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オフロードバイクのレース界隈を覗いたら本当に底の見えない沼だった話

こんにちは。ぼっちバイカーです。

珍しく、はてなブログのトピックに関する記事を書きます。

トピックは、トピック「浪費図鑑」について。

いつもと違い文字ばかりの激作務ポエムちっくなブログです。

浪費ってなんだ?

浪費ってようは無駄遣いのことですね?

無駄か無駄じゃないかを考え出すと、最終的には僕が生きていること自体の意味ってなんだろう、とか生きている事が無駄、人生自体を浪費しているんじゃないか、なんて哲学的なところまで行ってしまいそうです…。

・・・無駄の無い人生って何?

誰の為にもならない事が浪費?

バイクほど”浪費”という言葉が似合う趣味は無いんじゃないか、と僕は思っています。

アイドルならお金を捧げることでアイドルが幸せになるし応援する事で自分も幸せになる趣味です。素晴らしい!!!

バイクレースでは「誰に頼まれたわけでもなく」「貴重な地球の資源であるガソリンを燃やして」「空気を汚染して」「土地を荒らして」「騒音を立てて」「名誉と名声の為に走る」です(大げさ?)

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世界の変態王者決定戦のエルズベルグロデオ

個人的にはですが、誰かの為になったならそれは浪費ではなかったんじゃないかなって。浪費の意味はいろいろですがお金を払って誰かが幸せになってそれが自分にとっても幸せなのであればそれは浪費ではないと思うのです。

バイクはどうだろう。ほとんどの場合相手から感謝されることは無い。お金を掛けたものはすべて自分の為という厳しい世界です。

バイクのレース活動ってどのくらいお金かかるの?

だんだんとバイクでレース活動をする方々の実態がわかってきました。

僕はオフロードレースについて経験したので、オフロードのレースについてかかるお金をざっくり書いてみます。これは自分が経験した事ではなくあくまで想像なので実際とは齟齬がある可能性がありますことを最初に書いておきます。

初期費用

まず最初に1回かかるお金です

オフロードレースで戦うためにはまずバイクが必要ですね。レースで使うバイク本体はたいてい80万円~120万円くらい。カスタムで10万円くらい?整備するための工具も必要。拘り次第ですが5-6万円じゃあ揃わないかな。専用工具やケミカルなんかも併せて10万円くらい必要でしょうか。

そしてそのバイクを運ぶ車であるトランスポーターが必要です。バイクの為に車を買うのです。車は中古でも50-300万円くらい?僕の知る限りだとメジャーなのがハイエース。中古だと150万円くらいから?更にガソリンを給油する缶、ラダーなんかも必要です。

バイクに乗る人間の装備も必要です。ヘルメット、ゴーグル、胸・ひじ・膝・首のプロテクター、ブーツ、グローブ、オフロード用ジャージ上下、ソックス、ハイドレーションバッグ。それなりのものを買うと20万円くらいします。

これだけあればまずはレースに出ることができます。ここまでで170-420万円はかかります。

レース毎に発生する費用

レースに出るためにはライセンスを取得しなければいけません。レースにもよりますが1-3万円くらい。これが毎年かかります。

そしてレース参加費用はアマチュアのレースならおおよそ1レース1万円くらい。さらにレース会場への交通費(高速代・ガソリン代)がかかります。オフロードレースの場合レース会場までがまず遠いです。関東のレースだと「長野」「群馬」「千葉」「新潟」「福島」「山梨」等など。長野までなら高速料金で往復1万円では足りないです。車種にもよりますがガソリン代も大体4000円くらいかかるでしょうね。

勿論人間なので食事もしないといけませんしオフロもはいります。朝昼晩で3000円くらい?贅沢しようものなら1万円なんて一瞬でしょうね…。

…これってもうね、旅行です。

一般的な家族持ちのサラリーマンなら1年に数回ある家族旅行ですよ。

そしてレースは大抵毎月あるので毎月最低でも3万円程かかる。年に12回レースに出たとしたら、それだけで36万円くらいかかるってワケ。

練習でもお金がかかる

レースで勝つためには練習が必要ですね?

土日休みのサラリーマンでも毎週練習するとして、練習する場所はクローズドコースか河川敷等です。コースの場合大体一日3-4000円かかります。

練習場所まで高速道路を使ったりご飯を食べたりしたらそれもお金がかかりますね!

周に1回の練習で2000円だとしたら1ヶ月で1万円弱。年間12万円弱です。週に2回だと24万円。

バイクの維持費

そして走れば走るほどガソリンを使うのでお金はかかります。燃費はどのくらい?

そしてオフロード走行はバイクへのダメージも大きい。パーツが壊れたり、タイヤや各種フルード、オイル等消耗品を交換したり、エンジンをオーバーホールしたり…、外装を交換したり…。

一年間にどのくらいお金がかかるのかは想像できませんがオーバーホールは10万円くらい。サスペンション等も10万円くらいはかかるでしょうね。

タイヤもレースでは3回くらいはいたらもう交換だと聞きますし、毎年タイヤ前後で3-4セットは購入するとしたらそれだけでも5-8万円です。

すごく雑な計算ですがオーバーホールをする年は維持費で30-50万円くらいかかるのでは?

さらにライダーの装備もボロボロになってきたら交換が必要です。特にヘルメットやブーツ、ジャージ等。3年間に一度10万円くらいかかるイメージ。

3年で150万円と考えて、年間50万円くらい?

車の維持費

車は税金もかかります。税金、車検、保険等でなんだかんだで年間15万円くらいはかかります。更に東京だと駐車しておく場所のお金もかかります。うちのマンションだと毎月2万円です。

ハイエースは燃費も悪いのでガソリン代も凄いことになりそうですね…

レース活動をやめるまでお金がかかり続ける

レース活動が続く限りこれらの費用がかかりつづけます。

そしてそのうち修理が高すぎたりでバイクを乗り換えたりしたくなるかもしれません。そうなるとまた最初の初期費用が掛かるのです。

初年度は200万円オーバー?!なんだこの沼は…

まとめると、安いスタートでも最初に170万円。それとは別に年間に100万円くらいかかることになりそうです。

・・・すごい沼だ。

でもソシャゲとかで月に100万円費やしたとか100万円FXで溶かしたとかそういう話も良く聞くし、そう考えるとバイクでエンジン付いててレースしていてこの値段はむしろお得なのかも(錯乱)

さらに本格的にやっていくならもっともっとお金がかかります。人間とは欲が出るものですし、バイクパーツで大き目なものなら10万円。ちょこちょこなら1万円くらいがどんどん出ていきます。

これがプロならいいのです。モータースポーツとはそういうもの。

でも趣味として割り切っていくのはかなり財力と時間が必要です。

僕はただただ、この沼を見たときにとてつもなく深い沼だと感じました。

そしてオフロードバイクはまだライセンス料金やコースの料金が安いですがオンロードのサーキットでのレースは更に高い。タイヤ等の消耗品も高いし、パーツも高い。沼はまだまだあるわけです(遠い目)

浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―

ここでやっと今回のトピックに絡めます。

“浪費図鑑“という本があるようです。

アイドル、俳優、声優、同人誌、舞台、コスメ、ホスト…などなど、何かに熱い「愛」を注ぐ女性たちの匿名エッセイはもちろん、「トクサツガガガ」の丹羽庭先生による描き下ろしコミックエッセイや、アイドル好きが高じてアイドルの振付師になったタレント/振付師の竹中夏海先生へのインタビューなど、新たに内容を増補し、更に深く、多角的な「愛」の形を表現しています。
また、2000人を対象に採ったアンケートでは、衝撃の真実が発覚!?貯金額や手取り、クレジットカードが止まった話…などなど、なかなか人におおっぴらには言いづらい、オタク女性たちの真実の姿が描かれています。

引用元:浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話― | 小学館

「浪費ではない。愛だ」と口ずさみながら散財を繰り返したあとに残ったものを書いた本だそうです。女性主体なので男性が読んでも共感しづらい部分が多そうですが・・・。

他人の散財を見るのって楽しいですよね。僕もはてなブログやTwitterで誰かがバイク用品を購入するたびに謎の快感を感じていると最近気づきました。

僕「ハァハァ、僕も負けてられないなぁ、なにか散財しなきゃ!」

この本を読めばそんな快感が味わえるのかもです。

レース活動を終えたときに何が残るのだろう

物理的な見返りが無いということは上記の本で書かれている”浪費”もバイクレースも同じだと思うのです。

個人的には誰かを幸せにしたなら浪費ではないと思いますが、この本ではこれらの活動は”浪費”だったとしています。

ここで気になるのが、バイクレースをやっている人がいつかその活動を終えたときに何が残るのか。ということ。その活動は「浪費」となるのだろうか。それとも過去の栄光?自分の歩んだ道?生き様?

バイクレース界隈を少しだけ覗いた僕はそのことがとても気になってしかたがないのです。

・・・

ここまで書いていて思ったのは、これはバイクに限らず趣味全般に言えるのかも。ゲーム、ご飯、SNS、ブログ、テレビ、新聞、プラモデル、コスメ、アイドルオタク、旅などなどなどなど・・・・

浪費といいつつ全ての経験はその人の物になるし、それが役に立つかもしれないし立たないかもしれない。役に立たなかったら浪費かというとそうでもないし、”浪費だった”と自分が認めたら浪費になるのかもしれません。そう考えると他人が浪費だ浪費だと決めつけること自体が間違いで、本人が良いなら浪費じゃない。という事になる。それに、何もしないことは時間を浪費しているということ。

…もう何が何だかですね…。

とはいえ、もし僕が女性で旦那がバイクレースを趣味にしていたらどんな気分なんだろう。浪費癖のある人と思うのだろうか。とりあえず子供たちの教育費と老後のお金は残しておいてくれれば自由にしてOKと思うのだろうか。毎週車でどこかへ出かけていく姿をみて何を思うのだろうか。

オフロードバイクのレース沼に堕ちる時は生半可な気持ちではなく、覚悟しなければいけないという事を肌で感じたので、忘れないようここへ書き残しておこうと思います。

…もし僕が今後レース界隈の沼に堕ちていたら「あいつは覚悟ができたんだな」と察して優しく笑ってもらえるとうれしい。その予定は今のところ無いのだけれども。


浪費話からまさか最後はこんな話になるなんて…。書いている僕も驚きつつ書いちゃったものは仕方ない。なんかまとまりが無いですがこういう記事もたまにはいいですかね?

ブログについてですが、実はブログを改造しようと思っていて裏で動いていたり。今から早く見せたくて仕方ないくらいいい感じなので楽しみにしていてください!

こんな感じ。

 

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