【懐古厨?】『PSYCHO-PASS サイコパス 3』が面白くない3つの理由

こんにちは。ぼっちバイカーです。

テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』を観ましたか?

PSYCHO-PASS シーズン3
PSYCHO-PASS シーズン3
軽くネタバレを含むので注意!!

少し前ですがシーズン3が終わりました。一言で書くと、僕はPSYCHO-PASSシーズン3を最後まで観ましたが面白くなかったです。結構楽しみにしていたので残念でした・・!

PSYCHO-PASSシーズン3は微妙だった!

PSYCHO-PASS 3はSNSやブログやらのレビューを読んでみると「面白くない!」というネガティブな意見が多かったですが、実際に僕も観て「面白くはないけどつまらなくもなく普通、と言うか微妙」って感じでした。

僕はPSYCHO-PASSは結構好き!!

僕はPSYCHO-PASSシーズン1をリアルタイムで観ており、当時かなり好きな作品でした。シーズン2は正直あんまり好きではなかったですが最後まで見たし、今回のシーズン3も採点はかなり甘めだったと思います。サイコパスの後編が見れるだけで嬉しい!!って感じ。

シーズン3の第一話を観て、相変わらずのディストピア感溢れるシビュラシステムやドミネーターも健在でニヒルな主人公にもワクワクしたし、映画並みの美しい街並みや映像表現、主人公が二人と言う新鮮さ、今まで出てこなかった上位(?)の組織やコングレスマンなどなど、新しい要素盛り沢山。決して「ありきたりな作品」ではなかったですし、「これ絶対面白くなるに違いない!」と感じた第一話でした。

・・・

じゃあ、なんで微妙だったの?

色々気になる点はありつつもモヤモヤしていたのですが、PSYCHO-PASSシーズン1を見直したらスッと理由が出てきました。

PSYCHO-PASSシーズン3が微妙だった理由

PSYCHO-PASS1を改めて観てわかった”シーズン3が微妙な理由をシーズン3に合わせて三つ考えました。

1.シビュラシステムが過小評価されすぎ問題

シーズン1で視聴者にシビュラシステムの実体が解明されたことで「実は不完全なシステムだった」事がわかってしまいます。シビュラシステムの権威性と言うか特権性のようなものが失われてしまいました。そのせいで「なんか特殊な人や意図していない小技でシビュラシステムを出し抜いてみたw」みたいなちょっとした小細工でシビュラを簡単に無効化する犯罪が頻発します。

シーズン1ではあんなに堅牢で絶対的な力を持つシビュラシステムを、ずば抜けた天才で免罪体質だった槙島聖護(まきしま しょうご)だからこそできた裏を突くテロは「敵ながら見事!」って感じだった。そのカリスマ性や完璧と思えたシステムが実はそうじゃなかった!!って言うのがショッキングだったし考えさせられるストーリーでした。

が、シーズン3では「重要人物は当たり前のように色相がクリア」「悪意がある敵にドミネーター使えない!」「シビュラシステムは危機感ゼロで非協力的」の挙句、格闘技やコンバットスキルが強い奴が強い弱肉強食の世界に戻ってしまっている。。。もうロボット暴走させてしまえよ!!

諸外国では真似できない徹底した国民監視あってのシビュラシステムの世界だからこそ面白かったのに、「シビュラシステムの眼を掻い潜るのは紳士淑女の嗜み」とでも言わんばかり。こういうのも「パワーのインフレ化」って言うの?お話が後になればなるほど既存のセキュリティはざるになる。「シビュラシステムを破るために完全分業制にして犯罪係数は上がらないようにした」なんて誰でも思いつくし、なによりなんか美しくないんです。

こんな小技でシビュラシステムを出し抜けるならもっと早い段階で破綻していたと思うの。

2.シーズン3の登場人は主義主張が全然ない!

PSYCHO-PASSの最大の魅力はつまるところ「主人公とライバルの頭脳(主張)と武力でのバトルアニメ」だと思うんですよ。

シーズン1では狡噛慎也(こうがみ しんや)と槙島聖護(まきしま しょうご)と言う二人のカリスマ的な頭脳・肉体のバトルをシビュラと言う舞台装置が華やかに演出しているからこそ際立って面白かった。お互いの譲れない想いや信念を打ち出し、ぶつかり合う。どちらの主張も理解できるのでなんとも言えないディストピアな感じが好きだった!

けどシーズン3では頭脳役の主人公慎導灼(しんどう あらた)はメンタリストと言う特技(特殊能力の域)に頼った捜査がばかりで、結局何がしたくて刑事課にきたのかもわからずじまい。一方相手側も最後の最後になるまで全く表舞台には出てこないし何がしたいのか不明なまま・・・。コングレスマンって結局何してたんですか?最後まで隠すほどのことなの?最後免罪体質だったと言う役満状態。とにかく秘密だらけで盛り上がらない。能力や手段は斬新だけど犯罪や敵対するに値する主張やモチベーションが全然感じられない。だから共感できないし毎回「謎の組織の匂いを残しつつ事件を解決する」と言う受け身で後味が悪い終わり方にテンションは上がりませんでした。

さらにバトル担当のもう一人の主人公である炯(けい)・ミハイル・イグナトフは煽り耐性がない上に肝心のバトルでも苦戦を強いられることが多く後半は負け続き…しかも相手は宿敵の最強ライバル、と言うわけでもないただの機械やモブ・・・弱みとして奥さんがいるのでこれ奥さんが死ぬか遠くへ避難しないと絶対思う存分戦えないやつ・・・。主人公二人には過去に何かあったみたいだけどそれも最後までよくわからないままだったし・・・あと、主人公以外の刑事課のメンバーも物語に影響するほど大きな過去や主張はなさそうなのです・・・

「・・・お前たちはなんのために戦っているんだ?」

3.シーズン1のメンバーが御膳立てしてくれてる感

PSYCHO-PASSシーズン1の主人公である伝説の刑事、常守朱(つねもり あかね)ちゃんはシーズン3では牢獄に入っています。過去に色々あって成長した宜野座(ぎのざ)さんは何故か狡噛と同じ組織にいて主人公たちとは「敵の敵は見方」的なポジションでたまに助けにくるけど基本は主人公に見せ場を譲ってくれます。

うーんこの御膳立てされてる感がすごい!

元刑事課のメンツが出てくる方が盛り上がるし、「ガンダムSEED Destiny」を観た時のような既視感があります。

ガンダムSEED一期の主人公であるキラ・ヤマト。二期(SEED Destiny)の主人公シン・アスカを引き立てるように存在していたはずが、気付いたらキラの方が人気になってて最後主人公に返り咲いたあれ。

PSYCHO-PASSもそうなる未来しか見えない・・・常守朱と狡噛慎也で悪い奴らをぶっ飛ばす姿が見れればそれで一番なんですぼくは。シビュラの謎とか、新しい主人公の過去やなんで免罪体質なのかとか敵組織とかどうでも良い・・・と最後思いながら観ていました()

常守朱と狡噛慎也で悪い奴らをぶっ飛ばす姿は映画で見れた!

シーズン3に絶望した僕は、シーズン1を見直してPSYCHO-PASSがまた好きになりました。懐古厨になる気持ちも今ならわかる・・・!

・・・そして、調べていると2015年にPSYCHO-PASSの映画があったことに今更気付きました。

劇場版 PSYCHO-PASS
劇場版 PSYCHO-PASS

原案も虚淵玄だしこれなんで見逃してたんだろ!?113分の大作です!

さらにさらに!!『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』、通称PSYCHO-PASS SSと言う劇場三部作作品があることも知りました!こっちはそれぞれ60分くらいの短編映画。全部、”元公安局刑事課一係”のメンツが出るのでそれだけで観ないわけにはいかない!!

  1. Case.1『罪と罰』
  2. Case.2『First Guardian』
  3. Case.3『恩讐の彼方に__』

の3作品もあります!!

PSYCHO-PASS SS(Sinners of the System)

さらに、舞台劇作品も!!「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」というもので実際に舞台劇として講演されたものを録画した作品です。

舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice
舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice

FODの無料期間でPSYCHO-PASSの映画を全部観た!!

残念ながらAmazpnPrimeでもNetflixでも見れなかったのですが、FODプレミアムと言うオンデマンドサービスで見ることが判明。プレミア会員になる必要がありましたが、一ヶ月は無料なのでその期間でサクッと観て解約しましたw

「劇場版PSYCHO-PASS」「舞台PSYCHO-PASS」は無料(見放題)、PSYCHO-PASS SSの3作品はそれぞれ300円かかりますが、毎月8の付く日(8日、18日、28日)に400ポイントもらえる(無料期間内に1200円分溜まる)のでこれで無料で観ました!

やったぜ!

こっちの映画作品はどれも「控えめに言って最高」でした!!PSYCHO-PASSシーズン1の後の話って感じでしこれぞ顧客が求めていたPSYCHO-PASSって感じ。これ観ずにシーズン3批判してすみいませんでしたー!ってくらいみんな活躍してた!!

どの作品もよかったけど個人的には宜野座さんが好きなので「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」がよかった!シーズン2,3 ではいまいちだった霜月美佳もこれだけ観てたらかなり好印象だったし、こういう作品をもっと観たいのになぁ〜と思ってしまうのでした。

舞台PSYCHO-PASSも、最初は違和感が凄すぎて半笑いでしたが途中まで我慢すると割と引き込まれて最後まで楽しめました。ただアニメ声と舞台俳優の声の演出の違いが激しすぎて違和感みたいなものも激しかったです。でも面白かった!

FODプレミアム

まとめ

PSYCHO-PASSシーズン3を観たら期待していたよりもかなり微妙だったのでガッカリしつつ、その理由やシーズン1最高だなって再認識したり、知らぬ間に公開されていた映画をFODで一気見したよ!って言う話でした。

PSYCHO-PASSシーズン3の映画『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』も今年の春に公開される発表もあったので観にいくつもりです。ワンチャン、ガンダムSEED Destnyみたいに新主人公を旧主人公が喰う展開を期待しつつね!!

こんな感じ。



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