【日本仕様との違い】アシスト制限無しのeMTBでクローズドコースを走って感じた5つのこと

YAMAHA YPJ-XCのアシスト制限を解除(厳密にはアシスト制限速度をあげた)する改造に挑戦した結果、期待通り解除することができたのですが、書き終わってからこれを誰でも読める場所に投稿するのは流石にあかんかな、と思い直しnoteにて有料記事として公開しました。↓

【公道走行NG】YPJ-XCのスピード制限を解除する方法

と言うことでこの記事では「制限解除したeMTBでクローズドコースを走って感じたこと」を5つ書きます。

なお「eBikeのアシストの制限と制限を解除する一般常識」は以下記事にまとめているので興味ある方はチェックしてみてください。

【公道禁止】電気アシスト自転車(e-Bike)のアシスト制限解除について調べてみた

アシスト制限無しのeMTBでクローズドコースを走って感じた5つのこと

完成したYPJ-XC改を車に載せ、クローズドコースで遊んできました。

画像37

アシスト制限がないeBikeを初めて乗ってきたので、制限ありのeMTBと比較した純粋な感想です。

1. 踏めば踏む程加速するので脳汁出る

もしあなたがeMTBに乗ったことがあるのなら、アシスト力が一番強いモードのトルク感に驚いた経験があるはず。思わず体が遅れるくらいグワーっときます。でも日本仕様eMTBだと時速10kmからアシストの比率が下がってくるので、エクストラパワーを楽しめるのはせいぜい3-4漕ぎ。その後はどんなモードでもアシスト比率がデクレッシェンド(“>”←これ)するので「なんか低速でドッカンくるモード」くらいの印象でした。

日本のアシスト制限
日本のアシスト制限

それが制限がなくなったことで踏めば踏むほど加速する。頭ではわかっていましたが、実際に体験するとマジで脳汁が出ます。最初こそこの加速感に慣れませんでしたが、慣れてくるとこっちの方がナチュラル。

車体が軽いせいか下手なオートバイよりも初速での加速はすごいです。

2. “時速15kmの壁“がないので登りがもっと楽しくなる

eMTBの本領は登りだと言う意見に異を唱える人は少ないはず。

実際オフロードでも斜面を登る時に重宝するのですが、スピードが乗ってきて「いくぞー!!」ってくらいからアシストが無くなり始め、重い車体とモータのペダル負荷が急激に襲いかかってきてストレスでした。それが時速15kmあたりから来るので心の中で「時速15kmの壁」と呼んでいたんです。

アシスト制限が無くなったことで「時速15kmの壁」がなくなり、途中で疲れずに最後まで気持ちよく走る事ができます。 速度的は多分時速15-25kmくらい。ちなみに海外ではスピードの減衰がないのでもともと「時速15kmの壁」は存在ません。

3. ギアチェンジと言う概念を忘れる

eMTBは「一番重いギア固定」で何も考えなくても走れちゃいます。流石に斜面からの0スタートはきついのと急斜面でギクシャクすることはありますがその程度。その時に「あ、ギアチェンジしなきゃ!」っと思い出すくらいギアチェンジの概念を忘れることが多いです。・・・まぁこれらは低速状態での話。スピードが多少出てくるとアシストが弱くなるのでギアチェンジが頻繁に発生するようになります。

制限を解除すると、終始ギアチェンジの必要性を感じな流、と言うのは言い過ぎですが、かなりラフに走る事ができました。どちらかと言うとアシストモードを使い分ける方が多かったですね。「一気に加速したいので強いアシスト欲しい!→エクストラパワー」「パワーはそこそこでゆっくり移動したい→スタンダード」みたいな感じで道によって使い分ける事が多いと感じました。

走れはしてしまうのですが、高いギアまま0発車とかしてるとバッテリーがすごい勢いで減ります。なのでロングライドではこまめにギアチェンジしなきゃだめですし、実際制限がある方がバッテリを温存できる気がしています。

4. スピードにコンポーネントがついていけてない感

これは僕のライディングスキルの問題もあると思いますがフル加速できるモーター性能にコンポーネント特にブレーキが追いついていないと感じました。

YPJ-XCのコンポーネントはエントリーからミドルくらいのパーツが多く、シフターやブレーキ関連はシマノのSLXです。

YPJ-XCの主なパーツ
YPJ-XCの主なパーツ

特にちょっとした直線で加速した時に制動力が不足していると感じることが多くなりました。想定されたスピードや使い方を超えてるので安心感がなく、「速度出すのが怖い」って感じ。

あとモーターの出力が圧倒的に増えているのでいつもよりも走行後にモーターが熱を持っている気がします。(普段はモーターの温度なんて気にしないので関係ないかも)でも、モーター負荷が想定より高いのでいつかぶっ壊れるんじゃないかって思うとちょっと不安になります。

ネットだと「公道でもリミット解除して走りたい」って意見が散見されますが、僕はこれはやめた方が良いと感じました。法律云々は置いておいても、人や車の急な飛び出しや急な停車など予期せぬ危険がたくさんあります。この時速度域が遅ければ何に置きませんがアシストをバンバン使って走った場合、止まりキレなくて事故になる未来しか見えない。そして車と事故ったら間違いなく自転車側が怪我、最悪死んでしまうことも十分あります。僕は制動力がオートバイレベル(ABSも欲しい)にならないと怖くて走れないなって感じました。

5. 日本仕様と欧州仕様のeMTBでは全然違うじゃん!(キレ)

僕がYPJ-XCを購入してからメディア記事でeMTB情報をチェックしてました。そこで「欧州仕様も日本仕様でも走りは変わらない」と書かれているのを読んで安心した覚えがあります。

↑当時読んだ記事

で、制限解除したeMTBで時速25km以内で走って思ったのは「日本仕様と欧州仕様では全然違う!」ってことでした。

もちろんeMTB(と言うかモーター)によって出力が違うので比較できないってのはわかる。

でもね?

時速10kmからの制限って思っている以上に不快なんです。

日本のアシスト制限

特に登りだと時速10km-20kmの間をよく使うのにそこがフルアシストしてくれない事が結構ストレス。アシストが切れかけたeMTBはモーターの負荷や重い車体と言うデメリットもあるので普通のMTB以上にきついはず。

「eMTBとはいえ自転車は自分の体力で漕げ」と言う意見もあると思います。でも僕みたいに自転車始めたばかりで辛い登りはしたくないけどMTBを楽しみたい。と言う人には時速10kmからのアシスト比率が下がる点は大きなデメリットなんです。登り坂でのフルアシストの快適さを体感してこれは確信に変わりました。

上記記事では「海外のチャンピオンはeMTBでフルパワーを求めてないし使わないから日本仕様でも大きな違いはないさhahaha」って感じで終わってるけど、その人絶対に普通のMTBでも走破できちゃうし、なんならアシスト切ったeMTBでも走破できちゃう人ジャン。

今後「欧州仕様と日本仕様では大きな差はないです」って書くeMTB記事は全て提灯記事か、あるいは”ライターさんがアシストなくても走破できてしまう系の人”って思って読もうと心に誓いましたよええ。

eBikeの「時速10kmからのアシスト減衰」は想像以上にきつい

個人的にeMTBでの制限解除で嬉しいのは最高速度が上がることなんかではなく、「時速10kmから24km区間もフルアシストされる」点だと気付きました。

もし僕が日本でクローズドコースで使うeMTBを探すならやっぱり日本制限式のモデルは選ぶ気になれませんし少なくとも僕に体力がついて「eMTB?重いしアシスト制限はどうでもいいかな(半笑い)」って言えるレベルになるまでは。。。

今回制限解除したeMTBで10-24km/hを体験して、体力がない僕には大きな感動がありましたしすぐに「こっちが自然だ」と感じました。でもまぁ、電気アシスト自転車人口自体が少ないし規制緩和することで得られるメリットが大きくあるわけでもないので日本でeBikeに乗る人たちはこの問題に常に向き合っていかないといけないのだと思います。

公道では無理でもせめてクローズドコースでは制限なしのeMTBが乗れたら僕のような初心者でも本当に楽しめるのになぁーと思っています。

まとめ

制限解除されたeMTBでクローズドコースを走ってみた感想を書きました。

「そりゃ制限がない方がいいさ」ってなりますよね。でも自転車は命を預ける乗り物、と言っても過言ではない。設計者が想定していない使い方をすることはリスク高いと感じました。公道は論外ですがクローズドコースで走ったとしても保証がなくなるし走行距離が狂うし・・・。僕はそもそも純正のアシストで満足しているし多少疲れるのもeMTBの良さかなって思っているのでマグネットは多分封印かな。

でも、海外仕様eMTB(10km/hからの制限なし)と日本仕様eMTBでは全然違う印象だったと言う事だけはもう一度ここに書いておきます。クローズドコースなら制限ない方が思いっきり楽しめるのは間違いない。乗り味が気になる人はクローズドコースで遊ぶときにぜひ声かけてください。どんな感じか百聞は一件に如かず、です。

こんな感じ。

 

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