Fate/stay night 20周年記念コンサートに行ってきた話

2024/9/22(日)にFate/stay night の20周年記念コンサートに行ってきました。

『Fate/stay night』20周年記念コンサート

「Fate/stay night」20周年記念コンサート

会場でしか味わえないこのエンターテイメントが楽しくないはずもなく、1.2万円払ってでも行ってよかったと思えるコンサートだったのは書くまでもないです。

帰宅してからも熱が冷めないので久々にライブでオタクコンテンツに触れた体験を書き残してみようと思います。

イマドキのコンサートチケット事情

久しぶりにコンサートイベントに行くのですが、抽選申込の段階でクレカ登録し抽選外れたら返金する仕組みでした。

入場後に受け取った紙チケット

「当選してから支払う方式」だった場合、今回の僕のように当選結果発表日を失念してしまうと(当選していたとしても)権利が消失してしまうので良い仕組みだと思いました。抽選で複数回申し込みできると一人がたくさん申し込んで謎に当選確率下がってしまいますしね。

当選後、ローソンアプリで電子チケットを発券。転売対策か、電話番号認証するので本人以外有効化できないなど工夫されており時代の進化を感じました。

僕はUBW(Unlimited Blade Works)回に参加!

今回の公演では土曜日がHF(桜ルートの映画3作品)回、日曜日がUBW(凛ルートのTVアニメ26話)回と公演内容が全く違います。

二つの公演

本当に好きなら両日参加するしかないのですが抽選申し込み当時は「UBWが当選しなかったら諦めるくらいでよいかな」というテンションでした。というかFateのアニメの曲と聞いてほぼ覚えている曲がなかったのです。UBWを選んだのはエミヤを生で聴きたい。ただそれだけ。今となってはHFの方も行けばよかったと後悔している。

なにしろ当選に気づいたのが4日前だったので急いで 「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」 のアニメ26話を復習本番に備えました。2017年の作品ですがクオリティが高く普通に寝るのを惜しんで観ちゃったよね。話わかってるのに楽しめる。

ただ音楽はやっぱり印象に残る曲は少なく、ゲームBGMのアレンジがセットリストにたくさん含まれることを祈るばかりでした。

当日の会場は混雑しているがスムーズだった

当日は会場時間である14:30ちょうどに現地入り。

会場は横浜BUNTAI

このように列がすごかったですが会場の動線はしっかりしており誘導も慣れており止まらずゆっくり流れて進む感じ。並び始めたら徐々に列が動いて10分ほどで中に入れた。チケットもアプリで見せるだけなのでスムーズでした。中に入ると新しいスポーツ施設のようで壁やファシリティは綺麗で横幅も広く椅子も座り心地が良かった。

そういえばグッズ販売所は体育館みたいな場所でバスケゴールがあって面白かったですね。

グッズ会場はバスケットコートw

到着するまで「どうせ僕みたいなおっさんばかりやろ?」って思ってたのですが想像したよりも女性も多く、肌感割合で男性7女性3って感じ。年齢層は3-40代多めだけど想像以上に幅広い年齢層。みんなFate好きって思うと幸せな空間。そしてあらためてFateの幅広いファン層に驚かされました。

・・・ここからは観終わった直後の感想をダラダラと。

コンサートではなく贅沢なアニメ鑑賞会だった

実は今回のコンサートが当日、どんな感じになるのかが想像が全くできなかったのです。もともとオーケストラというか重厚な曲をどうやってライブで演奏するのだろうと。オーケストラレンジするのか?って。

当日のセトリ

終わってみると、Fate/stay night 20周年コンサートは「アニメのハイライトをファンのみんなで観る贅沢な空間で、アニメBGM作曲者がハイライトのためにアレンジしたスコアをプロのプレイヤーが生演奏して彩を添えてくれる会」なのだと僕は感じました。

よくあるゲームのコンサートだと原曲をオーケストラアレンジしたりオケの曲はそのまま演奏するが基本ですよね。一方Fateコンサートの編成を見るとフルオーケストラってわけではない。音源を流しつつ楽器や歌を上から被せたような感じでした。無論、コンサート作曲者の深澤秀行さんの周りにはモジュラーシンセが宇宙船内部みたいにギラギラしていたのでライブで音源を流していたのかもしれないです。このおかげでライブ感を感じつつも安定した劇中のサウンドが大迫力で楽しめるので個人的には良いなと思いました。大迫力のLED画面でこの時専用に編集されたハイライトのUBWアニメを大迫力のサウンドシステムをライブ演奏で楽しめるという超贅沢なアニメ鑑賞会と言えなくもないかなぁと。

初めてのこの形式にどう楽しんだら良いのか戸惑いつつ、ディスプレイに映るアニメ映像は先日復習したはずなのにやっぱり美しくてつい見惚れてしまいました。

ただCDは買わないかなぁ…ライブだからこそ良かったというか、サントラと大きな違いがあるのか?ってなって食指伸びないかも。

会場は基本的に紳士淑女の集まりだった

実はFateレベルに認知度が高いコンテンツだと変な人も多いのではないかとちょっと不安でした。蓋を開けてみれば皆ものすごく紳士淑女!変なテンションの人はいないしアンコールで戻ってくるまでの間の間が結構長かったけど最後まで拍手してる人大半だったし、トークの反応もよく、とにかく暖かい観客だったなぁと。

だったのですが、通路をまたいだ隣の人が静かな曲の間ずっとスマフォいじってたり、盛り上がる曲ではガッツリ撮影してるしでひたすら不快だった。なお中国の方だった。注意することも考えたけど演奏中にそんなやつに構ってショーを一瞬でも見逃すのは嫌だったしスタッフに訴えたところで何かあるわけでもないし、終わったらその人は当然のように整列退場も待たずに去ってしまったので注意することもできず。残念というか不快だった!!

耳に残る曲が少ないけどその分知っている曲は爆発した

Fate UBWのアニメコンサートと聞いて正直「1.5時間もどんな曲やるの?」と不安でした。この作品の曲はいわゆる劇中音楽なのでキャラクターの心情や場の空気を音楽で表現しているタイプの曲が多い。作中の空気感を表現しているため重厚感がある反面、輪郭がわかりづらくて口ずさみにくい曲が多いと感じていたのです。もちろん一曲一曲ちゃんと聞くと良い曲だけど、耳に残らないような印象が僕はあった。

実際コンサートが始まると最初から満足感は高いのですが、最高に「鳥肌がたった!」「聴けてよかった!」と思ったのはいずれも原作のゲームのアレンジ曲とシークレットの歌付きの曲。それ以外はアニメを盛り上げる曲としてやや低調でじっくり聞く感じでした。これはこれで良いけど耳に残りにくい曲なのです。( nikaime )

でも我慢したその分、知ってる曲であるEMIYAが流れた時は鳥肌がすごかった。音響も最高で「ライブでEMIYAを聴けた。それだけで来た甲斐があった!」と言いたい。「UBWのコンサートやるよ」と聞いた時から”EMIYA”を最高の音響で聴けたら満足だったのですよぼかぁ。

最後のアンコール(シークレット)が最高に盛り上がった

↑の通り盛り上がる曲ばかりではなくじっくり聴かせる曲が多かった反面、アンコール後の二曲はとてつもなく盛り上がりました。

アンコール後にやってきたのは赤いドレスを着た三人組プラスキーボードの女性。僕はあまり詳しくなかったのですが、この四人は今は解散してしまったKalafinaの元メンバー(の一部)と元プロデューサーであり前日(HF公演)の作曲者である梶浦由記さんでした。ここの名前を呼ばれていたのでKalafinaではなく”あくまでkalafinaが歌った曲のカバー”というずるい大人が考えて抜け道みたいな演出。最高すぎる!

Fate20周年の儀式として何を召喚するのかと思ったらまさかの今は亡き伝説のユニットをUBWという霊媒を使って現著させる。まさしく魔術が行使された瞬間でした。曲はもちろん、数日前に見直したアニメのエンディング曲である”ring your bell“。アニメ復習耳は「このユニットはもう解散してるんだよなぁー」と感傷的に浸りながら聞いていたこともあり、頭が混乱していました。聴きながら情緒がやばかった。周りもそんな感じだった。

“THIS ILLUSION”を生で聴くことができたので後悔はない!

Fateといえばこの曲。原作をプレイしてから何度この曲を再生したか…今までで何パターンのアレンジを聞いたのか、もはや覚えていないくらい僕の中では好きな曲です。

UBWの作中でも主人公が挫折しかけるシーンで流れていたのが印象的で、「あわよくばコンサートで聴きたいな」と思っていた一曲だっただけに本当に痺れました。Kalafinaはメンバー的な意味で奇跡的な凄さだったけど、曲としては僕はこちらの方が震えた。生の大迫力でEMIYAを、生で昔から好きだったTHIS ILLUSIONを聴けた。それだけで感無量でした。

HF回のセットリストは未チェックなのですが、原作厨としてはUBW回の参加できて良かった!!

声優の植田さんがセリフを読むところは最後まで慣れなかった

凛もイシュタルもエルシュキガルも大好きだけど中の人は僕はあまり気にしたくない人だと気づきました。声は凛なのにリアルな人間が演技しているのを観るとなんともいえないざわっとした気持ちになってしまった。凛のVCの植田佳奈さんの演技はすごい好きだけどやっぱり人がアニメに声を当てている姿を初めてちゃんと見た気がして驚いてしまっただけかもしれない。

グッズがほぼ全部売り切れでがっかりしてしまった

SNSで事前に調査していたので知ってはいましたが、当日時間通りに会場に入ったらほぼ全てのグッズが売り切れで非常にがっかりしました。

めぼしいアイテムは売り切れ

今回はチケット持っていない人も購入できるフリータイムが10:00-14:00が設けられていたのです。それは良いのですが驚いたのは「在庫はその日共通」だったってこと。つまりチケット持っている人が会場時間(14:30)に到着した時にはすでにフリータイムの売れ残り品しか購入できないということです。

ハイエナに荒らされた、とまでは言わないけどチケット買った人が蔑ろにされている気がして気分悪かった。公式からは当日に「後日販売アリマス」と発表されていたけどコンサートチケット買った人たちが優先でグッズ買える、残り物をフリータイム・買えない人は後日通販じゃダメだったんですかね?コンサートの余韻に浸りたいのにグッズ買えないのはシンプルに悲しかった。(とはいえ欲しいものがあったかというと一枚のキービジュアルイラストを擦りに擦ってる感があり食指伸びなかったのも本音)

そしてメルカリには大量のグッズが・・・

来年、Fate.stay nightのゲームのコンサートが来るぞー!

Fateのコンサートと聞いたら原作のゲームのライブアレンジが聴きたかった。今回は違うとわかっていて参加したけどそれが本心だった。

2025年にSNのコンサートが!

最後までこの気持ちは消えなかったのに最後の最後でこの発表がされてまたどんな感情を持てば良いのかわからないくらい驚いた。

『Fate/stay night』20周年記念コンサート Finale 開催決定!

これだよこれをまってたんだよ。5/18(日)東京フォーラムで一夜限り。倍率高いだろうなぁ。運には見放されてるからコンサートは落選する気がしているけど、死力は尽くそう。

今回も十分楽しかったけど来年のコンサートはぜひ参加したい!今年の初詣で願う内容が決まりましたね!

最後に

コンサートが終わって本当にFateという作品は多くの人に愛され大事にされて来たのだなぁとしみじみと感じました。

だってUBWルートが発表されたのは20年前。20年前の作品を今でも新しい形で楽しむことができるのって本当に稀有だなぁと。擦りに擦っているとも言えるけど、ちょっと見返したらつい最後まで見てしまう魅力がFateにはあるとも思うのです。

Fateという作品は昔から好きだけどこれからもまだまだ好きでいたいなぁと思える素敵な機会でした。

キャラファインブックも高級感あって良かった!!

・・・運営さんたのむ!ここまで書いたのだから来年のコンサート当選させてください!!!()

こんな感じ。

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