こんにちは。ぼっちバイカーです。
「MTBにうまく乗れるようになりたいけど何すればいいんだろ?」
一年以上前にeMTBを買ってなんとなく購入して、なんとなくオンロードやオフロードを走っていましたが、最近頭打ちというか「なんとなくMTBに乗ってるだけ」感があって、これからもMTBを楽しむためにも何かヒントが得られないかなぁと思い、スクールに参加してきたのです。
それがこれ。「2020.1.18 REDRIDE 内嶋 MTB SCHOOL 高峰MTBワールド」。
僕個人として学びがあった部分をメモがてら残します。
内嶋選手のスクール?
去年秋に内嶋選手がファンティック(イタリアのバイク・eMTBメーカーで日本代理店はサインハウス)のスポンサーを受けることになったニュースがeMTB界隈でも話題になりました。
MTBからモーターサイクル、そしてe-MTBへ!? MTBトップライダーがe-MTBレーサーとしてメーカー契約
上記記事でもありますが、JNCCというオートバイのクロスカントリーレースでのトップライダーなのにMTB(主にダウンヒルレース)では昔からプロだったというかなり異端な選手です。何より僕がチェックしているeMTBのプロレーサーという事でいつかお近づきになりたいと思っていた御方。
最近、内嶋選手自身のWebサイトができた模様。
内嶋亮の活動をマネジメントする
Team UCHIJIMA RED 「TURED」ウェブサイトを公開!
・内嶋の活動をサポートするパートナーブランドの紹介
・プロフィール
・活動情報やレポート
・スクール情報等々今後こちらのサイトが情報発信の場となりますhttps://t.co/FWESZu3Jp4 pic.twitter.com/KF0Kvn4pQH
— Ryo Uchijima (@RUchijima) January 16, 2020
エンデューロバイク時代はニアミスで直接お話したことはなかったのですが、バイク仲間からも「内嶋さんのスクールめちゃくちゃわかりやすい」と評判だったし、何よりeMTBには理解がある方なので、参加しても怒られなさそうだなって()
前日あたりまで緊張でおなか痛かった
この手のイベントはオフロードバイク時代にも何回か参加したことがありましたが、すべて知り合いと一緒だったり、知っているコースだったりと何か取っ掛かりがありました。でも今回は現地でMTBの知り合いもいなければ現地のコースがどんなところなのかもわからないしスクールのレベルもわからない、とかなり不安でした。ただでさえ自分のマシンはハードテールで「コースには向いてない」とされるeMTB。不安要素しかないんです。。。
当日、家を出る直前でもやっぱりお休みしようかなぁ・・・という考えが一瞬脳裏をよぎるくらいには不安だったし緊張していました。
会場は栃木県桜川市にある「高峰MTBワールド」
オフロードバイクではコースが非常にわかりづらかったりしますが、ここ「高峰MTBワールド」は車に住所を打ち込めば問題なくたどり着ける場所でした。Googleマップにも情報があるので安心です。
高速道路「笠間西」ICから15分ほどでした。ICを降りてから会場までの道の途中にコンビニもあるのでそこで食料や水分も買えますよ!
そして・・・到着!!
衛星写真を見るとわかるのですが、パドックの隣が民家です。騒音が出ないからでしょうね。オフロードバイクじゃ絶対信じられない光景!!!
パドックにつくとこんな感じでした。
10人でのスクール開始!
会場に到着するとほかの受講者の方が到着されており、みなさんスタンバイOKといった感じ。
ウェアーもばっちり決まってるしバイクはもちろんフルサスMTBでどれもかっこいい・・・。eMTBのハードテイルで参加した自分のアウェー感がすごいし、何よりも場違い感がすごかった・・・。エンデューロレースでも「レースにはチャレンジしてみたいけど知り合いがいないので不安です」みたいな相談をされた事が何度かありましたが、その人の気持ち、今ならめちゃくちゃ分かる・・・
「場違いな場所に来てしまった・・・」と若干後悔しつつ準備をしていると受付開始。受付で初めて内嶋さんとお話。するとうれしいことに、過去にJNCC関連で僕のブログを読んだこともあるとのこと。不安は依然としてありましたが、「まぁあまり気負わずに学ぼう!」と思えるくらいには緊張もほぐれ、いよいよスクール開始です!!
内嶋スクールはこんな感じだった!
ところで、今回のスクールの内容はこんな感じです。
- 前後重心位置の大切さ
- ブレーキング
- コンパクトに曲がるコーナーリング
- ライントレースの考え方のレクチャーと実践
- 個別診断&レッスン(各自10〜15分)
実は翌日に、高峰MTBワールドでレースがあるらしく、レースで使われるコースでのレッスンとのこと。レースでリザルトを狙ってるなら受けた方がいいやつです。この項目をみて割と初心者でも大丈夫かな?と思って参加したのですが、果たしてどうだったのだろうか・・・
という事でここからは各項目について思ったことややったことをメモ。(記載した内容がまずければ修正などしますのでお知らせください)
準備体操もためになった
この日は関東でも雪が降るくらい寒かったのですが、幸いなことに雨も雪も降っておらず、気温が低く風が寒いことをのぞけばベスコンでした。
最初は挨拶がてら準備体操です。
「できればほかの人とペアでやったほうが効果が高い」とか「自重や物を使ったほうが効果がある」とか自転車に乗らなくてもためになる教えもありました。(「じゃあお隣の人とペアでやりましょう!」とかならなくてマジでよかった・・・と本気で安心したぼっちの僕)
「前後重心位置の大切さ」はMTBのほうが分かりやすかった
MTBに乗るときに大事なのが「バイクの真ん中を維持する」ということ。これはもちろんずっと真ん中にいればよいというわけではなく、加速や減速、左右にバンクさせたり遠心力、そしてバイクくだりや上っているときの重力などすべてを考慮したうえでの「真ん中」です。
実は「バイクの中心に乗れ」というのはエンデューロのスクールでも聞いたことがありました。なんとなくわかるのですが、バイクは車体も重いし正直”真ん中“と聞いてもよくわからなかったのです。
でもMTBだと車体が軽いせいか「あ、いま真ん中じゃないな」とか鈍感な僕でも分かる。MTBではこれ意識するだけでもちがうなって。ただ頭ではわかってても体はうまく動かない。でも、今後走るときに意識するのとしないのとだと違いが出てくる類のやつです。
「ブレーキング」についてこんなに意識したのは初めてだった
MTBでのブレーキの考え方について学びました。
これはうまく言語化できないのですが、「内嶋さんは大体20段階くらいでブレーキを使い分けている」「路面状況を見ただけでタイヤがロック(滑る)する限界がわかるようになってくる」「地面の摩擦が強ければブレーキを強く握ってもロックしない」などなど、、、今までまったく意識したことがないお話だったのでどれも勉強になりました。
頭では理解できても体はうまく動かないし、このギャップを埋めるのは練習するしかない。でもなんとなく「滑りそうで怖い!」って思いながら走るのと、「ここまでなら滑らない!」と意識しながら走るのだと心の余裕や経験値は違ってくるはず。
ブレーキやトラクションなど、オフロードバイクでも関係があるはずですが僕はあまり深く意識したことがなかったので学びが多くありました!
「コンパクトに曲がるコーナーリング」はとにかく練習あるのみ
本当に苦手なのがコーナリング。今回の内容で勉強になりましたし、スクール中に何度も復習してみましたが、克服は残念ながらできませんでした。。。
正しい曲がり方やコツとしては「首をカーブの先に向ける」とか「ペダルは外側を下にする」などは雑誌とかでも書いてある内容だったのですが頭で分かっていても体が動かない・・さらに高等な方法で向きを若干変えたりとか、後輪の位置を意識したりとかもありましたが正直僕にはレベルが高すぎてそこまで実践できなかった・・・意識するポイントは分かったので後は実践あるのみ。って感じ。
「ライントレースの考え方のレクチャーと実践」がめちゃめちゃためになった
これは本当に勉強になった。
これはコースを見ながらでないと伝わらないのでここではサクッと紹介しますが、「早め早めに準備していく」「カーブをスタートする位置を上で行う」など他でも使える内容ばかりでした。
なによりも、今後コースを走るとき「どのラインを走るべきか?」を考えるときの基準みたいなのが学べたのが大きいと感じました。別のコースに行っても絶対に活きるやつ!(なお正しいラインが分かってもそこを走るかはまた別の話)
あと「斜め根っこ」「フープス(?)」「凹み」の攻略方法も教えてもらったので練習ですね〜
「個別診断&レッスン」はお話のみで終わった
最後に一人8分ほど個別レッスンとして自分の悩みや苦手なポイントを内嶋さんに教えてもらえる時間がありました。自分の走りを見てほしい!でもいいし、苦手なセクションの攻略方法でも良い。が、僕はすでにここまで学んだことで頭が爆発しそうなくらい詰め込まれていたのと、経験値が少なすぎて具体的な質問が思い浮かばなかったんです()
なのでこんなことを質問しました。
僕「コースを走るのは面白かったのでもっとうまく走れるように練習したいです。そんな初心者はどんなことをすればいいのでしょうか?」
内嶋さん「とにかく走る事ですね。ここ(高峰MTBワールド)やダイナコパークもある。板橋からだと埼玉のゴリラ公園にもフープスがあるので練習にもなりますが・・・やっぱり山のコースのほうが楽しいですよね〜。」
僕「とにかく乗る事が大事なのですね!」
(記憶なので若干違ってるかも)
ただ乗るだけでも成長すると思いますが、今日学んだことを意識しつつ走ると上手くなるってこと。・・・地道にいきましょ!
それ以外にも、もしMTBを買うならどこが良い?とかeMTBってどうなの?などなどいろいろと相談したりしてスクールは終了したのでした。
スクールはどうだった?
いくつか感じたことや感動したこともありました
オフ車と比べて静か!!
エンデューロバイクではバイクの音が大きいのでこえが聞き取れなったり、移動で時間がかかったりしますがMTBは静かで軽いのですごくスムーズな印象でした。講師が走りながら地声で解説してても理解できるのは結構大事なんだなって思った。
オフ車と比べて上りが大変!
オフ車なら登ったり下ったりするのは別に何でもないですが、MTBの場合下ったら上らないといけません。当たり前ですが毎回手で押して上るのはちょっとシュールでした。なおeMTBも緩やかな斜面ならよいのですがコースの途中で止まって上まで戻るときは斜度がきついので押しが入りました。
人権を感じた!
スクールの休憩ではこんなおしゃれスペースも!
ここでコーヒー豆を選んで自分で挽いてドリップできちゃいます。
この日は風が寒かったので本当にありがたかったし、休憩時間含めて人権が確保されたスクールでした。
受講者のレベルが高いんですけど・・・
スクールが始まってすぐ気づいたのですが、参加される皆さんのレベルが高いと感じました。
例えばスクール中に斜めの根っこをクリアするほほうについてレクチャーしている場面で、
内嶋さん「もし出来ればでよいのですが、この根っ子や凹みはジャンプでキャンセルもアリです」
となると、待ってましたとばかりにほとんどの方がジャンプしてるんですけど!?
僕は平地ですら成功率が低いのに、怖い下りのキャンバーで狙った場所でジャンプとか出来る気がぜんぜんしない・・・あらゆる面での基礎力が不足してるなぁと感じました。参加者の人たちはレースにも出ているのだろうか?間違いなく僕がこのスクールで一番ヘタクソでした涙
一人ずつ走るので皆さんに見られてて死ぬほど緊張したし、もっとうまくなりたいなぁと常々感じました!
初心者なら学びは多いスクールだと感じた
MTBのスクールは初なので大手を振って答えることはできませんが、個人的にはこのスクールは「初心者こそ受けたほうが良いな」と感じる内容ばかりでした。
上記のメモを見るとわかるかもですが、少なくとも僕は具体的に何かできるようになったことは正直多くはなかったです。高峰MTBワールドのコースをガシガシ走れるようになったわけでもなければ、ウィリーができるようになったわけでもないし、かっこよくジャンプできるようになったわけでもない。
でもその分、「プロのライダーはこういうことを意識して走ってて、それができるようになるにはこういう基礎的なことが必要なんだよ」というような”走る上で意識することや理想系“をたっぷり教えてもらいました。
例えるなら「ボディーブローのようにジワジワ効いてくるやつ」
僕にとって今回のスクールは即効性のある内容だけではなく、これから走るときには意識していくことで成長できる種まきのようなスクールでした。
聞いて実践してもすぐには芽が出ない内容も結構ありましたが、今後練習する時の指針のようなものが持てたように感じていますし、これに9000円の価値は十分にあったとも感じました。
教えてもらった内容を元に練習で実践しつつ、また疑問が増えてきたら内嶋スクールをリピートしたい!不安だったけど思い切って参加してよかった!そう感じる内嶋スクールでした。
こんな感じ。