こんにちは。ぼっちバイカーです。
週末ライダーのためのWeekEnd Cross country(WEX)というクロスカントリー耐久レースに出場してきました。
JNCCという日本のクロスカントリー団体が開催するイベントですので草レースよりも厳格でしっかりとしたレース。でもガチ過ぎないWEXはオフロード初心者にもお勧めできるレースとして有名です。
今回はレースの参戦記です。
WEXは3回目
WEXは一年間を通して色々なコースで開催されています。そして何を隠そう、僕が初めて出場したレースはWEX GAIAでした。重いKTM 690 ENDURO Rでレースに出たのです。
今回記事を書くに当たって上記記事を読み返してました。今では当たり前で何も感じなくて書けない当時戸惑ったり思ったことや感じたことをちゃんと書けていてとてもいい記事だなぁと自画自賛したいくらい笑
このころから僕も多少は経験値も増えたし、なによりもバイクもトレールからレーサーへ変わりました。前回よりは結果や達成感や好感触な終わりを迎えたい。でも万が一結果があまり変わらなかったら怖いなぁという恐怖もありました。レースでは嫌でも数字として残ってしまう恐ろしいものです。
GAIAは2回目。コースは逆回り。
初めてのレースはGAIAでしたが、今回出場したレースもGAIA。そう。WEXではGAIAと爺ヶ岳は定番で年に数回レースがあるのです。
たしかに同じ会場が使われるのですが、そもそもコースが逆回りだったりコース作りも違っているので斬新というか知らない道といっても良いです。(厳密には前回が逆周りで今回が正しい周回コースらしい)
現地へはハイエースだよ
GAIAは長野県の安曇野ICから降りて1時間かからないくらいの場所。うちからは高速ぶっ飛ばし5時間くらい。もちろん自走では死んでしまうのでトランポレンタルです。
最初は軽トラスタイルと思っていましたが、土曜日の午前中に現地入りしてそのまま夜をそこで越します。11月中旬の長野県の山の中で一晩テントで過ごすのはかなりの自殺行為。
今回いっしょに参戦すると聞いていたペンギンさんfrom千葉がハイエースレンタルで参戦するとのことで相乗り按分していただけることに!冬の山で積雪予報もあったのでスタッドレスにして頂きました。
出発は5時
WEXの朝は早い。
といっても僕は家でぬくぬく待っていれば5時にペンギンさんがうちの下までトランポで迎えにきてもらえる話。彼は3時起きだそうです。本当感謝しかない。
うちの近所は一通地獄でしかも分かりづらいのでみんな迷うのですがペンギンさんも例外ではありません。
…なんてやってると子供が目覚めてしまい、なんとか寝かしつけたりしてたらとっくにペンギンさんは到着してました。ごめんなさい。。。
ハイエースなので楽々!
と思いきや、僕の知ってるハイエースよりもラッシングベルトを取り付けるフックがだいぶ少なかったりと勝手が違って多少手間取り、30分では積み込み終わらなかった。
荷物積み終わったので出発です!と座席に乗り込むと謎のアイテムが…
ペンギンさんは自称イビキがうるさいらしく、一晩いっしょに過ごすための必需品とのことでした。ドキドキだ…
栄養ドリンクは元気の前借りだからほどほどに…
出鼻を挫かれる
出発して首都高へ!
C2と呼ばれる山手通りの地下を走ってるエリアで渋滞が…何もなければ15分で通過できるのなら1時間持っていかれました。ぐぬぬ…
ペンギンさんとひたすら「どちらが天気予報の雪マークが消えた情報を速く見つけられるかレース」をしていたらすぐに渋滞を抜けました。そして渋滞を抜けたら後はスムーズでしたね!なおレースの結果雪予報は変わることはなかったです()
…他の皆と待ち合わせ予定の集合場所である”安曇野のSEIYU”を目指します!
他の皆?
今回は個人的には誰もお誘いしませんでした。やっぱりレースは自主的に参加してこそのものだから。交通費もかかるし怪我や修理、あと弁当代は自分持ちですしね。
それでも以下メンバーと一緒に参戦する事になりました。
- カルケンさん
セルがなくてもフサベルはいいぞと呟く若きTE125乗り。レースは今回が初。なお彼は僕が募集する前からWEXにでると決めていたようで、彼の力強い広報活動のおかげでみんな120Cにエントリすることになった - ペンギンさん
今回一緒にトランポしてくれる相方でバイクはKLX250。林道を走るために成田モトクロスパークでエンデューロ スクールを受講している。90Cにエントリするつもりがカルケンさんに120でしょ!と言われ120選択してしまった犠牲者1 - タッケさん
最近Betaのクロストレーナーを増車してオフロード沼にどっぷりな人。初レースがCGCだったのでWEX120Cの難所はヨユーとカルケンさんに騙されて120Cを選択してしまった犠牲者2 - ウソハチさん
EDR時代からの大先輩。WEXはFE250では初。僕とペンギンさんがWEXに出ることを話してたら釣れて120Cを選択。格は僕より上でJEC Litesでは負けたけど、WEX経験値はぼくの方が上なので今回は勝ちたいと思ってる - Nさん
WEXの前夜20時に突然連絡をくれて「僕もWEX出ます。良ければご一緒させてください」と連絡頂いた400EXCFのりさん。バイクは職場の先輩から「絶対にこわれない」と言われて譲り受けた。それ、フラグなのでは・・・?
本当は写真とか載せたいのですが色々あるので自重します。
なお、今回もプロショップエディさん勢にご一緒させて頂く事になりました。
お世話になっているマツケンさんももちろん参戦。思い返すとマツケンさんとは今年何回会ってるんんだろ。社会人になると疎遠になるとかいうひとはみんなでエンデューロやればいいと思うよ。時間があるなら毎週末どこかしらで会えるのでは?
はたしてどんなレースになるのやら…
現地入り
前回は初めてのレースでしかも初めての会場で困惑していましたが今回は勝手知ったるGAIA。集合場所のイメージもついていたのでスムーズに現地入りできました。
既にプロショップエディの店長さんたちは到着しており、指定された場所へハイエースを停めます。
無事駐車したらメンバーをエディさんに紹介しつつ、バイクを下ろしたりして過ごしました。Nさんが隣の方と同じ都市のナンバーだったようで意気投合しており、「ぼっちバイカーさんですよね?和田屋さんとブログと同じでたまに読んでいます」と嬉しいお言葉。和田屋さんは実践的で為になる記事ですが僕のブログは割と駄文なので申し訳ない気持ちになりつつ、パドックもお隣さんという事でその後も仲良く過ごすことに。パドック同士のお付き合いってこういう感じなのかな?ちなみにその方40クラスで1位でした…たまげたなぁ…
あと今回Twitterで有名なかわいい女性オフローダーさんがいました。KLX250に乗ってるらしくTwitterでも相互フォローだった模様(絡みが少ないとアカウント名覚えきれない…)。初めて連れて行かれた林道が僕と同じ場所だったでのきっとこっち側。今回は応援だけとのことでしたが次回は是非一緒に120分ハァハァしましょうね?
あと彼女さんを連れている方も。こうやって巻き込んでいくのはありですね。あとは近くに家族が楽しめる場所があればいずれは家族を連れてくることもワンちゃん!?そしたらトランポも買えるかも?!でも家族をバイクに巻き込みたくないのでたぶん無理ですね…
最強のワンタイムゼッケンの作り方
オフロードレースに出るとゼッケンをフロントマスクと左右両方のフェンダーに張り付ける必要があります。
僕も毎回頑張ってカッティングシートをデザインナイフで切り取ったりしていたのですが、レース毎に番号は違うので作り直す必要があり、この作業が大嫌いでした。(WEXだけに出るなら番号は年間通して固定です)
で、今回最も怠惰な方法を試しました。
それは「印刷した紙を張り付ける」方法!
セブンイレブンなどでA4にゼッケンをプリントアウトして、いい塩梅でカットします。
そしてフェンダー透明のテープで張り付けるのです!!
雪の中のレースもちゃんと耐えてくれました。ポイントは以下二つです。
- テープを貼る時は下からだんだんに貼っていく
- テープの縦半分くらいを重ねて貼っていく
これだけで1レースくらいなら耐えてくれますよ!
勿論デザインには制限が出ますが、フォントも凝ったものが使えますしカットしなくて済むのでワンタイムならイケルイケル。
これは意外と良かったのでこれからも使っていこうと思いました。
前日のセクションレッスン
WEXでは毎回前日土曜日の昼過ぎから90,40,120クラスそれぞれに向けた無料50分のレッスンがあります。
レッスンと言っても「君のライディングはこうやったら方がいいよ」みたいなものは一切なく、一対多で「このセクションはこうやって超えますよ」みたいな感じ。しかもレベルの基準はうまい人目線なので「ここからちょっとフロントをあげれば超えられますよ」とか「気合です」みたいなやつ。じゃあまったく参考にならないかというとそんなこともなく、うまい人がどういう事を意識してやっているのかがわかるので勉強になります。
がどちらかというと「自分のバイクでコースを一周できる」方が重要です。ゆっくり自分のペースでスタートからゴールまでを一周走ることが出来るのでコースの印象が掴めます。
WEXが初心者向けレースだって言ったの誰?120Cがオススメ?バカなんじゃないの?自戒して!
とりあえず下見とレッスンを受けて「120で出たのは失敗だったかも…」と思い始めました。誘ってしまったみんな、ごめん…一緒に死んでくれ…wって。
タイヤか岩かエスケープのどれかを行くことになりますが試走だしせっかくなのでタイヤ逝っておくことに。
Twitterでよく絡んでくれるグンマーさんにタイヤいけって言われていたので約束は守らないと!なお僕の前にいたマツケンさんも同じくタイヤを選択。先にタイヤにトライしたところ気合いが入りすぎてバイクと体が発射されていました…うわー。。。
僕も発射するつもりでアタック。タイヤ直前にアクセルを開けるとスピードに身体が遅れて後ろに。そしてリアフェンダーの跳ね上がりで体が前に押され、前のめりに・・・・。前転かと思いきやEXC君のWPフロントントサスのおかげでこけずにクリア出来たのです!
性能が高いバイクだと僕がビビらなければこんなタイヤもいけてしまうのか…とバイク性能の高さを感じた瞬間でした。怖かったけど楽しかった…
ハードエンデューロの輪
試乗を終えてパドックに戻ると、今回初レースの数名はちょっと意気消沈しているようにも見えました。特にカルケンさんは試走の途中で足を攣ったようで終始無言に・・・・僕が「大丈夫です?」と聞くも無言でウンウンと首を縦に振るだけの置物でした。今ぼっちバイカーステッカーを「これ貼ると怖くなくなる魔法のステッカーですよ」と伝えて2000円で売り付ければウンウンと買いそうな雰囲気でしたね(鬼畜)
試走なので一周だけでしたが明日は何週もグルグルする事実を伝えつつ、
これこのまま終わると確実に”ぼっちバイカーに騙されてWEXに連れて行かれた被害者の会”が結成されて訴えられる事案にだなぁと思うのでした。
いや、本当にWEXは楽しいし初心者でも楽しめるレースのハズなのです。何かがおかしい・・・
YAMAHAのエンデューロレーサー試乗
今までやろうやろうと思いつつなかなかな試乗できなかったYAMAHAのエンデューロレーサーを試乗しました。今回試乗したのはモトクロッサーで2ストロークエンジンのYZ125とクロスカントリー用に開発されたYZ250FXです。
初心者のインプレですが一言ずつ書いてみいます。
YZ125
マシンはこんな感じ。
2スト!
まず跨ってみて気づいたこと。それは「セルが無い!!!」思わずバイクを手渡してくださった鈴木健二さんに「セルはどこでしょうか?」って聞きそうになるほどの衝撃でした。
なおセルが無いのにエンジンストップボタンはありました。
キックは2回目で成功。軽く煽ってあげるとエンジン音はEXC君に比べると軽い感じで「パーン!」って感じ(伝われ)
早速1速にギアを落として発進。低速はやや弱いですがパワーバンドでぶいーんとすぐに加速してくれます。そしてもっとパワーが欲しいので2速にギアチェンジすると更に加速してくれます。この加速感は2ストならではですがパワーバンドは狭いかな?
僕が操れる速度域が2速アケアケで走った時と同じくらいだった為か、スピードは全然出てないのに気分と音はモトクロス選手。コーナーの後にぐわわわあああああってぶん回して走るが楽しかったです。よく「125ccは楽しい」と聞きますが意味が分かったかも。250だと正直アケアケなんて無理ですがこれならあんまりスピードが出ないので楽しいのです。
道を間違えて割と急坂を登ろうと思ったのですが250excの感覚で登ると低速が全然なくてエンスト…坂道でのキックに苦戦して結局坂を下り、地上でキック始動。同じ轍は踏まないようスロットルを開けながらクラッチ操作で登りきることが出来ました。こういう場面では250ccの豊かな低速やセルのありがたみが痛感できます。
コースを一周回って感じたのは、「250EXCよりは扱いやすいけどやっぱり乗りにくい」でした。2ストは楽しいけどうまく乗るのは難しいなって。
次!
YZ250FX
僕がオフロードに興味をもち林道アタック等を楽しみだした2016年。オフロードバイク雑誌ではどこでも「YAMAHAから念願のエンデューロレーサーが一新された。マスターピースだ!」というような扱われた方をしていたマシンがありました。それがこのYZ250FXでした。
ででん
最後のXはきっとクロスカントリーのX(クロス)。そう、クロスカントリー専用に開発されたエンデューロマシンなのです。僕も250EXCと一瞬だけ迷ったマシンでしたがナンバーを簡単に取得できないという話を聞いてリストから外した一台でした。
まず跨ってわかることは、セルがあること。YZ125の後だったこともあり親指を動かすことでエンジンが始動する事に感動しつつ、ギアを1速に落として発進します。
…最初に感じたのは中低速が豊か!でした。走り始めからアクセルを開ければ開けるだけパワーが出てきてどんどん加速します。2ストのようにぐわーっと来ないので乗りやすいですし懐かしいエンジンブレーキはブレーキングの際にも心強いです。
レーサーなのでパワーの出方はトレールのそれとは異なりますが、それでもかなり乗りやすくてフレンドリー。少なくとも僕が開けられるスピード領域でパワー不足を感じることはなかったですし、パワーがありすぎると感じることもなかったのです。一言で言うと「ちょうどいい」。きっともっともっと開ければマシンはもっと答えてくれる気がしますので僕のような初心者からでも気持ちよく乗ることが出来るマシンだと感じました。
正直EXC君より早くコースを走れる自信がありますし僕が買うべきマシンはこっちだったんだなぁと思ってしまったのでした。ただサスペンションはやっぱりKTMの方が良かったですね。慣れもあるのでしょうが怖くないというか安心して走れるのはKTMでした。
もし公道を走る気が無いならまずは一度でもいいのでこのYZ250FXを試乗する事をオススメします。…実はKTM250EXC-F(250ccの4スト)も試乗したことが無いのでどんな乗り味なのか気になってきました。
きつねこさんにあう
Twitterや何回かイベントで絡んだことがある福島から来たきつねこさんとお会いしました。
試走にギリギリ間に合わなかったようでしたが600km以上走ってきたとかすごい・・・・
オススメの「天ぷらまんじゅう」にして頂きました!家族マイレージUPしました!ありがとうございます!!!!
このあたりからもう僕の集中力が低下して配慮とか出来なくなり、みなさんにちゃんと紹介が出来ず申し訳なかったです…まぁみなさん大人なので良しなにやっていただけたようで良かったです!
写真も撮って頂いた
今回のルーキーの二人。同じ時期にレーサー買ったのです良きライバルって感じですかね?
きつねこさんにはレースでは死にましょうねwと伝えておきました。死にたくないと言っていた気がしますがきっと気のせい。
GAIAのナイトライフ
4時過ぎには落ちていき、どんどん暗くなっていきます。さすが秋。
寒くなる前に寝床を整えます。
ペンギンさんから「朝起きて男の寝顔は見たくないからお互い逆向きでで寝ましょう」と提案を受けたのでその通りにしました。僕は気にしないよ?
ペンギンさんがプチプチを大量に持ってきてくれたので一緒に窓に張り付けました。断熱対策だそうですが効果はあるのかな。でもやれることはやっておこう。。。
完了した時には皆は既に準備万端で「温泉にいこう」となり、あわてて準備して出発!…が見事に着替えを入れたバッグを忘れて手ぶらで温泉する事に…涙
温泉で泥や汗を洗い落として心の洗濯をします。露天風呂は尋常じゃなく寒く、アツアツの温泉とのギャップは端的に言って最高でしたね。
遅くなると本気で路面凍結の可能性があったので、温泉の後はサクッと近くのファミレスでガッツリデザートまで頂き栄養補給。
マツケン夫妻と「ファミレスは暖房がしっかり効いてるし水も飲み放題でご飯もお金を払えば出てくる。おまけにトイレは綺麗で雪や雨でも大丈夫。ここで一晩過ごしたいですねぇ」と真顔で話したりしました(なおクローズは2:00との事でした)
ファミレスを出て車でパドックを目指し始めると、なんと吹雪が…フロントガラス越しに雪がビュービューとあたって横や上に流れていくのがしっかり見えました。
・・・これはいよいよヤバイ。雪、本当に降ってます。
パドックに戻るとバイクはこんな感じ。
本気で寒くて、ハイエースの中も極寒でした。これ、本当にここで寝るの?
とりあえず温泉で着替えるはずだった服に着替え、その上からカッパを着込み大きなテントの中へ。
マツケンさんが自宅から持ってきた石油ストーブのおかげでテント内が温かく、僕はしれっと暖房のすぐ近くへ椅子を移動、お酒をちびちび頂きながらレースやバイク談義、今年のレースはずっと雨だったことや星をみたり、寒さに震えたりしつつぼちぼち就寝。正直寒さや興奮で全然眠くなかったのですが一人の為に暖房を独り占めするのもアレですし寝ることに。
テントが吹き飛ばないように、どんなご家庭にも一台はあるトライアンフのタイガー君をテントと結びます( ?ω? )
既にペンギンさんが横になっており、僕が放置していた「耳栓」を手渡し「既にレースは始まっていますよ(意味深)」と言うやいなやグーグーといびきをかきながら寝てしまわれました。
一応耳栓を付けてみるも逆に違和感がすごくて全然寝れず。無音だった室内よりもグーグーといびきがあるほうが僕にとってはリラックスできたようで、耳栓なしでそのまま眠ったのでした。
・・・がすぐ起きてしまいます。
寒すぎ問題
いびきなんてどうでもいいくらい寒いのです。湯たんぽも温かかったはずなのに、湯たんぽが面している部位以外が全然温かくない!シュラフから出ている顔が寒くて必死にシュラフの奥へ進んでシュラフの入り口を閉じて何とか冷気を遮断できて眠るのですが寝相というか気づくと顔が出てしまい寒くて起きる。この繰り返しでした。
寒すぎてこのクソコラを思い出しました。
朝6時までこのループをひたすら繰り返して後半は加えて尿意にも耐えつつ何とか乗り切った6時間でした。はっきり言って寝不足です。
GAIAの朝は早い
朝日が出てきたのと尿意も限界に来たのでペンギンさんには悪いと思いつつ、外に出る為の南極隊装備をしてドアオープン。
外に出るとそこは、、、白銀とまではいかないまでもキラキラと朝日に反射した雪、雪、雪。
とりあえずみなかったことにして霜柱を踏みながらトイレに行き、誰もいない共同テントに入り暖房を付ける…と思ったのですが点火方法が良くわからずアワアワ。すると90Cにエントリする方エディ勢の方が。シティボーイアッピールしつつ、火をつけてもらいついでに沸かしたお湯を分けて頂きました。
ポケットに忍ばせておいたSwissmissのホットチョコレート
その方はYZ125からBeta クロストレーナーに乗り換え今回初WEXとの事。僕は120なので一緒には走りませんが観戦はするので応援します!とお伝えしたりどうしてクロストレーナーに乗り換えたのか等色々お話しました。初めはモトクロスごっこが楽しくてオフにはまり、気づいたらハードエンデューロ専用機を買われてるあたり、次のレースはハードEDですね?
お話も早々に、カップ片手にちょっと散策。
徐々に皆さんが起きてきてる姿を眺めながら朝ごはんを作ります。この水入れて火でゆでればいいだけの商品有能です。
90ミニッツクラスを応援がてら下見!
WEXの特徴として他のクラスのレース中も普通に下見してよい事があります。
レース慣れしてるウソハチさんも「レース中に下見していいの?!」と驚かれてました。
なので90ミニッツの人がレースでガリガリ走っている横をタイミングを見ながら横切ったりしながらウッズを下見します。(レース中は歩行者よりもバイク優先なので轢かれても自己責任。思ったよりもかなりバイクは早いのでコースを横切る時は余裕をもって!ライダーの邪魔はしちゃダメ!)
水がエンジンにかかって蒸発して湯気が出る様が本当にかっこいい!
…そのせいでタイヤセクションまえのコンディションはドロドロ…練られて掘られた轍のせいで前日よりスリップしやすく、空転して思うように加速できずタイヤ越え失敗するひとが沢山…これ僕ら大丈夫なのだろか…
90も終わり、次は40ミニッツ!
レースの準備を何もしていない僕らは下見兼観戦を終えて、パドックに戻ります。いよいよレース準備です!!!
なお40ミニッツにはどんなご家庭にも一台はあるトライアンフタイガーでエントリーされていましたが、クラッチが焼けてしまい最後の坂が登れ切れず一周できなかった模様。クラッチが焼けて走らないので皆でパドックまで押しましたが重かった…ビッグオフガチなダート遊びはやっぱり大変です。だからこそかっこいいのですが、ビッグオフ遊びはめっちゃうまい人かお金持ちじゃないと続けられないですね…
レース直前のもやもや
レース直前はバタバタしますが僕も3回目なので割と余裕をもって準備できました。
今回初参加の人にはせめてもの償いの気持ちを込めて、ハンドルバーに塩タブレット的な奴をみんなに2つずつプレゼントしました。レースで勝つなら舐める暇なんてないはずですが、万が一止まってしまって辛くなったらこれを食べて耐え忍んで!ってメッセージ。勿論僕も挫けた時用にEXC君にもタブレットを用意しました。
タブレット!
あと、出発ギリギリですが写真を撮影してもらいました!
レーススタート!!
スタート地点まで緊張しながら走ります。なるべくタイヤを減らさないように、なるべくガソリンを消耗しないように、そして疲れないように。。。
スタートのグリッドに並び、小池田選手から小声でコース変更された旨のアナウンスが入って不安になりつつ、ひたすら待ちました。
・・・そして”エンジン始動”のプレートが!
皆ヴァンヴァンアクセルを開けたりするこの合法卍タイムが僕は好きです(キチスマ)
この僕強そう!
21世紀のバイクなのでそんなに暖気はしないでもいいし、そこそこ暖気運転したらエンジン停止。引き続きスタート合図を待って、、、前のグループがスタート、左手をヘルメットに当てて右手はアクセルをしっかり握る。右脚は地面に置き左足はギアチェンジ出来るようペダルで待機。前にいるマツケンさんが足を間違えていて慌てて組み替えている様をぼぉっとみていると前のフラッグが振り下ろされ、スタート!!!
3回目ともなると割とスムーズにできて、同じグリッドの人と同じくらいの流れでスタートできました。
まったく速そうに見えないし速くないw
さぁ、レース開始です!!!
レースの状況は動画で…
今回はレース動画を未修正で用意しました!寒さのせいか今までで一番早くバッテリが途中できれてしまったので途中までですか、気になる方は見てみてください!
ハイライトは、
- 冒頭のスタート後、前々走者が横向きにスリップして全走者がブレーキしこちらも避けきれずぶつかってしまう(この方いっしょのパドックだったトーテムポール葛飾の方だった…ごめんなさい…)
- 所々に登場するタッケさん、カルケンさん、ペンギンさん!こうやって声かけ会えるのもWEXの楽しさです
- タイヤごえ失敗二回(10:30、23:05付近)
- 35:30付近タイヤ越え成功(バイク投げた)
タイヤ失敗…
くらいでしょうか。タイヤは三回目でクリアしたのであとはエスケープしました(体力不足)
今回感じた成長
今回は今までで一番成長を感じたレースでした。
というのも、レース中一度も休憩せずに2時間走り切れたのです!
今までは一週目ですら休憩したりしてなんとか耐え忍んだ2時間でしたが、今回は転倒と膝プロテクターがずれたのでそれを戻す以外はずっと走り続けることができたのです。これは個人的に大きな成長でした。
ちなみに結果は25/45位。初めてのEDRでのWEXでは7週でしたが今回は9週する事ができました。真ん中くらいの順位ですので特段すごいわけではないですがこれが今の自分の実力ですね。
3周目は11:51だったけど最終週は13:06もかかってしまった…。ちなみに3周目はタイヤをクリアした時。やっぱりタイヤがキーだったのか…
平均で12:42で周回しています。10位の人は平均11:15なので僕の最高リザルトを出し続けていても入賞は難しい状態です。修業が必要ですねw
やっとレースになった
今までは自分との戦いでしたが、今回初めて少しは相手とのレースになったと感じました。
その結果、辛さは余計に増えました
WEXでは集計所で自分が今何位なのかがわかるのです。なので自分の順位を意識せざるを得ず、その結果追いつかれる恐怖を感じることに。
一人で走っていると後ろが気になってくるのです
後ろから来てるんじゃないか、というのは予想以上に怖く、追いかけられてる恐怖を感じながら走るのはとても疲れました。
なお最終週で完全に集中力が切れてしまい、いらぬところでスタックしたりミスルートしてしまったり・・・。結果、ずっと勝っていたウソハチさんに最終週で抜かされてしまい、悔しい結果となりました。今回は勝てると思ったのにぃぃぃ!!!
最後にタイヤ越えを一発でパスできればウソハチさんの先に出れることがわかったのですが体力も残っておらず、びびってエスケープを選択。ウソハチさんとの勝負は捨てて成績がこれ以上下がらない方を選んだのです。
疲労困憊な後半
…今から思い返せばここでタイヤアタックしておけばよかったなぁ。次からは後悔しないように迷った時はアタックするようにしよう。
ウソハチさんもレース中僕のことは気にしていたようで、レース後はドヤドヤでした。くっそー!
公式写真は顔を隠さないスタイル
なおペンギンさん、タッケさん、カルケンさん、そしてNさんも無事最後まで走り切れたようです。周回数も大事ですがまずはこの時間走りきったことがすごい!お疲れ様でした!なお絶対壊れないと話していた400EXCは見事セルがかからなかったらしいです…。フラグ回収おめでとうございます…
…バイザーが折れた模様。逆バイザー同好会って部族に知り合いがいるので紹介しましょうか?
公式動画に使ってもらえたぞ
WEX公式では「速報動画」と「レースダイジェスト動画」を作ってくれますが、速報動画のオチに僕がタイヤアタックをギリギリクリアしたシーンを使っていただけました!!
以前からこの動画に一瞬でもいいので載りたいと思っていたのですがこんな形とは…(ブログ的には正直大変美味しいです)
ぜひチェックしてみてください!なお嬉しくて動画をトリミングしましたw
次回はスタンディングでヨユーって感じでクリアしてみたいものです。。。
「出てよかった」と喜びの声が続々と届いています
レース前はちょっと怪しかったみなさんですが、レース後にどうだった?と聞くと皆「ぼっちさんの言う通り120に出て本当によかった!」と喜びの声を聞くことができました(個人の感想です)
実際、経験した事がある人しかわからないのですが120は本当に達成感があるのでおすすめです。今回は難所の難易度が高かったですがエスケープすれば問題なしですし、達成感は120が一番あると思います。
来年もWEXには出るつもりですが出るならやっぱ120です!
WEXは写真がすごい!
WEXではカメラマンがガッツリ写真を撮ってくれます。そして無料で閲覧・DL出来るのです。
実はレース中の写真の一部は公式写真のもの。そのた沢山あるのでいくつかご紹介します。
かっこいい!うまく顔が黒くなってるのがすごいです
バイクが小さくて窮屈そうにみえますね?
リアサスが縮んで水しぶきがかっこいい←
ここで転ぶと辛いのでアクセルあけます!
これKTMのパンフレットにも乗るレベルのかっこよさでは?
スプラーッシュ!
…ダメみたいですね…
色々な知り合いにあえた!
春の糸魚川シーサイドバレーでご一緒した方や過去のWEXやJEC Litesで一緒だった人、あとブログにたまにコメントくれる方等色々な方とお会いできました。
レースやイベントに何回も出ていると、よく見かけるバイクとかレースリザルトが近くで良く名前を見かける人がいるのですよね。知り合いが出来るとレースも楽しくなると誰かに教えてもらったことがあるのですがその意味がちょっと分かったかもしれません。
あの人に負けたーとか勝ったーとか色々やるのも楽しいのかな。
帰宅準備レーシング
レースが終わってワイワイと感想を話し合いたい気持ちはあるのですがすでに15:30。ゆっくりしてるとすぐ日が沈んでしまいます。
今までの経験からできる限りの帰宅準備をレース前にしておき、レースが終わった体が冷えないうちに着替え、ドロドロの装備類はまとめてしまいバイクの泥を軽く落としてすぐにトランポに積み込みます。
バイクを積み込んだら使わないものを全てホムセン箱にほうりこみ、ハイエースへポンポンぶち込んでいきます。
あらかた目途がついたら、周りに目を向けてみます。
気持ちよく過ごす為の礼儀やマナー
今回(というかいつも)みなさんのご好意で大きなテントや照明やら発電機やら暖房やらテーブルやらガスコンロやらを使わせていただきました。
もちろん片付けは所有者か行うべきではありますが手伝うのがマナーというか礼儀です。もちろん自分のこともやらねばですが出来る範囲でお手伝いして、あわよくば次も気持ちよく使わせて頂きたいなぁと思うのです。
ゴミとかも共同のゴミ袋はみんなで分担して持ち帰るとか、色々配慮しなければいけないことがあります。この辺は僕も最初は分からなかったけどだんだんわかってきたことなので、もし他人のパドックにお邪魔する時には率先してこの辺やっておいた方が印象いいと思います。まぁこの辺はパドックの人によって違うかもしれません。でもやります!と言って怒られることはないので、お世話になった人ほど動いた方がいいよってことで!
帰宅レーシング
準備が終わりみんなトランポに載せることが出来たら、解散です。
エディの皆さんはここから温泉に行っておいしいご飯食べて渋滞が終わった高速道路を走って深夜帰宅とのことですが、タッケさん達やウソハチさんはもうすぐに帰るとの事。僕は遅くても全然OK(何故なら翌日はお仕事お休みを頂いていたから!!!!)ですがペンギンさんは遠い千葉だったので迷いましたが、ペンギンさんに「温泉だけ!温泉だけ行かせてください何でもしますから!」とお願いしたところ快諾頂け、温泉へいき、泥や汗をさっと流し、心の洗濯をして、軽くレースについてあーだこーだ話したりしつつ、帰宅したのでした…。
帰宅途中のSAで偶然にも先に出発したタッケカルケンペアと鉢合わせ。
行きの運転はすべてペンギンさんにお任せでしたが帰りは眠気もヤバイだろうという事で、僕が先に仮眠して運転してもらい途中で交代して僕の自宅まではペンギンさんが仮眠で僕が運転。僕の道具を下ろして見送ったのでした。僕は22:30頃到着でペンギンさんは0時ごろだったようです。本当ありがとうございました!!!
帰宅してからそのままお風呂場にすべて持ち込み、ごしごしと泥を落として物干しざおに干し、ようやく僕のWEXが終わったのでした。。。
まとめ
WEX3回目、そして2回目のGAIAが終わりました。今年初めてオフロードレースに参戦した最初のレースがWEXだったので色々思い入れがあります。正直自分がうまくなったというよりは単に慣れただけという気もしますが、クロスカントリーレースは今年はこれが最後だったので個人的には楽しく走れてよかったかなって思っています。
端的に言って最高だったよGAIA
これからはレースの結果を求めていくのが正しいのでしょうが正直楽しさより辛さが増えてきそうでちょっと迷っています。何より泊まりはお金もかかるし家族マイレージもかなりかかるので来年どうするかはまだ迷っているのです。今後WEXに出ても今のままだとほぼ同じ順位なんじゃないかなぁと思うし…。でもレース当日に現地入りして走っておしまい、っていうのはちょっとさびしいというか、皆でワイワイやるのは楽しいので難しいところですね。
正直レースよりもうちょっとファンライドというかコースとか林道で遊んだり練習してたまにレース、くらいの方が自分的には良いかなぁと思うので来年はそういう感じで行きたいかなって思っています。あと、林道ツーリング。見知らぬ爽やか8割アタック2割くらいのツーリングに行きたいです。絶景!ソフトクリーム!
・・・来年の話をしていましたが、12月に今年最大級のレースである「日野ハードエンデューロ」が待っていたんでした。。。こちらは他人との比較ではなく自分との闘いとなるので練習だと思って頑張ってきたいと思います。
とっちらかっていますがこんな感じ。