こんにちは。ぼっちバイカーです。
今回はスプロケットのお話。実はこのカスタムはWEX爺が岳の前に行ったもの。作業系の記事はなるべく間違えないように調べたりしているのでどうしても時間がかかってしまいます。。。
スプロケ変更とは
バイクでスプロケットというと、「フロントスプロケ」「リアスプロケ」の二種類があります。ドライブ、ドリブンとも呼ばれたりします。
一言で書くと、バイクの特性を変えることができます。こんな感じでかわります。
加速重視にして低速でのパワーを増やす
低速の加速感が増えます。その代わり最高速は下がり燃費も落ちます。加速重視にするにはフロントを小さくするかリアを大きくします。ショートに振る、とも呼ばれ、ヒルクライムとかフロントアップとかしたい人はこちらです。
高速重視にして最高速を増やす
加速感がなくなる分最高速度が出るようになります。また燃費も相対的に良くなります。高速重視にするにはフロントを大きくするかリアを小さくします。ロングに振ると呼ばれます。
説明の通りどちらがいいとかではなくセッティングなので走る場所や走り方に合わせてあげる必要があります。なお、フロントを1T変えるとリア3T分の変化があります。
詳しくは昔以下記事にまとめていますので興味ある方はぜひ!
僕はフロントを一丁下げた
KTM 250EXCのノーマル時はフロント14Tリア50Tです。
そして僕は今回フロントを14Tから13Tへ一丁落とす事にしたのです。
なおSIXDAYSモデルはデフォルト13T
僕の乗っている250EXCにはSIXDAYS(シックスデイズ)という上位モデルがあります。10万円ほど高くて15万円くらいのパーツが付いており、デカールやフレームの色も違います。
なおSIXDAYSとはISDE(International Six Days Enduro)というエンデューロの世界大会の名前から取られてます。6日間ぶっ通しで行われるエンデューロレースです。「ISDEですぐに戦える」という感じでしょうか。
話が逸れましたが、SIXDAYSモデルだとフロントスプロケが初めから13Tなのです。
…要するにエンデューロやるなら13Tだよ!って事。その証拠に、250EXCスタンダードにも初めから13Tのスプロケットが予備パーツとして付属しているのです。
なお、僕はそれを知らずに納車前に海外通販で13Tのスプロケを購入済みでした…
ま、まぁフロントスプロケは消耗品だから(震え声)
取り付けで困ったのであの人を呼んでみた!
ラジエーターブレースの取り付けでお世話になったたいちゃ (id:taicha__5)さんを運良く捕まえることが出来たので手伝っていただける事に。
彼はFREERIDEの経験はありますがEXCのフロントスプロケは初作業。でもみててもらえるだけでも心強いのです。あと必要な工具もまた使わせていただける事になり、それだけで不安が減ります。
作業開始!
作業概要は簡単。
リアのアクスルナットを外してホイールを外してチェーンをフリーにしてからフロントスプロケットを占めているボルトを外す。ボルトが外れたらスプロケを13Tへ交換してチェーンを調整して完了です。
書くだけだとこんなに簡単なのにそれでも1.5時間以上かかりましたね…

この辺が作業箇所
なお、スペシャルサンクスとして今回の作業で色々アドバイスをしてくださったのが、はてなブロガーでTwitterでもたまに絡んでるちゃっぴさん(id:hoitya)。正しい手順を教えてくれた上で注意点やコツまで教えてくれてありがとうございました!!
フロントスプロケを外す
ホイールを外したりは今回は省略します。(写真が一枚もないだなんて言えない・・)
…とりあえず、アクスルナットは17 mmソケットがあれば大丈夫!ホイールを外してからがこの作業の本番です。
250EXCにおけるフロントスプロケ交換の要は「スプロケを外す事」です。
具体的に書くと、フロントスプロケットを留めているボルトを外すのに大変難儀します。
EDRの時は大排気量でかつ4ストロークなのでエンブレが強いおかげか、ギアを1速に入れておけばフロントスプロケットのボルトをグリッと緩めたりしめることができました。でもEXC君は軽くしかも2ストはエンブレがないこともあり緩めようとするとタイヤごと一緒にグリっと回ってしまいナットを緩めることができなかったのです。
…多分僕一人で何も知らなければ諦めていたところ。で、どうすれば良いかというと、簡単です。
リアブレーキを踏みながらナットを緩める
バイクのリアブレーキは右側にあり、スプロケは左。両手でないと絶対緩めることができない気がするボルト。僕の頭の中ではバイクにまたがりリアプブレーキを踏みながら必死にスプロケを外そうとしている姿が…むりではないけどきっつーー!
ここでアドバイスをくださったちゃっぴさんによると、マイナスドライバーをブレーキにペダルに噛ませることで一人でもできるんだとか!なるほど…
今回は幸いな事にたいちゃさんがいてくれたのでブレーキを踏んでいてもらいクリア!ちゃっぴさんの忠告もあったのでこの難所はハマらずに済みました!
ブレーキを踏んでいてもらっても時々ぐるっとタイヤが回っていたので結構な力が必要ですし、長さのあるレンチが必要ですね。そしてネジロックがついているのでボルトを外すまでずっと嫌な抵抗を感じながら緩めました。
ちなみにボルトは17 mmソケットを使います。リアのアスクルシャフトナットと同じ。この辺りはさすがKTM!
スプロケ交換
ナットが外れたらスプロケを交換します。
スプロケの出し外しですが、クラッチレリーズを付けたままでもいけました。構造をよくわかっていない為外さなくて済んで安心。
スプロケボルトを締める
スプロケをはめ込んだらボルトをしめます。この際、高強度・耐油・耐熱のネジロック剤をボルトに塗布してあげる必要があります。
マニュアル指定のロックタイトはloctite 2701というやつ。
ロックタイトなら持ってるぞ~と思って値段見て見たらびっくり!1万円をヨユーで超えてるんですけど…高いよ…。
高性能なロックタイトのようですね…というか日本ではあまり流通していない?うーん、困った。
LOCTITEの商品ごとに違いをお勉強!
困ったことをたいちゃさんに相談すると、これでいいんじゃない?とのこと。
Loctite 263
でも指定と違うと不安だなあ。というか何か違うんだろう。
そんなことを思ってると、たいちゃさんからこんなURLが送られてきた。
http://hybris.cms.henkel.com/medias/sys_master/catalogsync/8802967519262.pdf
LoctiteのメーカーであるHenkel社の製品紹介ドキュメントで、商品ごとに性能のチャートがありました。
英語ですがこのチャートを見ればオーケー。

Best Ever Loctite Loctite 263全部三ツ星ついてるし2701よりいいじゃないすか
色々不安ではありますが、要件は満たしていると判断。
ということで・・・

写真小さいですが黄色いアイコンにBest Ever と書かれていますので間違いなく、Best EverのLoctite263です!これで安心して作業ができる。ボルトにスプリングワッシャーを噛ませて、ネジを締めます。
取り付け後の写真はないけどこれで完成!
…後日談
実は僕の取り付けが下手でスプリングワッシャーが中心からずれていたようです。WEXでお世話になったプロショップエディさんが気づいて速攻治してくださいました。作業の詰めがあまいのは危険ですね涙 気づいてもらえてよかった!
試走
バイクを整備したら、試走しなくてはいけませんよね?
僕は家族を大事にする男なので夜にツーリングするようなことはしません。家族が一番だからね!
でもこれは”試走”。試走は車両整備の範疇なのでやらなければいけません。作業は確認があって初めて完了と言えるのです。
・・・間違ってもナイトツーリングではないですよ?
ということで…
…

ナイトツー!じゃなかった…試走とはいえ夜走るのは気持ちがいいですね

たいちゃさんの500EXCはSUPERMOTOに転職してた。アクラいい音だしぶっといタイヤかっこいい…
なにより、夜に背徳性を感じながら食べるラーメンは最高に美味しい。毎日これじゃあ困り者ですがたまにならこういう楽しみもいいよね?
インプレッション
スプロケを変えてから試走しただけでも違いが判りました。
ファーストインプレッションとしては「案外乗りやすい」でした。
EXC納車からずっと思っていたのですが舗装路において案外2ストのパワー感というかピーキー感が弱いというか結構快適でした。その分ダートだとアイドリングでもドコドコ進むしあまり粘らずにエンストする事もしょっちゅう。ちょっと乗りにくいと感じることが多かったのです。
それらが13Tになって概ね解消されました。
ダート走行はスキー場の爺が岳が初めてだったので平地での印象はまだわかっていないのですが、コース上のちょっとした坂なら問題なく登ってくれますしアイドリングスピードも僕が想像していたくらいでかなり乗りやすいというかしっくりくる感じでした。
随所でKTMも250EXC君は13Tとして設計されているだろうなぁと感じることが多かったですね。しっくりきます。
燃費は落ち、乗っていてより疲れるようになりますがその分ダートでは楽しくコントロールできる気がしています。
あと舗装路でも不意のフロントアップを二回経験しました。早く意のままに操れるようになりたい…。
まとめ
250EXC君に初めから付属していて変えろと言わんばかりのフロントスプロケット13Tへ変更しました。
作業自体はシンプルですがボルトを外したり止めたりするのが大変だったりするので意外と時間がかかる作業でした。ロックタイトも高強度のものを塗布したのでEDRのようにお手軽にポンポン付け替えるわけにはいかなそうです。
交換した感想としてはそれほどピーキーで扱えないという印象はなく、むしろクイックに反応してくれて”しっくりくる”ようになったと感じました。しばらくはこれで僕がバイクに慣れていきたいと思います。
こんな感じ。
