こんにちは。ぼっちバイカーです。
先日、LEGOテクニックのBMW R1200GS ADVENTUREを購入し組み立てた話を書きました。
完成して喜んでいるのですが、一方で購入するまではこうも思っていました。
ここまで書いておいてあれですが、実はこのキットを作る前までは「しょせんLEGOでGSを頑張って再現しただけでしょ?正直見た目もスカスカだし似てないよ」って思っていました。
実際、”レゴとしては”再現度の完成度が高いかもしれませんが、所詮LEGO。という感じがあって今までLEGOテクニックに手を出していませんでした。
確かに完成度は高いけど・・・現物に見間違えるほどでは全くないです
でもね?
組み立ててみてわかった「LEGO社とBMW社のマニアックすぎる拘りと意図」を感じ取り、思わず震えたのです。今回はそれを紹介させてください。これ、商品説明ページじゃ全然足りません。
“マニアックすぎる拘り”とは?
端的にいうと「見た目の再現がどうでもよくなる程の中身が再現されてる」ってことです。
手を抜こうと思えば外見だけGSっぽくしてタイヤ二個が回って手で押して走れればOKだと思うんですよ。所詮レゴだし作ったら飾って置くだけでしょって。
でも、LEGOはそうはしないで愚直に「R1200GS Adventureを外見だけじゃなくて中身や機構も再現する」ことを商品開発として行なっている。そしてそのことを作っているとビシビシと感じる。それが何よりも凄い体験なんです!!
言葉では説明できないので、実例を見てください!!
BMWの水平対向エンジンも再現されてる!!
プラモデルとかなんでもそうですが、外側の部分を作るのってワクワクしますが、外装に覆われて見えない中身や基礎的な部分を組むのってつまらないですよね?
このLEGOテクニックも見えない部分は単純作業で組み上げるだけかと思っていたのですが、違いました。作っていて楽しいくらい。
ん、この黄色いものはピストンだな?!
シリンダーにピストンを入れて・・・
デデン!!さらに・・・
デデン!!
BMWの水平対向エンジンです。LEGOはおもちゃなのにこういうところを再現するのがすごい・・・さすがBMWが監修しているだけあります。こだわりがすごい!!
横からピストンが見える
これでエンジンが完成!!
何がすごいって、これみただけじゃなくてちゃんと機能するんです。
5歳児に水平対向エンジンを教える教材として最高やん pic.twitter.com/Qz0jPFsBhJ
— ぼっちバイカー@5/25 SSTR (@botti_bk) 2019年5月11日
ピストンがドコドコ動いてる!!楽しい!!!
片持ちのスイングアームも再現されてる
BMWではよくある片持ちスイングアームも再現されています。
ブロックタイヤも装備
片持ちスイングアームに・・・
がちゃん!!かっこいいです・・・
マフラーも可愛い
マフラーはこんな感じで再現されています。
微笑ましいですw
片持ちスイングアームにマフラーがつくと”らしく”なりますね!!
駆動系の再現もすごい!
次は駆動系に行きましょう。
BMWはチェーンではなくシャフトドライブなのも再現されている
こんな感じでちゃんとホイールに繋がるアクスルシャフトに連動する機構になってる
以下の動画を見ればわかるのですがシャフトドライブの動きがLEGOで再現されているんです!!
シャフトドライブもちゃんと再現されてる…すごい… pic.twitter.com/AqjLQbTLZy
— ぼっちバイカー@5/25 SSTR (@botti_bk) 2019年5月11日
そして・・・
エンジン部分と合体!!ガチャっ!!
とりあえずここまできた pic.twitter.com/EO9Hqpprhc
— ぼっちバイカー@5/25 SSTR (@botti_bk) 2019年5月11日
すると、先ほどのエンジンのドコドコにシャフトドライブが連動して動きます。LEGOという極限までデフォルメされた仕組みでバイクのエンジンから駆動系の動きを知ることができる。これって本当凄いと思ったんです。
サイドスタンドも再現!
これはなんのパーツでしょうか?
デデン!
正解は、サイドスタンド。
単純だけどちゃんと機能する
サスペンションも前後ついてる
サスペンションもちゃんとついています。
サスペンション機構のパーツがある
こんな感じでフレームにリアサスペンションを取り付けます
完全にオートバイと同じ原理でサスが取り付けられている
ここからもサスペンションの役割、までは行かないですがどうやって動くのかが理解できます。
続いてフロントサスも!!
マニュアルの黄色いパーツもサスペンション。マニアックな方ならご存知かもですね。そう、BMW独自のダンピングシステムである”テレレバー(デュオレバー)”も再現されているんです!!
さすがにフロントフォークはサスペンションが入っていないですが、ちゃんと上下する機構になっていて・・・
本体に連結すると先ほどのテレレバーのサスペンションの動きに連動してフロントサスも上下する!!
サスペンションが前後つくとどんな動きになるのかを知ることができるのです。
それらしくなってきましたね!!
外装の再現はそこそこかな
ここまでできたらあとは仕上げです。
GSの顔もちゃんと再現できてますね!
サイドフェンダーをつけて・・・
デデン!完成!!
ここまで作ってきている自分は結構満足していますが、客観的には「所詮LEGO」って感じがあるんじゃないかなって思います。正直この見た目だけのために8000円は出せませんよね。
フルパニアケースも再現されてる。
アドベンチャーバイクと言えばフルパニアですよね!?
これは・・・まさか・・・!
サイドパニアケース
さらに・・・
デデン!!トップケースも!!
しかもケースは全て上から開けることができて中にものを入れることも可能。ここまで再現されてると見た目はLEGOでも思わずニヤっとしてしまいます。
完成したよ!
ということであっという間に完成しました!!
LEGO Technic BMW R 1200GS ADVENTURE
フロントから・・・
リアから・・・
こうやってパーツを一つづつ組んで完成したGSにはこう感慨深い何かを感じます。タイヤはもちろん、サスペンションも動くしパニアケースはちゃんと蓋が開閉できる機構もある。そして、何よりバイクを動かすとマウントされている水平対向エンジンがドコドコと動く。これがもう堪らない。
大人のおもちゃにふさわしいこだわりっぷりに所有感が満たされました!
PCの横に飾ることに。子供たちに見つかりませんように・・・でも見つかって壊されてもまた組み直せばいいのです!!
LEGOテクニクス BMW R1200GS ADVENTUREを作って感じたこと
冒頭でも書いた通り正直に書くと、初めてこのレゴのGSを見たときに「うわ〜いかにも”レゴで頑張ってGSを再現してみました”って感じやん。正直スカスカだしかっこよくないやん」って思ってました。
しかしこうやって作ってみると「外見よりむしろ中身の機構や仕組みの再現性の高さ」になんども驚き、製作者の拘りを感じて震えたのです。
リタイヤを回すとボクサーエンジンがぐるぐるする遊び。無限に回してる pic.twitter.com/ggUSlGvi6j
— ぼっちバイカー@5/25 SSTR (@botti_bk) May 15, 2019
タイヤが動くとシャフトドライブを通じてエンジンがドコドコ動き続ける。このことを子供に教えるにはまたとない教材ですし、大人も楽しめました。
このバイクは完成品の見た目よりも作る過程、そして中身の再現の方がすごい!
完成したR1200GS ADVENTUREを見ながらそんなことを考えたりしてしまいました。
上部っつらだけじゃない作り込み
小さい子供にはまだ難しいですが、小学生くらいなら作れるレベルだと思いますし、こうやって機械のエッセンシャルな仕組みや機構を理解するという意味でまたとない教材であり、体験なんだと思います。
もちろん作った本人はかっこいいと感じるし愛着もすごく沸いています!
この感動は完成写真だけでは伝わらないので、ぜひ興味ある方は作ってみてはいかがでしょうか?LEGOテクニックは1-3万円くらいのものが多い中、このGSは6-8000円と比較的安価なキットなのでオススメしたいです!
もの以上に”作り上げる過程の楽しみ”が追求されているLEGOテクニックにはまってしまいそうな自分がいます。
こんな感じ。