こんにちは。ぼっちバイカーです。
先週末の7/15-16にWEX イースト爺ガ岳 というクロスカントリーレースに参戦してきました。
クロスカントリーとは簡単に言うと全員がヨーイドンでスタートしてコースをグルグル走る。そして誰が一番早いか、沢山周回出来るかを競うレースです。
ブログを書くにあたってストーリー形式にするかトピックかいつまみ形式にするか迷いました。が今回はトピックかいつまみ形式にすることに!!
レースのワクワク感は少な目で「こういう事があったんだなぁ」という感じで掴んでもらえるとうれしいです。
なお写真が本当に少ないです。これは申し訳ない…
今回最大の見所は?
忙しい人向けに、今回のレースの見所を一つだけ伝えるならば…
「トレールバイク初級者がエンデューロレーサーを買ったもののまだ2回しか乗っておらず全然慣れてない状態で2時間レースに参戦したらどうなるのか」
です!
実際どうだったのか
今回は120分のレースに参加し、ABC,トレール、レディースの5クラスがコース内を2時間走り続けるレースです。
結果はこんな感じでした!
今回120Cには74台エントリーがあったそうですので半分まではいかなくても3分の2以内には入れました。
前回のWEX GAIAでは、かなり乗り慣れてきたと思ってるKTM 690 ENDURO Rでエントリーしたときはほぼビリあたり(下の殆どが棄権されたりトラブルが起きた方)でしたのでかなりの進歩と言ってもいいと思います。
ということで、
初級者でもレーサーを買えば上手くなれる!
レースの順位がオフ車のうまさの指標だとすれば、初心者や初級者でもレーサーを買う事で上達できると言っても過言ではありません。
まだEXC君には2回しか乗ってないしクローズドコースは一度も走ってない、何より乗り手の僕が「2ストは難しい、4ストの方が乗りやすいしそっちの方が良かったかも…」という状態で現地会場に到着したのですから!
でも結果としては順位は上がっていたのです。
上手な方なら何に乗っても早いのでしょうが、下手な人はレーサーの方が早く走れるのは間違いない。少なくとも僕はそう感じました。
今回のレースの目的は”練習”
僕はただの一般人なので250EXCに乗っただけではうまく行きません。
なので今回のWEXでいい成績を出す事はもくてきではなく、以下を目標としていました。
- A.WEXで120分間をバテずに走りきる
- B.250EXCに慣れる
- C.怪我しない!熱中症にならない!
この3つを意識しながら走りました。結果的にはこんな感じ。(五段階評価)
A:☆☆☆☆
B:☆☆☆
C:☆☆☆☆☆
詳しくは以下。
A.WEXで120分間をバテずに走りきる
Aはスタミナ管理の練習です。
120分走り続ける難しさは前回のWEXで痛感した課題でした。前回はスタートから2周でスタミナ切れとなり残り1時間以上を惰性でほぼアクセルを開けられずに耐え忍ぶレースでした。
なので今回はあまりレースレースと目を三角形にして張り切り過ぎずライバルは自分!としてバテずに気持ち余裕を持って走りきりました。
自己採点結果は☆4。
抜かれても気にせずに確実に抜ける時だけ抜く。という自分ルールでやってみましたが20人弱抜くことができました。
タイムも徐々に上げて行くつもりでしたが途中から雨が降って路面がドロドロになり走るのが難しい。結果、タイムはあまり縮まりませんでしたがコンディションが悪化したことを加味すると及第点?
ただちょっと保守的過ぎたかなとも感じてます。前走者がスタックしたら「ラッキー☆」と脊髄反射的にハイドレーションをチューチューしていたのですがさすがに休みすぎだったかな…
B.250EXCに慣れる
バイクに慣れる練習。
まだまだ不慣れなバイク。アクセルをどのくらい開けたらどう進むのかはやってみないとわからないですし2ストの乗り方に慣れるには乗るのが一番です。
結果的にレース前より格段に慣れた実感があります。ガレやウッズでは足をつきながら徐々に進むのが今まででしたが、後半いい感じに集中出来てなんと足をつかずに結構早いペースで走破できました。正直ガレ場がすっごく楽しかった!そのうちがれ場もスタンディングでいけるかも?
C.怪我しない!熱中症にならない!
絶対条件。
怖かったらいかない。無理してるなぁと思ったら本当に大丈夫かを問いかける。無理をしないと成長しないですが無理するのは慣れてからでも遅くは無い。あと熱いので熱中症にならないようこまめな水分補給と塩分!!棄権は潔く!
やっぱりレースなので多少怖くてもオラーっと行くこともありましたが概ね安全マージンを取りながら走れました。結果的に大けがも熱中症もしていないのでOK!
今回のレースの流れや出来事をトピックごとに紹介!
時系列で全部書くと長文駄文になるのでおつまみ感覚で感じた事や起きた事などを紹介します。
レース動画がまた撮れなかった…
レースを終えて深夜に帰宅。疲れてはいましたがウキウキしながらGoProを充電器に挿すとディスプレイに表示されるバッテリ充電MAX。見た瞬間に発狂しました。
・・・今回もレース動画が撮れなかった…
今回はレース動画を絶対に撮影するぞ!と思い、レース中にバッテリが切れてしまっても仕方ない、というつもりで整列する前にはカメラを回していたのです。でも整列したら知り合いに偶然出会えたり待ち時間が長すぎたり緊張したりして…結果Onにしてたことをすっかり忘れ、前のクラスがスタートしたタイミングでGoproのスイッチをOff…。
ぼくって、ほんとバカ
今回もプロショップエディさんにお世話になった
前回のWEX GAIAでお世話になったBetaオーナーさんの集まりに今回も混ぜて頂きました。
前回はあまり絡めなかったので書かなかったのですがこの集団はあきる野市にあるバイク屋 プロショップ エディ さんを中心とした集まり。
さらに!今回はこのお店の店長さんのハイエースに相乗りさせて頂けることになったのです。もう一人ショップのお客さんと相乗りして3人と3台(Beta2台とKTM1台)のバイクで現地へ向かいました。
レースはほぼ初めての僕に比べてお二人は知識も経験もすごく、一緒にいるだけで色々勉強になる。まぁ世代が親世代なのでわからないことも多かったですね笑
同じ2ストレーサーなので乗り方や扱い方などのアドバイスも頂けたり、整備について教えてもらえたり、気軽に聞けます。このお店は元々2ストオンロードレーサーをメインでやっていたようです。店長さん自体ものすごく速いオンロードレーサーだったようですが最近はオフロードも楽しまれてるんだとか。
レースの前の日から助けてもらいまくりレーシング
バイクを当日に積んだりすると時間がかかる、という事でバイクは事前に預けておき当日はすぐに出発という流れでした。
金曜日の夜に出発だったので水曜日の夜にバイクを預けることに。
EXCにエンデュリスタンの振り分け式サイドバッグ、ブリザードバッグを装着し詰められるだけの荷物を詰めます。
旅仕様のEXC君。国内でこんなことやってる人は少ないだろうなぁ
バイク屋さんにつくと工具や機材は自由に使っていいよ~との事。
保安部品を外して、レース用のタイヤ交換します。ダブルビードストッパー化も店長さんにやって頂いちゃいました。ホイールにドリルで穴をあけるのですがさすがプロ、の一言に尽きます。
僕が保安部品外しに苦戦していることを見てマツケンさんがタイヤ交換してくれたりとなにから何まで助けて頂けまくり。
さらに・・・
チェーンのクリップ消失事件が
250EXCのチェーンはクリップチェーンだったのですがクリップが紛失している事に店長さんが気が付きました。
クリップチェーン
実はそこ、メンテなどでお世話になっているたいちゃさんも気づいていて、「(クリップがついてない突起を見て)なんでカシメてないんだろう」とつぶやいていたのですよね。
「最近のチェーンはそうなのかな?」と流していたのですがその時にはすでにもうクリップは外れていたんだ…
納車あたりの写真を見るとクリップはついていたのでたぶん僕が運転してる間にクリップが外れたんだと思います。このままレースに出てチェーンが外れなくて良かった…涙
お店のクリップを譲ってくださり、事なきを得ました。
僕「本当に助かりました…クリップって簡単に外れるんですね…」
店「うーん、そんなポンポン外れないと思うよ~つけ方が逆だったりするとすぐ外れるだろうけど・・・」
僕「…」
お店を疑う事はしない主義ですのできっと運が悪かっただけでしょう!飯能で派手に転んだしその時かな!!
ワイヤリングが危険だった話
僕は詳しく確認できなかったのですが、チャンバーガードのワイヤリングをカットした先端が外に向いており、このまま地面とこのワイヤリングの間に足を挟んだら大変だよと教えて頂く。その流れでワイヤリングをやり直して頂けました。
そこまでまったく目が行き届いていなかったので目からうろこ、というか恐ろしい…。怪我しなくて良かった…
このワイヤリングもきっと転んだ時に”たまたま”向きが変わったんだろう。そうに違いない!
僕の整備ミスも
フロントスプロケを変えたのですがスプリングワッシャーがずれていました。実は僕が作業を実施した時にずれてしまっていたのですが気づいてくださり締めなして頂きました。本当に申し訳ない…
・・・
こんな感じで短期間でパッとバイクを見て整備不良や危険なところを見抜かれてしまいました。プロってすごい…。
たぶん時間的には3時間くらいいろいろ付き合ってくださりお金的にはかなり逝ってしまいそうなのに、今回はサービスでいいとの事。何か困ったらまずはここに持っていきたいくらいには僕のハートをがっちりと掴んだのでした。
プロショップエディさん、僕の知っているお店の中ではダントツで間違いなくいいお店です(ダイレクトマーケティング)
オフロードが好きという共通点もあり話は尽きないですし、KTMは取り扱ってないのに積極的にいろいろ見てくださる。もう少しだけ近ければ通いたいくらいいいお店ですね。
・・・
バイクを預けて帰りはこの前のWEXや猿ケ島でもお世話になったマツケンさんのセローを貸して頂けることに…本当に感謝しかないです。
当日はこんな感じでハイエースに3台のレーサーが…
胸プロテクターとハイドレーションを忘れた
今回2つ大きな忘れ物をしました。
1つがボディプロテクター。これは家をでてすぐに気が付き、遅刻を承知で家に取りに帰り事なきを得ました。
もう一つがハイドレーション。
こっちは現地についてから気が付きました。冷凍庫保管だと持ち運び忘れるというリスクがあるのですね…。
ハイドレーションバッグを買ったぜ(散財)
幸い熱い時期だったこともあり、現地で出店されていました。のでお店で購入です!
・・・僕はハイドレーションパックが欲しかったのになぜかハイドレーション付きハイドレーションバッグを握りしめていました。
買ったのはこれ。
インプレもあるのでまた別記事で!
ちなみに今回はハイドレーションはポカリ原液1.5lに500mlの水を割ったものをいれましたが、濃すぎで飲むのが苦痛でした。もっと薄くしないとレースではきついですね。
あと熱中症対策で塩タブレット的な何か。
テープで留めておき、レース中もグローブをしたまますぐに食べることができます。問題なかった!!!
知り合いに沢山会えた
今回はBetaグループ以外にもたくさんの知り合いに再開できました。
オフロードパーティで知り合った方、林道で出会った人、Twitterで知り合った人などなど!!
そんなに長時間だべったりはしないですがちょっとあって「ひさしぶりー!」とか出来て本当に楽しい。こういう経験なんて僕の人生ではできないと思っていたので” 何が起こるか分からないのが野球”っていうのは本当だったんだなって(日常)
みんな同じクラスでエントリーしていたので普段なかなか見えない実力が見えたのが面白かった。しかもみんな上手!上位25位くらいにみんな入ってます。オフパで仲良くなった”悪いやつ”ことグンマーさんが表彰台に上がっている姿を見たときは驚いたなぁ。本当に速いひとなんだなぁって。
なおレースを終えた彼の350EXCはフロントフェンダーが木につっこんで外れ、クランクケースも割れている画像を見ました。まるでガンダムのラストみたい。首が吹っ飛んだりしても戦い続けるシーンを彷彿とさせます。
ファーストガンダムのラストシューティング
レースは普段の練習の成果が出るもの。もっと練習して差を縮められたら楽しいだろうなぁ。練習する機会がなかなか撮れないですがうまくなるモチベーションはちょっと上がりました。
うにーさんが来てくれて写真も撮ってもらった!
Twitterで意外な方からメッセージが!
ぼっちさんもう走られましたか?
見学しよかなと思いまして— うにー (@akogaremegane) 2017年7月16日
うにーさん
彼はKTM 690 SMCRに乗られている方。EDR時代によく情報交換をしていたのと、彼のSMCRはロッカーアームが折れてしまい自分でエンジンをオーバーホールしたというトンデモマン。いつか会いたいと思っていたので会えてうれしかったなぁ。
なお、パドックにスタンディングでSMCRが徐行走行しており、見かけたときにはすでに僕のいるパドックを出る方向でした。
「うにーさん~」と必死に叫びながら走って追いかけるが690の徐行にはなかなか追いつかず結局別のパドックの真ん中までダッシュする事に。本人は僕がバイクの横を走っている姿を見て驚いたことでしょう。
何より僕はシャツにジーパンでマスクだったので「誰?」って感じですよね。僕のアイデンティティはメットとオフジャーであって本体ではないのです。
残念だったのがツーショットを取り忘れた事。もちろんバイクの。関西に住まれているのでなかなかお会いできないですがまたタイミングがあえば長野で会おうぜ!
…写真撮ってくれました!
スクープ!
我が第2のアジト(長野)付近でぼっちさん出没情報我々取材班はその撮影に成功した!
では…その一部を公開しよう… pic.twitter.com/RhFIIWHxmF
— うにー (@akogaremegane) 2017年7月16日
動画かと思いきやGIF!!サムネに使うかなぁ~
— うにー (@akogaremegane) 2017年7月16日
なんかよさげ。
うにーさん雨の中ありがとうございました!
風邪ひいたんです…
実はレースウィークに入ってから風邪をひいてしまい、どんどん悪化。のどが痛く咳が出て鼻もやられました。
出発の時は頭痛や寒気もあり、本当はもっといろいろ話したかったですが移動中に寝てしまいました。
で現地についてもよくならずそのまま前日の下見レッスンがスタート。走り始めると体調不良は忘れられます。でも、アツイ!!!体全体が熱く、いつも以上にハァハァします。。。
コース下見走行が終わり戻ってくると熱が出てきた感じに…が不思議と不快感がなく、熱いけど風邪の症状は改善されている気がしたのです。
ちょっと調べると、熱が無ければ風邪のときは運動をした方が汗が出て老廃物や新陳代謝が増えて治ることがあるようです。確か身体が高熱になるのは風邪のウィルス等を殺してるとか聞いたことがあるような無いような…つまり運動したほうが早く治る?!
そういう事にして午後のレッスンにも参加!案の定熱が出てハァハァしながら汗びっしょり。
その後温泉ですべてを流し、スタミナのつく焼肉を食べて、夜はぼちぼち楽しみつつ早めに就寝。朝は5時に目覚めたけど頑張ってもう二時間ほど二度寝。
翌朝、朝食を食べながら体を確認すると、全快ではないにしろ8割位良くなった実感が。
悪化したら棄権するつもりで来たので良かった!!!体調管理までがレースです。
あとは僕と行動を共にしたみなさんに風邪が伝搬されていなければいいのですが…マスクは常にしていましたが、ちょっと後半ゲフンゲフン言っている人がいたような…本当申し訳ないです…。
ビッグオフ勢が!
WEXの40ミニッツにはBIG ONEというビッグオフ専用のクラスがあります。なお、750cc以上。
前回は一人だけ参加されてましたが今回は規模が増えてました。
ビッグオフを降りてから気づくけどやっぱりでかいバイクでダートを走る姿はかっこいい。
レースの面白さがちょっとわかった
レースのいいところは結果がちゃんと記録として残るところ。草レースみたいに「走った!かった!頑張った!楽しかった!」で終わらないのです。
WEXではトランスポンダという計測器があるので秒単位で走行結果がわかりますし、人と比較しやすいのです。
草レースはもちろん楽しいですが、やっぱりこうやって記録が出る方が練習になるなぁと感じました。その分運営費がかかるので参加費が高いのだけど…。
セクションの好き嫌いがわかってきた
偉そうに書くほどどのセクションもうまいわけではないのですが、いわゆる「全部のせラーメン」である爺が岳をぐるぐる走ることで自分が好きなセクションと嫌いなセクションがはっきりわかってきました。
- 嫌いというか早く終わってほしいと思うのが「長い直線や急カーブセクション」「急下り」「ガレ下り」
- 好きだったりセクションに入る時にテンションが上がるのが「ガレのぼり」「ウッズ」「マディのぼり」
得意かどうかはわかりませんがこんな感じ。
嫌いなセクションは分解すると「スピードがある状態でカーブが曲がれない」の1点だと思います。下りの何が怖いかというとスピードが出て制御できないと思う事。制御できなくて怖いのはカーブで曲がりきれないから。たぶんそういう事。なので苦手なところを克服するならカーブを早く曲がる練習をしなければいけないしスピードに慣れる練習をしないといけないと思っています。。。うん。モトクロスですね。
好きなセクションはやっぱり林道のテイストが残るセクション。EDRでは一年に20回以上林道を走りましたしガレ場等のアタックの経験値はモトクロス初心者よりは積んでいる自負はあります。実際、ガレやウッズセクションでは結構互角に戦えたり抜かすことも結構出来たように思えます。(たんに抜かされている時を覚えていないだけかもですが)
クロスカントリーでは嫌いなスピードを出すセクションが大半を占めているので、WEXでもっと順位を上げたいならモトクロス練習はしておいた方がいいだろうなぁと思っています。
ウッズやガレ場は走破する事に意識がいってしまう為もっとスピードを意識して走ってみたいとは思いました。レース中スピードが乗ってるとすごく安定して足をつかなくてもグイグイ走れることが何度かあって、あれをもっといつでも出来るようになったら速いし楽だろうなぁ…。
WEX爺が岳初体験のまとめ
だらだらと所感を書いてきましたが初めての2ストレーサーで出たレースは学びが多くいい経験になりました。
相変わらず東京に戻ってきてもついWEXのことを思い出してしまうくらいには楽しかったし早くまたバイクに乗りたい!
爺が岳は事前情報通りいろいろなセクションがあって飽きないですし走り甲斐のあるコースでした。WEXでも人気のイベントである理由はよくわかりましたしまた機会があれば参加してみたいですね。
解せない点も…
ただ解せないのが定員を大幅にオーバーしている点。定員300名と謳っているのにも関わらず公式によると確定エントリーが428台だったそうです。
人が多いとコースが混雑して接触とかも多発するのでは?それって初心者向けといえるの?
そしてこの注意喚起。
1)JNCC では冬期スキー駐車場のように、ワークスパドックなどを除き「一つのパドックを端から順に完全に埋めて行く方針」とし、その順番は人気の順に「 第2」「第3」「第1」と致します。
ファンイベントなんだから友人や気の合うメンバーと近くに停めてワイワイやらせてほしい…。しかも混雑の原因を作っているのは定員以上にエントリーを許可している大会本部。なんとなく解せない。
場所取りも禁止。それは人気がある場所を大規模に確保するのはアレですが、人気のある場所は到着順。特定のパドックだけ場所取りOKにするとかそういう配慮が欲しいです。
しかも実際には書かれている内容は一切守られてないですし注意喚起されてる姿もなかったです。
過去にクレーマー気質な人が「場所取り禁止にしろ!」とクレームを入れて、それを本部が聞き入れてルールに加えておいたでも積極的に取り締まるつもりはない。という感じをうけます。そもそもそんな厳しく取り締まる程スタッフの数もいなかったような…。
JNCCにはこういう形骸化されたルールが多い印象。僕はこのサイトをみて「ファンレースにしてはずいぶん厳しいんだな…」と感じました。過去の伝統を守ることは大切ですが適切にの見直しやダイエットをする時期もまた必要なのかもしれないですね。
KTM 250EXCでレースして思ったことを書くよ
EDR君と比べて乗りにくい不慣れなマシン、しかもパワーがあるので乗りにくい、疲れる。そういう印象でしたが実際にはどうだったかをレポします。
あ、あくまでまだレーサーに乗り換えて間もない初級者の感想ですのでご注意を!
レース準備は楽々
レースに出るためには保安部品を外したりする必要があります。
リアはオプションが二つあって、ウィンカーとナンバープレートだけ外すならすぐです。
でもEDR時代にテールランプが割れた経験があるのでランプも外すことに。
カットしたハーネスは後でギボシ化しておけば今後は楽々ですね
ここまで一度やっておけば5分あればレースでれますね。EDRでは結構大変だったので流石レーサーといったところです。
2ストは簡単にエンストしない
今回の爺が岳はスキー場です。そしてコースは結構な斜度を走ります。ただの土ならいいのですが頭くらいの岩がごろごろ転がっていたりワダチや軽いフープスもあったりと初心者がただアクセルブワーっとやることはできない斜面。
初心者の僕なんかはちょっとした岩を乗り上げたりワダチにフロントタイヤが落ちてビビってアクセル戻したりして失速してしまう事が何度もありました。そんな時に2ストならではの特性を発揮します。それは
簡単にエンストしない!
4ストバイクだと失速しすぎるとアクセルを開けても「ドドドドッド,…キャン!」とエンストしてしまいますが、2ストだと「ヴォヴォヴォヴォボーボボボーボボ…キャン!」とエンストします。そう”ボボボーボ”っていう間があるのです。
そしてこの”ボボボーボ”となった時はクラッチを半分くらい握ってあげるとまたバイクが加速する!!そして加速したらクラッチを戻せばそこからさらにブォーって開けることができるのです。
4ストだとエンストの予兆がわかりずらいので半クラリカバリーが僕はできなかったのです。でも2ストだとやれと言っているようなもの。なので原則し始めたらとりあえず半クラしリカバリー!で何度もエンストの危機を回避できました。
オフ車に乗らないとわかり難いのですが砂っぽい斜面で完全停止するとそこからの再発進は結構大変でバイクが少しでも斜めになっているとリアがスライドして横向きになってしまったりするのです。実際斜面で90°横を向いて止まっているバイクをこのレース中で飽きるほどみました。
「2ストは低速トルクが無い」は嘘だった
僕が250EXCに乗り換えて沢山の方にいろいろな2ストのアドバイスを頂きました。
その中でもよく言われたのが「2ストは低速が無いからパワーバンドに入れ続けて走らないといけない」という事。
アドバイスはありがたかったですが今回のレースでわかりましたが、これ嘘です。
むしろ4ストより全然粘りがあるし中低速が充実しています。
上記で書いた”ボボボー”の領域もそうですが低速でもグイグイ登ってくれますしエンストしないで粘ってくれました。
もし「2ストは低速が無い」と思っている方はぜひEXCに乗ってみてください。きっと考え方が変わると思いますよ。
軽いは正義
バイクは優秀でも乗り手が下手なので結構転びました。
でもバイクが軽いので引き起こしはEDRに比べたら容易ですし、スタックして困ったら片手で後輪を持ち上げて横向きにしたりとやりたい放題でした。
あとは後輪が軽い為かスタックしてもアクセルを開けて前にバイクを押すと徐々に進むのです。EDRでは後輪が根っこやワダチを登れずにスタックしたら一旦バックして走行距離を取らないと絶対に登れないところもEXC君はバックせずにアクセルを開けながら前にバイクを押すだけで登る。…レース中でつらかったのにこの時は思わず笑ってしまいました。これはタイヤが新品だった、という事もあると思いますが軽くて困ることは何一つないです。
ちなみにばててきたレース後半はバイク重かったです…体力と転ばない技術を身に着けよう…
ガソリンこぼれ放題
転んだ時になかなか起こせない時事が何度かありました。
そのせいかレース終了25分前くらいでエンジンが停止しコックをリザーブに切り替えました。
レースはギリギリ持ちましたが燃費以上に転ぶと燃料が垂れ流しなのでつらいのと下手したら1レース持たないかも…という恐怖を覚えましたね…。
クーラント吹いた!!
人生初、クーラントが噴出しました。
最後のウッズで坂道のドロドロでアクセルを開けて泥を飛ばしたりしていたら突然、
「パシュン!!」
と何かが弾ける音がして、その瞬間にラジエーターから真っ白な煙が!ラジエーターが吹き、ラジエーターの熱で蒸発したのでしょうね。最初は視界を奪うほどの量の煙。しかも匂いがかなりキケン。人体に影響を受けるような香りで体力も限界だった僕にはかなり堪えました…。
他の人同じところで何人も煙を上げていたのでラジエーター吹きポイントだったようです。
ラジエーターファンを取り付けたいと強く思いました。
パワーはすごいけど慣れると疲れないかも
レースではなるべく体に負荷がかからない緩やかで予想しやすい加速の方が良いです。なので2ストのパワーバンドに入ったり入らなかったりは疲れるかなと思っていました。
実際まだ走行3回目。
最初こそギクシャクしていましたが最後の方はバイクの加速感にも体が慣れてきたのかそれほど苦痛に感じませんでした。
むしろ障害物を超える時みたいに一瞬加速したいなって時にはちょっとのアクセル操作でググッと来るので楽。
アクセルあけすぎるとバイクにおいていかれそうになったり、パワーバンドが来なくて不安定になったりすることもまだまだ沢山ありますが、もっと仲良くなって思い通りにパワーを欲しい時に引き出せるようになればもっと楽しく楽に走れる気がしています。
下りは怖い…
エンジンブレーキが4ストに比べると無いに等しいくらい弱いです。斜面で一速に入れてもエンブレが重力に負けて動き出す程。
今まで下り道は「エンブレ+フロントブレーキ操作(ABS)」でした。ABSなので握りコケもないですしエンジンブレーキが大半助けてくれます
でも2ストだとジェットコースターみたいに「スゥーッ」って下ります。一瞬マイサンや内臓が浮かび上がるあの感じ。なので下りは慎重にしかも気を使います。
何週もしているうちにだんだんと慣れてきましたがまだ正直苦手。
ハード系だともっとひどいところを下ったりすると聞きますしそれまでにもうすこし下りは練習したいです。
というかまだ下りでスタンディングがうまくできない…怖い…
人間の本能を殺せ!
なお下りでフロントタイヤが大きな石に乗り上げてしまいバイクが不安定になったら何をしますか?
正解は「アクセルを開ける」です。
でダメなのが「アクセルを全閉じにしてブレーキを強く掛ける」です。
アクセルを閉じるとリアサスが伸びてホイールベースが縮まり不安定になる。そこにブレーキを掛けるとバイクは制御不能に…これがオフロードバイク。
人間は普通速度が出すぎたりして怖かったらアクセルを緩めて停止しようとブレーキを掛けるのが本能ですがオフロードでは真逆のことをしなければいけないのです。
レースみたいな強制じゃなきゃ僕は下りたくないですねぇ(半笑い)
レース中も何度かブレーキが間に合わなくてどんどん加速してテンパった事態になり、その時に試しにアクセルを開けてみたところ確かに転びそうだったバイクが安定してくれて転ばず、落ち着いて徐々に減速することが出来ました。
色々不安だったけどやっぱり買ってよかった250EXC
まだ全然慣れていないのですが、それでも今回のレースでポテンシャルというか少しではありますが乗りこなし度がアップしたという実感があります。
乗りにくいのは慣れていないからという言葉を信じてこれからもなるべく長く乗って上達したいです。たぶんEXCに慣れればもっと上達するはず!
レース後はドロドロ
最後にレース後の写真を。
レースの途中から雨が激しく降ってきたためドロドロでした。
ドロドロの斜面が登れなくて草が生えている場所を走った結果つたが絡まってた
今回のWEXはEDR君との比較をするのにはなかなかいい機会でした。EXC君に乗換えただけでも上達できることが分かったし、知り合いにも会えてみんなのうまさを知ることができました。
レースが全てでは全くないのですがせっかく走るならうまくなりたいなぁというのが本音ですがあまり数字や結果にこだわり過ぎてつらくならないように、これまで通り楽しんでいろいろやっていきたいですね。
最後にみなさんと夕ご飯へ!
プロショップエディの店長さんや一緒に過ごした皆さん、現地でお会いしたみなさん、爺が岳に誘ってくださったマツケンさん、お世話になりました!
こんな感じ。