ソニーのレコードプレイヤーPS-LX310BTの針先が折れたので交換した話

僕は数年前からアナログレコードを集めるのが密かな趣味です。特に在宅勤務中、始業開始の儀式として、その日の気分に合わせてレコードを選び流すのがルーティン。

最近購入したのはバックトゥザ・フューチャー!

 

レコードにハマったきっかけはFinal Fantasyオーケストラコンサート会場にて”レコードプレイヤーを持っていないのにレコードを買ってしまった”から。

レコードプレイヤーを持っていないのにレコードを買ってしまった話

好きな曲を大きなジャケットで所有できる喜びは中々に所有欲を刺激し、満足させてくれます。今後も無理しない程度に集めていきたいと思っています。


・・・そんな中、愛用しているソニーのレコードプレイヤー「PS-LX310BT」が再生できない状況に。レコードを再生する針心が折れてしまったのです

今回はレコードプレイヤーPS-LX310BTの針先を修理した体験を書きます。

PS-LX310BTの針先が折れたので修理した話

愛用していたソニーのレコードプレイヤー「PS-LX310BT」の針先が折れてしまいました。

左が折れた針先

原因は、最近怪獣化が激しい子供にこのレコードプレイヤーがおもちゃ認定され、気づいたら針がなく曲が再生できない状況になっていました。(子供に家の物を壊されまくってしんどい話はそのうちブログで楽しく消化する予定)

「PS-LX310BT」ってどんな製品

レコードプレイヤー「PS-LX310BT」はいわゆるエントリー向け製品。痒いところにも手が届く多機能で音をPCで録音できたりBluetoothにも対応しているオールインワンなプレイヤー。

ソニーのレコードプレイヤー「PS-LX310BT」

 

レコード趣味にどこまでハマるかわからなかった僕に有線無線両方使えるこの商品はピッタリ。簡単なセットアップで気軽にレコードが楽しめています。今あるBluetooth規格がディスコンになるまでレコードにハマっていたらその時はフォノイコライザーを導入したりプレイヤーをアプデするつもり。

・・・と、まだまだ長く使うつもりだったのに、子供に壊されてしまいました(涙)

「PS-LX310BT」は針先が壊れたらどうすればよいの?

結論としては「ソニーのサポートで相談すれば新しい針先カートリッジを購入できるので自分で交換可能」です。

交換費用はパーツ代+送料で5,852円でした。


安価なレコードプレイヤーによくあるのが「針先が交換できない製品」。PS-LX310BTはAmazonで2.9万円。決して安価ではないと思いますがレコードプレイヤーとしてはエントリークラスです。つまり針先交換ができない可能性がありました。

僕は何も考えずにこの製品を購入してしまったので針先が消耗品だなんて思いもよらなかったのです。ネットだと「この製品は針先交換できない」というコメントも見かけたので「交換できない=針先が折れたら終わりなのか?」と一気に不安に・・・。

とりあえずソニー修理サポートに相談してみることに。修理申込画面では最低でも1.6万円ほどかかると書かれていたので震えながらサポートチャットで相談。

チャットで相談した結果、故障したのが針先だけならば「純正の予備パーツ(針先カートリッジ)を購入すれば自分で交換できる」ことが分かりました。

レコードの針先パーツ(オーディオテクニカサイトより)

 

ネットでよく書かれていた「交換できない」は「針先を純正以外の別の製品に交換したりできない」ということだったらしい!

ということで純正カートリッジを購入し、交換してみることに。

PS-LX310BTの針先パーツはソニーにメールするだけ

サポートに相談したところソニーの付属品購入サイトの”メールで注文・お問い合わせ“からメールを送るように」とのこと。

2024年10月時点でのリンクは以下

メール本文に「PS-LX310BTの針先パーツを1点購入したい」とメール連絡しよう。

しばらくするとこんなメールが届きます。

見積もりメール

 

このメールに「注文する」という旨をメール返信するだけで発注完了。着払いで発送されます。キャンセル不可ですので商品名は必ず確認すること!!

PS-LX310BTの針先パーツが届いたぞ

翌日には自宅に届きました。早い!

箱が大きい!

箱は大きいが中身は小さいです。

交換用針先パーツ

STYLUS(スタイラス)とかかれてますが英語だと針先のことをスタイラスと呼ぶようです。

中を開けるとまた箱が!

マトリョーシカ!!!!

針先パーツとようやくご対面

パーツだけでなく透明カバーもつ付属。

カバーを外した図

これが針先パーツです。

PS-LX310BTの針先を交換する方法

PS-LX310BTの針先パーツ交換の手順はマニュアルに書かれています。

針先交換の仕方

やってみましょう。

キャップをつけて・・・
銀色のパーツを支えつつ、カバーのついたパーツをごきっと下に下げます
針先がないとこんな感じ
新しく取り付けた針先パーツ

やってみるとめちゃくちゃ簡単でした。銀色の部分を持つと安定して良い感じですね。

初めて取り付ける時はどこにツメが入るのかわからなかったのですがマニュアルの通りやれば大丈夫。

新旧で針先の比較。左が折れた針先パーツです

上の画像の通り、左はしっかり折れてしまってました。こりゃ音はでないわな。

針先パーツの寿命は2-500時間くらい

パーツが受ける負荷によって寿命は変わるのは当然ですが、概ね2-500時間(ざっくり)。もちろんレコードが汚れてたりレコードを押す力が強いプレイヤーだとより摩耗するし逆もまた然り。

僕は購入してから2年間ほど経過しており、1週間に3-5回は聞いていたので200時間は超えてそう。交換時期として早すぎるということもないです。

針先交換後、音の変化はどう?

針先交換後の音を聴いてみました。

・・・うん。

Bluetooth接続なので正直そんなに違いは感じませんでした!針が折れてしばらくレコードを再生できなかったから、ということもあったかも。交換直後で聞いたら違うと思うし、デジタルデータとして録音すれば違いは数字で取れます。

好きなレコードが再生できるようになって嬉しい!

あ、↑のレコードはBandcampで輸入したDΛRKNΣSSの『magician whisper』。数時間で売り切れたドープな人たちに人気のViperWaveです(隙あらばレコード自慢)

・・・ということで無事に針先パーツ交換が完了しました!

交換効果は不明ですがソニーの純正品なので問題ないでしょう。そして今後は針先が摩耗しても交換できることがわかったことも安心。

子供に針先を折られてもお財布が痛む以外は心置きなく楽しめます!!涙

もっと安い別メーカーの針先に変更することもできるらしい

スペックに”MM型カートリッジ”と書かれていたので同じMM型ならなんでも良いのかと思ったけどそういうことではない模様。少なくともエントリークラスのプレイヤーではメーカー純正の対応品を買うのが普通みたい。たぶん価格帯が上がるともっとパーツごとにカスタマイズできるようになるのかな?

ネットで調べたところ、ソニーのPS-LX310BTではオーディオテクニカの以下針先が取り付け可能なようです。

価格はソニー純正品の半額!!安い!!

商品写真を見ると形状も酷似している。なんならソニー純正品のOEM元がオーディオテクニカのパーツなのかもしれません。

・・・ただ、2-3 年に一度交換するくらいの頻度のパーツで価格も数万円違うならともかく数千円の差。最近サードパーティ製品で嫌な思いをしたこともあって僕は倍の値段の純正品を選びました。見た目も黒で統一されている方が好みですしね!

まとめ

ソニーのレコードプレイヤー「PS-LX310BT」の針先が折れてしまったため、純正針先パーツを購入・交換を行いました。

そもそも針先が消耗品だったことすら知らなかったので良い勉強になりました。針先の交換自体は簡単ですがパーツ入手がちょっと手間でしたね。

PS-LX310BTは針先交換は可能ですので長く使えるよい品。二年前に購入したけど今でもソニーストアの型番は変わらないロングセラー商品なので入門用におすすめなレコードプレイヤーです!そのうちレビューでも書いてみたいくらいには気に入っています。

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