こんにちは。ぼっちバイカーです。
車の上に自転車をマウントする「ルーフキャリア」は、車内スペースを無駄にせず、車内を汚さずに自転車を遠くへ運ぶことができる方法です。
一口にルーフキャリアと言っても実は種類があったりメーカによって違いがあります。
またe-MTBを運ぶ上で気にしたほうが良いポイントなど、購入する際に迷ったり困って調べた事をまとめました。
ルーフキャリアにはベースとキャリアの2パーツで構成されている
まずはルーフキャリアの基本をざっくりと説明します。というのも、実はMTB用のルーフキャリアだけ購入しても何もできません。
サイクルキャリアを取り付ける為にはベースキャリアも購入する必要があります。

ベースキャリアに、ルーフキャリアをマウントします。

つまりルーフキャリアでMTBを運ぶ為には「ベース部分」「サイクルキャリア部分」の二つが必要になるのです。
ベース部分は車種ごとに対応している商品が異なるので「自分の車に合うベースキャリアがあるか」を最初に調べましょう。国内だと「inno(イノー)」と「Thule(スーリー)」がメジャー。そしてサイクルキャリア部分はベース部分との相性だけ気にすればOK(のはず)。
本記事ではベース部分ではなく、サイクルキャリア部分について書きます。
ルーフキャリアの種類は大きく3つ
ルーフキャリアはいろいろなメーカーが出していますが、大きく分けて3つのスタイルがあります。
- スタンダードタイプ
- フォークマウント(フロントホイールを外す)タイプ
- 吸盤でマウントするタイプ
それぞれ見て行きましょう!
1.そのままマウントできるスタンダードなタイプ
いわゆる”ルーフキャリア”と言ったらこれを想像する方は多いのではないでしょうか?

メリットとしては、自転車をキャリアに載せて固定してあげれば完了なので非常に楽な点。車内スペースも潰れないですし車内も汚れない。そして何よりベースラックがつく車両ならほぼなんでも取り付けられます。
デメリットは、ルーフキャリアの中でも一番車高が高くなる点でしょうか。車高が上がるので近所で問題ないかは確認しておきましょう。
これを基準に他のマウント方法を比較することにします。

2.フロントホイールを外すタイプ
調べると意外と多いのが「フロントホイールを外してマウントする(スルーアスクル対応のフォークマウント)」タイプのキャリアです。

フォークマウントタイプのメリットは以下の通り。
- 全体の車高が下がる!
自転車は縦長な乗り物です。車高が高い車の場合には特にフロントホイールを外してマウントするこのタイプの方が安心です - 軽いのでベースキャリア負荷が軽くなる!
ベースキャリアの耐久性次第ですがホイールが無いのとキャリア本体もパーツ点数が少なくて軽いのでベース部分への負荷が下がります。特に複数台マウントする場合には少しでも車重が軽い方が安心ですね - 価格が若干安い!
ほぼ誤差ですが僕が調べた限りホイールを外すタイプの方が価格が安かったです。安いのが嬉しくない人はいませんね?
逆にフォークマウントタイプのデメリットはこれ
- 毎回ホイールを外すのでめんどくさい
フロントホイールを外すのはそこまで大変な作業ではないですが、例えば雨が降っている時などさっと済ませたいのにホイールを外したりするのはめんどくさいです。 - 外したホイールをどうするか困る
外したホイールを車内に入れる場合ドロドロになる可能性があります。人によっては自転車にホイールをくくりつける人もいるようです。
ここは自分の環境(車や車高の問題)次第となりそうですね。

3.吸盤でマウントするタイプ
これを見たときは驚いたのですが、車の天井に吸盤(サクションカップ)でマウントするタイプもあります。

信じられないのですが、吸盤が4つで固定しているだけ。ベースキャリアもありません。

当然テストもされていますし、調べるとMTBを載せている人も多く、画像検索するとキャリアがつかないであろうスポーツカーなどに使っている人が多いようです。
吸盤マウントキャリアのメリットはこれ
- ベースキャリア不要なので安く済む!
本来車に合わせたベースキャリアを購入してその上にキャリアをマウントします。しかしこの商品は車の天井に直接取り付けるのでベースラックが不要なんです。ベースキャリアは2〜5万円前後なのでかなり安くMTBを運べます。 - ベースキャリア対応がない車でもいける!
スポーツカーのようなベースキャリア対応がない場合には吸盤マウント一択ですね! - 全体の車高が下がる!
フロントホイールを外すので車高が高い車の場合にはフロントホイールを外してマウントするこのタイプになります。ベース不要でさらに低くできます。
吸盤マウントキャリアのデメリットはこれ
- 取り付けに神経を使う
安価に済ませられる分、取り付けを間違えたら車から落下します。自転車もですが他の人を怪我させたり事故を引き起こす可能性があるので高速道路は怖いですね・・・。4つあるので大丈夫なのでしょうが・・・心配! - 吸盤のメンテナンスが必要
吸盤のメンテナンスとしてオイルを定期的に塗布する必要があるようです。Amazonのレビューでも長期間取り付けっぱなしだと4つのうち一つが外れていた、なんてこともあるようです。メンテで気を使うのはデメリットですね - セキュリティ対策が無い
他のキャリアだとロック機構があって鍵がないと外せなかったりしますが、この商品はラックがない関係で誰でも外せてしまいます。セキュリティをあげたいのなら不向きな商品です - フロントホイールを外すのでめんどくさい
ホイールを外す作業は簡単ですが、ないに越したことが無いです。
自転車を運ぶ以外でベースラックは使わないよ!という人にはかなり嬉しいですし、”近所の山まで運ぶ”みたいな用途なら全然ありだと思います。ただし高速道路で長距離を走ったりe-MTBのような重い自転車の場合は特に負荷が大きくて吸盤が外れないか心配になります。

e-MTBの場合、結局どれがいいの?
紹介した3つともMTBでの利用実績はたくさんありますので表でまとめました。
メリット | デメリット | |
スタンダードタイプ | ・ホイールを外す必要なし ・セキュリティ対策あり ・実績があるので手堅い |
・比較的重い ・車高が高くなる |
フォークマウントタイプ | ・車高を低くできる ・ベース部分への負荷軽減 ・セキュリティ対策あり |
・ホイールを外すのがめんどくさい |
吸盤マウントタイプ | ・ベース不要で初期投資が安い ・車高を低くできる |
・セキュリティ対策なし ・吸盤のメンテナンスが必要 ・万が一外れた時のリスクが大きい ・e-MTBでも大丈夫か未知数 |
まとめると、
- 車高がちょっと心配なのと少しでもベースキャリアへの負担を減らしたい⇨フォークマウントタイプ
- とにかくコスパ重視でe-MTBのような重い自転車は運ばない⇨吸盤マウントタイプ
- 手堅くてかつホイールを毎回外すのがめんどくさい人⇨スタンダードタイプ
です。
僕はベースキャリアをつけなくて良い吸盤マウントがコスパ最強で食指が伸びましたが、e-MTBの重さに耐えられるのか未知数だったので今回は泣く泣くパス。そして取り付ける車が新型プリウスだったので車高問題はそこまで気にしなくて良いかなと判断し、スタンダードなルーフキャリアを購入しました。何よりホイールをつけたまま運べるメリットには勝てませんでした。
購入したのはinno(イノー)の「タイヤホールド2 INA389」という商品です。
こんな感じ。
新型プリウスに対応するパーツをまとめました