こんにちは。ぼっちバイカーです。
日本のクロスカントリーといえばJNCCですが、そのJNCCが「サンデーライダー向けのクロスカントリー」として開催しているWEX(ウェックス)というレースがあります。
7月15日には長野県にある爺が岳スキー場で開催された”WEX-R4 WEX-G summer”に出てきましたよ!今回の見どころは何といっても、「初級者が無謀にもトリプルエントリーをキメてみた」ということです。
タイトルの通り熱中症になりかけたのです。今回はそんなお話。最初に書いておきますが長いです。1.8万文字ありました//
トリプルエントリー?
WEXでは午前中に90ミニッツと40ミニッツ、午後に120ミニッツが開催されます。
ふつうはこのうちどれか一つにエントリーします。で、二つエントリーするのをダブルエントリー、三つすべてにエントリーすることをトリプルエントリーと呼びます。
経緯とかは過去記事で書いてるから興味ある人は読んでみて?
つまり、レースのスケジュールはこんな感じ。
- 08:15-09:45 90分走る
- 09:50-10:15 25分休憩
- 10:20-11:00 40分走る
- 11:05-13:25 2時間ちょい休憩
- 13:30-15:30 120分走る
トータルで走る時間は4時間弱ですね!!!まぁ、ツーリングとか朝から晩までバイクで走ってるし何とかなるでしょシランケド
外出が危険なレベルの暑さw
金曜日の夜に何気なしにニュースを眺めていると「週末は昼間は外出が危険なレベルの暑さになるでしょう」とのこと。
外出どころか炎天下で日陰すらない場所でスポーツし続けるんですけど!
よく「晴れでベスコン」というけれど、僕は最近「曇りがベスコン」だと思う。むしろ雨降ってくれたほうがよっぽどいいんですけど!!
ということで、本当にできる限りの熱中症対策を考えながら現地へ向かいしました。
今回はえふはちさんと!
先週に猿ヶ島で一緒に遊んでくださったえふはちさんとトランポをシェアしていくことに。
彼が土曜日の朝まで仕事だったので、僕が早朝にレンタカーを借りてえふはちさん宅へお迎えに行きます。
昨晩にバイクのデカールを新しくしたことでテンション高かったのですが、三連休の朝の都内はどこもかしこも渋滞。夜なら1時間の道を1.5時間程かけて到着しました。
シェルコはやけにフロントが重いなあと思っていたらなんとパンクしているんだとか。現地でチューブ交換するとのことで納得しつつ、バイクや荷物を積んで出発です!!
PAで車から出るとものすごい猛暑でいてもたってもいられぬほど…
トランポだとお互いいろいろ話ができるのでおしゃべりしていたらあっという間に現地へ着きましたよ!(運転はほぼえふはちさんがやってくれました。夜勤明けなのにありがとです★)
バイクを下ろしたらすぐに「温泉行くぞ!」っとなり、ゆっくりする間もなく近くのお風呂屋さんへ再び出発。人数が多すぎて体洗う場所を待つのに体感で10分くらい全裸で待機してて真顔になり、その後お風呂の余韻を楽しむ暇もなく皆でスーパーで食糧の買い出しへ。
・・・今回は裏のロードサービスさんが「裏の給食センター」としてみんなにラムや料理をふるまってもらえることになっていたので、前夜祭と翌日のおひるごはん分は買わなくていいのでサクッと買い物してパドックへ!
僕がどや顔でナビしたらダートを走ることに…たったこれだけの坂も荷台がカラのトラックだとトラクションがかからなくてなかなか登れなかった
…田舎ではGoogleMapのナビは気をつけろ!!
終わらない前夜祭(23:00には就寝)
パドックに戻り、明るいうちにテントを立てます。
僕「えふはちさん、荷台でテント張っていいですよ!」
えふはち「いえいえ!ぼっちさん使ってください」
僕「じゃあお構いなく!」
僕の気持ちを察してくださったえふはちさんに荷台を譲ってもらえたのでテントを立てます。
このNaturehikeのテントはいわゆる中華テントで多分MSRのエリクサー2のオマージュパクリテントですが、お値段の割にグラウンドシートやペグも全部ついているのでお勧めです。僕はこのテントで1年以上パドックで使ってますが何も問題なく使えてますしかさばらないのでいいぞ。しいて言うならテントのカバーピンと張るには土の上じゃないとダメなとこは欠点ですかね。これはこの製品に限らずですが…
テントを張って、できる限り明日の準備を進めます。90ミニッツは朝からなのでばたばたする可能性がある。塩タブレットをバイクに貼り付けたり、バイクの増し締めをしたり。できることは準備しちゃいます。
でで、
お楽しみの前夜祭!!
爺が岳は”ぶよ”が本当にすごい。僕は先人の教えで”ハッカ油”を体にスリスリし、長ズボンに薄いパーカーを羽織って参加しました。
裏の給食センターさんのジンギスカンに舌鼓を打ちつつ「今日のスクールの内容」を皆から引き出そうと頑張ったり「コンプガレ(むつかしいルート)行く?行くよね?」とお互いけん制しあったり、裏のロードサービスさんと「トリプルエントリー三本勝負まけねぇぞ!」とプロレスみたいなやり取りしたり、今回初WEXの方に初級者の僕が「レースでいい成績をだすヒケツ()」を教えたり、カルケン君が「のの氏をレースで倒す!!」と勝負仕掛けてたり、来月10時間耐久レース(場所はここ爺が岳)に一緒に出るもりー君とニシくんと作戦会議したり、メロンの差し入れを頂いたり、成田モトクロスパークによく行かれる方とご挨拶したり、去年たくさんお世話になったプロショップエディの根本さんにご挨拶したり…
負けないぜ!(右が僕。筋肉ですでに負けた・・・)
あっという間に時間が過ぎ、朝5時起きで翌日はトリプルエントリーの僕は早めに就寝となったのでした。。。
気候としては夜は結構涼しくて、パンイチでシュラフに体を突っ込みつつチャックは空けておくスタイルで一晩快適に過ごせました。朝方はやや寒くてチェックを閉じましたね。
当日!!!
おはようございます!!!
例によって興奮で04:30ごろ目覚めたのでパドックを徘徊します。
一台WR250-RがいますがGAIAで一緒にWEXに出たゆうきだーるま君のバイク。自走で応援に駆けつけてくれて感謝!(写真もたくさん撮ってくれた)
雲がたくさん…レースはこのままだったらどんなにいいことか…(届かぬ思い)
そんな感じでソワソワしつつ、まだ2時間くらいあるのでテントに戻り、Amazonプライムビデオでダウンロードしておいた「BANANA FISH」という今期アニメを見て過ごしました。いつも思うけど月にたったの300円払えば今のアニメが観れて海外ドラマも追えて、名作も見れて映画も見れてしかもダウンロードできてついでにアマゾンでポチると早ければその日のうちに商品が届くとか今の時代便利すぎ。
原作は未読ですがBANANA FISH、かなり面白いし期待できる
今回のレースの目標
一応自分なりの目標は以下3つでした。
- 裏のロードサービスさんとの三本勝負
- トリプルエントリーを走り切る
- みんなでワイワイ
1.裏のロードサービスさんとの三本勝負
今回のメインは裏のロードサービスさんとのトリプルエントリー三本勝負!彼はKLX125での参戦。運転技術は彼のほうが上ですがマシン性能的には僕のEXC君のほうが格段に上。バイクはマシンではなく乗り手、とよく聞きますがこれだけのマシン性能の差を埋めることが果たしてできるのか?
なお今までの戦歴では一勝一敗。ここでついに優劣が付きます。しかも三本勝負。”引き分け“はないぜ?
2.トリプルエントリーを走り切る
トリプルエントリーを走り切れることで来月に参加予定の10耐のイメージが湧きます。
走り切れるようランニングとかも多少してきました!
3.みんなでワイワイ
Twitterやブログで仲良くしてくれる人ともなかなか会うことが難しい!のでレールをきっかけに会えたらいいなぁと。
忙しいですがいろいろお話したりできたらいいなぁ。
ということで、
トリプルエントリー頑張ります!!
90ミニッツ
06:00になり周りがごそごそ起きだしてきたので僕もプライムビデオを閉じて、今起きたふりをしながらテントから出ます。
レース前は消化が良くて炭水化物をたくさん食べたほうがいいので、バナナやゼリー系の食べ物をひたすら食べ、JNCC本部で受付を行い、ハイドレーションを準備、空気圧を調整(フロントは余ってたVEで0.6、リアはVE33s-GRKKOTAを0.35)、レース30分前までには下半身を完璧に装備、10分前になったら上半身も装備し、裏のロードサービスさんと武者震いをしながら待ちました。今回初の方のサポートもしつつですが正直自分のことで必死であんまり見てあげられなかったな…
出発時間ぎりぎりで初参加のXR250の子が「セルがかからない!」となったり、初参加のランツァ(2スト以外よくわかってない)の子が空気圧を抜くの忘れてたりとばたばたしつつ、パドックにいた皆でサポートに当たりなんとか出発!さながらワークスライダーです!
頑張ろう!!!! Photo by タッケさん
トレール組を待っていたのでやや遅れ、スタート地点は最後方。90ミニッツは本当に人が多いので前半はカオスになると想像。どうせヘタクソなので怪我しないよう人が減るまでは安全運転で行くと決めました。
レース直前
「熱中症には本当にきをつけてください!何かあたらすぐにレースをやめて命を守ってください!恥ずかしいことではありません!」って感じで熱中症に関する注意喚起ををいろいろな方から頂き「(待ってるだけで熱中症になりそうだから早くスタートしてくれ…)」と内心思いつつ、いよいよ暖機運転開始!
人多い!!
既にエンジンはあったまってるのでは?
とも思いつつエンジンかけて暖機。そして前の90A,90Bがスタートしいよいよ僕たち90Cの番が!!後ろから二番目の列なので緊張感はあまりなく前の人たちがスタートしたら順々に続く感じでまったりとスタートです!!!
スタート後はカオスww
レースが始まるとみんな結構アケアケで進みます(前にはバイクがたくさんいるのに…)
無理な追い抜きする人、突然路面に引っかかって止まる人、ぶつかって転ぶ人などなどいろいろな人がいるので緊張感が半端じゃない。でも巻き込まれるわけにはいかないので常に人がいなくて逃げ場がある方を走りながらトラブル回避を優先して走りました。
Photo by タッケさん
前日の試走をしていないのと砂ぼこりがひどくコースの状況が全く分からないので「一週目はとにかく無理しない」をモットーに走りました。特に直線でぬかされたけど、どこにわだちやカーブ、でかい石などのトラップがあるかすらわからないので無理しない無理しない!
FUNガレで抜かせた
爺が岳には岩が敷き詰められたFUNガレ(JNCC FUNクラスで使われるガレ場)があります。たどり着くと、既に結構な地獄感が・・・
みんなの緊張感が伝わってくる・・・
走っていると後ろを向いているバイクや転んでしまった人、スタックしている人、ゆっくりそろそろ走る人などが広がってました。試走をしてなかったのでどのルートが正解なのか全然わからないけどとりあえず岩が大きくて空いているほうへ!!猿ヶ島で練習したガレが効いたのか、アケアケではないけど常に一定のスピードでドコドコ安定して走ることができました。
見るからに速くなさそうなフォーム(涙)
ガレをとりあえず失敗しないで安定して走るポイントは「バイクが岩を踏んで左右に揺れるけど気にしない」「常に一定のアクセルで進み続ける」「急なアクセル操作はだめ!」だと思っています。
これで速くはなくても間違いなく安定して進めます。一回でも止まるとそこからの再発進時に大きな岩を乗り越えなければいけず、低速だと車体が安定しないので再発進が困難。でスピードがなかなか上がらないので苦戦することになります。
FUNガレの最後にはちょっと急な登りがあるのですがそこも空いているラインを見つけて一発でクリア!この辺はさすがEXC君。僕はただ座ってアクセルをひねるだけで登って行ってくれました。
EXC君のおかげでFUNガレでは20人くらい抜かせた気が。そのまま先へ先へと進みます!
ウッズは所見殺しだった
今回ウッズは下りなので特に気にしていなかったのですが結構ルートが分かれており、やられました。
一週目は前の人についていったのでクリアできたのですが二週目以降は一人。ここで見事ウッズにはまってしまいました。
あれ?テープの向こう側に人が・・・
行く必要がないくらい下ってしまい、そこからUターンして登っていかないといけないのですがそれが結構大変で体力を持っていかれました。
あとは根っこで前輪がはじかれたり、路面がずるずるの場所でリアが滑るのが終始怖くて、ウッズは最後の最後まで憂鬱でしたね。
うまそうな人の使っているルートをパクリつつ何とか毎週こなしました。
カーブがヘタクソ問題
とにかくカーブのたびにかなり減速してハンドルを切って曲がっているので、ゲレンデでスピードが出る場所のカーブでことごとくぬかされました。
モトクロスのようにわだちになっているとどうやって走ればいいかわからないし、スピードでたままだとフロントタイヤがわだちを超えてしまってダメ。あとカーブ後にアクセルをばーっと開けるとリアがスライドして怖い!ということでゲレンデはソロリソロリとこなしました。ここが克服できれば結構速くなる気がしています。
でも転ばなかったからOK!
暑さ猛威振るいすぎィィィ
走っていると二週目くらいからコースわきで休憩したり倒れている人がぼちぼち現れ始めました。特に登りFUNガレ付近。イゴリ疲れて休憩している人含めたくさんやれていました。
地獄感あるでしょう?w
アドレナリンのせいか暑さはそれほど感じなかったですが、少し口を開けたまま走ると一瞬で口やのどが渇く程。爺が岳は長いストレートがたくさんあるのでストレートのたびにドリンクをちゅーちゅーして走りました。
おかげか、特に頑張らないで淡々と周回を重ねただけで順位がどんどん上がっていくので驚きました。
応援が嬉しかった!
今回、レースは走らないけど応援でタッケさんが駆けつけてくれたり、90ミニッツは出ない人が頑張ってゲレンデを登ってきてくれて応援してくれたりしました。
レース中って応援してくれると気持ちがググっと上がるのですごくありがたかった!!
おかげで最後までつらいけど楽しく走ることができました。
結局7周することができ、フィニッシャーズロード(みんながハイタッチしてくださる)も受けることができ、大満足な90ミニッツでした!
ゴール時にガッツポーズした
唯一残念だったのは裏のロードサービスさんに追いつけなかったこと。レース中一度も彼をぬかすことができなかったのです…と思ってパドックに戻ると、裏のロードサービスさんの姿が!!話を聞くと、どうやら僕のほうがスタートの時に先を走っていたようで結果僕のほうが一周多く走ることができたようです!!
一本目は僕の勝ち!!!
やったぜ!!!!(250EXC vs KLX125というマシンハンディは無視)
次の40ミニッツまであまり時間がないので、お互いいそいそとゼッケンを張り替えたり、僕はガソリンを給油したりしていました。
結果は90Cでは29位/109台(総合58/190)。悪くないよね!?周回数もトップと1周差。
ラスト二週はややバテて毎週1回くらい転んだかな。
フル動画もアップしたから気になる人はぜひチェックしてくれよな!
まさかの40ミニッツに遅刻(涙)
パドックで休憩しつつ、「40ミニッツの選手は集合してください」の合図を待っていましたが一向に呼ばれず、「きっと90ミニッツで大量の熱中症が出て搬送とかで遅れてるんだな」と話していました。
が、突然
「パイーーーーーーン」
という音が聞こえました。あこれレース始まった音だ。
もうダメかな?と思ったが、途中参加もできるということだったので急いで着替えます!僕は上半身はインナーだけだったため、ボディプロテクター、肘プロテクター、オフジャージ、ハイドレーションバッグを装備するのに手間取りました。その間に裏のロードサービスさんはばビューンとスタート!
は、排気量のハンディということにしてやろう(震え声)
といいつつ、オフジャーがうまく切れていなくて直してもらい、急いででも徐行してスタート地点へ!!ピット入り口から入り、後ろからマシンが来ていないことを確認して発進!!!
40ミニッツスタートです!!
40ミニッツ、楽しい!
実は初めての40ミニッツでしたが予想以上にまったりというか自分のペースで走れました。とっても楽しいです!!
コースもむつかしいセクションはないので安心して走れるし、時間も短いので体力とか心配しないでよいです(とはいえ猛暑なのでチューチューは忘れません)
40ミニッツは本当に初心者におススメだった
90ミニッツや120ミニッツだと参加台数も多いのでちょっと威圧感とかもありますが40はキッズやビッグオフも走っているので安心して走れます
「マジで一周できるのか!?」というような初心者の方にはマーシャルがマンツーマンでついてくれて先導していましたし、スタックしたときには一緒に助けていたりもしていました。マーシャルって本当すごい!!
台数が少ないせいか心なしか写真のクオリティも高い
40ミニッツは本当に初心者にもおすすめです。ゲレンデコースになれるにはもってこいだし、怖い思いもあまりしないと思いますよ!
ただ、40分は本当に短いのでおなか一杯には多分ならない気がします。(逆にうまい人はギリギリまで飛ばすだろうから40分のスプリントはかなり疲れそう)
マイペースに走ると40分はあっという間ですし、マイペースにまったり走るならやっぱり90、多少の難所やセクションも行けそうなら120をお勧めです。40は「WEXで共通で使われる基本的なコースを試しに走ってみたい」という人向けかな。40ミニッツだけ走って、90や120の雰囲気を観客として楽しむのもありです!
裏のロードサービスさんには勝ったぜ!!
僕は裏のロードサービスさんより1-3分くらい遅れてコース入りしました。ただ40ミニッツはセクションというセクションがないし直線が多いのでパワーがタイムに直結します。
小排気量でトレールはかなり不利。さらに彼のマシンはブレーキペダルが曲がってしまいマシン不具合もあった模様。まぁ車体も低いからペダルへのヒットするんでしょうねぇ…
まぁEXC君の僕には関係がないので停まっている裏のロードサービスさんに「イエェー!」って言いながら追い抜きました(キチスマ)
イエェー!
実力(マシンの性能差)、でちゃいましたなぁwwww
そんな感じで二人のレースは盛り上がったのですが、二人とも遅刻したこともありあっという間に40ミニッツは終了!
リザルト。40ダブエンFUNでは9/10(総合22/37)。
ダブエンFUNというクラスになり、順位は9/10です。大体8分くらいで回れた感じ。はてなブロガーの唐揚げさんも出ていたのでバトルしたかった…
レース終了。体力自体は問題ないですが、この辺で腕に違和感が出始めました。。。
…クッ!沈まれ俺の右腕!!!
以下記事で書きましたが、どうやら僕、インターセクション症候群になってしまったようです。
簡単に言うと腱鞘炎みたいなもので、腱と腱がこすれあって腫れてしまうやつ。
スロットルを動かしまくるとどうしてもなってしまうので極力手首を動かさない、使っていないときはアイシングする、テーピングで多少でも負荷を減らす。という感じ。
レース会場には保冷ケースを持っていき中にはアイスノンや氷をたっぷり詰め込む。そしてその中にロキソニン湿布を入れておきました。
レース終了後は氷水でアイシングしつつレース直前に冷湿布を張ってレースに挑んでいましたが40ミニッツ終盤には手首に違和感が…
タッケさんに連れられて川へ…ここで右腕の暴走を鎮めます
まだ大丈夫ですが、これ以上走ればどんどん悪化するなぁと思いつつ、120ミニッツまでの2時間弱はひたすら溶けかけた氷袋に手首を当てて過ごしました。
…クッ!…ここで開放されたらどれだけのオフローダーが犠牲になるか分かったものじゃない…!!持ってくれよ…俺の右腕!!!!
お昼はラムしゃぶ!
裏の給食センターに二勝したことで今回のWEXの目標の一つは達成!
給食センターが指名した副料理長の のの君がラムしゃぶを作ってくれました。
パドックのほとんどが120ミニッツ参加なのでレース前の緊張感がパドックに流れていました。また温度も最高に上がっており、氷を買ってきてハイドレーションに入れたり、応援だけで熱中症になっている人も…いよいよ戦いが始まるぜ!!!
ラムしゃぶと主に、クエン酸ドリンクとウィダーインゼリーを流し込み、ゼッケンを120ミニッツ用に切り替え、ガソリンを給油、ハイドレーションも補給し、レースに備えました。
そしていよいよ…
120ミニッツ
パドックのほとんどの人が参加する、120ミニッツです。
トラブルは突然に
…レースが始まる直前、それは起きました。
??「セルが、かからない!!!」
誰かと振り返るとそこには宿敵である裏のロードサービスさんの姿が。
…どうやらKLX君はブレーキペダルだけでなくバッテリもダメになってしまったようです
(走っているんだから充電されないってことかな?ということはオルタネータかアクチュエーターが熱でやられたかな?)
誰もが「(DNSか?!)」
※DNS:Do Not Startのこと。DNF(Do Not Finish)というものもある
と思っていると…
裏のロードサービスさん「…出てやるさ。エンストしなければいい話だろう?」
そう言い残して彼は押し掛けをしてエンジンスタート。この男…かっこよすぎる…!
彼の背中からは”ただのヤケ”ではなく「なぁ、ぼっちバイカー。別に、優勝してしまっても構わんのだろう?」という、いうなれば修羅みを感じました。ここで昔林道で出会ったひらたさんがいたら「彼、サムライだね」と言っていたでしょう。
臨戦態勢!Photo by タッケさん
そんなサムライは早めに準備をしてスタート地点へスタートしていきました。
僕も準備をしてののくんと一緒に出発!いよいよ始まります!!
120ミニッツスタート
スタート地点へ行くと、90Cでは先頭から二列目!90ミニッツと違いかなり良い位置です。
ぼっちバイカーを探せ
運営の方から90ミニッツでも聞いた熱中症の注意喚起の話そして有名な選手の紹介がありましたが、今回ばかりは「(早くスタートしてくれ…)」と思わざるを得ませんでした。待っているだけで体の水分が減っていくのがわかります。
そしてついに暖機運転開始!!!!
バイクを暖機→120A,Bがスタート→スタート地点へ移動→Nにギアを入れようとすると何度やってもNに入らない!!
仕方なく1速に入れたままエンジンストップ。スタートの合図と主にセルを押してスタートします!セルがあってよかった!キックオンリーじゃなくてよかったぜ!!!
ただ、やや出遅れた
スタート後は自分なりに頑張って走りますが周りはうまい人も多くどんどんぬかされます。が、90,40と走ってきただけあっていつもよりもくらいついていける気がします。というか、120A,120Bの人たちがワイドオープン過ぎて砂煙がすごいことに…本当に目の前が見えないシーンもありました。
コースはここ?どこ?
そしてFUNガレに到着すると120クラスの人でもわりとスタックしており、そこを切り抜けていきます。
抜けた先はコンプガレ(JNCCのCompクラスで使われるガレのぼり)ですがみんなスルーしてエスケープへ行くので僕も一緒にエスケープ。90では走らなかったコースに戸惑いつつ、淡々と走ります。
そのあとは90でも走ったウッズやゲレンデが続き、問題なく走れました。
で、ロックンロールリバーという枯れた沢に到着。
ここには動く岩が一面敷き詰められており、ガタガタと揺れながら走るゾーン。猿ヶ島で練習したものの、ここまで大きいとビビってしまいましたが何とかやり過ごします。
目をつむってアクセル開ければ行ける
そこでまたゲレンデに戻ってきて、一周!!この時点はクラス22位。決して遅くはない!!
コンプガレで熱中症気味に…
このまま行こう!と思いつつ、昨晩の宴会でコンプガレに行くぞって話を思い出しました。
ここで行かなかったら絶対みんなに言われる!そう思い、二週目はコンプガレに突入しました。
コンプガレに入り登ってみましたが予想以上の斜度と助走が不十分だったことから失速しバイクを扱いきれずに転倒してしまいました。
頑張って引き起こしていると、上からウソハチさんが「(ムリムリ)」って感じでガレを下ってきました。
頑張って引き起こしている間にも下ではどんどんみんなエスケープを走っている。ここでイゴリ続けたらダメだ…と思い、僕も下ることに。ちょっと残念だったけどこれ以上体力を消耗するわけには・・・いかないんや!
この辺から体調が悪くなってきた
ここら辺から明らかに体調がよくなく、熱中症っぽくなってしまいました。
ちょっと走ると疲れてしまうし、今まで耐えられていた衝撃に体が降られたり、踏ん張れなくなってきました。何より頭がボォっとします。特にウッズではどうしても体で衝撃を受けてしまい、体力が消耗。途中で止まって休憩してしまうくらいしんどくなってきました。。
それでも何とか周回し、4週目に入りました。
ここに来るまでにすでにあり得ないミスやコケを繰り返しており、本当にしんどい状況に。
でもあきらめない!と思いながら走っていましたが、今度は手首のインターセクション症候群でスロットルをひねるのもつらくなってきた。
そしてついにウッズに入ったところで一度休憩したら再発進する気力すら起きず、休憩・・・
ここでののくんやえふはちさんに声を掛けられながらぬかされました…むしろここまで勝ててたのか!!
一緒にトランポしたえふはちさんは「クラッチがエアカミして使えなくなった」とか意味の分からないことを言いながら去っていきましたね…
その後もうちょっと休んだら元気が出たのでまた発進!このまま下って終わろうと思いました。命、は大げさかもですがなにか体に起きたら家族にも悪いし、何かあれば最悪バイク終了になる可能性もあったから。
オアシスに救われた
コースを走っていると、応援しに来てくれていたタッケさんと90に出てた白みらさんがいました。
そこで二人に声をかけて「このまま下って終わりにする」と伝えます。するとオアシスがそこにあるから休んでいったら?と教えてもらう。
「遠慮なく」というかほぼ無意識にバイクを捨ててオアシスへ駆け込みました。
救護スタッフさんに頭から水をぶっかけてもらい、ベンチに座り、白ミラさんから冷えピタを頂きドリンクを飲みながら息を整えます。
オアシスの前をうそはちさんやカルケンさんやののくん、えふはちさんがぐるぐると走っているのを見て自分の無力さに落ち込みつつ、他のオアシスに駆け込まれていた方と「暑くてやばいですね!!」と会話をしながら10分ほど休憩。気持ち悪さはあるものの元気はだいぶ回復したのでこのまま降りると伝えました。
なお、タッケさんから「裏のロードサービスさんはスタート後の数コーナーでエンスト、そこでDNFとなってしまいました」ということを聞きました。…ラストサムライのラストシーンをなぜか思い出しました。
ラストサムライ
タッケさんたちに助けてもらいつつバイクを起こすと、「塩タブレットの在庫は大丈夫ですか?」と聞かれました。「大丈夫ですよ。まだたくさんあります」と答えながらハンドルを見ると、たくさんあった塩タブレットがほぼ全部なくなっている…数個あれば下までは帰れるけど無意識にこんなに食べていたのか…僕
二人に見守られながらゆるゆると下り、コースを何とかクリアし、ゴール。スタッフさんに途中終了したいことを伝え、パドックエリアからエスケープし、僕のWEX-G summerは終了となったのでした。
結果はこんな感じ。
たったの4周しかできなかったですが、記録は残った!!!一応完走したぞ!!
アップするか結構悩んだけどせっかくだし、むしろつらい動画のほうが見ごたえあるかなって←
休んだりつらがったり、こけたりオアシス入ったり、、、最後は入浴サービスショットもあるから…
川に流されるオフローダーごっこした
パドックに戻るとすでに着替えた裏のロードサービスさんの姿が。
熱中症でリタイアしたことを伝え、川に行くことに。
根中小気味の僕に川の水は最高でした!
沈まなくても冷たいので一瞬で体が冷却されました
けがなしで全員終了
パドックで帰りの準備をしつつみんなの帰りを待ちます。
タッケマン、しろみらさん、ゆーきだーるまさん。写真撮影やサポートありがとうです! photo by ゆーきだーるまさん
ののくんが結構早いタイミングで帰ってきました。聞くとガス欠。ということでのの君VSカルケン君のバトルはカルケンの勝ち!・・・と思いきや後でリザルトを確認したらカルケン君が最後の一周がノーカンだったようで、ののくんの勝ちとなっていた模様。カルケン君惜しかった!
のの君おめでとう!次は僕がライバルだぜ(四天王末端並感)
早く勝ってボーヤの名を返すんやで(どんどん上手くなってるから次あたりやばい)
そして一緒に10耐にでるもりー君は120Bでなんと3位!!ニシ君は二週目で熱中症になりつつも最後まで頑張った模様。
そんな中、ウソハチさんがやってきて「このレースで9位なんだけど…もしかして入賞したかも!?」とのこと!マジか!!
お腹出てないやつを選んでおきましたよパイセンw
まさか僕のグループHTRから入賞者が出るなんて!!!
ということで120Bと120Cで知り合いから入賞者が出たことによろこびつつ、みんなで表彰式へ参戦!詳しくは割愛しますが盛り上げてやったぜ!!
この後はそうそうに片づけて、サトさんと離脱!温泉に入ってご飯を食べて、安曇野を出て、気絶して気づいたらえふはちさんの家についていました。
ここでバイクを下ろし、名残惜しくもお別れ。短い間でしたがいろいろ話せてよかった!また遊びましょう!
そして一人でトランポで帰宅。荷物やバイクを下ろして近くのコインパーキングで止めてお風呂に入り最低限の洗濯とかたずけをして、就寝したのが04:00。そして朝06:30に起床しトランポを返却。帰宅すると家族が起きており、三連休最後のスタート!パパがいなくて寂しかった子供達と思う存分炎天下の中遊んだのでした。
まとめ
無謀にもWEXにトリプルエントリーしてきました。その結果、猛暑ということもあり120ミニッツの最後でばててしまいました。
が、一度に3つのレースに参加できたことで得られる充実感はすごく、またレースごとに刻々と変化する路面やコースごとの違い、ほかの選手の違いなど多くを感じることができましたし、来月エントリーする10時間耐久のイメージトレーニングにもなったので得るものは多かったです。
Photo by タッケさん
一つだけ残念なのが、レースメインでみんなとの会話や過ごす時間があまりなかったこと。別に話したいことがあるわけではないですがもっといろいろ話したかったなぁ~と思う気持ちがややありましたね。特に今回初めて会う方。本当は絡んだ人を紹介とかしたかったけど人数多すぎて時間がいくらあっても足りない!!ここまでレース仲間が増えて本当にうれしいし、これからも初心者や初級者で一人だと不安な人とかも一緒に巻き込んでワイワイやれたら最高にいいじゃないかなぁと思っています。
WEXはこれでラストにしようと思っていたのですが、充実感もあったし気づいたらレイニーGAIA以外は全部出ているので残りも出てみてもいいかなぁと思ったり。もしでるならダブエンとかトリプルエントリーはせずに120ミニッツ一本で!!
語りたいことはまだまだまだまだありますが、この辺で!WEX爺が岳、楽しかったぞ!!
こんな感じ。