今はまだMTB初心者はeMTBを買ってはいけない3つの理由

こんにちは。ぼっちバイカーです。

自転車”メディア“では「eMTBが今アツい!!」とよく話題になっていますが、読者の皆さんはeMTBをどう捉えていますか?

僕はeMTBであるYAMAHA YPJ-XCを1年前に購入しました。実はこれが初めてのスポーツ自転車。そしてMTBに乗ったことも今まで一度もありませんでした。そんな僕が実際にeMTBを所有し、1年で色々なことを見て聞いて調べそして実際に経験した結果、とある結論に至りました。

それは「今はまだMTB初心者はeMTBを買うべきではない」ということ。

初心者はeMTBを買うべきではない理由は以下3つです。

  1. eMTBを買っても走れる場所がほぼない
  2. 「上りはラク」は間違いだった
  3. まだ誰もeMTBで何をすればいいのかわからない

・・・何言ってんだ?

って思うでしょう?これ、マジなのですよ。。。

今はまだMTB初心者はeMTBを買ってはいけない3つの理由

一つづつ理由を詳しく説明しますがその前に軽くだけeMTBについて説明します。

eMTBの特徴を3行で書くと・・・

その前にeMTBを雑に説明すると以下3行に集約されます

  • 元来MTBでは辛かった登りをアシストで楽にして下りはMTBと同じように楽しめる
  • モーターとバッテリがついているので+10kgくらい重く、100kmくらいしかアシストできない
  • 公道走行可能モデルはアシストが赤ちゃん。レース用eMTBはかなりパワフル

こんな感じ。その上でMTB初心者はeMTBを買っては行けない理由を説明します。

理由1. eMTBで走れる場所の情報がほぼない

そもそもあなたはMTBで走れる場所を知っていますか?

今の時代、ググればええやんw

って思うでしょう?

・・・そう思っていた時期が、僕にもありました。

トレイルの情報はネットにはない

eMTBに乗ってから知った言葉が”トレイル“、”里山“です。

トレイルとは要するに人が歩くくらいの横幅でシングルトラックなオフロードな自然の道のこと。日本語で言うと「トレイルランで走るような場所」を想像するとわかりやすいともいます。つまりこう言うイメージ。

これは大自然で極上級の極上なトレイルですが、「里山」と言う人里が近い小規模な山なら東京からでも割と色々な場所にあります。埼玉とか千葉とか神奈川とか。つまり里山のトレイルが走れたら距離も近いし走る場所も色々あるし走れる距離もコースより長い。それにお金もかかりません。

僕「OK Google.うちから一番近いトレイルはどこ?

Google「トレイルを守るために秘密ですw ググルナカス(意訳)

僕「あっ、察し。

・・・

うえのコメントはネタですがつまりどういう事かと言うと里山のトレイルは私有地でその情報をネットに書くと人が集まりいずれMTB出禁になってしまう。なのでネットにはトレイル情報は載せないのがMTBの常識なのです。人が多いと山は荒れるしローカルルールを知らない人が来るとトラブルが起きその結果トレイルが使えなくなってしまう。この問題については意識高く対応されている方がたくさんいらっしゃいますしここで書きたいのはそんな杓子定規なキマリの話ではないです。

大事なのは「eMTBに限らず初心者はトレイルを走る場所がわからない」と言う事実。これについてはどうすれば良いかわかっているのでまた別記事として紹介したいなって思います。

MTBコースの情報はある

「情報がない」と書いたのはトレイルに関してだけでMTB専用コースについてはちゃんとでてきます。

特にeMTBのコースについてはYAMAHAのこのページが非常によくまとまっています。

YPJ-XC全国フィールドガイド

問題としては、上記ページを見るとわかるのですがMTBコースはたいてい長野とか茨城とか福島とか山梨とかにあるので車で高速使っても数時間かかるので気軽には乗れない事。

初心者がMTBを車に乗せて数時間かけて知らない場所へ走りに行くのは非常に敷居が高いし一人だとなおさら。自宅から通えるコースは限られてきますしよほどそのコースが気に入ったりコースで良い出会いがなければ少なくとも僕は毎週通うことはありません。加えてコースも冬は雪でクローズする場所も多いようですし、決して高くはないですがコース走行料金や高速代・ガソリン代も馬鹿にならない。「eMTBは走行NG」というコースもまだまだあります。

例えるなら「ちょっとサッカーを始めてみたい、という人にいきなりサッカースタジアムに一人で行ってこいって言っているようなもの」です。

MTB専用コースを走るだけならeMTBじゃなくてよいのでは?問題

MTB専用コースは総じて「MTBが一番楽しめるコース」を作られているはず。

特にダウンヒルコースだと山の上まで車やリフトでMTBを運んでくれるところもあるようです。登りで真価を発揮するeMTBなのでこういうコースだと「ただ重いMTBに乗っている」という悲しいことに。。

そんなコースをeMTBで走ることは「サッカースタジアムでサッカーするのに高級な革靴を履いてきている」ようなもの。せっかくMTBに特化して作られているコースなので専用品で遊んだ方が普通です。

「あえてeMTBでチャレンジするのが楽しいぜ!」という人を否定するつもりはないですが、でも普通は専用コースでは専用機材で遊ぶものなので、専用コースを走るだけならeMTBである意味はあまりないのです。

まとめると”MTB初心者がeMTBを買っても走る場所はMTBコースしか情報が無い” となります。

理由2.「上りはラク」は間違いだった

なんやかんやでMTB知り合いができ、eMTBでトレイルを走れることになった、とします。

トレイルでの登りはeMTBの独壇場だぜ!って思うでしょう?

答えとしてはもちろんYESでもありますがNoでもあったのです・・

トレイルでの上りはMTBを担いで登ることが割とある

僕はこの一年でトレイルに行く機会が何度かありましたがどこでも最低一か所は斜度がきつすぎて登れない急坂がありましたし、多いところだと登りは全部そんな感じの場所もあった。MTB乗りの人はそれを「バイクを肩に担いで登る」と言うのです…しかもこう言う道は”よくある”のだそう。

「”急坂“ってMTBだとバイクを担がないと登れないけどeMTBなら登れる坂でしょ?」って思いますよね?普通。

でも、その登りがこんな感じだったんですよ・・・(画像はいずれもイメージです)

こんなのや・・・
オフ車なら行けるけど…
下りだけどこんな場所を登ることを想像してください
写真は下りだけどこんな場所を登ることを想像してください・・・(写真はイメージです)

イメージとしては階段。

階段レベルの斜度はいくらeMTBでも最初の踏み出しが出来ず、ギアを落としすぎるとフロントが浮くしで無理ゲーだと感じました。

eMTBを担いで登るってヤバイっすか?

最初に書いた通りeMTBはモーターやバッテリがあるので普通のMTbより+10kgくらい重いです。

普通のMTBですら担ぐのは大変なのにその倍近くあるものを担いで登る。。想像しただけでもつらいですよね(マジでつらいぞ)

で頑張って上まで登りきって下りに入ると、軽い普通のMTBのほうが軽快に走れます。

ぼっちバイカー
eMTBのメリットイズどこ?

ヨーロッパと違い日本は切り立った急斜面の山が多いのか?

詳しい方に聞くとそもそも日本はヨーロッパのトレイルと違い非常に切り立っていて急斜面な里山が多いそうです。

日本でトレイル遊びをする以上、この手の”担ぎ”は意図して避けたりしない限りはどこかで遭遇するのは確定で良いと思います。中には1時間近く担いで登る場所もあるとかないとか・・・

けっこうちゃんとeMTBについて情報収集していましたがこれは全く想定していなかったです。これはそもそもメディアではトレイルの深い情報は取り扱えないブラインドスポットになっていたんです。うっそやろ・・・

僕は難波賢二さんを許さない(あてつけ)
自己紹介が特徴的でよくレビューしている難波賢二さんを許さない(あてつけ)

海外では「ウォークアシスタンス機能」というものが存在した!

その後調べていてわかったのですが、海外のeMTBでは「ウォークアシスタンス機能」が当たり前のようについていることがわかりました。

詳しくは以下記事でまとめていますが、ボタンを押すと時速6kmでオートバイのように動く機能。まさにこういう「自転車に乗って登れない坂」を重いeMTBで楽に登るために開発された機能。これが日本だと実装できないのでかなりしんどいです。この機能が法改正などで実装される日を待ちましょう。

【何故】日本のeMTBでは実装されない「ウォークアシスタンス機能」がめちゃくちゃ羨ましい件

理由3.まだ誰もeMTBで何をすればいいのかわからない

eMTBなら登りも楽々登れて下りもMTBと同じように楽しめる!人工物がない自然の山をeMTBと共に走る!やったね!」というコンセプトに共感・感動してeMTBを購入したMTB初心者は多分結構いるはず。

僕含めこの人たちはeMTBで何をすればいいのかわからないんです。

(MTB初心者は)誰も…どこへ行けばいいのかわからないのである!!!
(初心者は)誰も…(eMTBで)どこへ行けばいいのかわからないのである!!!

現状だと「MTBコースに行く」「オフロード以外を快適に走る」くらいしかメディアで示されていません。

雑誌やWebメディアでは新しいeMTBのスペックや性能やインプレッションは山のように出てきているのに、どこで走れば良いのかは”トレイル“のことは触れるわけにはいかないのでMTBコースしか書けないのです。

でもeMTBって体力に自信がない人や怠惰な人の方が多いと思うので、そういう人がコースでグルグルしている姿は想像できませんよね?

eMTBは旅先での1アクティビティにもなっている

ということで現状、「MTB初心者で体力がない人(女性)でもMTB遊びができるよ!(ゆるふわ)」という1アクティビティに落ち着きつつあるように感じてます。YAMAHAさんのこの企画もそんな感じ。

YPJはじめての山遊び

あと静岡県裾野市にあるPICA WILD BASE fujisanという場所ではeMTB遊びを1アクティビティとして提供しています。

PICA WILD BASE fujisanのeMTBアクティビティ
PICA WILD BASE fujisan

eMTBはMTB経験者でないと楽しめない

結論として初心者が知り合いもなしにeMTBを買うと「eMTBで何をすればいいんだっけ?」となるよって話を書きました。

でもMTB経験者がeMTBを買うと、「MTBの担ぎはない緩やか目な斜度が続く登りだけを使ったトレイルを遊ぶ」や「eMTBでも下れるレベルの道だけを走る」等、色々やりようがあるのです。

つまり本人または友人知人がMTB経験があることがeMTBを思いっきり楽しむのに一番の早道、というか絶対条件です。

eMTBを使った遊びはまだまだこれから!

eMTBは新しい乗り物で、海外の文化や遊び方をそのまま日本に適用することは難しく(特にトレイル)、何をすればいいのかはまだみんな手探り状態です。

コースやトレイル以外でeMTBで遊ぶならグラベルロード的な感じやオフロード区間があるキャンプをeMTBで荷物を運んだり。もちろんあえてオフロードを走らないでも太いタイヤで安定性抜群ではあるので街乗り、というのもありですよね。

「eMTBでこういうことやろうぜ!」という人がもっと出てきたら購入する方も「〇〇をやるためにeMTB買うぞ!」ってなると思います。現行のMTB乗りの人が一番アイディアを持っているはずだし、実際購入して遊んでいるはずなのですが大抵”トレイル問題“のため表に出てこない。

今はそういう状態なんだと思います。

まとめ

eMTBについて実際に経験して感じたことをようやく記事としてまとめました。

今はまだMTB初心者にeMTBをおすすめしない理由は3つで

  1. eMTBを買っても走れる場所がほぼない
  2. 「上りはラク」は間違いだった
  3. まだ誰もeMTBで何をすればいいのかわからない

です。

MTBの遊び場や遊び方の知識を持っている人またはそう言う人が周りにいる、という環境でないとeMTBを買っても楽しめない可能性が高い!というお話でした。

こんな感じ。

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