サーロンLight Beeの回生ブレーキを解除する方法

こんにちは。ぼっちバイカーです。

サーロンLight Beeの好きじゃない部分に「エンブレのようなフィーリング」がありました。アクセル緩めるときつめのエンブレみたいな減速がかかるアレ。

実はサーロンには「回生ブレーキ(英語では”Regeneration”)」と呼ばれる”走っているエネルギーを充電する仕組み”がサーロンのエンブレのようなフィーリングの正体だったのです。

今回は、この”回生ブレーキ”を無効化するようサーロンをプログラミングする方法がわかりましたので記事にまとめます。

サーロンの回生ブレーキのプログラミング方法

まず最初にタイトルにもある回生ブレーキを無効化する方法、そして元に戻す(回生ブレーキを有効化)手順をまずは紹介します。

その後、サーロンの回生ブレーキのモードや違い、それぞれのプログラミング方法、そして実際に走るとどのように違うのかをまとめました。

サーロンの回生ブレーキを無効化する方法

回生ブレーキを無効化(E0)にするには以下手順で行います。

  1. キーオン
  2. 右ブレーキを 短く7回 引く
  3. 右ブレーキを 長く 1回 引く
  4. ディスプレイが E0 に変わったことを確認

たったこれだけ。

ディスプレイがE0に変わったら完了です。ちなみにこの設定は再起動しても消えないのでご安心を。

コードE0(回生ブレーキなし)

久々に動画をアップしたので見てね

動画後半、アクセルを回した時にタイヤが慣性で回り続けるのをみてニヤッとしてしまいました。

回生ブレーキを無効化して公道走ったらどうだったのかは記事後半に書きます。

サーロンの回生ブレーキ有効化する方法

「やっぱり回生ブレーキは欲しい」ということで、回生ブレーキを元どおり有効化(E3)にする場合、以下手順で行います。

  1. キーオン
  2. 右ブレーキを 短く4回 引く
  3. 右ブレーキを 長く 1回 引く
  4. ディスプレイが E3に変わったことを確認

ディスプレイが「E3」に変わったら完了。

コードE3(回生ブレーキ有効化)

回生ブレーキありの場合、アクセルを閉じた瞬間からブレーキがかかるのでホイールはすぐに止まってしまいます。

後半のホイールがすぐに止まる感じ、上の無効化した動画と見比べると違いは歴然です。

このように回生ブレーキの設定は実は簡単に変更できちゃうのです。

サーロンLightBeeの回生ブレーキの4つのモード

改めてサーロンLightBeeの回生ブレーキのプログラミング方法を紹介。

回生ブレーキには全部で4種類のモードがあります。プログラミング方法はすべて同じ。

  1. キーオン
  2. ブレーキレバーを X回 短く引く
  3. ブレーキレバーを 1回 長く引く(5秒くらい)
  4. ディスプレイが切り替わったことを確認

これだけ。ブレーキを短く何回引いたかで回生ブレーキレベルが変わります。

レベルごとの設定方法は以下の通り。

回生ブレーキレベル コード 短く引く回数 長く引く回数
Level 1 E1 2 1
Level 2 E2 3 1
Level 3 E3 4 1
OFF E0 7 1

レベルが高いほど強く回生ブレーキが働きます。OFFは回生ブレーキなし。

設定は一度行えば、再起動しても消えません。

今回試したのはL1eとL1j。公道走行できるモデルはディスプレイに現在設定されているコードが表示されるのでわかりやすいです。

コース専用のLightBeeXやSも同じはず。ただディスプレイが無いのでebayでこういうインジケータを買うのが一般的のようです。

これはebayで購入できる模様。

Sur Ron Light Bee Diagnostic Cable

最初このツールが無いとセッティング出来ないのかと思ったけど違った。これはただどのモードになっているかを調べるインジケータです。

2023/3/13追記

サーロンショップの大御所、高橋レーシングサービスさんから情報頂きました!

Light BeeX(L1eのクローズドコース専用)は標準装備。S(L1jのクローズドコース専用)はオプションで購入が必要。そしてebayじゃなくて普通に正規店で注文できるようです。ネットだとヒットしなかったので知らなかった!

回生ブレーキの良いところ悪いところ

エンブレみたいなフィーリングの回生ブレーキですが以下のようなメリットがあります。

  • ブレーキを使わなくても減速してくれる
  • 回生ブレーキ中は発電するのでその電気を充電することで燃費アップ

電動バイクとしてはバッテリ残量は気になるので充電してくれるのは嬉しい。ブレーキを使わないで減速できるのでブレーキパッドも節約できたりもします。

じゃあデメリットはというと

  1. 強いエンブレのようなフィーリングは疲れる
  2. バイクのコントロールが難しい
  3. アクセルを開けていないと減速するので燃費ダウン?

必ずしも良いことばかりではなさそう。

回生ブレーキを無効化して実際に走ってみた感想

上記を踏まえて、回生ブレーキを無効化して走ってみた感想をば。

2ストみたいなフィーリングになった

2ストのエンジンってエンブレが弱いですよね。回生ブレーキを無効化するとまさにあんな感じになります。

KTM 250EXCでレースもがっつり参戦した僕
昔乗っていたktm250EXC

具体的にはアクセルをバーって開けて、ぱっと緩めても「サ~」っとバイクが慣性走行してくれる。

もともとE3(回生ブレーキ最強)だったこともあってどこまでも走っていきそうなくらい違う印象でした。

エンブレが好きな人もいるかもですが僕はこちらのほうが好きかな。

ブレーキの使用頻度が上がった

当たり前ですが今まで回生ブレーキが制動してくれていた分がブレーキ操作に仕事が回ってきます。

ブレーキ頻度が上がったのを感じる

街中を走っててとっさにブレーキをしようとした時の制動距離もやや長くなったように感じます。

ブレーキパッドの消耗も進むし、走っていて「ブレーキ性能が足りないな!?」と感じるようになりましたね。これは今まで回生ブレーキ+通常ブレーキだった時からの比較なので徐々に慣れるかも。

走るシチュエーションに合わせて切り替えるのが正解かな

回生ブレーキはあったほうが良いの?無効化すべき?

これは走るシチュエーションに寄って変わってきそう。それ以上に人の好みもあります。

国道や大きい道路を一定の速度でひたすら走る場合には回生ブレーキは無効化が正解です。一定の速度を維持し続ける時ってアクセス操作がクイックに反応しないほうが楽なのです。一度加速したら頻繁に減速しないので継ぎ足しアクセル運転するのにピッタリ。

逆に、街中や狭い路地を走る場合、あとオフロード走行する場合も回生ブレーキあったほうがキビキビ走れそう。ブレーキモーター側の回生ブレーキで一次減速。ブレーキディスクでの二次減速と二段構えでの減速なのでブレーキの制動距離は短くなりそうです。

そしてこれが一番ですが、乗り手の好みで良いのかなぁとも思いますね。

あと忘れちゃいけないのが・・・燃費!!!

回生ブレーキありなしでどちらが燃費良いの?

回生ブレーキは減速のタイミングで充電してくれるので一見、回生ブレーキありのほうが充電される事を踏まえて燃費は良くなるはずですよね。

ブレーキで充電されたら永久機関じゃん!と思っていた時期が僕にもありました

でもサーロンのオーナーさんの感想としてはそこまで充電されていないよう。

海外フォーラムやyoutubeのサーロン海外勢のインプレを見てみましたが「数分間ひたすら続く下り坂を回生ブレーキのみで降ってようやく1%充電された」みたいな感じ。

検証はしていないですが、回生ブレーキありとなしでの燃費の違いは走るルートによってかなり変わりそう。

街中だと回生ブレーキの方が燃費が良いかも

街中では頻繁に減速と加速を繰り返すので、ブレーキする頻度が高くなりがち。回生ブレーキは減速時に充電してくれるので燃費は良くなる可能性が高いです。

充電だけでなくブレーキパッドの消耗も節約できるという点もランニングコストでは影響しそう。

一定の速度で流れている公道や田舎だと回生ブレーキは不要かも

田舎って片側二車線のまっすぐな公道や道が多いです。こういった道をメインに走るなら回生ブレーキがないほうが燃費が良くなる可能性が高い。

例えば時速60km/hで流れている道を走る場合、E3(回生ブレーキレベル3)だと少しアクセルを緩めると減速が始まるので常にアクセルをひねり続けないといけません。でも回生ブレーキがなければ慣性を利用した継ぎ足しアクセルみたいな走り方もできるし、アクセルを少し緩めた時の減速がないので燃費は良くなる気がしています。

この辺りはそのうち検証してみたいですね。

まとめ

サーロンLight Beeの回生ブレーキの無効化・有効化方法をまとめました。

回生ブレーキを無効化!!

人や走り方によって好みや良し悪しは変わりますが、好きなようにサーロンをプログラミングできるのは楽しいです。

僕は前乗っていたKTM 250EXCのようなエンブレの弱いフィーリングが好きなので、回生ブレーキは無効で運用するつもりです。

こんな感じ。

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