こんにちは。ぼっちバイカーです。
この記事で伝えたいことは簡単。それは「エンデューロが楽しいぞ」という事です。
オフロードバイクのレースの種類
エンデューロをやるべき理由、の前にそもそも「オフロードレースって何?」「エンデューロって何?」というところをさらっと紹介します。
興味ない方は下の方の「今エンデューロをやるべき5つの理由」までスクロールしちゃってください
オフロードバイクのレースについてまったく知識が無い方は「オフロードバイクレース=モトクロス」となっている方も多いと思います。
ヨーロッパで開催されているMXGP(モトクロス世界選手権)
そして多少知識がある方は「モトクロス」「トライアル」「ラリー」「ダートトラック」「エンデューロ」と一口にオフロードバイクレースといっても色々な種類があることを知っているかもしれません。
インドアのトライアル世界選手権 X-Trial World Championship
ヨーロッパの伝統的なラリー(rallye raid Dakar )
・・・あとちょっと違いますが「モタード(スーパーモト)」もありますね。
Supermoto S1 ? Supermoto European Championship
で、これらのレースのレギュレーション(規則)にあわせて、各メーカーから”オフロードレーサー”が販売されているわけです。
・・・
なお、僕は林道遊びでオフロードを始めてから初めてレースに参戦するまで、恥ずかしながら上記の違いがある事すら知りませんでした。興味が無かったのです。
「オフロードバイクのレース、モトクロスでしょう?あんなジャンプしたりガチでやるのは怖いし無理」
って思っていました。
エンデューロって何?
FMX(フリースタイルモトクロス)やスタント等、派生のレースやコンペティションも多数ありますが、ここではエンデューロメインで紹介します。
ENDURO(エンデューロ)とはなんでしょう?
“endurance”が「耐久」という意味で、”enduro”を辞書で調べると「耐久レース」となります。元々はマシンや人間の耐久を求めるレース、つまりフルマラソン的なレースだったのでしょうね。
Wekipedia先生に聞いてみるとこんな感じ。
海外で最も有名なレースが「I.S.D.E.」(International Six Days Enduro)であり、ロード、オフロード、トライアル等の総合的競技といったところから、2輪のオリンピックと称される場合もある。 また、「I.S.D.E.」とは別に世界各国で開催されるエンデューロ世界選手権(2日間)がある。
エンデューロでは「舗装路も走るしモトクロスの様なスピードが求められる場所も走るし、トライアルで使われるような自然や人口のセクションがある場所も走るよ」ってことです。
エンデューロを一言で表現するなら「オンロード、モトクロス、トライアルの総合格闘技」と言えると思います。
個人的には「エンデューロ=林間や山」というイメージ。モトクロスコースと違って整地されてない自然の中を走るし距離も長い。トライアルの様に下見はせずにその場で瞬時に対応を求められる。そんなイメージがあります。
2017 ISDE France
でエンデューロって何?(掘り下げる)
総合格闘技というか色々な場所を走るという特性上「エンデューロレース」と言っても様々です。
「モトクロスコース9割で1割林間コース」でもエンデューロだし、「整地されてない山の中をひたすら走る」のもエンデューロ。「鉱山を下から上まで登る」事もエンデューロレースなのです。懐が広い反面曖昧?
エンデューロレースの種類
僕の知っているエンデューロレースの種類はこんな感じ。
- オンタイムエンデューロ
- クロスカントリー(ヘアスクランブル)
- ハードエンデューロ
細かいところではEnduroCross(エンデューロクロス)とか派生もありますがここでは割愛。
詳しくはググってほしいのですが、軽くだけ紹介します。
オンタイムエンデューロ
いわゆる”エンデューロ”と呼ばれたら一般的にはオンタイムエンデューロです。
海外だと”Time-keeping enduro”と呼ばれており「オリエンテーリング形式でチェックポイントにいつまでに到着しないといけない」というルールのレースで「移動通路」と「計測区間」を交互に走り、「計測区間」のタイムを競い合います。OnとOffがあるってこと。
一番の特徴は「タイム計測区間は一人づつ」というところ。
オンタイムでチェックポイントを通過しないと減点されることから名づけられたのでしょうね。ルールは文字だとややこしいですが一回やればわかる。「Don’t think. FEEL!」
ヨーロッパ発祥。いかにもヨーロッパって感じです(偏見)
クロスカントリー(ヘアスクランブル)
オンタイムのような”ややこしい”ルールは無し。
「全員一斉にスタートして3時間走って沢山距離(コース周回)を走った人がエライ」というシンプルイズザベストを地で行きます。
これだけのマシンが一斉スタートする
一番の特徴としては「決まった時間走り続けないといけない」事です。オンタイム制では「計測区間」が最も大事ですがクロスカントリーはスタートからゴールまで常に計測区間。駆け引きなしの勝負です!
なんていうかわかりやすくてアメリカンって感じですね!!!なおクロスカントリー世界で一番大規模なレースはGNCCというもので、なんでも一周60kmのクロスカントリーなんだとか…
ハードエンデューロ
海外だとEXTREME ENDURO(究極のエンデューロ)なんて呼ばれたりもしているようです。日本だと「ゲロ系」とか呼ばれてます。
Red Bull Erzbergrodeo
ルールはクロスカントリーと同じヨーイドンスタートですが、名前の通りハードで簡単にクリアできないセクションばかりなコース設定。スピードや勢いだけではクリアできないテクニックやバイクコントロールが求められます。オーストリアの”エルズベルグ鉱山”で開催される Erzbergrodeo(エルズベルグロデオ)が有名。
WESSという新しいレースシリーズ
WESS(ワールドエンデューロ・スーパーシリーズ)というシリーズ(年間を通したレースシリーズ)というものが今年2018年から始まりました。
ハードエンデューロ新時代:ワールドエンデューロ・スーパーシリーズがスタート
WESSとは・・・
2018年から新たにスタートするワールドエンデューロ・スーパーシリーズ(WESS)は、多彩なエンデューロフォーマットを組み合わせて年間8戦で行われるチャンピオンシップだ。ハードエンデューロに伝統的なエンデューロやクロスカントリー、ビーチレーシングなどをミックスしたこのレースでは、あらゆるタイプのオフロードをクリアできる世界最強のエンデューロライダーが決まる。
今まで同じエンデューロでも別ジャンルだったオンタイムエンデューロやクロスカントリー、ハードED。年間を通してこれら全てのレースで勝てる人こそ真のエンデューロチャンピオンだっ!!ってことですね。
・・・エンデューロのイマについてなんとなくわかったでしょうか?
今エンデューロをやるべき5つの理由
ようやく本題です。
理由1.レースの敷居が低い
エンデューロの説明で感じたかもしれませんが、とにかくエンデューロはレース参入の敷居が低いです。
エントリーまでの敷居の低さ
モトクロスやトライアルだとまずはレーサーを買って、練習していつかレース!…ってなりますが、エンデューロでは「トレールバイクOK」というレースも多いです。
保安部品を外したトレールバイク
それにモトクロスジャージすらなくてもOK。プロテクターは流石にあった方がいいですがそれでも「ブーツ、ひじプロテクター、胸プロテクター、膝プロテクター」位の人が多いです。ネックブレースを付けている人は三人に一人くらいだと思います(個人の感想)
ゼッケンだって、ナップスとかで売ってる数百円のナンバーステッカーを貼ればいいだけだし、カッティングシートで作ってもOK。中にはビニールテープを切って数字として貼ったり、紙にゼッケンを印刷してそれを貼り付け、上から透明のテープを張る、という人もいます。(僕です)
必要なやることは以下くらいでしょうか
- トランポの手配
- 保安部品外し(ナンバープレートとミラー外し、灯火類はテーピングか外す)
- ゼッケン貼り付け
- ハイドレーション
- レース用タイヤ(不安なら新品のIRCのVE33を履けばまず大丈夫)
- 装備(プロテクタ、ブーツ、ヘルメット、ゴーグル)
これだけw
勿論本気で勝ちに行くならエンデューロレーサーを買ったり、見た目をかっこよくしたいならオフロードジャージとかゼッケンもデカールとして用意したりしたくなりますが、しなくても出れちゃうのです!!
トレールバイク乗りでもやる気とエントリーフィーさえ払えば、今乗っているトレールバイクのまんまでエンデューロレースにエントリー出来てしまいます。
レギュレーションも割と緩い?
エンデューロもちゃんとしたMFJによる選手権のレースではしっかりとしたレギュレーションがありますが、「トレールや初心者でもOK」というレースならレギュレーションはそれほど多くないです。
これは開催側もなるべくトレールバイクでも参加しやすいよう配慮している部分もあると思いますが、覚えるべきルールなんかはあんまり多くないですし、会場でも困ったらスタッフさんに聞けば大抵親切に教えてくれるような雰囲気です。
どのレースがいいか、とかは最後にまとめてみるつもりですが割とレギュレーションはゆるめなのであまり気にせずに参戦出来ると思います。
理由2. コースは決して難しくない
僕は初めてのレースの時、「エンデューロレースで使われるコースはきっと林道なんかとは比べ物にならないほど難しいんだろうな」と思っていました。
…コースを難しいと思うかそうでないかは個人によって違うので勘違いされると大変ですが、僕個人の感想では「アタックツーリング」をやっている人からしたらよっぽど「入門向けエンデューロレース」のコースは優しいと思います。
順位を気にしなければさわやかなツーリング
僕は去年からレースの取り組みを始めたのでまだまだ経験不足ですが、それでもいわゆる「初心者向け」や「トレール向け」とされるコースを見てきました。
その結果からいうと、僕がアタック林道ツーリングしていた道と比べて難しい場所はほぼなかったです。(ゲレンデや沢、深いウッズのような走ったことが無い場所は沢山ありましたがスタックしてしまうようなところは無かった)
フラット林道だけ走っている人だと人の頭くらいの大きさの岩や小さい丸太でびっくりするかもしれませんが、アタックやってる人ならまず驚くような場所は無いと思います。
・・・じゃあレースって楽勝なの?
・・・残念ながらそうではないのですよねー
大きなスタックはしないけどラクショーではない
セクション自体は初心者向きならまず大丈夫。
でもその道を「早く走れるかどうか」はまた別の技術が必要です。
これについては僕もまだ全然早く走れないのでうまく書けませんが、林道のように「走破出来ればOK」ではダメで「いかにコースの最短ルートや混んでいない場所を見つけて走るか」や「周回するごとに激変する路面やルートにいかに対応するか」そして「体力を温存して走れるか」等、林道とは違った難しさがあります。一周目はなんてことない道がレース公判はペダルが引っかかるほどの深い轍になっていてスタック必至なポイントに激変していることも良くありますw
ただの道が気付いたら沼になっていたりすることも
こういうのはコースでの練習やレースの経験値が必要なので林道で鍛えるのがなかなか難しいところ。
このあたりはレースに出るようになってから気づいたことでした。
…何が書きたいかというと「レースで使われるコースもトレールバイクで走破出来るよ」という事。レースの難しさは難所を超えるのとは違うところにあると僕は思っています。
だから「まずは一度レースに出てみましょう?」と知り合いには声をかけてしまうのです。出ないと絶対にわからないから!!
理由3. バイク遊びの幅が広がる
僕は当初、「エンデューロレースやってるのはガチ勢で自分には関係ない」と思っていました。
確かに「関東から長野県まで車でバイクを運んで現地で数時間だけ走り、観光は一切せずにまた関東に帰ってくる」という週末を過ごしている人がゆるふわ勢だとは言えないかもしれません。ツーリングなら一日中バイクに乗っていられるのに、って。バイクを運ぶために車を買うのは頭おかC(褒め言葉)って。
でもこんな頭おかC(褒め言葉)ことをしているのにはやっぱり理由があって、とても楽しい。オフロードバイクや身体を使って出来る精一杯を振り絞ることは楽しいし、走りごたえのあるコースやレースでの出来事はとても言葉で表現できない程最高なのです。
わざわざ遠くに来てバイクを倒す意味とは…?
これは林道遊びよりコース遊びが偉いとか崇高とかうえとかそんなことは全くなくて、別ジャンルの遊びだと思うのです。
折角オフロードバイクに乗ってオフロード遊びにハマったのなら、今のバイクで体験できる別ジャンルでの遊び、一度は経験しないとモッタイナイと思います。
モトクロスやラリー、トライアルもありますがエンデューロが一番敷居が低いので遊びの幅を増やすならまずはエンデューロやってみてもいいと思うのですよね。
遊びがてら自分の位置づけがわかる
レースはレース。順位は嫌でも出ますし誰が早いのかがわかります。
これが嫌でレースに出てこない人も沢山いると思いますし、それはそれで良いと思いますが、自分がいまの日本のオフロードバイク乗り達の中でどのくらいの位置にいるのか、というのがわかります。
(上記で書いた通りレースやコース慣れが必要なのでぽっとレースに出て上位に食い込むのは相当すごい人だと思いますが…)
僕は中学高校大学と運動とは全く関係ない活動をしており、「人と競う」というスポーツが大嫌いでした。
レースも「人と競う」のが嫌いでずっと嫌だったのですが、自分の腕試しとして自分が今どのくらいの位置にいて、自分の腕でコースを走ることができるのか?という興味があり参戦しました。
出てみて打ちのめされた部分もあるし、自分のスキルでコースに適応できた部分は素直にうれしかった。こういう自分の位置づけが客観的にわかるのは予想以上に新鮮でした。
そしてこの一年間でようやく人と競う事も楽しめるようになってきた、というところです。(変わらず腕は全然ですがw)
「いま自分はどのくらいのレベルなんだろう」というのはレースに出てみない絶対にわかりません。井の中の蛙じゃないですが、一度レースに出てみることで視野が広がると思います。
理由4.今、エンデューロが流行ってきている?
これは僕個人の感想ではないです。
国内のバイクレースを取り仕切っているMFJ(財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会) の28年度の報告書を読んでみると…
Enduroライセンスの所持者数は前年対比 111%
確実に競技参加者は増えています。レース開催数も104%と確実に増えているようです。
エンデューロ自体は最近できたものではないですが、最近オフロード系ブログやツイッターでレース関係者の投稿を読んでると「エンデューロは盛り上がっているのにモトクロスは衰退してるからもっとエンデューロを見習うべき」とか「モトクロス観戦者が激変してる」とかそういう話題も散見されました。(勿論これらは個人の意見)
これは僕の周りだけかもしれませんが、関東ではここ数年で着実にハードエンデューロの流行りが起きており、出走数が限られている事もあってエントリー開始から7分で枠が埋まった、なんていう事も起きています。
またJNCC(日本のクロスカントリー団体)は2017年のレースエントリー台数が7000人を超え、世界2位の規模らしいです。
個人的にはサンデーライダーやトレールバイクでも気軽に参加できるエンデューロの”すそ野が広さ”が人気なんじゃないかなぁと思います。
このビッグ(というほどでもないけど)ウェーブに乗るしかない!!!
理由5.楽しい!!!
冒頭でも書きましたがとにかく「楽しい!」のです。最後はこれにつきます。
景品が当たったりたけのこを頂いたり…
普段走れない場所を走れる楽しさ
エンデューロレース全般に言えるのは「普段の林道遊びでは絶対に走れないような場所を走れる」というのがあります。
スキー場のゲレンデをバイクで走るなんて普通出来ないでしょう?ゲレンデののぼりでグググってアクセル開けたときの脳汁ぷしゃーーはたまらないのでぜひ経験してみてほしいですね。
僕は毎回、レース後数日間はレースの時の異世界から気持ちがなかなか帰ってこれずぼぉっとしてしまいます。そのくらい普段では味わえない経験なのですよね。
レース毎に楽しさは違う
レースによって色々な楽しさがありますが、例えば耐久レースであるクロスカントリーだと同じコースを何週も走るのでレース中でも前の週で失敗したところをうまく走れたりと成長を感じられて楽しいし、仲間と共に120分走りきった後の達成感や「お疲れ様!」という声かけも本当に楽しい。
正直レース中は苦しいですが、困難もみんなで走っていると頑張れるし終わった時には一緒にやりきったという達成感がものすごいのです。走っているのは別々なのに、です!
オンタイムエンデューロは1度だけ経験しましたが、クロスカントリーにはなかったルールやタイム計測区間に集中する事で自分の限界や実力がわかりやすくタイムに出て楽しかった。「レースに参加している感」も楽しかったですね。
ハードエンデューロは「コースを一周する」という目標を持てるおかげで、レースのライバルは他の選手ではなく仲間。山やセクションが共通の敵、という構図がよりお祭り感を出して参加するだけで楽しかった。レース中も渋滞待ちの間は見ず知らずの他の選手と会話したり、時には共に助け合ってセクションを突破したりすることも楽しさの一つでした。
レース会場で毎回会う知り合い
そして、エンデューロ界隈は狭いので何回か参戦すると何度も顔を合わせる人が出てきて仲良くなったりすることが良くあります。
みなでバイク並べてご飯食べて…これも最高の時間
僕の場合ブログをやっていたのでその輪が急速に広がりましたが、TwitterとかFacebookをやってて適度に絡むだけでも一緒のパドックで過ごせるくらいにはすぐ仲良くなれます。
知り合いとワイワイしたり再開を喜び合ったりするのもエンデューロの魅力ですし、「レース前夜の宴会がメイン」と言い切ってしまう方も多いのは納得。
実はレースにはキャンプ要素も含まれています
エンデューロは他の競技と比べて「俺はプロで食っていく!」という人が多くなく大半は趣味で遊んでいる人たちなのでライバルというよりは仲間って感じなのかな?
・・・
楽しさについて文章で書くと全然楽しそうに見えないのが申し訳ないのですが、本当に楽しいですよ。
理由5.5 いつまであるのかわからない
こんなことを書いたら、関係者から「そんなことないぞ!」と怒られてしまいそうですが、思っている事なので書きます。
オフロードバイクは「山や路面を荒らす」「騒音」という側面があり、世界や一般市民からしたらどちらかというと嫌われてしまう場合が多いと思います。世界的にも環境保護という切り口でオフロードバイクは規制をうけ、コースを短くしたりとヨーロッパでも色々あるようです。
走れる林道もどんどん減ってきていますが、これは林道だけの話ではないです。
去年も一つオフロードコースがクローズされました。
3月31日をもってクローズとなりました
沢山の方に来て頂きありがとうございました。多くの方にここが無くなって寂しくなると言ってもらえてスタッフも頑張ってやってきた苦労が報われると思いますまだ未定ですが他の場所で再開できればと考えております
長い間本当にありがとうございました pic.twitter.com/lThLjfZ85r
— 長和の森 (@nagawanomori) 2018年4月1日
近隣住民からの苦情なのか、お金の問題なのか、オーナー自身の都合なのか知りませんが、今後もこういう事が続くと業界としては縮小せざるを得ないと思います。
狭い日本。自分の家の近所にオフロードコースが出来たら僕だったらうれしいですがヨッメは確実に嫌な顔をするでしょう。そんな感じで新たにコースを作るのはかなり大変なハズ。
そういう状況なのでいつレースが無くなってもおかしくないかなぁと僕は思っています。勿論関係者各位はそうならないよう必死に運営や業界活性化につなげるのでしょうし、僕らもマナーを守ったり利用料をちゃんと払ったりしますが。
これはあくまで僕個人の感想ですが、「いつか出てみよう」と思っているうちにレースが無くなってしまった。となることも普通に起きると思うのです。だからこそ興味あるなら「いつかでなく今」やってみることを声を大にして言いたいです。
エンデューロレースに出るなら?
この記事をもって一人でも「エンデューロレースに興味あるかも?」と思ってくれたら書いた甲斐があるなぁと思うのですが、そんな方向けにレース情報。
なお僕は関東住みなので関東のイベントメインになってしまう事をお許しを。
オンタイムエンデューロならJEC Lites
オンタイムエンデューロは人手が必要な競技です。なぜなら車検やチェックポイント等があるから。
僕の知る限り、オンタイムエンデューロならJEC(全日本エンデューロ選手権)となります。
JECはエンデューロ選手権で大きく分けて3種類あります。
- JECシリーズ
- JECエリア戦
- JEC Lites
JECシリーズ
全国で4箇所(二日間開催する場合もあるので7回)のレースがあります。今年は広島、富山、北海道、宮城の4会場のようです。
これがJEC的には一番力がはいっているのかな?特に北海道の日高2デイズは雑誌riderでも良く取り上げられており「人生で一度は出てほしいレース」と言われています。
JECエリア戦
これを書いていて実は今始めてこの”エリア戦”というものを知りました//
調べてみても、シリーズとエリア戦の違いが良くわかりませんでした。どこにもこの違いが書かれていないのです…。サイトは「シリーズとエリア戦」と当たり前のように書かれてる。まぁ知ってる前提ってことなのでしょうね…
なおJECのページによると以下のようです。
よく「最初にどれに出ればいいですか?」と聞かれますが、どれに出ても楽しめると思います。手軽なワンデイの大会が家から近いのであればそれがいいでしょうし、北海道の方なら日高ツーデイズでいいと思います。
どれでもいいそうです(核)
思わずパソコン通信時代の感情表現になってしまいましたが、好きなのに出ればいいそうです。まぁこの辺はトレールや初心者はお呼びでないって感じでしょうか。
あ、あとこれらのレースに出るにはMFJのライセンスが必要です。レースとしての敷居は高いですね…
JEC Lites(ライツ)
これです!レース初心者やトレール乗り、あとビッグオフ乗りはこれをオススメします。
何よりこのライツはMFJライセンス不要なのです!!
JECとしては「オンタイムエンデューロ初めての人向け」、ようするにレース初心者向けに敷居を下げて開催してくれるレースなので安心して出ることができます。
僕の知る限り年に2回開催で、今年2018年は既に4/1に日野カントリーオフロードランドで開催されてしまっており、残るは同じく日野カントリーオフロードランドで8月5日開催だけです。
<2018東日本エンデューロ選手権 第4戦><2018Lites!KYT HELMET>会場変更のお知らせ | JEC PROMOTION – 全日本エンデューロ選手権オフィシャルウエブサイト
僕もLitesだけ経験しましたがクロスカントリーと比べてかなり”しっかりしたレースに参加してる感”もあり、しかも「タイム計測区間は一人ずつ」なので自分のペースで安心して走ることができます。(遅いと後ろから早い人が迫ってきますが…)
一応僕のレース参戦記事をリンク張っときますので興味ある方はぜひチェックしてみてください
という事で「オンタイムエンデューロ」に挑戦してみたいならJEC Lites、オススメ」です!!
クロスカントリーならWEX
クロスカントリーの日本で一番大きなレースはJNCCです。
で、「上級者お断り」として開催されている週末ライダー向けのレースがWEX(WeekEndXcountry)です。ライセンスもいりません。
WEXでは一日に40分90分120分の3つのレースが行われますので好きな時間に出るといいです。
コースにもよるのですが大抵は、
40: 殆どがMX(モトクロス)コース
90: MXコース8割でウッズが2割
120: MXコース6割でウッズが4割
となっており、時間が長くなるほどコースの一周が長くなります。
WEX爺ヶ岳のコースマップ(高解像度PDF)
個人的には90か120がオススメです。折角なのでお腹いっぱい楽しみたいなら120の方が後悔しませんよ!
なお各クラスにはトレールでも出てよい”テーピングクラス”というものがあります。
個人的には所見殺しで、テーピングは「レーサーでもクッソ速いけどあえてトレールで出てるよ?」という常連がいるのでたぶん結果は下から数えた方が早くなります。だったらCクラス(40C,90C,120C)の方がうまい人から初心者までいるので楽しめると思います。
なおビッグオフの人は40分の”BIGONE”という専用クラスがありますのでそちらに出ましょう!今なら参加人数も少ないのでトロフィー貰える可能性が高いです!!!
初めてトレールバイク(KTM 690ENDURO R)でのWEX参戦記↓
ハードエンデューロもいかが?
初心者にオススメはしづらいですがハードエンデューロもあります。
関東だと以下です
- HINO HARD ENDURO
群馬県の日野カントリーオフロードランドのレース - CGCハードエンデューロ選手権 | Gero Cup
中部を中心としたハードエンデューロ実行委員会 - CROSS MISSION
石戸谷蓮選手が主体となって企画してるレース
ハードエンデューロだとカレーショップココ壱のように「難易度別」に開催されます。
大抵「ソフト・ミディアム・ハード・G-NET(スーパーハード)」という感じです。
個人的にはこの中なら「CGCのさわやかクラス」が一番とっつきやすいと思われます。
なおハードエンデューロレースが初レースは結構大変という事です。僕個人としては林道で「アタックツーリング」をこなせる人ならハード系の入門クラスならイケルかなと思っていますが…
まずはYoutubeにアップロードされているレースの動画をみてみるとイメージが少しは湧くかもしれません。次に、実際にレースを観戦してみたり、コースで使われた道をみたり走ってみていけるかどうか判断してみるのがいいかもです。
その他評判が高いオフロードイベント
ショップやオフロードコースが開催している草レースを探してみてもいいかもしれません。
ガルルとかダートスポーツとかオフロードバイク雑誌でもレースイベントが出ていたりするのでチェックしてみてください。
僕が知っている評判高いレースイベントだとこんなところでしょうか…(たぶん偏ってます)
- セキュリティチェックが必要です
神奈川厚木にある河川敷 猿ケ島のチャリティレース - 2018オフロードバイクパーティ in シーサイドバレー開催要項
新潟県糸魚川市シーサイドバレースキー場のバイクイベント。とにかく楽しいので出て?
オフロードバイクパーティは初心者でも経験者でも楽しめるイベントだった – ぼっちバイカーのブログ - シーサイドバレースキー場エンデューロ開催要項
新潟県糸魚川市のシーサイドバレースキー場の5時間耐久エンデューロレース - 2018 Y2-XC
福島県チーズナッツパークのクロカンで12,000円払うだけで5回レースに出れる - ASAMA FUN RIDE
アサマレースウェイという浅間火山の跡地でイベントの時しか走れないイベント - クロスカップエンデューロ
クロスパーク勝沼で開催されるレース。何より景品がエントリーフィーをペイできるくらいすごいらしい。ネックブレースとかも当たるとか…
まだまだあると思いますがぱっと思いついたんはこの辺です。出たことないものが多いですが、参加した人からは「楽しかった」と良く聞くイベントばかりです。
※何かほかにオススメあったらコメントでぜひ教えてください!更新します。
個人的なオススメレースは?
一緒に出る人や誘ってくれる人がいるかどうかはとっても大事。もしいるのであればその方のおすすめレースにチャレンジしてみるのが一番良いと思います。その方はきっとあなたのスキルや性格を知ったうえでオススメをしてくれるはず。
もし周りにレース勢の知り合いがいないなら、個人的にはJEC LitesかWEXをオススメします。理由としては規模が大きいので初心者についても配慮がされているから。
JEC LitesかWEXなら…個人的にはLitesの方が「レースにしてる感」があって初心者向きかなぁと感じました。レースに参加している感もすごいです。タイムとか意識するからかな?タイム計測区間は一人なので他の選手はあまり怖くなかったです。
勿論WEXもオススメなのですが、こちらは「お祭り感やレースに来た感」があってどちらかというと大味な草レース巻が楽しめます。何より大勢での一斉スタートは興奮するな、という方が無理な話。貴重な体験です。混走となりますがうまい人は綺麗に抜いてくれるしあまり心配しなくてもよいと思います。
僕の知り合いでも「オンタイムエンデューロはチェックポイント待ちで休憩できるし短期集中で好き」というタイプの人もいれば、「途中で休憩すると集中力が切れるので休憩なしで走っていたい」というタイプの人もいました。好み、ということかもしれません。ちなみに僕はWEXの120Cが達成感とか疲労感がすごくて好きです。
あとは日程とか場所で選ぶといいかもしれません(Litesは今年一回しか開催されないし)
こんな感じでしょうか。。
まとめ
一行でまとめるなら、エンデューロは「参加するのにも敷居が低い」「初級者向きレースならコースの難易度もそこまで高くは無い」「バイク遊びの幅が広がる」「今エンデューロは盛り上がっている」「参加すると絶対楽しい!」そして「いつまで参加できるかわからないので興味あるな今やってみよう!」って感じです。
冗長な記事となってしまいましたが「エンデューロは楽しい」という事が少しでも伝わればこの記事を書いた甲斐があったなぁと思います。
オフロードが好きでもっともっと楽しみたい!という方はぜひ一度でもいいのでエンデューロレースに挑戦してみてはいかがでしょうか?きっとまたオフロードの知らなかった楽しさや難しさを知ることが出来るはずです。
こんな感じ。