QNAPのNASをHDMI接続して写真や動画をテレビで見る方法(QuMagieも見れる)

こんにちは。ぼっちバイカーです。

QNAPのNASではHDMI接続して写真や動画をテレビで見ることが出来ます。

TS-462をテレビにHDMI接続することで写真や動画が楽しめる

今回はNASをテレビにHDMI接続するやり方、僕が気に入っているQNAPのスマートアルバム「QuMagie」をテレビで見る裏技的な方法を紹介。実際に使ってみてメリット・デメリットが合ったのでそのあたりの感想も書きます。

「テレビでNASの写真を観てみたい!」という人はぜひ読んでみてください。

目次

QNAPのNASをHDMI接続して写真や動画をテレビで見る方法

QNAPのNAS「TS-462」の製品ページで以下を見つけました。

TVまたはモニタをHDMIに接続

そう。QNAPのNASはテレビにHDMI接続することが可能なんです。

テレビにHDMI接続すると出来ること4つ

NASをテレビにHDMI接続すると出来るのはこんな事。(2022年12月現在)

  1. NASの写真や動画をテレビで直接みれる(4K、60fps対応)
  2. テレビでWebブラウザ(Chrome, Firefox)が使える
  3. NASの管理アプリQTS(QNAPのOS)へアクセスできる
  4. 監視カメラをリアルタイム表示

もはや「NASとは?」といった感じですが、とにかく色々出来ます。

NASをHDMIディスプレイ接続

NASとテレビをHDMI接続します。

HDMI接続したテレビやモニタでネットワーク越しではなくNASをテレビに直接接続するので映像はすべて4K、60fps対応。画像表示のレスポンスも高速になるのかな?期待できます。

NASをTVで操作する3つの方法

操作方法は3つあります。

  1. スマホ向けリモートアプリ「Qremote
  2. キーボード・マウス
  3. 物理的なQNAPのリモコン

まずはQremoteアプリかキーボード・マウスのどちらかでまずは使ってみましょう。物理リモコンもあるようですがこちらは今回は触れません。

HDMI接続するためにやるべきたったの1つの事

テレビ接続する前の準備として1つだけやるべきことあります。

それはNASのQTSのアプリセンターで「HybridDesk Station」アプリをインストールすること。

HybridDesk Stationアプリ

HybridDesk Stationってなんだ?

リリースノートを調べたら2015年から公開されているTV出力用アプリ。リリース頻度もそこそこあり、最近でも2022/12/2にセキュリティアップデートが合ったりとちゃんとメンテされているので安心して使えます。

実際にNASをテレビにHDMI接続してみた

あえて上記アプリをインストールせずにとりあえずNASにHDMI接続してみると、画面に「HybridDesk Stationをインストールしてくれ」と表示が出ました。やはりインストールしないと使えません。

ということで、パソコンからNASへアクセスしてQTSを開き「HybridDesk Station」をインストールします。

QTSのAppCenterの大項目「HybridDesk Station」をクリックすると、HybridDesk Station上(つまりテレビ画面)で使えるアプリが表示されます。インストールしないとテレビに繋いでも何も出来ないのでここで使いたいアプリをインストールしましょう。

僕がインストールしたアプリたち

手元の適当なモニタにHDMI接続。今度はログイン画面が表示されるのでNASのユーザーID/PASSでログインすると…

HybridDesk Stationのログイン後の画面(モニタ)

これがいわゆるHybridDesk Stationのホーム画面。

ファイル閲覧アプリ、写真や動画を見るアプリ、そしてWebブラウザも入れてみました。

Photo Stationアプリ
NASから僕のブログもHDMI接続で見れた!

これもう、ちょっとしたPCですね!!

HybridDesk Stationだけを再起動する方法

HybridDesk Stationが固まって操作不能になったり不調な際にはNAS本体の「USB ワンタッチコピーボタン」を6秒間長押しすることでQNAPのOSはそのままに、HybridDesk Stationアプリだけを再起動出来ます。

10番「USB ワンタッチコピーボタン」

NAS本体は再起動しないでよいの助かる。これ最初に知っておきたいやつ

リモートアプリ「Qremote」が想像以上に使える

テレビ画面を観ながら操作するわけですが、キーボード・マウスで操作するの、大変じゃないですか?

QNAPのリモート操作アプリ「Qremote」がAppStoreにあります。(androidは未確認)

Qremoteアプリ

初回起動時だいぶ古いiPhoneの画像が出てきて震えましたが、現時点で最新のiOSでもちゃんと動きます。

Qremoteアプリを起動し、NASへ接続します。すると・・・

Qremoteアプリ起動!

Qremoteはてっきり簡素なアプリだと思っていたのですが、アプリ一覧のショートカットをスマホ側から選べたり、マウス、キーボード入力対応と想像以上にリッチで作り込まれており驚きました。

マウス操作も出来る

遅延は気になりますがマウス操作のドラッグも慣れればそこそこ使えます。左右クリックも出来ます。ただホイール操作は出来なかったのが残念。キーボードもスマホ入力なので使いやすいです。

Qremoteがあれば物理的なキーボード・マウスが無くても最低限の操作は十分可能です。

HDMI接続したテレビでQuMagieを見る方法

普段よりQNAPのNASで写真管理されている方なら気づいたと思います。

スマートフォトアルバム「QuMagie」のアプリがAppCenterのHybridDesk Stationに存在していないのです。(2022年12月現在)

僕がQNAPを使っている一番の理由は家族の写真をGoogleフォトからNASへ移行したかったからでした。そして移行する上で一番気にしたのがアルバムアプリ。10年以上かけて撮影された膨大な写真をストレス無くパラパラ見ることが出来るQuMagie気に入り、QNAPに決めたのです。でもTVではみれないのか・・・。

??「アプリが無いなら、Webブラウザから見ればいいじゃない」

・・・どうしても諦めきれなかった僕の脳裏にこんな言葉が聞こえました。

少し手間だけどQuMagieをテレビで見る方法

QuMagieアプリが無いのは仕方ない。Webブラウザで無理やりQuMagieをテレビで見る方法を見つけたので紹介します。

やることは簡単。

テレビのHybridDesk Station上でChrome(またはFirefox)を開き、QuMagieのアドレスへアクセスするだけです。

  • アドレス:http://<NASのアドレス>:8080/apps/qumagie/

もしQTSアプリもインストールしているのであればもっと簡単。QTSアプリにアクセスし、QuMagieアプリを起動しましょう。

QTS上からQuMagieアプリを選ぶとChromeが起動する

これでテレビでもQuMagieがみることが出来ます!

テレビで見るQuMagie

…ただ、このアクセス方法はちょっと、というかかなりの手間です。

そこで…!

ブラウザのホームページ登録かお気に入りに入れれば利便性アップ!

もしWebブラウザを他の用途で使わないのであれば、ブラウザのホームページ登録を使うことで利便性が大幅にアップする事に気が付きました。

ホームページ登録とは、Webブラウザ起動時に開くURLをカスタマイズすることが出来る設定。これやれば、ホーム画面からChromeを開けばQuMagieに一発でアクセス出来ます。

ブラウザごとの設定手順は以下

ホームページ設定でQuMagieのURLに変更してしまいましょう。これで次回以降はブラウザを開けばQuMagieにアクセス出来ます。

Chromeの起動設定画面

これで少しは便利にQuMagieが使えます。

ミラーリングには戻れない?NASからHDMI接続すると写真が想像以上に綺麗!

語彙力が低くて申し訳ないのですが、大きいテレビに映された写真がとっても綺麗でした!

「僕のiPhoneのカメラってこんなにきれいなの?」って。

例えるならば「映画館の大きいスクリーンで映画を観た時と自宅テレビで映画を観た時の違い」みたいな感じ。やはり大きいテレビだと情報量が多いので印象が違う。

テレビ画面にきれいな写真が大量表示されるのは圧巻!

スマホやパソコンで見るのもよいですが家族で共有するならやはり大きくてキレイなテレビでみるほうが盛り上がると思います。妻と色々懐かしみながら眺めていたら一瞬で1時間が過ぎてしまいました。。。老後が楽しみです!!!

正直、テレビネイティブなQuMagieレベルのアプリが使いたい

勝手な期待ではあるのですが、僕はテレビでQNAPのスマートアルバムアプリ「QuMagie」かそれ以上の体験を期待していました。

残念なことに2022年12現在、テレビではQuMagieアプリが入っておらず、Webブラウザ経由で見ることは出来ますがテレビに最適化されているとは言えない状況です。

用意されている写真や動画を閲覧するアプリは「PhotoStationHD」です。このアプリ、ギャラリー機能、数百枚程度の写真なら全く問題ないのですが数万枚の写真となってくるとテレビでの使い勝手があまり良くない。具体的にはギャラリーを開くと数百枚分がロードされるのですが、それ以降はスクロールバーを下に移動することでまた数百枚追加でロードされる仕様。しかも古い順に表示されるので最新の写真を見たい場合には百回くらいロードしないといけません。。「検索」で表示させる期間を絞れますがこんなの毎回やってられないよ…。

Photo Station

PhotoStationは元々Webブラウザのアプリなのでしっかり使うにはキーボード・マウス前提という印象です。

キーボード・マウス無くても使えちゃう便利なQuMagieレベルの写真閲覧が出来るテレビネイティブなアプリが欲しいです(言うのはタダ)

NASのテレビHDMI接続はメリット・デメリット両方ある

NASをテレビにHDMI接続し、色々触ってみました。

テレビにNASを接続した結果どうだった?

嬉々として色々と操作してみましたが、期待したほど完璧なものではなかったという印象。

メリットは当然ありますがデメリットもありました。

NASをテレビにHDMI接続するデメリット

まずはデメリットというかうまくいかなかったことから。

NASでインデックス処理が走ると動作が重くなる(当たり前)

これは当たり前かもしれませんが、NAS側でインデックス処理が始まるとテレビでの操作や写真・動画表示の動作が重くなってしまいます。

NASは裏で色々処理している

これは仕方がない事。NASとしてしっかり職務を全うしてほしいので全然良いのですが、やっぱりNASを直接操作するのはあんまり推奨されていないのかな?クライアントアプリでやったほうがよいのかな?と感じました。

HDMI接続しても劇的にレスポンスが良くなるわけではなかった

「HDMI接続したテレビ」と「ネットワーク越しのPC」の2つからそれぞれ、Photo Stationアプリのギャラリーをスクロールして眺めたり、写真・動画を開く操作をして体感速度に違いがあるかチェックしてみました。

結論だけ書くと、操作感や体感スピードにあまり違いを感じませんでした。なんなら動画再生はテレビよりPCの方が速いまである。

HDMI接続ならネットワークのレイテンシも低く、サクサク動作するのかと思っていたので意外。ボトルネック(?)はネットワークではなくHDDのスピード?アプリ側?ディスクスピードの問題ならSSDキャッシュ積んだりディスクをSSDにすればHDMI接続がもっと早くなるかもしれません。

キーボード・マウス前提がとっつきづらい

QNAPの物理リモコンやQremoteというスマホアプリはありますが、膨大な写真データを年月を横断しながらパラパラと観たい場合にはキーボード・マウスが必須だと感じました。

QuMagieは使いやすいけどそれでも操作が忙しい

リビングのテレビボードに常時キーボード・マウスを置いておくのはスマートではないです。かと言って普段しまっておくとなると、「今観たい!」という瞬間に使えなくてめんどくさくなってしまいます。

正直、僕は全く問題ないです。でもITオンチな妻はリモート操作アプリQremoteを使う時点で脱落してしまう気がしています…

アプリがPC用のUIなので仕方ないのですが、キーマウ不要でリモートアプリからでもサクサク使えるテレビ向けのアプリものだったら、もっと使い勝手が良いんだろうなぁと。

NASをテレビにHDMI接続するメリット

期待通り、期待以上、あと気づかなかった嬉しいと感じた事を書きます。

NASのHDMI接続はミラーリングより画質が圧倒的に良い

今まではスマホからテレビへミラーリングし、家族写真をワイワイ眺めていました。でも今回、NASにHDMI接続した時の方に「あれ、普段より写真綺麗だな!」って感じたのです。

…調べたら出力方法の違いでした。

NASに保存している写真は4K(3840×2160)が多いです。でも普段使っているAmazon Fire TV Stick のミラーリングはHD(1920×1080)画質、つまりミラーリングだと本来の画質を発揮出来ていなかった事になります。今更気が付きました。。。

NASをHDMI接続するだけで4K画質の写真がテレビで楽しめるのは大きいメリットです。

ネットワークエラーが起きてもGUIでNASを操作出来る!

HDMI接続で「良いな!」と思った事は「NASがネットワークエラーで繋がらなくなった時にGUIで対応出来る」ということ。

ネットワーク変更したタイミング等でNASに接続できなくなると少し厄介なんですよね。

NASにHDMI接続してCUIでadminアカウントでログインしてネットワークをリセットしていたのですが、たまにしかやらない作業なので覚えていられないのです。

これからはNASにHDMI接続すれば、普段どおりGUIでQTSにアクセス出来ます。設定変更も簡単。これ、地味に嬉しい特典と言えます。

NASを無線化すればテレビボードに置く難易度が下がる

これはHDMI接続のメリットというよりは使いこなすテクニック。

NASを無線化してあげれば場所の制約がなくなるのでテレビボードに置く難易度が下がります。

NASの無線化については以下記事でガッツリ書いていますので気になる方はチェックしてみてください。

【NASを無線化】QNAPのTS-462をQXP-W6-AX200でWi-Fi化してみた

NASはNASとして使ったほうが良い。けど画質を求めるのならアリ

NASをHDMI接続して色々触ってみた感想としては「NASはNASとして使ったほうがよい」ということ。

Photo stationもQuMagieもキーボード・マウス前提のアプリだと感じましたし、NAS本来の処理(インデックス作成等)が走ると重くなるのでクライアントツールの出来としてはちょっと不満があります。

テレビでNASのデータを見るなら素直にDLNAみたいなマルチメディアストリーミングサーバーにするか、スマホのQNAPアプリを開いてテレビにミラーリングする方がシンプルだしNASの使い方として正しいと思います。

ただし、「NASに保存している画像を4K画質でテレビで見たい!」という場合にはHDMI接続もアリ。実際、映像綺麗でちょっと感動しますよ。

まとめ

QNAPのNAS「TS-462」をテレビボードに置き、HDMI接続を試してみました。

NASをテレビに接続してみた

NASをテレビにHDMI接続するのは簡単。画質が4K対応でとっても綺麗で感動する等、メリットは確実にあります。スマホ用のリモートアプリ「Qremote」も期待以上に作り込まれているので最低限の操作ならこのアプリで十分使えるかなと。

ただしメリットばかりではなくデメリットというか使いづらい部分も。特に操作のところで大量の写真を年月横断して閲覧する場合にはリモートアプリ操作では大変。かと言ってキーボード・マウスをリビングに置くのはスマートじゃない。何より僕の妻がキーボード・マウスを使ってテレビで写真を見る姿が想像出来ないのです。

NASのテレビ接続は誰にでもおすすめ出来る訳ではありませんが、メリットはあるので使う人と解決したいことによって判断は変わってくるかなぁと思います。監視カメラのリアルタイム映像を見たい人とかは飛びつくはずだし。

気になったらぜひトライしてみてください。必要なのはHDMIケーブルだけ、お金はかかりません。

こんな感じ。


QNAPのNASについては過去にいくつか記事を書いているので他の記事も読みたい方は「QNAP」タグをチェックしてください。

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