こんにちは。ぼっちバイカーです。
新潟県糸魚川市のシーサイドバレースキー場で開催されたイベントオフロードパーティに参加してきました。
この手のイベントでは普通バイクをトランポに乗せて現地まで行きます。タイヤの消耗や疲れ、そしてバイクが壊れても帰れるように、です。
…しかし僕はあえて自走で行くことにしてみました。
今回の記事はツーリング記事です。またすっごく長くなってしまいましたw
動画ぁ!
前回のオフパの記事でGoProの映像はないと書きましたが、この日はなぜか撮影できていました。ハイライトも少なく動画自体少ないので若干単調ですがよければ!
一部動画の右側がモヤモヤしているのに気づいた?幻想的だろ?それ虫アタックを受けてふき取った跡なんだぜ・・・?
音楽はFuture Bass!この外国人からみた日本アニメって感じでkawaii future bassって感じ。
WEEB Musicとジャケットに書かれてますがWeebとは「日本アニメのオタク」とか「日本かぶれ」というweeaboo(ウィアブー)というスラングを省略したものらしい。否定的な文脈で使うそうな。ほぇ~(ハナホジ)
日本人があまり使わなそうな、三味線とか和楽器のポンって音がこれ使っておけばいいでしょって感じでいいすね。
じゅんび!
ただのツーリングではなく泊まりでのツーリング!しかもキャンプもします!テント泊はこの前のWEXが初めてだけどなんとかなったしいけるっしょ!
…ということで…
デデドン!
今回の荷物のコンセプトは?
キャプツーのベテランであるりょうさんによると、ツーリングごとに持って行くアイテムはコンセプトを決めてるそう。僕も真似してコンセプトを考えることに。
今回のコンセプトは野宿キャンプ。使うアイテムは最小限で焚き火もしないしご飯はお湯を使うものだけなので、こんなところかな。
- テント
- シュラフ
- マット
- エアーマット
シーサイドバレーは山なので寒くてもいけるようにマットに加えてエアーマットも持ってきた。ダブルシュラフは諦めた。
泊まるところ以外のアイテムはこんなところ
- 折りたたみ椅子
- バイク用のタープ
- ガソリンバーナー
- コッヘル
- シェラカップ
- コップ
- カトラリー
お湯沸かしたり座ったり食べたりするやつ。
林道は走らないけど念のための工具。
- 予備チューブ
- タイヤレバー
- ビードバディ
- ビードクリーム
- ワンナップスタンド
- 空気入れ
- FACOMの工具セット
- その他テープとかタイラップとか緊急時の工具
それに加えてブロガーグッズ
- 一眼レフカメラ
- ミニ三脚
- 自撮り棒
あとは温泉とか入る時用とリラックス用で
- タオル大小
- 下着
- 靴下
- インナー
- シャツ
- ドンキ的なジャージ
- クロックス
- モバイルバッテリーと充電ケーブル
こんな感じ。
大きいアイテムや使わないアイテムはトランポ組へお願い!
現地で交換するタイヤ前後やネックブレースなどのレース用プロテクター、あとレース用のオフロードジャージは事前にトランポ組に預けていたので考えなくてOK!ケミカルは誰かに借りればいいでしょ!ガソリン携行缶も預けておきました。
これらを載せるので結構いっぱいです。
積載はどうやってやった?
上記アイテムを全て以下に収めました。
左右振り分け式サイドバック
EDRはパニアのようなハードケースもつけることができますが、僕はソフトバッグが好みのためエンデュリスタンのブリザードサドルバッグを購入しました。
Lサイズの24リットル。形がL字になってるので工夫が必要ですがいいぞ!頻繁に開けたりはしづらいので注意。マフラー側は熱に強そうなタオルや服などを入れて、反対側にキャンプ道具などを詰め込みました。
ドラムバッグ
ドラムバッグもエンデュリスタンのトルネード2 ドラムバッグです。こちらははてなブロガーの秀吉さんから譲って頂いた品。
Mサイズなので32リットルですが十分でかい!ちょっと大きいゴロゴロしたものを入れるのにちょうどいいですね。あと横長なのでブリザードバッグに入らない長いものを入れるのに良いです。いろいろものを入れたらかなり重かった・・・。ブリザードサドルバッグとリアフェンダーの上に乗せることで安定します。
Amazonだと売ってないのかな・・・
ちなみに、このドラムバッグ単体では固定できないため、AmazonのレビューやTwitterで使っている方はみんなロックストラップというものを使っています。マット、エアーマット、シュラフはバッグには入らなかったのでこのロックストラップでくくりました。これが良かった!
ブリザードバッグとドラムバッグ・そしてその他のアイテムをがっちり固定できるです。さらに若干収縮するゴム部分があるのでバイクの振動や揺れでも安心です。ドラムバッグ買うならお勧め!
シートバッグ
僕は普段林道ツーリングなどの時に使っているエンデュリスタン XSベースパックです。サイズは6.5がちょうどよくて防水で気にっています。ちなみに二代目。1代目はなんでも融かすマンであるEDRの餌食にかかりゴミになったのでした。。。
Amazonではよく品切れになっており僕も二代目を買うのに一ヶ月かかりましたね。。。
シートバッグをこういう風に止めるとガソリン補給しやすかった!
これで片方のサイドバッグ内にお土産がちょっと入る感じと、シートバッグには半分くらい余裕がある感じ。ロングツーリングでバックパックを背負いたくなかったのでこのシートバッグがバッグパックがわり。お財布とかバッテリとかいれてました。
荷物を入れたりするのに1時間半、これらのアイテムをバイクに積載するのに初めてだったこともあり30分以上かかりました。でもここで焦って適当にやって荷物が崩れたら糸辺に冬なのでここはしっかりやりました。
ひたすら299を目指す!
今回ははてなブロガーの皆様から教えてもらったオススメを回ることにしていました。それによると299をひたすら長野に向かって走れば、目的地の諏訪湖に到着することが判明!
ちなみに299は僕はよく林道遊びで通る道なのでそこまでのアクセスはナビもいらないし目をつむっても行きてちゃいます。道の流れやペースも楽勝でした。
秩父辺りに来るとよく行く林道への入り口に思わず吸い寄せられそうになりつつなんとか我慢。今日はオンロードツーリング今日はオンロードツーリングと言い聞かせながらまっすぐ走りましたよ。
ちなみに祝日の秩父までの299の印象は片側一車線でいつも混んでいるイメージ。平日も朝8時くらいに到着しましたがそんな感じでした。ずっとこれが続くようだとキツイな…
秩父を超えたあたりからいいぞ?これ
秩父を超えたあたりから車が一気にいなくなり走ってるのはトラックや地元の車ばかり。みんな道を譲ってくれるので法定速度で気持ちよく走ることができました。
この気持ちのいい道を動画に残そうとGoProを見てみると…
LEDなので読みにくいけど、”SD ERROR”と書かれてます
エラーメッセージでググるとどうやらSDカードが死んだ時になる模様。GoPro本体のフォーマットで復旧することもあるようで何度もトライするもダメ……くっそぉぉぉ肝心な時に起こりおってからにー!
まぁ、幸い僕はSDカードの予備を買ってるからね。そして買ったSDカードは自室のデスクの目立つところに置いておいたし!あー、おいたまま持って来るの忘れたよカードをバッグにしまった記憶がないもの。
…これから楽しい道が始まるのにGoProで動画撮影できないことに。辛すぎる…
辛すぎるのでSDカードを探すサブクエストを受けることに。家電屋さんはまだオープしてない。そもそも299沿いに家電屋さんは、ない笑
コンビニでカードを探すと、あったのはクラス3のカード。GoProはクラス10が必要です。結局セブンイレブンもファミマもクラス10のカードはなく、絶望…
仕方なくダラダラ走ってると、こんなお店が。
コメリって確か他のブロガーさんが有能だって書いていたきがする。ホムセン箱とか売ってたりしたはず!見た感じは木とか売ってるけどホムセンみたいなものかな?
入ってみるとやっぱりホムセン!!この時間からやっててありがたい!!しかし、店内を探してみるもSDカードはない模様。。。店員さんに相談するとなんとレジ裏にあった!クラス10!
カードを差し替えようとダメなSDカードを抜くと・・・
カード折れてました(キチスマ)
・・・早速新しいカードをインストールすると問題なし!ちゃんと認識してくれて動画も撮影できてました。
これで走りに専念できる!!
R299はバイク乗りが楽しめる道だった
何と言っても今日は金曜日。
平日なので交通量がまず少ないです。風が気持ち良い←
特に299は秩父を超えたあたりから明らかに良くなってきます。道もそうだしなにより交通量が少ない。そして細かいうねうねも多いのでバイクで走ると操ってる感があって楽しめます。この辺はなまものさんがオススメしてた道ということでしたが大正解!
途中気が向いたりしたら道の駅で一休み。道の駅 上野 です。
…ところで、皆さんが一番好きなフルーツはなんですか?
僕は一番好きなフルーツは何?と聞かれたら迷わずプラムと答えます。酸っぱいプラムは無理だけどドロッドロに甘いプラムは美味しいんですよね!
やる気のないおばちゃんに絞ってもらったドロドロのプラムソフト
このあたりから片側一車線でさらにいい感じになります。
バイクは少なくみんな好きなペースで走れてるので最高です。
ガソリンも補充して、いよいよナンチャラロードです!
本栖湖周辺は楽しそうな道がたくさんあった
諏訪湖まで行けばあとは盛りだくさん。はてなブログのみなさんオススメスポットをプロットしておいたので後はタイミングをみていきたい場所へ行きます。
メルヘン街道
メルヘン要素が不明ですが入った瞬間に橋があったりとテンション上がります。
道はちゃんと二車線あって緩いカーブでいい感じ。どんどん山を登っていき、植物がどんどん高山植物に変わっていきます。絶景も見つつ走るのが楽しくて止まらずに走り切ります。あぁ、来てよかった!
写真はないけど白樺がたくさんあって涼しかった!!さすが名前があるだけの道でしたよ!途中ダートがあって普通に入れそうなので驚きつつ自制心を最後まで働かせて耐え忍びました。あのダートはやばい。
絶景だった杖突き峠の茶屋
コメントで交流しているNさんオススメである、杖突き峠の峠の茶屋にやって来ました。
ここは峠の途中にあるのですが、断崖絶壁の上にあるカフェなのです。
この写真はカフェの展望台からのものですが、カフェは利用しなくても来ていいそうです。時間があればコーヒー一杯頂くのも乙でしたが今回は会釈のみ。あとで調べたらチーズパンがお勧めだったとか。ぐぬぬ。
ハーレーOJSNとの出会い
絶景を楽しんでバイクに戻ってうだうだしているとちょうどカフェから出てきたハーレー乗りOJSNと目が合い、その流れで少しだけおしゃべり。
キャンプツーリングについて話したり、学生?ときかれたり、お子様が3人いてみんなモトクロスをやらせたりして結局今はみんなハーレーに乗ってるとか、サイドカーを装備して小さい時から子供を連れてキャンプツーリングしてたとか…。一昔前の僕だったら「子供かわいそう・・・」とかそもそも子供にあまり興味がなかったかもしれませんが、まさに絶賛育児中の僕としてかなり興味のある内容でした。
特に印象深かった話は「最近の子供はケータイやゲームなどの遊びしか知らず、外の面白い遊びを知らなくてかわいそう」という話。これはたまに聞く話ですが、このOJSNによると「こうなったのは子供でなく親のせい」とのこと。親が外での遊びを知らずお金をかけないから子供はコスパのいいゲームなどに目が行き、外の遊びを知らずに育つ。結果遊びを知らないまま大人になってしまうってワケ。
このOJSNの場合、面白い外遊びはバイクとキャンプだそう。いろいろ遊びはやってきたけど長い間楽しめているのはこの二つなんだとか。お子様たちはすでに大人でそれぞれ楽しい人生を送っているそうですよ。
賛否両論あるかなとも思ったけど、確かに小さい時からバイクやキャンプなど楽しい遊びを知ってたら感性は豊かになりそう。
つい子供には他の子と同じように(道を踏み外さないように!)あと怪我なく育って欲しいって思ってしまいますが、人とは違うことを恐れずに親がいいと思ったことを子供に教えるのも教育方針の一つなのかもしれません。奥様にどうやってバイクを受け入れてもらったのか聞いてみたところ「初めからバイク好きだった」とのこと。あっ、ふーん。
まぁこのOJSN明らかにお金持ちの雰囲気だったし、ごどもの教育について現実世界はお金や環境など心配事も多いですが、こういう遊び心を忘れない親っていいなぁって思いますね。
君の名は の聖地である立石公園行った
NAUさんがオススメしてくれた諏訪湖を一望できてかつアノ映画の聖地巡礼もできる公園へやって来ました。
立石公園です。
湖がやばい!何がやばいってもうやばいとしか言いようがないくらい綺麗!夕方ということもあり、太陽が湖に反射してきらめいている…ずっとみてられる類のスポットです。
僕以外にも観光できているカップルもいました。
女「(君の名は。)観た?」
男「観たよ」
女「私も。私はあんまりだっかなぁ」
男「だよねー」
…僕は結構楽しめたけどなぁ。
映画は異例のロングランでしたがいよいよBlu-rayもでるみたいでまだまだ勢いは止まらないですね。
ビーナスラインにきた
今日キャンプをしようかぁと思っていた場所の近くの丘でパシャり。草が緑だったらWindowsXPの丘でしたねこれ。
無人のゲレンデってなんか寂しくてちょっと怖いなって思いました。
キャンプ場はクローズしていているんですけど!?
キャンプ未経験者「キャンプ場なんて平日だし行けば受付してくれるっしょ」
霧ヶ峰のキャンプ場が評価高かったので来てみたのですが、無人。
この時点で17時。無情にも「カラスが鳴いたら帰りましょう」の音楽が超絶古くてノイズが激しいゲレンデのスピーカーから流れ出し、観光客も早足にその場を離れているのがわかります。
…シティボーイの僕はなんとなく、この音楽がなる前後で自然の雰囲気が変わったように感じました。
この場所は標高1600m。まだ夕日は出ていますが真っ暗闇になったら文明の力は及ばない。そう考えたらかなり恐ろしい場所にきてしまったような感覚に。お昼までのなんでも許容してくれる母なる大地だったのが夜になった途端、逃げそびれた人間を容赦なく暗闇に飲み込もうとする冷徹で巨大な大地であるように感じたのです。
とりあえず野宿するとしてもこんな標高の場所では死んでしまう(大げさ)なので下山することに。目的だったビーナスラインを消化しますが内心は夕日が沈むのではないかとドキドキ。
走っていると木が生えていない巨大な丘が見え、距離感というか縮尺がおかしく感じます
ビーナスラインはとにかく気持ちの良い尾根道というか絶景を見ながら丘に沿って走ることができます。何がビーナスラインを有名たらしめているのかなぁと思いながら走っていましたが、やはり遠くまで一望できる景色のおかげで自然の中にいる没入感がすごい。思わず法定速度を超えそうになってしまいますが僕にとっては法定速度でも十分気持ちがいいのです。だって急がなくっても僕の貸切だからね。この道。無駄にレブリミットあたりまでアクセルを開けて卍走行してみたり、アクセルをあまり開けずにゆったり流してみたり。スタンディングして風を感じてみたり。本当に楽しい道でした。
ぷつんと集中力が切れたのでご飯
…ビーナスラインを走っていて気づいたことが。
寒いよ!!
今日は暑くてTシャツにフーディだったのですがさすがに夕方の山の気温は低い。震えながら走っていました。そして集中力が切れました。とりあえず野宿することにしても諏訪湖まで戻ることに。
無心で戻ってきてお腹が空いたので、適当な店に入ることに。ご当地の美味しいものでもよかったのですが、ぼっちツーリングなので好きな店に入ることに。
見るからにすかいらーくグループのファミレスですが、きになる!!
ファミレスなので安心だし東京の店よりホスピタリティを感じる接客を受け、さっきまで自然の恐怖を感じていたシティボーイの僕はホッとしたのでした。
外の空気も温かいのでこの辺の公園なら野宿もいけるかな。
野宿の前にオフロ!
ご飯を食べたらお風呂に入りたくなりました。野宿するにもお風呂は入っておきたいです(贅沢)
ググって良さげなお風呂へいくことにしよう。
僕「…高ボッチライン?そんなものはなかった。いいね?」
・・・
はい!ということで今回は諏訪湖から一時間かけて松本の信州健康ランドにきました(ユーチューバー並
いつぞやの記事でよっしーさんが健康ランドをお勧めしていた気がしたので入ってみたのでした。2000円とお風呂にしては高いと感じましたが、歯ブラシやタオルも使い放題でマッサージ機も使い放題。雑魚寝ではなく簡易ベッドがあるので深く質の良い睡眠がとれます。
ケータイを開くと、トランポ組にもいろいろ問題が発生した模様。
二人ともBMWなのでバイクが倒れたのだとしたら高くつきそう…
逐一Twitterで報告していたのですがフォロワーではてなブロガーでもある都さんが実は昔ここでバイトしていたことがわかったり、妙なつながりを感じましたね!
22時頃に入館して3時間ほど入り浸り(二時間ほど仮眠できた)スッキリとした体で退館したのでした。
深夜のバイクは非日常
・・・実は健康ランドにプラス1000円支払えば朝9時頃までいることができました。
しかしオフパで一緒に行動するウソハチさんはすでに糸魚川近くの道の駅に到着していることが判明。深夜は道も空いているし下道でも3時間で到着できるし、下道で深夜出発することにしました。
…これが思わぬ事件に…
夜ってガソリンスタンドしまってる問題
僕は普段、車を運転しませんしバイクでも深夜の運転をしたことがありません。
僕のEDRは200kmくらいは一回の給油で走るのですが、この健康ランドから糸魚川の道の駅までは130kmちょっと。健康ランドに着く前に給油してから100kmほど80kmほど走っていたので、あと一回どこかで給油して現地を目指せばいい計算でした。
健康ランドを出てすぐにガソリンスタンドを見つけました。でも走り始めたばかりですぐ止まるのがめんどくさく、また荷物をどかしたりするのが億劫。
「あと100kmの間にどこかしらガソリンスタンドあるっしょ!」
その後・・・
…スタンドがどこもかしこもしまってるんですけど!(キレ
松本から糸魚川までの道は主要な道路ではなく、ガソリンスタンドは全てしまっていました。Google先生に聞いてみると24時間営業の店舗がたくさんあったので安心していたのですがついてみるとクローズ。あぁそもそも営業時間を登録してなかったやつだ…
「…ガソリンやばいかも」
と思い始めたのが残り60kmほどの地点。ガソリンはいつもの感覚で考えると残り50kmくらいしか持たない感じでした。松本方面で生きているガソリンスタンドまで戻るとしても60km。
・・・人生で始めてガソリン難民になりかけてる事に気がついたのでした。
寒さに震えながら考えた末、最悪ガス欠になったらその場で野宿。トランポ勢に拾ってもらう作戦を考案。
そしてこの辺りから「や、やめろー」と思うほどの登り。これもう絶対ガソリンスタンドないやつじゃ…
白馬とかスキー場がある場所を5月の深夜3時にガソリンも無くなりかけで走っているという事実に失神しそうになりながら「ここでは止まらないでくれよー」とつぶやきながらエンジンには優しくない「6速で回転数4000」をキープしながら、KTMではタブーの燃費運転をします。ごめんなEDR、後でレブリミットでぶん回してあげるからな←
…EDRにはバッドフューエルモードという低品質のガソリンでも走ることができるような特別な燃調マップがあります。低品質とはすなわち水で薄まっているガソリン。なので最悪は水をタンクに入れてこのモードで走ることも検討しました。あとキャンプ用のガソリンバーナーの携行缶に700ml入っているのでプラス15kmくらいは走れそう。こんなことになるならギア比を燃費がよくなる最高速よりにしておけばよかった・・・50Tとか馬鹿じゃないの?
こんなことを考えながら寒くて真っ暗な山の影に囲まれて歯をガチガチしながら誰もいない道をだだ走りました。この時の服装はTシャツにスーパーデリシャスワンダフルアメイジングウルトラライトジャケットにフーディー。寒いのは肌が露出してる手首や首。あとオフロード用グローブも通気性抜群で寒かった!
…どれだけ走ったのか。トンネルを出ると凍るかと思うほど寒い冷気に心が折れそうになったり、長くひたすらカーブが続く螺旋のようなトンネルを一人で走ってて頭おかしくなりそうになったり、トンネルを出ると突然ヌクヌクになって笑顔がこぼれたり。そんなことをしてたら海に出ました。
うみ?!!
道の駅 能生(のう)に到着!
そこからはもう道の駅 能生(のう)は目と鼻の先。ここまで燃費運転していたので一速でアクセルぶん回してあげつつ、ゴールしました。
なお燃料についてですが、結果的には結局燃費運転が効いたのかガソリンは警告灯も点灯せずに到着しました。
…普段より信号がなかったでしたとはいえ無給で250kmほど走ったことになります。普段は170kmくらい走ると燃料ランプが点きます。あれもしかして普段の運転もここまでとは言わないけどぶん回したしなければかなり持つのかも?
…
テントを立てて寝るのは流石にまずいのでベンチでシュラフで寝ることに
おやすみ…
…(パシャっ)(パシャっ)
僕「(ムクリ…カメラの音?)」
僕「(現地の人だったらどうしよ、証拠写真取られて損害賠償とか?)
…(パシャっ)
僕「(Twitterに野宿してるの書いたし僕のファンかな?←)」
僕「(逆にアンチで怒られたらどうしよう…)」
…(パシャっ)
僕「(起きるか…)ゴソゴソ…ムクリ!」
???「おはよw」
僕「あー、ウソハチさんおはようございます…」
と言うことで先についてて車で仮眠とってたウソハチさんでした。眠かったし少しだけ喋って寝るつもりが、結局話が盛り上がってしまい眠気が消えてしまいましたよ。
おしゃべりしてると、のの君とペンギンさんのトランポ組が到着。
道の駅能生はじいちゃんちの近くなので昔からよく来てる場所です。
タイダウンが切れた話やらバイクの話をしつつ、僕は早めにじいちゃんちに行くことに。
…
To be continued…
ざっくばらんにその他書いてみる
ここからは本編に書かなかった考察記事を。本当は記事を分けた方がいいのだけど…
ロングツーリングで見つけた林道ほど甘美なものはない
KTMが定義するKTM 690 ENDURO Rのジャンルは「ハードエンデューロ」ですが、僕から言わせると「究極の中途半端」です。
EDRはもちろんオンロードツーリングで楽しめますが、オフロードだって行けちゃうことはこのブログで何回も書いて来たことです。
今回オフパでそれを証明したわけですが、タイヤはノーマルでビードストッパーも不要で、なんなら空気圧だってそのまま。そしてキャンプ道具を積載したままだってダートを走れるのです。しかも、楽しく!!
ということで、こういうロングツーリングをしてると横にチラチラ見えるわけです。「美味しそうな林道」が。
…ということで…
もう最高です!!!
ロングツーリング中に気になった林道につっこむならKTM 690 ENDURO Rがオススメ
ナンチャララインはもちろん気持ちがいいし最高でした。でもね?名前も知らない林道も最高なのです。これが林道かどうかすらわかりませんが、ふらっと入った無名の道でこんな景色を見つけてしまったらもうノックアウト。
250ccトレールでもいけますが、ここまで来るの辛くない?リッター超えのバイクでももちろん来れますか、知らない林道に一人で入れる?この道はバイクを車に積んでくるほど楽しい道ではないです。
EDRはどのバイクよりもこういうことが得意だとこの一年半付き合って来てわかったこと。積載が重くても690ccのパワーなら全然問題ないですし、普段通りグイグイ走ります。崖落ち等さえしなければ倒れても一人でも引き起こせますし、軽いので方向転換もラクショーです。
勿論一人なのでいつでも停車できるスピードでゆっくり自然や道を楽しみます。カーブ先の崖落ちとか本気でありますから。
・・・一人での林道遊びはほどほどに…でもEDRはこういう使い方では最高に楽しいバイクなんですよね。近場の林道ばかりだと気づけないので率先して遠征林道に行きたいところ
オフパ記事でも書きましたがオフロード成分は1ツーリングに1回は欲しい。そういう方にはEDRは割と本気でオススメしたいのです。
EDRでもロングツーリング余裕でしたw
「オフ車でオングツーリングは辛い」
これはオフ車を購入するうえで検討するとよく聞く話です。…まぁ頭おかCオフ車乗りだと「片道300kmのオンロードツーもオフ車でヨユーです(キチスマ)」と言っているので個人差、もとい慣れなのかもしれません。
EDRは持ち前の余裕のある大排気量690ccのおかげで一日500km程をすべて下道で走り続けましたが、ヨユーでした。そして翌日はオフロードコースをガッツリ走り、その翌日はオフロードレースも走り切り、そのあとのフリー走行までこなせました。
このあたりはEDRならではですが、今回はオンロードツーリング用にとある装備を装備していたのでした。
スロットルアシスト
僕が去年、福島ツーリングへ行くときにコメントで教えて頂いたアイテム。
これをハンドルにぐにっとつけておくと、アクセルを握らずに手首を下に下げるだけでアクセルが回る。角度を調整しておけば手を置くだけで一定の回転数でバイクを走らせることが出来るのです!
値段もクッソ安いのでダメもとで持っていくことをお勧めします。人によってはなじまない人もいるようですので不要ならさっと取り外せばいいですしね!
僕はこれを使って腕を乗っけてアクセル操作したりと色々なポジションでアクセルを開けることができ良かったです。
オススメ
ウィンドスクリーン
実は納車当初から付けるか迷っていたアイテムがあります。それがウィンドスクリーン!
知り合いのF800GS乗りからもウィンドスクリーンはオススメと言われていましたが、ずっと悩んでいたのです。なぜなら、フロントマスクに穴をあけ無ければいけないから。EDRのレーシーな見た目が好きだったのですよね。
でも、レース用のオレンジフロントマスクにウィンドスクリーンが付属していたのです。今回はオレンジ外装で走るのでこのスクリーンも試してみました。
・・・結果、「多少は楽になったかな」
今回高速道路は走らなかったのもありますが、確かに高速域で走ると気はこのスクリーンがあると楽です。が、結局首あたりは風に晒されるのでガチな風よけとしてはダメかなぁと思います。
でも見た目は一気に旅バイクっぽくなるので気に入っていますし、オフロード走行でも全然気にならなかったです。ただ、轍にフロントタイヤが落ちて体が前に飛ばされた時はこのスクリーンが身体に刺さりそうでちょっと怖いですね…。本格的なダートを走るなら外した方がいいかも…。
旅バイク使用するなら入れてそんは無いと思いますよ!
車はゴムありバイクはゴムなし
ロングツーリングを経験してわかったことがあったのでメモ。
車とバイクの違いは大きいです。安全面、燃費、積載、装備等。。。バイクのほうがローテクなので路面や天気等に影響を受けやすい。つまりバイクの方が乗り手がインプットする情報が圧倒的に多いです。
よく「バイクは当事者、車は第三者」と聞きますが僕はこの言葉でイマイチしっくりきませんでした。だって車を運転していても事故すれば死ぬし、車だって当事者だよって。
で唯一思いついたいい例えが、ちょっと下世話なのですが「コンドームを使わないのがバイク」みたいな感じ。バイクのほうが沢山いろいろ感じることが出来るのです!!つらいことも嬉しいことも!車よりも!!!その分事故した時のインパクトも大きい、というところまで似ています(笑えない)
スポーツカー(激うす0.02mm)のような車には乗ったことが無いのでそういう車だとまた違うのかも知れませんが少なくとも僕はそうでした。
うーん、人前ではドヤガオで言えないけど、結構いい例えなんじゃなかろうか…
あ、避妊はしようね?絶対に!
バイクでのロングツーリングは何が楽しいのだろうか
僕は家庭持ちなのでそうそう気軽には泊まりツーには行けません。行けても前夜出発して当日夜くらいまで。そう考えるとこの平日に帰宅のことを考えずに好きに走って目的地は糸魚川。というツーリングは最高に楽しいものでした。
上記で書いた通りバイクで走るのって非常に刺激的なんです。風を受けて大変だし、燃料も気を使う、そして天気や気温にも左右される。でもこの充実感や達成感を味わうことが出来る。。。
問題なのはその魅力を知らない人に伝える手段がないことです。
バイクわからない人に「東京から諏訪湖まで下道でツーリングしてきました」と話しても「バイクはあぶないからね~気を付けてね」となります。(僕だけ?)
バイク乗りなら一度はやってみたいロングツーリング。この最大の魅力は「長い時間バイクといられて、知らない道を自分で決めることが出来る」っていうところだと思います。
人間は停滞しないよう刺激を求めるものだと思います。毎日同じじゃつまらない。そういう意味で知らない土地や知らない景色は刺激的で楽しいと感じるのだと思います。そして何かの映画で「人間足らしめるものは選択だ」と見た気がします。これもそう。自分で決めることが大事で楽しいと思うのです。自分の愛車で自分で決めた知らない刺激的な道を走る。これが楽しくないワケが無いのです。
これを他人に伝えるのは難しいし、伝えてバイクに乗って万が一事故でも起こして怪我されてしまったら辛い。だから人には勧めづらいです。
だったらこういえばいいのでは?
「失敗したら死ぬリスクがあるけれど、とってもキモチノイイコトしてみたくない?」
・・・おあとがよろしいようで。
一年ぶりのロングツーリングはこんな感じでした!みんな安全運転で楽しいロングツーリングを!!!
こんな感じ。