて少し強めに横からのチカラを与えたところ、固着が取れてくるくると回るようになりました。

調べてみると今回は軽度な固着だったようで、重度な固着になるとモーター自体を分解しないといけなくなるらしい。軽度で良かった・・・

動作テスト

電源自体は問題なく入るので、サクッとテストしましょう。

電源ケーブルを差し込んで、試運転です!!洗浄カートリッジをセットして電源挿してシェーバーをセットしたらスイッチオン!

画像では分解していますがここまでやらなくても良かった( 後述)

スイッチをおして洗浄スタート。

するといつものようにモーターが回る音がして洗浄液が上に上がってきて、シェーバーが動く頃にはちゃんと液体が出ていて洗浄されていることを確認。(洗浄液が基盤に飛ばないか心配だったので真似しないほうが良いですね)

無事動くことを確認。よかった・・・なおった・・・

あとは逆の手順で戻すだけです。

作業はここで終わり!!かんたんでしょ?

令和コソコソ裏ばなし

以下は今回不要だった作業なのですが、実は裏で色々合ったので記念?にメモとして残しておきます。

勢い余って分解しすぎた

僕は最初、「原因はモーターの故障だろう」と踏んでいたのでモーターを外そうとして分解。ネジを外して上部の洗浄ボックスを外すところまでやりました。

今回は完全に無駄でしたが、写真撮影もしたので書き残しておきます。

まず、洗浄機の外側のカバーを外しましょう!・・・と思って洗浄機をぐるっと見てみてもネジが見当たりません。シール類に隠れているわけでもなさそう。

実は裏側にツメをぱちんと外すことでカバーが外れます。

ツメの場所は、洗浄液カートリッジを入れる時のようにカシャッと蓋を開けて中を覗くと見つけられます。こんな感じの爪が壁にあります。

洗浄機のツメが壁の端に!

これをこんな感じで指かマイナスドライバーで壁側にぐいっと押します。

ぐいっ!

「ぱちん」と小気味の良い音がするので外れたかどうかはそれでわかるはず。

ツメを外した図

こういうツメが全部で5箇所あるので外します。

半分はこんな感じ

もう半分は写真が撮影できない場所だったのですが見ればわかりますよ!

カバーを外すとはっきりツメが見えたので、位置の参考までに写真を撮影しておきました。

5箇所のツメの位置

5箇所全部ツメを壁側に「ぱちん」とやったら、ちょっと怖いですがゆっくりカバーを持ち上げます。やや引っかかると思うので「洗浄カートリッジを外すときに押すボタン」をおさえながらカバーを引き上げていきましょう。

これでカバーが無事外れました!!

洗浄機のカバーを外した図

カバーを外した際に電源ボタンパーツがぽんと外れるのでなくさないよう注意です。

電源ボタンパーツ

この先っちょが基盤の電源ボタンをポチっと押してくれているというわけですね。

分かりづらいけどこんな感じで基盤の電源スイッチを押している

カバーを外れたら下からモーターにアクセスします。

洗浄ボックスを外した図。モーターが見える。

モーターの端子以外にも謎の電極二本にも電源が流れているようです。多分これで洗浄液のエタノールの濃度をチェックしているのかもですね。(洗浄液が減ってくるともったいないので水を継ぎ足して使おうとしてエラーになったことがある人ならわかるはず。僕だけ?)

モーターが動かなくて、モーター交換をする場合にはここまでアクセスしてモーターを外す必要がありそうです。モーターの外し方がわからなかったのでこの先はやや大変そうだなって思いました()

しかし、普段使っている洗浄機も中を見ると面白いですね。電気工作の知識0なのであれですが面白い。

シェーバーを置く台の部分

探り探りでやったので勢い余って分解しちゃいましたが、結果構造がわかったのでやってよかった気もしています。不要だったけど。

戻す方法ですが、カバーを戻すときは外すときよりも抵抗もなく簡単に戻すことができたのでケーブルを挟んだり変な負荷をかけないよう注意すれば大丈夫です。

メルカリで予備の洗浄機を買ったのに失敗した話

というかですね。実は最初は分解するつもりはなかったんです。だって原因が固着だなんて思いもよらず「モーター故障か基盤故障だろう」と疑っていたからです。分解してもダメだろうと思い、メルカリでシリーズ9の予備洗浄機を買ったんですよ。

メルカリで洗浄機を買ったのです

しかし。

届いてみてみると僕の持っているシリーズ9のモデルは非対応だったのです。見た目は一緒なのですがシェーバーの差込口が若干斜めで、無理やり差し込んだものの僕の使っているモデルはそもそも認識されないので洗浄がスタートしないのです。。。

みなさんも洗浄機を買うときは自分のモデルが対応しているかチェックしてください。シリーズ9とひとくちで言っても対応していない可能性があります。しかもオークションとかだとそのへんまではフォローしてくれません!!!とんだ地雷でしたわ。

実はここ数ヶ月ずっとメルカリで手頃な値段の洗浄機(電源は不要で良いので安いやつ)を探しており、ようやく出てきた一品だったので調べが足りなかった。。。

右はメルカリで買った洗浄機(結局使えなかった)

なので今回の作業も実は、モーターを交換するつもりだったんです。右の使えない洗浄機からモーターやらパーツを部品取りするぞって思っていました。結局固着が原因だったのでメルカリで買った洗浄機はノータッチ。このまままたメルカリに流そうと思っています^^

ブラウンのシリーズ9用の洗浄機を修理した話でした

今回の原因は「モーターの軽度な固着」でした。後で調べてみるとこの洗浄液のエタノールって結構トラブルになりやすいみたいです。

僕ができる対策としては一定期間使わないと固まったりする定期的に使うことが肝心。ってところですかね。最近はリモートワークで髭を剃る機会が減っているのですが、メンテの意味でも定期的に使ってあげようと思いました。

みなさんもブラウンの洗浄機が故障して「洗浄液が出てこなくなった」場合にはモーター部分の固着が原因かもです。物は試しでやってみるのもありなのではないでしょうか。

こんな感じ。

 

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