こんにちは。ぼっちバイカーです。
今回はエアークリーナーのスポンジのメンテナンスを行いましたので紹介します。
エアクリをメンテナンスする重要性
マラソン選手が風邪で鼻水だらけの鼻や口を塞ぐマスクをして走っているのを想像してみて下さい。本来のパフォーマンスを出せるわけはないですよね。エンジンは空気とガソリンを混ぜて爆発させてエネルギーを生み出します。なので空気の通り道はガソリンと同じくらい重要なポイントなのは容易に想像がつきます。
人間なら空気が薄かったりしても順応してくれますがエンジンは機械なので空気が足りなかろうが何だろうが動き続けます。これにより設計どおりの燃焼が起きず、全てはエンジンのパフォーマンスだけでなく寿命や故障の原因にもなるのです。
※最近のバイクはO2センサーなどでモニターしてるのかもです!でも少なくともキャブレター方式の僕のバイク250EXCでは気を使う必要があります
さらに、オフロードバイクに乗っていると砂埃の立つ道や水、泥、藪など色々な場所を走ります。エアクリは掃除機みたいなモノなので空気以外のものをたくさん吸い込みます。…これらがエンジンに入ってしまったら一大事。そうならないようにフィルターが付いています。
オンロードならビスカス式というペーパーにケミカルが塗布されている再利用不可なフィルターが主流ですが、目が細かすぎてダート走行だとすぐにフィルター寿命となります。なのでオフロードを走るなら湿式と呼ばれているスポンジのフィルターが主流です。スポンジフィルターは目が荒くまた洗浄することで何度も再利用が可能なのです。
ということでオフロードバイクのエアーフィルターのメンテナンス方法を紹介です。
理想的な方法と現実の狭間で
スポンジフィルターでは大まかに以下二つの工程があります。
1.汚れたフィルターの洗浄
2.エアーフィルターへオイル塗布
理想的な方法は以下二つの動画です。
清掃編
How to clean your foam air filter
オイル塗布編
How to oil your foam air filter
“雑巾絞り”はNG!!!
でもこのセットを買うのは値段を見なくても高そう…とわかります。
汚れたフィルター清掃
何となく想像できるかと思いますが、スポンジフィルターにはオイルを塗布することでゴミをキャッチします。ゴミや水分がオイルにくっついてくれるのです。なのスポンジを石鹸で水洗いして綺麗にする。というのは現実的ではありません。オイルがたっぷりついてるのです。
調べると、以下3つが良く聞く方法のようです
- 専用のクリーナーを使う
- キッチン用洗剤を使う
- 灯油やガソリンを使う
専用クリーナー
専用クリーナーはお値段しますが上記動画の通り専用品なのでよく落ちます。メーカーは「Twin Air(ツインエアー)」と「No-toil(ノートイル)」です。
手間暇かけずに確実な結果を望むなら専用クリーナーが間違いなしです。
なおコスパ最強がこれ。
試したら最強だったのでコスパで選ぶならおすすめ
家庭用洗剤
強力な家庭用の洗剤を使うパターン。マジックリンの強いやつを使うといいようです。
花王のサイトを見る限りこれが一番強そうでした。
あまり強くないやつだと効果が薄いようです
灯油やガソリン
オフ車乗りであるいみ定番(?)なのが灯油!まれにガソリンを使う猛者もいるんだとか…
灯油は玄人がよく使うイメージですが気持ちよいほどよく落ちますね。
経験則としては専用品をオススメしたい
ここまではネットの知識ですが、ここからは経験した話。
最初僕は灯油を試したけどデメリットも多かった僕は最初、家にあったので安く済ませようという貧乏根性で灯油を試しました。
詳しくは以下記事で書いてるのですが汚れは気持ちいいほどよく落ちます。
確かに灯油は油汚れが綺麗に落ちるのですが、灯油のあの匂いがなかなか落ちずかなり臭い。マンション住まいの僕が家で使ったところ家族からは顰蹙を買い、家族マイレージを放出する羽目になりました。
あと汚れは落ちますがその後も灯油の残りがベタベタしてて洗剤で洗い落とす必要がありました。
さらにいうと、廃油の破棄もめんどくさい。新聞紙などに染み込ませて捨てることができますがやっぱり面倒です。
灯油を普段から使ってる方は間違い無いと思いますが、僕は無理でしたね。
家庭用洗剤は商品次第?
上記灯油で油分が落ちず、家庭用洗剤(ジョイ)を使って洗いました。が油分がなかなか落ち切らず何度も洗った記憶があります。普通の家庭用洗剤だとやっぱり力不足?
まだ試したことがないのですが、強力な洗剤ならまた別なのかもです。上記で紹介した花王の商品は業務用強力洗剤なので効果があるかも。人柱を所望します。
専用クリーナーはやっぱり良かった
その点、専用クリーナーは楽できます。
洗浄力も灯油より上だと感じますし匂いもそこまで酷く無い。そしてそのまま排水として排水溝へ捨てられるのも助かる。
お値段もそれほど高いわけではないですし少量でも十分洗浄してくれると感じます。
洗剤はいい情報があれば乗っかりたいですがそういった情報が手に入るまでは専用クリーナーでいいかなぁ。
フィルターへのオイル塗布
フィルターを綺麗にして完全に乾燥させたら、フィルター専用オイルを塗布します。
中にはエンジンオイルを塗布するような猛者もいるようですが普通の人は専用のエアフィルター用オイルを使いますよね。
メーカーはやはり「Twin Air(ツインエアー)」と「No-toil(ノートイル)」の二社。
オイル塗布はメーカーの理想通りできそうです。
あとはツインエアーだと液体とスプレーで選ぶことが出来ます。(上記amazonリンクはスプレー)
お値段は液体の方が安いですがスプレータイプの方が楽々なのでお好みですね。僕は液体でつけるのが好きなので液体タイプにしました。
液体タイプならMotorex(モトレックス)を買おう
モトレックスにも液体タイプがあります。
MOTOREX モトレックス/エアフィルターオイル(レーシングバイオリキッドパワー) 汎用
商品名がTwin Airと全く一緒でパッケージにもTwin Airのロゴが!コレ、モトレックスの名前を付けてますが中身はTwin Airのものだと思われます。しかもTwin Airの物より1000円以上安いですのでこっちを買おう(ダイレクトマーケッティング)
スプレーもモトレックスからもでておりこっちもTwin Airの半額くらい…。中身は同じじゃないと信じたいですね。
ちなみにネットで調べると圧倒的に「No-toil(ノートイル)」が推されています。せっかくブログをやっているので次に買うとしたらNo-toil行ってみようと思ってます。
オイル塗布する場合はバケツも必要です。
ツインエアーのかっこいいバケツも欲しかったですが収納する場所もお金もないので僕は100円均一のプラスチックボウルを使いました(にっこり)
エアフィルターメンテナンスのやり方
では実際にやっていきましょう。備忘録も兼ねて写真多めです。僕はKTM 250EXCですがそれ以外でも大体は同じはず!
フィルター取り外し
まずはバイクからフィルターを外しましょう。
外は割と土がついていますが中はホコリ一つないきれいな状況。素晴らしい…。
明るいところでフィルターを見てみると・・・・
これは2回の林道ツーリングとWEX爺が岳のレース使用した結果です。表面はまんべんなく黒くなっており土がオイルと固まったような触感でした。
「正直まだ交換しなくてもいいかな?」
と思いましたがフィルター清掃したい気分だったのでやっておくことにしました。
フィルターが無い時のためにエアクリーナーボックスカバーを買った
エアフィルターがすごい場所にあるので洗車の時にはエアクリーナーは外しておく必要があります。で代わりにつけるのがクリーナボックスカバー!
洗車時の水が入らないようパッキンがついててしっかり保護してくれるパーツです。KTMのパワーパーツとして出てます。
今回は洗車もするし、フィルターを数週間取り付けないと虫が入ってしまうかもしれませんので取り付けました。
エアーフィルターの洗浄
フィルターを家に持ち帰り、エアーフィルターから骨組であるフィルターサポートを優しく外します。
そして洗浄専用のクリーナを使ってエアフィルタースポンジを洗浄です!
MOTOREXと書かれていますが中身はTWIN AIR社のものです。こちらの方が安いという謎。
リンク
僕はジップロック的な密封できる袋にフィルターを入れてから専用クリーナーを注ぎます。液体は透明で希釈不要。空気を抜けば密封できるので少量でOK。僕は100ml程入れましたが十分でした。
このクリーナーは1lで1500円くらい。9回は使えそうなので一回の洗浄で160円くらいですね。
後は袋越しに「押し洗い」「ちょっとつかみ洗い」をすればOKです。
洗い方の定義は花王のこのページがわかりやすいです。
http://mykaji.kao.com/washing_guide/4156/#tsukamiarai
スポンジが避けたり痛まないよう、液体がスポンジを通過するイメージで押していきます。漬け込むのも有効のようでしたので僕はこのままジップロックを一晩放置しておきました。
お湯でスポンジをすすいでケミカルを流します。この時にまだフィルターに汚れがあるようならもう一回ケミカルを使って更に汚れを落とすと良いようです。今回は十分綺麗になったのでOK。
しっかりすすいだら水分を優しく押し出して、干します。
水分がある程度飛んだら、室内で完全に乾くまで放置します。水分があるとオイルがなじまないのでしっかり乾かしましょうね。
これで洗浄篇は終了!
エアフィルターへオイル塗布
フィルターが完全に乾燥したら、専用オイルを塗布します。
僕はTWIN AIR社のバイオリキッドパワーを選択。
100円均一のボウルにスポンジを置いて、上からオイルをたらします。
手袋をつけて、洗浄の時と同じで「押し洗い」「ちょっとつかみ洗い」をします。
ひねったり強く揉んだりしないよう気を付けて!ギュッギュッと押してあげていれば次第に全体的にまんべんなくいきわたります。
オイルが多すぎると問題なので雑巾搾りはしないですが、ぎゅーっとスポンジを押しつぶして余分なオイルを出します。
スポンジの濃い部分はたいてい余分なオイルがついている場所なので集中的にやろう。
きれいなブルーですね!(なおこの写真は嫁に撮影してもらいましたゾ)
ある程度オイルを押し出したら今度はウエスで軽く押し出しをして余分なオイルを吸収させます。
そして風通しのいいところへ置いて数日放置します
数日後、、、
触るとオイルがベタベタしてます。塗布した時はサラサラだったので粘土が増してきた感じ
ボウルから出してまたウエスを使って余計なオイルを吸い出します。
フィルターの骨組みであるフィルターサポートをフィルターへ取り付けます
フィルター取り付け
完成したフィルターをもってバイク置場へ!
フィルターを付け……る前に、フィルターとエアクリが接触するあたりにグリスを塗布します。
で、
奥に差し込んだら…
青いフィルターがいい感じ!完全に自己満足ですが気持ちがいいです。
さすが頻繁にメンテナンスするレーサーだけあって交換自体はものすごく楽です。楽なのでついついやりたくなっちゃいますね←
予備のフィルターはあった方がいいですね
これは有名ですが、予備のエアフィルターを買っておいたほうがいいなと感じました。
というのもこのエアーフィルターメンテナンス。僕はだらだらしていたので2週間かかりました。
フィルターを洗ったら完全に乾燥させるのに数日、できればもっと欲しいですし、オイル塗布した後も乾くまで時間がかかるようです。
メンテ中はちょっとバイクに乗りたくても乗れないですし、結構辛い。
という事で常にすぐに使える予備のフィルターがあるのが強いと感じました。
予備買っとくか。壊れるなぁ(財布)
まとめ
エアフィルターはオフロードバイク乗りだとトレールもレーサーも関係なく間違いなく定期的にメンテナンスしなければいけないパーツです。
エンジンにも優しいのでぜひ皆さんも積極的にメンテナンスしてエンジンに優しい空気を送り込めるようにしましょう。
メンテが終わったのでこれで心置きなくまたダート走行出来る!
こんな感じ。