こんにちは。ぼっちバイカーです。
タイトルの通り、250EXCのサイレンサーのグラスウールのメンテナンスを行いました。
うわっ…EXCの排気音、汚すぎ…?
最近知り合いから「そのマフラーの音、グラスウールがオイルまみれで詰まっている音に聞こえる」と言われました。実は自分でも3月ごろから「お、排気音がオフ車っぽくなってきたな!」と思っていたのでした。(というのもレース会場とか行くと結構古いバイクも多くて、詰まったような音が特徴的だったのです)
これ、グラスウールを交換する時期だったのね…
KTM 250EXCに乗り換えて早1年。エンジンの腰上作業を行った結果まだまだマシンの消耗はない状態で一安心でしたが、逆に言えばアクセルをあまり開けることができなかったという話。
まだまだ乗れると思いますが、グラスウール交換くらいなら失敗しても爆音サイレンサーになるだけだし、トライしてみることに!!
リベット作業は不要
グラスウール交換について、250EXCの情報がない。
・・・というよりは、
「今日は250EXCのウールを交換した。開けてみると真っ黒でさすがに交換が遅かったかなwww30分くらいでサクッとグラスウールを交換して次はサスペンションの○○作業もやっちゃいます。~来週は○○師匠と走ってきます」
みたいな感じで、肝心の交換手順が書かれていないんだよ…。こんなの目つむってもできちゃうよ~ってこと?
EXCでなく一般的なサイレンサーのグラスウール交換を調べるとみんなリベットという緩めることができないピンみたいなもので止まってます。これを外すにはドリルでヘッド部分を削り落とし、またリベッターという専用工具を使ってリベット打ちする必要があるみたい。
社外マフラーとかだとリベットじゃなくてネジで止まっているものもあるそうなのですが、EXC君を見ると…
ということで、知り合いにリベットについて情報収集しつつAmazonでグラスウールとリベッターをぽちー。
で、作業開始です!!
・・・
の前に、念のためKTMの整備マニュアルを確認してみました。
・・・
僕「あれ、ねじを外すって書いてある…」
これ読むと「サイレンサーを外す→ねじを外して中身を出す→グラスウール交換→蓋してねじ締め→マフラー取り付け」とスーパー簡単手順に見えます。
とりあえず、サインサーをボルト二本外して取ります。
なんと、片側(根本側)はねじ止めされていたのです!!!なんで片方だけリベットなの!!紛らわしい!!!
ということでリベット作業は不要でボルトのみでウール交換できちゃいます!
外すところまでは簡単だった
サイレンサーの根本側のボルト4本をトルクスで緩めて外します。
ボルトを外したものの全く取れる気配がない。
ということでマレット的なもので一周トントンとたたき、それから根本側のパイプをやさしく叩きます。
で、
シールされてましたが左右にグラグラしながら外すことができました
中はそこそこ汚かった
蓋を外すと、中に網目状の筒があり根本のパイプ(芯?)にくっついていました。
パイプを引っ張ると、ウールはくっついてこず芯だけがスポンと抜けました。
ニッパーでウールを無理やり引っ張って何とか抜けました。結構ギチギチでしたね。
ウールを見てみた感じだと、パイプに近い内側だけが真っ黒で外側はほぼ汚れなしでこのまま使えそうな印象でした。
とりあえず気づいたことは、注文したグラスウールが小さすぎッてことでした…
4-5倍くらい必要な雰囲気…明らかに小さいやつを買ってしまったのとグラスウールの感じが全然違う…そして、もとから入っていたやつもまだ使えそう。。。
ということで悩んだ結果「新品の小さいグラスウールを芯に巻き付け」+「”もともと入っていたロックウールの真っ黒な部分を取り除いた残り”を外側にひっくり返して使う」という方法をとることに。
・・・(ごめんなさい…ここから手が真っ黒になってしまい写真撮影している余裕がなかった…)
試行錯誤しながらもなんとか取り付け完了しました!
やってみて思ったことを箇条書きで
写真がないので箇条書きで書きます。
グラスウールの量は多めに買おう
グラスウールの量や長さが僕は全然足りませんでした。
バイクによってマフラーに必要なグラスウールの量は違うのでサイレンサーの長さを計測して、その長さ分の横幅があるものを買おう。
KTM純正のやつを買えば一番ですがややお高いみたいです。MY2017のEXC君はこれ。
54805078315 ROCKWOOL 315G 4,455円
でも僕みたいに勘所がない場合、どのくらいの量のグラスウールが必要なのかよくわからないため、次回やるとしたら僕はきっと純正ウールを買ってしまいそうです。
巻くのがむつかしい!
グラスウールをマフラーの芯にぐるぐる巻くわけですが、大きいのでしっかり巻くのがむつかしい!
ガムテで仮止めしてからワイヤーでぐるぐるしつつ、巻きました。
ここで適当にゆるゆるのままだと後で泣きを見ることになります…
取り付けがめちゃめちゃ大変だった涙
KTMのリペアマニュアルだと「グラスウールをリパックして蓋をしてねじ止めする」という1行の手順に2時間くらいかかりました。
上記で書いた通りグラスウールを巻くのがまずむつかしいし、しかも巻いたウールをサイレンサーに半ば無理やりねじ込むのです。
穴に芯をあてがって先っちょだけズブリとやって、周りのウールを一周押し込みながら徐々に進めていくのですが、ここでウールがゆるゆるだと収拾がつかなくなって最後まできれいに入らない…さらに、芯とマフラーの奥の穴が最後ぴったしかみ合うのですが、かみ合う間にウールが入り込んだりしてこれまた大変!!!
さらに、この穴と芯を嚙合わせるのがむつかしい!!ウールを押し込んでいるせいか芯が曲がってしまい、最後まで押し込めない…。マフラーの排気口からマイナスドライバーを突っ込んでテコの力でグイグイやりながらなんとかはめることができました。。
正直もうやりたくないし、何度このまま段ボールに詰めてショップに丸投げしようと思ったことか…
バイク屋さんにお願いする大切さを知る
バイクのマニュアルって「ねじを外す」「ねじをつける」みたいな簡単な作業でも、ノウハウがないとつけることができなかったり整備スキルが必要だったりと誰でもマニュアルを読めばできるものでないことが多い。今回の作業はまさにそれだなって思いました。
多分整備スキルが高い人ならこういうのもちょうどいいウールの分量をまっすぐ無駄なく巻いて、ドライバーでぐりぐりせずにすっと蓋をして手ルクレンチ外れないけど締めすぎないちょうどいいトルクでねじを締めることができる。
ショップに任せるというのはこういう部分にお金を払っているんだよなぁと強く感じた作業でした。
交換後の音はもとに戻った!
なんとか頑張って交換した甲斐もあり、交換後にテスト走行したところ納車時と同じ音に戻りました。
今までは「ペンペンペンペンペンペンペンペン」だったのが「トントントントントントントントン」に変わったって感じ。
あと最近は軽く走っただけでもマフラーの出口からオイルがタラリと垂れることがあったのですが、解消されました。まぁこれは単に交換したばかりだから、という可能性もありますが…
ということで確かに変化はあったので頑張ってよかったと思える作業となりました!!
まとめ
オフロードレーサーであるKTM 250EXCのサイレンサーのウール交換を行いました。
リベットを外したりつけたりする必要もなく、ねじ4本で交換できる整備性はさすがレーサーといったところでしょうか。
とはいえ、マニュアルだと簡単に見えても実際にはテクニックというか勘所が必要だったりと結構大変な作業だったので次回からはショップに任せたい内容でした。
交換した結果、確かな実感があったので「ペンペンペン」とベタベタした音(伝われ)だったり、最近妙にオイル垂れが多い方はウール交換を検討してみてはいかがでしょうか?
そういえば、こんな頻度でウール交換するのは2ストだけで4ストはもっと長持ちだそうです(当然走り方による)。
「2ストは構造がシンプルだからいじれる個所も多い」と言われる意味が分かった気がします。
2ストは気にしないといけない箇所が多いけれど、それぞれの作業自体はそこまで激ムズではないので「マシンをいじってる感」があるんだなぁって。
まぁもう一生ウール交換はしたくない。ということで。
あと、Amazonで買ってしまった格安リベッターは工具箱に大切にしまいましたとさ。
こんな感じ。