こんにちは。ぼっちバイカーです。
今、アマゾンPrimeVideoで『凪(なぎ)のあすから』が公開されています。
2013年のテレビアニメ作品なので今更ですが、タイトルの通り2019現在に観ても全く見劣りしない素晴らしいアニメだったので、作品紹介というかレビュー。本当もっと早く観ればよかったと思っています。評価は星4.5でした。
前半はネタバレなしですので興味が出たらぜひ観てください!Amazon Prime会員なら無料で全話観れます。というかずっと観たかったのですが最近ついにPrime化(無料化)したんです!!今がチャンスです!
『凪のあすから』とは?
『凪のあすから』は、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品。2013年10月から2014年4月まで放送された。漫画雑誌『月刊コミック電撃大王』とP.A.WORKSのコラボレーション企画として同誌2012年10月号で製作が発表された。略称は「凪あす」。
出典:wikipedia.org
『凪のあすから』は全26話のいわゆる大作。ジャンルは「青春」「恋愛」「ファンタジー」で、舞台は海、というか海の底。
この世界では地上だけでなく海の底にも村があってそこでも人間が住んでいるのです。
・・・「人魚」じゃなく「人間が」住んでいるんでいます。
“エナ”と呼ばれる不思議な皮膜が身体中を覆っているので水の中でも呼吸し会話することもでき、地上に上がることができますが地上と海の人は決して仲良くない。
・・・物語は海底の学校が閉鎖となり地上の学校に転校することになった幼馴染み4人から話がスタートします。
四人の関係や地上の人々との出会い、そして海を中心に世界自体が変わっていく。。。
そんな作品。
『色づく世界の明日から』が好きな人は絶対楽しめる!
テレビアニメ「色づく世界の明日から」を観たことはありますか?
2018年冬にオンエアされたテレビアニメで同じくP.A.WORKS制作。とにかく綺麗で素敵な作品。本記事のタイトル「色づく」はこの作品の略称です。
僕はこの作品をリアルタイムで追っていたのですが、毎回二回は見るほど好きでした。派手なストーリーではないけどすごく丁寧で映像や音楽も研ぎ澄まされてて、世界の没入感がたまらないのですよね。
実は「色づく世界の明日から」と「凪のあすから」は制作会社だけでなく、多くの共通点があるんです。
共通点1.監督が同じ!!
「凪のあすから」は篠原俊哉さんという監督ですが、「色づく」も同じ監督なのです。
僕はアニメ制作についてあまり詳しくはありませんが、監督が同じだと作品の世界観が似ていることがよくあります。視聴者もそれを期待することが多いですよね。
何を隠そう、僕が「色づく」にはまって知り合いに紹介したら「この作品好きだったら『凪のあすから』も絶対気にいるはず!」と教えてもらったのがこの作品だったんです。
実際、似ている部分や作風などはかなり似ておりそれが全部僕にドンピシャでした。これからも篠原俊哉さんの作品は追っていきたい!
共通点2. 音楽(プロデューサー)が同じ!
僕は映画でもアニメでもそうですが映像作品は音楽の力が大きいと思っています。
そして「色づく」の音楽は本当に好きだった。。。
で、「凪あす」の音楽プロデューサーさんである出羽良彰さんは「色づく」と同じだった。
BGMを聞き比べるとわかりますが本当に似ている。そのせいか二つの作品がとっても似た世界に感じる。耳が幸せでした。
共通点3. タイトルが似てる!
「色づく世界の明日から」と「凪のあすから」。漢字かひらがなかの違いはありますが似てますよね!
それ以外にも構図とか魚が泳いでるシーンとか似てるなって部分が多くあった。
「色づく」の世界観が好きだったら絶対観たほうがいいよ!!
『凪のあすから』の感想
ここからはネタバレありでレビューというか感想を書きます。
『凪のあすから』は音楽が素敵すぎる
「色づく世界の明日から」の共通点でも書きましたが、とにかく音楽が好きなんです。
日常的な音楽もいいし、幻想的な音楽、シリアスな時の音楽、ドラマチックな時の音楽と全てが体に入ってくる。特に感動的なシーンはやばい。何度泣いたかわからないです。
可能なら良いスピーカー(イヤホン・ヘッドセット)で鑑賞しましょう。鳥肌立ちまくりです。(ハードル上げすぎたかもw)
BGMだけでなく一期、二期どちらのOP,EDも良かった・・・
『凪のあすから』には悪者が一人もいない
僕は「テンプレされた悪人」が大嫌いです。ストーリーを感動的にするための絶対悪というかそういう感じで出てくる悪役が主人公たちをいたずらに混乱させる作品は駄作だと思っています。
そういう意味で「凪のあすから」には絶対悪が誰一人としていません。
みんな自分の立場や気持ちから対立したりくっついたり離れたりしますが、ただ相手を不幸にすることを動機とする人がいないんです。
この辺の色が巧妙に絡み合うというかみんなそれぞれいいやつなのにどうしようもなくて、それもわかってるから動けなくて、でもなんとか前に進みたくて・・・みたいな葛藤もあって・・・
そういうのを最後までキュンキュンしながら楽しめるのが本当によかった。
『凪のあすから』のちーちゃん可愛すぎでは?
この作品は第一部・第二部と大きく分かれます。
前半は学園青春もので後半は世界系。ちっぽけな人間には如何しようも無い自然に翻弄されることになります。
でで、
第一部の前半では半モブの印象しかなかったちーちゃん(比良平 ちさき VC茅野愛衣)が、後半になるにつれ魅力的になりすぎてやばかった!!!
最初は「いまいち萌えない娘」だな、っとか思ってて本当謝りたい(誰に)
どうせ、主人公とヒロインの間でモヤモヤしてヒロインと喧嘩したりして最終的には諦めるんだろうなって思っていたのに予想外の展開が続いて、、、知れば知るほど魅力的なキャラでした・・・
青髪ヒロインは不遇、を見事打ちこわしましたよね!
あれだけずっと幼馴染4人が仲良くやっていくことを優先して自分の好きな気持ちも押し殺していたのに、世界によって自分一人だけが変化を強要される地上に取り残されてしまった。
エピソード14話を見たときは涙が止まらなかった・・・
中学生が5年間で変わらないでいられるわけがない。
この状況はある意味で不遇ですが、第二部のヒロインの一人は間違いなくちーちゃんでした。幸せになってほしい!(by 33才既婚男性)
『凪のあすから』の主人公・ヒロインは後半は伸び悩みんだ?
第一部の主役であり眠りに入っていた主人公・ヒロインは、それ以外の人たちが成長したことで後半伸び悩んだなって感じがありました。というか、恋愛キャラから外れて世界の一部になってしまったというか、恋愛どころじゃなかったという方がいいかも。
これは視聴している僕が大人になってしまったからなのかもですが、第二部の主人公は間違いなく比良平 ちさきや潮留 美海(みうな)、久沼 さゆだったと思います。
『凪のあすから』は2019年の今見ても美しい!
公開から6年経過しているわけですが、今見てもかなり綺麗だし古いアニメって感じが全くない。
この二期のOPのこの構図好きすぎる・・・実はこの目線が好きな人に向いているんだよなぁ・・・
今観ても全く辛くないのでぜひ観てほしいですね。
なんで「隠れた名作」なの?
「凪のあすから」を調べると「隠れた名作」として高評価されているようです。
なぜ名作になれなかったのかな?
メインビジュアルがいまいちだったから?
僕はこれをみて正直あんまり面白そうじゃないなって思いました。海で青春ものとかありきたりだし・・・元気のいい学生たちがやんのやんのするのかなって。
実際見ると、そんなこともなくて面白いのでこのビジュアルでやめた人が多かったのかなって。
後半盛り上がるタイプだったから?
第一部・第二部とあって一部は割とありがちな青春ものなのでここで断念した人が多かったのかも知れません。
第一部の後半あたりから世界の秘密とか色々な人間模様が動き出してグッと引き込まれ流のでそこまでみてほしい!!
あまり派手ではなかった?
「色づく」でもそうでしたが、マクロ的に見れば非常に単純なストーリーなのですよね。世界の秘密も”うみがみさま”の気持ちの問題ってだけだった。それに登場する世界も海と地上の村、ちょこっとだけ街とスケールはあまり大きくない。その代わりディティールはものすごく丁寧に描かれていた。そういう意味で少し「大人な」作品なのかも知れませんね。
凪っていう字に馴染みがなかった
「凪」の意味、知っていますか?
僕は恥ずかしながらなんとなくしか知らなかった。「海がサーっとしているやつでしょ?」って。
凪は、風力0の状態をいう。 沿岸地域では、気圧傾度が弱く天気のよい日には日中に海風・夜中に陸風が吹く。海風から陸風へ切り替わるときの無風状態を「夕凪」、陸風から海風へ切り替わるときの無風状態を「朝凪」という。 そのほか、一般に風がおさまって波の穏やかな状態を「凪」ともいい、時化の対義語として使われている。
引用:wikipedia.org
ちなみに英語だとcalm。静けさとかって意味。
僕が思うに、凪っていう字に馴染みがなかったのも理由だった気がします。
まぁ最近意味のわからないタイトルは多いですが・・・
Amazon Prime Videoで見れるうちにぜひ!
僕はほぼ一年くらいマイリストに入れつつAmazon Prime Videoに来るのを待っていました。
ようやく観ることができて嬉しいし、待った甲斐があったほど良い作品でした。
26話とやや長いですがまたいつ消えるかわからないので見れるうちにぜひみてみてください!
まとめ
「凪のあすから」の紹介でした。
映像 | 4.5 |
音楽 | 5.0 |
ストーリー | 3.0 |
キャラクター | 4.5 |
総合 | 4.5 |
結局何がよかったのかなって思うと、ストーリーというよりは登場人物のドラマなのかな?登場人物がみんないい人なので本当癒されるしキュンキュンしました。
綺麗な映像や音楽を楽しみながらキャラクターたちの成長や葛藤を共感する。疲れた時に観たい素敵な作品でした。
こんな感じ。