こんにちは。ぼっちバイカーです。
WEX(WeekEnd CrossCountry)という週末のオフローダー向けのファンレースに参加してきました。タイトルではエンデューロと書いていますが、WEXはクロスカントリー。耐久レースです。
このレースに向けて準備することは沢山ありそれについてはまた記事にしていく予定です。あとWEXに初めて参加する人がやった方がいいことなども別記事にするつもり。
この記事では僕がレースに参加して思ったことや気づいたことを忘れないうちに書き残していこうと思います。初めての経験ばかりでかなり長いです。ご注意を。
動画ぁ!
動画を作りました。最初と最後に長めのレース前後のシーンがあります。特に最初のエントラント100台がガンガンアクセルふかしているシーンはぜひイヤホンで聞いて欲しい。
あれ?レース本番の映像がないって?詳しくは記事を読もう(ダイレクトマーケティング)
曲はこれ!
WEXのスケジュールはこんな感じ
まずはWEXのスケジュールについてご紹介。
スケジュール概要
スケジュール概要だけ書くと、
- 土曜日:セクションスクール(無料)、最新バイクの試乗、事前受付
- 日曜日:午前に40,90分クラスのレース、午後に120分クラスのレース(レース開始前に受付できる)
です。
WEXはなるべく参加者の負担にならないよう時間的な拘束が緩いようで、WEXに割く時間を最小限に止めたいのであればレース開始前にきてレースを終えたらさっと帰ることができるようです。
僕は今回、120ミニッツというクラスに参加したので日曜日の午後までに到着すればOK。
ですが「土曜日のセクションスクールは超大事!」というのを散見したため、”僕ら”は土曜日の朝には到着するようにしました。
知り合いと二人で参戦してきた
今回初めてのレースですが、よく一緒に走っているトリッカー乗りの のの君 と参加してきました。正直一人だと不安でしかなかったので、快く一緒に出場することにしてくれたのの君には感謝しか有りません。
のの君のかっこいい写真を紹介!
あっこの写真じゃなかったー(ビードが落ちないときはどんなご家庭にも一台はあるGSX-Rのスタンドを使うといいそうです)
WEXのようなレー スだと自走での参加は体力や保安部品の取り外しやタイヤなどいろいろな問題があるのでトランポ(トランスポーターの略。バイクが運べる車)を借りることにしました。
二人で参戦するメリット
二人で一台のトランポでWEXに参加するといろいろなメリットがあります。
まずはお金。高速料金やガソリン代も半分で済みますしレンタカーも二台借りるよりは大きい車の方が安く上がります。
また慣れない運転も二人なら交代交代で行けるので疲れも半減しますし道中も旅行のようで楽しい感じになります。
そして万が一レースで大怪我をしても家に帰ることができることも結構重要な要素です。
ということで、
現地に向けて出発!
出発は金曜日の夜に千葉に住んでいるのの君がレンタカーしてうちに来てくれる流れでした。
出発まではだいぶグダグダ
僕はレースに向けたバイク整備がまだ完了しておらず(大きいカスタムや作業が3つも残っていた)最後の整備をやっていました。と言いつつ子供の面倒をみたりお風呂に入れたりご飯食べたり寝かしつけたりしてあまり作業が進まず、のの君がうちに到着した23時ごろになってもまだ2つしか作業が完了してない感じでした。
何も食べずに急いで来てくれたのの君に申し訳ない、と謝りながら3つ目の作業をアドバイスをしてもらいながら行いました。そこからバイクを車に積み込んだり荷物をまとめたりタイダウンに苦戦したりで結局出発したのは土曜日の1時でした。
のの君がテキパキ手伝ってくれたのでこれで済みましたが一人だったら確実に終わらない気が。圧倒的感謝・・・!
夜に何か欲しくなった時はドンキ!
のの君と話して買い足りないものや食料などを近所のドンキホーテで揃えます。
自分のバイクがトランポされているとなんとなく誇らしいというか嬉しくなる。しかも故障やドナドナでのレッカーでなくこれからレースに向かうためだと思うとなおさら!ドンキでも注目されていたように感じます。
中央道で長野へ!
今回のレース会場は長野の「ワイルドクロスパーク- GAIA」というモトクロス・クロスカントリーコースです。
長野の山にあり標高750mだそう。調布から中央道で安曇野(あずみの)まで走ります。
談合坂のSA。激さむ。深夜なのにすた丼を食すという大罪を犯してしまう。体に悪い脂が染み渡ります!
エンジンが点火しないで走れることにEDRくんもビックリしてる
僕に長時間運転させられてテンションがおかしくなりEDRになったのの君
・・・そして…
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
二日前にチェックした天気予報は”曇り雨”でしたが見事晴れになりました!自称晴れ男の僕ですがさすがに自分の力が怖いと感じた瞬間でした。これが南アルプスなのか北アルプスなのかも知らないし興味もない僕はただ綺麗だなぁと思っていたのでした。
シティボーイの僕「いいなぁ、ここに住みたいわぁ」
田舎出身のの君「ソッスネ(この人絶対3日で飽きる)」
ということで、シティボーイの僕でも安心の7-11に到着。
何本目かも忘れたレッドブルをキメてイキる二人
ついにGAIAに到着!
だいたい6時頃に到着する予定でした。が、ナビに騙されて途中で高速を下ろされたり道を間違えたりで結局到着したのは9時。休憩こそちょこちょこしていたのものの不眠です。(運転はほぼのの君で僕は何度か気絶していた)
到着するとまだ車は10台ほど。がみなさん明らかに慣れてる感じでレンタカーの僕らは浮いています。(何より二人とも車の運転席でオフヘルをかぶってる)
さて”待ち合わせ“していた場所を目指そう!
初心者の僕たちを受け入れてくれた神様
そう、実は今回のWEXにはのの君と二人で出場するのではなく、ネットで知り合った人にお世話になることになっていたのでした。
…去年の夏頃のこと。
マツケンさんという方から「ブログを読んでぼっちさんはアタック好きそうだと感じました。一緒にアタックしませんか?」という恐ろしい一通のメールがきました。しかしこのメールを読んだのは僕が千葉で首にツタが絡まってひどい傷ができ、しばらくはアタックは控えると言う記事を書いた直後のことだったのです。
だったのでお誘いは嬉しかったけど「また今度^^」とお断りしたのでした。断ったにもかかわらず、オンロード(はてなブログツーリング)も危ないから気をつけて!と、とても親切な返事と「虫が疼いたらまた声かけてください」という最後の一文が印象深く忘れられなかったのでした。
あれから半年ほど経ってアタックも楽しいなぁと思えるようになったのですが、この一文を思い出し、マツケンさんに連絡を取ったのでした。(まさに虫が疼いてきた)
そしてレースの話になり WEXのGAIAに出場することにしたのでした。
マツケンさんは経験者なので必要な物や装備、タイヤの選定など僕のざっくばらんな質問にも丁寧に教えてくださいました。(ちなみに最初わからずに40ミニッツでエントリしたところ90か120にしたほうがいい。とアドバイスしてくださったのもマツケンさん)
ということで今回の神様マツケンさんとは現地の駐車場で落ち合うことにしていたのでした。
マツケンさんとは現地ではじめてお会いすることになるのですが事前に電話をいただいていたのでそこでトランポの目印を聞いていました。まぁ連絡先も知ってるし困ったら電話すればいいかな!
現地は圏外だった…
現地についてから最悪連絡すればいいかなぁと思ってあまり地図や集合場所をチェックしていなかったのですが、現地はなんと・・・「圏外!!」
一旦会場から離脱して電波の入る場所探しをしたりと会場についてからドタバタ。段取りが悪い僕にも一切文句も言わず運転してくれたのの君に感謝しつつ、ついにマツケンさんと合流できたのでした。(結局電話で聞いていたトランポの特徴から特定できた)
マツケンさんは予想通り優しそうな印象で、人見知りが激しい僕でも安心して話しかけられる方でした。トランポを停める場所を指示してもらいます。
ようやく会えた喜びからとても安心したのを覚えています。
バイクを下ろします
ようやく停める場所が決まったのでバイクを下ろします!下ろしたくてうずうずしていたのは僕だけではなかったはず。
バイクを下ろしたら、昨晩作業が間に合わなかったヘッドライトマスクをレース用に変更します。
これで準備はOK!
マツケンさんのお仲間たち
マツケンさんはお仲間がいらっしゃるようで、お仲間の方と合同でパドックを作ってていました。(大きいタープ二つくらい)
そのグループに入れて頂いた感じで外から見るとかなり威圧感がありました。
そしてバイクを並べることに。。。
お仲間ってなんの仲間だろうと思っていたのですが上記の写真の撮り、Betaの仲間と言うか同じショップの方々だったようです。
Beta RR 2T
Betaはトラ車やオフロードレーサーを作っているメーカーで、僕も過去に林道ツーリングで一緒に走ったこともありますがまぁかっこよくてKTM以上にマイナーなメーカーです。それがこんなに・・・
もしマツケンさんに紹介してもらわないでこの会場にいたら絶対に話しかけられないオーラが…迫力ありすぎです!
僕のブログを読んでくださった方もいらっしゃったようで、「JNCCのWebサイトは酷いよねw」と話題のとっかかりになれてよかった。
このBeta軍団の中にはBetaのショップオーナーさんがいたりでメカニック的なアドバイスも受けたりできるしなんだこの最強感。
トリッカーの保安部品をとりはずそうとしてたらすぐにいい工具やグローブを貸してくださったり・・・
他にもこれからの流れややっておいたほうがいいこと、タイヤの空気圧などもう沢山のことを教えて頂きました。何よりみなさんが同じ120ミニッツに出られることがわかったので「この人たちと一緒に行動すれば間違いない」というだけで今まで
緊張していたのが嘘のように和らいだのでした。
ちなみにマツケンさんは結婚されているとは聞いていたのですが実は奥様もバイクに乗られるようで今回は120ミニッツに一緒に出場されることがわかりました。羨ましい!!!と言うかすごい。。。
エンデューロスクール開始!
実質寝ていないのでうとうととしながらパドックでのの君とボォっとしていると、どうやらコーススクールが始まる模様。このために土曜日から参加したのでもちろん参加します!着替えてバイクの準備もして、いよいよ出発!
出発するときもマツケンさんが待っていてくれて一緒にスタート地点まで向かいました。
スタート地点はピットから遠く(車を停める場所にもよりますが僕らのパドックからだと山を登る必要があり徒歩5分ほど登山する必要がある)、バイクで走っても結構楽しい道です。
集合場所ついてしばらく待つと、先頭から徐々に出発します。周りが派手なデカールのオフロードレーサーばかりですごい・・・この人たちと一緒に走るのか。。。
最初はモトクロスコース
スタートはモトクロスコースです。
出発するとレースではないにしろ結構なペース(僕にはそう感じた)でみんなが走り始めました。モトクロスコースを走るのも約1年ぶりなのであわわしっ放し!
モトクロスコースから軽いウッズへ
モトクロスコースの途中から森に入っていきます!丸太橋からの軽いドロドロ登り。
前でバイクがたくさん止まっており、みんなエンジンを切ってバイクを降りています。ここからセクション解説が入るようです。
…というかさっきまで晴れていたのにスクールが始まったあたりで急に雨が降り出して、今や土砂降りって感じなんですけど!誰だよ強力な雨男。僕の晴れ男パワーでも勝てないとなると相当な強者ですね。
アタックセクション
故意的にゴツゴツした大きい岩が置かれたセクションと丸太が置かれたセクションがありました。
左がロックのガレセクションで右が丸太3本セクション。(これは出口から見た図)
レースではこのどちらかを走る必要があります(どちらもちょっと・・・という人のためにモトクロスコースのエスケープルートがありますがこちらは長いのでタイムロスになる)
写真だとあれですが僕の知っている丸太の2倍くらい太く大きい。。。どこから持ってきたんだこの丸太先輩。
解説の方によると「脱重したくらいだとダメでフロントタイヤを上げた状態で丸太に突入しないとクリアできないですよ(にっこり)」とのこと。そんな「ちょっとカニパン買ってきて」みたいに「フロントアップして行ってね」と言われるなんて・・・さすがレース!!みんなも「あーフロントアップすればいけるのね」みたいに平然としているのを聞いて僕はとんでもないところにきてしまったと再認識。僕は皆とは違う僕は皆とは違う僕は皆とは違う。
ガレと丸太をチェックしてるのの君。どちらでいくのか聞いたら「丸太の方が楽そうっすね」とのこと。僕は君とは違う。
・・・
岩も怖いし丸太はもっと怖い。こりゃ素直にエスケープっすな。と思っていると、
ゆうのりさんはTwitterでもちょくちょく絡んでくれる方でモトクロスコースを走るイベントで一度お会いしたことがある方。あのときはオフロードバイクに乗ってダート4回目くらいの時。何もわからない僕にバイクの乗り方を教えてくださった優しくイケメンでおしゃれなオフローダー。あとルパン体系だってブログに書いてくれって頼まれました(嘘です)
こんな怖い場所だったけど知り合い(実際には一度しか会ったことないけど)に会えるとすごく安心できます。と思っていたら・・・
この人のおかげ(せい?)でアタックの楽しさや辛さを知ることができたのと言っても過言ではないお方。この人がレースでどのくらいのポジションなのかは個人的にすごく気になります。
写真がないですが、去年5時間エンデューロに出ようとして断念した時に一緒に走る予定だった なごやんさん もきていたり(しかもクラスが僕と同じ120テーピング)と知り合いに会えただけですごく嬉しい感じに。みなさん別格なので「レースでは優しく抜いてくださいね」とお願いしておきました。
なごやんさんからこれをいただきました。ありがとうございます!
ってか何だこれ
僕はロックを行くことにした
下見が終わるとみんなが走りはじめます。みんな丸太かロックかを選んで走っている模様。僕は知り合いに会えた嬉しさと見栄を張りたくなってしまい、エスケープではなくロックセクションを選択。丸太はフロントアップが厳しいですがガレ場ならまだ慣れているはず。
入ってしまえば案外なんとかなりそう。スピードがないと止まッてしまいそして岩は滑るのでスタックする感じです。スタックしたもののなんとか無事クリア。うん、なんとかなる!
・・・クリアして奥の方で待っていると、のの君がこない。
そして「君の友達のトリッカー君が一回転してたよ!」と何人かに話しかけられました。どうやらのの君、丸太セクションで予想以上にツーリストがグリップしたようでバイクが前転した模様。
こんなんになったとかw
幸い本人に大きな怪我はなく、バイクもメーターが割れるだけ(?)で済んだようです。丸太恐ろしい・・・。なお本人は「びっくりしたー」と全然落ち込んでいなかったようでさすがと言うか、やっぱりと言うか。とにかく大きな事故にならなくてよかった。
…多分この日のエンデューロスクールでもこの”トリッカー前転事件”は割とホットなネタだったんじゃないだろうか。
深いウッズ(通称ジュラシックパーク)
GAIAの120ではこのジュラシックパークをフルで堪能できます。90ミニッツだと半分くらいのジュラシックパークだけ走る模様。どんなもんだろうか。
どこを走ればいいのか、全然わからないよ・・・前の人が走ったラインがあるけど・・・
雨が降っているとゴーグルは曇ってしまい全く使い物にならない。しかも道はぐしゃぐしゃだしかなりカオスでした。と言うか道というよりは森。森の中を自分でルートを見つけて走っているっていう感じです。これがエンデューロか。。。
もはやどこを走っているのか皆目見当もつかない状況で目の前の道を進みます。途中今までに経験したことがないような急な下りや枝、根っこ、岩場など盛りだくさん。でも楽しくってメットの中で一人でニヤニヤしながら走ってました。こんな道を合法で走っていいなんて最高です。
スクール終了!
なんとかジュラシックパークから生還してモトクロスコースを走ったら一周。
これでスクール終了のようです。結局何一つ教わっていない気もしますが、コースを試走できるだけで価値がありました。下見で歩くこともできますがやっぱりバイクで走ってみることができるのは大きいです。
ということで土曜日の目玉のスクールが無事終わりました。
帰ってくると、
一周でこれ。これは明日も雨だとさらにやばそうだな。と震えます。
でも嬉しかった事が。それはGAIAの120ミニッツのコースを雨でもEDRでちゃんと一周できたって事。のの君も同じような感想を抱いていたようです。
受付も前日に実施
レース受付は当日でもできますが前日でもできるようです。Betaグループみんなが行くとのことで僕らも一緒に受付へ!
受付を済ますと、WEX GAIA専用の冊子(全員のエントリー情報とコースマップ)と計測器「トランスポンダ」をフロントフォークの左に取り付けるよう指示を受けます。
これでレースの準備は完了!あとは明日を待つだけです。なお、風や雨が激しく降ったり収まったりと山の天気って感じで不安定でした。バイクカバー持ってきた方がよかったかな。
夜のオタノシミ
Betaグループの皆さんは温泉へいくとのこと。
僕も体は泥と汗と雨で濡れてるし穴という穴には砂が入っている気がします。ということでご一緒させていただくことにしました。マツケンさん夫妻の車に乗せていただき温泉へ。初対面の人と温泉とかはじめての経験でドキドキです。
温泉ではBetaの営業をがっつり受けてRR T2欲しいなぁと思いつつ、僕にはトランポは持てないしなぁといういつもの葛藤だけが残るのでした。なお温泉では知らない人が「今日のスクールでトリッカーが前転キメてるのたわ」みたいな話を聞いて笑いが止まらなかったよ。こん温泉のオーナーさんも「今日は客がなぜか多くてびっくりしてる」と話していました。その後、近くのスーパーへ行きお酒やちょっとしたスナックを調達。そしてレース会場へ戻ります。
なおレース会場は雨が降ってたり突風が吹いていたのですが、下界(?)は晴れており月や星が綺麗に見えたというわけがわからない状況。GAIA、呪われてるんじゃないですかね?
そして大きいタープにて夕食・最後の晩餐です!
このグループには料理やカメラなどレースの支援をしてくださる女性がおり、結局あまり話はできなかったのですが終始おんぶに抱っこって感じ。夕食と朝食、そしてお昼ご飯まで面倒を見ていただけることになりました。
夕食は今まで食べたことがないほど太いタンやカルビ、モツなど舌鼓を打ちつつお酒を頂きました。
外から見たタープ。雨や風邪を防ぐためにみんなで側面にビニールシートを貼りました
本当はマツケンさんを始めみなさんともう少し色々話したかったのですが隣に座っていて割と話の腰を折る感じのおじさまに捕まってしまい消化不良。今度こそゆっくり話したいな。あと僕がもう電池切れ寸前(前日からの睡眠が1時間くらいだったんだもの)だったのもあり後半は気絶を繰り返しながら自分のテントに戻ったのでした。
おやすみなさい・・・
ついにWEX当日!!
おはようございます!結局3時間ほどしか眠れず目が覚めてしまいました。近くの車が5時頃にアイドリングを始めてその音が気になってしまったのです。
あれ、のの君は?
…僕はノンケなのでのの君とは別のテントです。
朝のお散歩
まだみんな起きていないようなので軽くその辺を歩きます。
おはよう。EDR。昨晩は雨ざらしにしてごめんね!大丈夫!今日ですぐドロドロになるから〜
って、シート凍ってる…生まれ故郷のオーストリアは寒い国だから故郷を思い出すでしょ?
トイレを済ませて震えながらテントに帰ってきます。眠くないのであれをやることに。
せっかくなので持参したバーナーでお湯を沸かしてホットチョコレートと洒落込もうってワケ。
レギュラーガソリンも使えるガソリン燃料のストーブです。火力調整も出来るしパワーもあるので最高ですよ。ただこの商品のウリであり弱点でもあるのが音。このバーナー、ジェット機なみに爆音なのです。
僕「バォーーーーーゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」
僕「(これ以上は)やめておこう」
みんなが寝静まっている時間に使うのは僕にはレベル高すぎでした。諦めて寝てみんなが起きだしてからリベンジ。
ガソリンバーナーではプリヒートという作業が必要ですがそれすらも楽しい
そして・・・
寒くて睡眠不足の頭に砂糖がブドウ糖として染み渡るのを感じます。…熱々のホットチョコレートを手に再びレース会場を歩いたりして無駄に癒されていたのでした。
なおとてつもなく寒かったのですが、タッケさんに教えてもらった「シュラフ二枚重ね+銀マット+エアマット」でなんとか乗り切ることができました。顔が寒くてシュラフに顔を埋めて寝ました。
ホットチョコレート(ネイティブ)を飲んだところリラックス出来たのか眠気が…再びシュラフに潜り1時間ほど眠りました。
・・・
…再び起きると、多くのオフローダーがバイクを整備したりエンジンを暖機させてたりしていました。ここはオフローダーの楽園かな。
2ストの甲高く歯切れのいい音やオイルの焼ける匂いを愉しみながら起きるなんて最高すぎる。。。
Betaグループのテントに入ると朝ごはんを振舞ってくださいました。
ご飯も食べてもうばっちしです!
コースの下見
オンロードレースだとどうかはわかりませんが、エンデューロやクロスカントリーではコースの下見というものがあるようです。
バイクではなくて徒歩でコースを歩き、名前の通り下見します。下見で何か嬉しいのかというと、いくつかありますが一番は危険な道やルートや隠しルートの発見でしょうか。WEXは情報戦も大事。
が、これはハッキリ言って登山。ドロドロのぬかるんだ道を歩くので疲れますし、長靴は必須。ペットボトルの水分も必要です。なお2Lの水しか持ってきていなかった僕はマツケンさんからペットボトルの麦茶をいただくという、またここでもお世話になった感じです。
なお、下見中ですがコースでは90ミニッツの人たちがレース本番中です。
バイクがこないタイミングを見計らってコース内に侵入して進みます。こんなガバガバでいいのかって感じですが、どうやらスタックした人を観客がコース内に入って助けるような事もあるようですしその辺自由なのでしょうね。
40ミニッツのビッグオフクラスで優勝したトライアンフのタイガー先輩(なおエントリーは一人だけだった模様)
こんな感じで午前中を過ごし、ついに午後からはレース本番です。試乗会の日付を間違えて無駄に体力を削ってしまったりしつつ、準備します。
ついにレース本番!
レーススタート地点まではバイクで移動します。これがまた新鮮!バイクが通るとみんなよけてくれ、たまに拍手してくれたりもしました。そう、ここではバイクが移動手段でなくて主役なのです。
行くぞー!っていう感じがすごい!
観客ではなくレース出場者としていまEDRに乗ってスタート地点に向かっている自分が不思議でなんだか誇らしい気分になりました。今までの僕の人生で人と競う場に立つのなんて学生の時以来。久しぶりの感覚に気分が高揚しつつワクワクが止まらないのです。
スタート地点
スタート順は上手な人がいる120A,B,Cそして最後に僕ら120テーピングがスタートします。一緒に出発したマツケンさんは120Cなので先にスタート地点へ。いよいよです。
スタート地点に到着。先頭が出発するまで暇なのでGoProで写真撮影したり・・・(これが仇となるとも知らずに…)
そしてついに!全員が一斉にエンジンスタート!動画では絶対に伝わらないのですが100台以上のバイクが暖気しておりすごい迫力!!!
これは誰よりも僕ら120テーピングクラスが体験できると思います。ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴと地響きがなっていました。なんだこれ。
ちなみに、写真をよく見るとみんな左手を頭に置いてますよね?このレースではスタート前からエンジンをかけておき、スタートしたら左手をクラッチに持って行きギアチェンジをして発進するのです。(なおこの時は「なんでみんなヘルメットに手を置いてるんだろうか?」と疑問に思っていた)
ついに前列の120Cクラスがスタート!音がすごいししょっぱな接触があったのか転倒している人も・・・ぼ、僕はゆっくり行こう。。。
そしていよいよ僕らの番。あれ、そういえばどこ見ればスタートってわかるんだろうか。ん、みんな左手がヘルメットにある。あ、こうやってスタートするのか!!!
そんな感じでアワアワしているとみんなが発進しだします。結局どこでスタートを教えてくれるのかわからないままだったけど、後ろからスタートしたかったので問題なし。ギアチェンジをして慌てずゆっくりスタートできました。
なおこの瞬間にGoProの電源をOnにしたつもりでしたが実際にはここでOff。そう、(レース本番の走行動画は1秒たりとも)ないです。
ゆっくりツーリングのつもりだったけど…
僕のEDRだと重いし運転も下手なのであくまで完走できればいいや〜と思っていたのですが、いざスタートして前の人の後ろにいると、魔がさすというか抜けそうだなぁというタイミングがちょこちょこあり、アクセルぐいーっとやると実際抜けるのです。
ここで欲というか「少しでも早く走りたい」という貧乏根性が出てしまい、自分のペースを無視して前の人についていったり隙があれば別のルートから抜いてみたりとなんか普通にレースをやっている感じに・・・。いや僕、人と争うのとか本当に好きではないはずだったのです。今でも不思議なのですがこの時は割楽しんでいたような気がします。実力もないのに…
写真も撮ってくださいました!かっこいい…
心配だったロックセクションでもスタックしている人を横目にうまくクリアできたし、ウッズでは下見していたので空いてて走りやすくかつ最短距離を極力意識しながら走ることができました。ただ抜かすことを意識するあまり変な道を走ってしまいスタックしたり、力んでいるせいで体を酷使している感じもありました。
ウッズ自体はほとんどがくだりということもあり、EDRでもスイスイ走ることができました。ただ木と木の間が狭くハンドルが広いEDRだとかなり怖い。あとハンドル切れ角が少ないので切り返しが困難だったりと走るルートを前もって考えながらでないとすぐにスタックするなぁと感じながら走っていました。EDRではスタックしなれているのでスタックポイントでは勢いをつけてクリアするようにしていたため大きなスタックはありませんでした。
さぼ点 @sa_botenn さんに撮って頂いた写真
自分が他の人と違う道を使って前の人を抜かしたり、誰かがスタックしている場所を自分がすんなりクリアできたときには嬉しくて「いける、いけるぞEDR!」とテンションも上がり、抜かしたり抜かされたりすることすらEDRで対等に戦えているという実感を得るには十分で、「レースって楽しい!」と完全に調子に乗っていたのでした。
最初の2周だけは。。。
3周目で体力が尽きた
2周目の途中頃には体力も底を尽き、レース開始時はドバドバ出ていたであろうアドレナリンもすっかり出尽くしてしまい、残ったのは息が上がっていて水を飲みたいと言い続ける軟弱な心と、あっという間に限界を超えて動かなくなった(通称肩上がり)30歳デスクワークマンの軟弱な筋肉でした。
オフロードって多かれ少なかれボディアクションを使ってバイクが受ける衝撃や振動を受けますが、こうなるともう踏ん張れない。ガタガタ揺れる道を走っても踏ん張れずに流されるがままだし、足を出して踏ん張ったり蹴ったりするところでも足が遅れたりでこける。こうなると今度はバイクを起こすために筋肉を消費するのでさらにきつい・・・
多分最初の1-2周は無理な姿勢や衝撃をすべて体で受け止めていたのでそれで疲れがきてしまったのだと思います。
僕は過去にもこんな状況になってことがあり、この時の解決方法は一つでした。それは「休む」ってこと。
林道ならいくらでも休めますがレースでは休んでいる限りバイクは進まないので成績が下がり続けます。WEXでは休憩することも全然OKですし、レース中多くの方が道の端に停めて息を整えていたり水分補給していたりするのをみました。この辺りはスタミナ切れにならないようにスタミナの管理をすることが大事だったんだと思います。
とにかく、ここからはもう地獄でした。
スタミナが切れたらあとはもう地獄
スタミナが切れて辛いながらも3-4週目をフラッフラになりながらなんとかこなし、ふと自分の時計をみてみました。気持ち的にはもう8割方走ってあと10-20分くらいかなって。
…そこにはまだ1時間残っていると書かれていました
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ(思考停止)」
この時ですね。ああ、素直に90ミニッツに出ていればよかったって。それでもあと30分も走らなければいけませんし十分チャレンジだったのです。でも120ミニッツに出てしまったのでもう戻れません。
時計は冷酷。あと60分走るしかありません。
声を掛け合うことで支えられた
この時点で心はポッキリと折れていたのですがリタイヤだけはしたくないなって思ったのでした。その理由は、僕の知り合いであるマツケンさんを始めBetaグループのみなさん、ゆうのりさんやなごやんさんやまたさぶろうさんが僕を抜かす時に「がんばれー」とか「ウェーイ」とか声をかけてくれるから。僕も「オーーー」とかもはや会話にすらならない返事をしながらもう記録はどうでもいいけど怪我をせずになんとか感想するぞって。
声をかけてくれたマツケンさん(カッケー!!!)
命を大事にゆっくりでも確実に走る作戦
・・・はぁはぁと呼吸をくりかえだけの装置となった体で考えることができた作戦は「命を大事にゆっくり走ろう」だけでした。
体力や筋力は限界ですがスピードを出さなければ体の負担も少ないです。疲れて集中力がなくなるとミスにより崖落ちなど予想外の怪我をする可能性がありますがこれもスピードを落として慎重に走ることで防げそう(スピードがあったほうがふらつかないので安定するけど無理…)。あとは体力が限界を超えないように、脱水症状にならないようにこまめに水分補給をすること。
これで一時間耐え忍ぶことにしたのです。
ということで極力体に負荷がかからないような走り方を意識して走りました。加速の時は体を前に持っていったり、ブレーキや衝撃が来る時は体を後ろに持って行くことで体の負担を減らすことができることもわかりました。そして座っていると地面の振動を全て拾って体が受けることになるのでスタンディングで足に負荷をずらしたりもしました。
当然アクセルはあまり開けずに走ったので後ろから人がやってくるたびに道を譲ってあげてついでに休憩。多分一周で5-6回くらい停車して給水してました。道を譲るために変な道へ入ってしまって抜けるのが大変だったりで余計に体力を消耗したこともありますが後半は辛かった。
アタックセクション(丸太かロックかエスケープの長いモトクロスコースか)は5週目までは頑張ってロックセクションを走りました。このセクションは転倒する人も多いので観客も多く、エスケープに行くと恥ずかしい(多分誰も僕には注目してないと思うけど)のです。
最初の方は結構スムーズにクリアできていた気がするのですが、後半はビビって開けられず途中でスタック。バイクを押したり引いたりすることで体力削られるし後ろの人に迷惑がかかる(EDRでロックセクション入るなよ・・・)と思ってしまい、ラスト二週はエスケープルートでした。エスケープルートもフープスがあったりUターンも多くて辛かった…
始まりがあるものには必ず終わりがある
時計を見るとくじけてしまいそうだったため無心でひたすら走っていました。どのクラ走ったかわからなくなった頃、スタート地点あたりでチェッカーのフラッグを持ったおじさんがフリフリしてパドック側の道を指し示していました。…どうやら、これでレースが終わったようです。命を大事に作戦を開始してからたったの3週を1時間かけて走ったことになります。
終わりだとわかった瞬間に感無量というかやりきったって思いから涙腺に刺激を受けつつ、ゴール。ゴールのあとにはスタッフの方が左一列に並んでおりみんな手を出してくれていました。ハイタッチってやつ。僕は慣れない片手運転でハイタッチをしながら走りました。この瞬間、「ああ、頑張ってよかったなぁ。出てよかったなぁ」って思いがこみ上げてきたのでした。こんな経験、今まで体験したことがありませんでした。
結果は散々だったけどやりきったと言う達成感を胸に気分晴れやかにパドックを目指してゆっくりとスタンディングで走ったのでした。
成績は?
成績はこんな感じでした。
これを見るとレースに出たんだなって感じます。注目すべきはLAPタイムでしょうか。一周を何分で走ったかがわかります。
僕はわかる通り最初の2週を頑張ってあとはずるずるバテてきて最終的には7周できました。ちなみに120ミニッツでもトップあたりの人は13周とかしているので僕のほぼ倍走っていることになりますね。ヒェッ・・・
そして120テーピングクラスでは10名参加中の8位でした。調べたら7位の人とはえらい差があったのでまぁ実力が出た感じです。ただ最初二周で無駄に体力を使ッてしまったのが今回の敗因だと思っています。もう少し落ち着いて走ってれば7位の人とももう少し記録を詰められたんじゃないかなって。次はバテないように自分のペースで周回を重ねたらもう少し楽しめるかなぁと思っています。あとみんなスピードが早く、この辺は自分の力不足ですね。EDR自体はもっと走れる気がしているので僕がうまくなったらもう少しタイムは伸びる気がしています。
…ただ、タイムを気にするならやはりレース専用のレーサーを買った方が無理なく走れるし、練習でも上達するはす。トレールバイクは本来レース向けに作られてないのですから。でも乗り手次第ではもう少し走れる気がするんだよなぁ。EDR。
レースを終えたEDRは…
僕は割と早くゴールに入ったようでパドックに到着すると二番手くらいでした。
「お疲れ様!」と戻ってきたマツケンさんから声をかけてもらえ、「ああ、終わったんだなぁ」って実感。ようやくネックブレースや上のジャージ、プロテクター類を脱ぐ気力が湧いたのでした。
レースはガンガン日が照るいわゆるドライのコンディションだったこともあり、あまり汚れというか泥も付着していませんし、タイムを捨てて安全第一で走りきったので大きな故障もない、はず。フロントアップで丸太を超えた際にエンジンカードをバシバシ打っていたので割れたかも…
リアウィンカーの両面テープが剥がれてた。後ろでカチカチ言っていたのはこれが原因かな
シフトペダルのゴムがなくなっていた。通りで途中からシフトペダルが滑ると思った
新品で投入したVE33。あまりアクセルを開けてなかったのでまだまだ全然使えそう
こんなチェックをしているとのの君が帰ってきました。僕らは何も言わずにハイタッチ…は腕が上がらずロータッチ!そして「お疲れ様」と言い合ったのでした。
これでレースは終了!
遅くなったお昼ご飯を食べて少し体力を回復しつつ、片付けの準備をするのでした。
レース後
Betaのグループの皆さんは昨日に行った温泉に今日もいくということでしたので一緒にいくことに。
撤収が進まない…
と思って頑張ってバイクを積んだりタイダウンをしているのですが、二人とも頭が回っておらず非効率でなかなか進みません。
その間に皆さんは大きなタープも含めて全て撤収完了しており、僕らを待っている状態に・・・。
申し訳ないので先に行っていただくようお伝えしつつトランポのコツやアドバイスをいただきます。「最悪バイクは倒れてもいいけどトランポからは落とさないでね」と真顔で何人かに言われて苦笑しつつ、皆さんはお先に出発されたようです。確かに僕らは慣れてなくて遅いし知らないことも多いからイライラするのかもだけど、ちょっとひどくない?
結局、積み終わった頃にはWEX運営の方も撤収する時間帯に。。。運営の人で僕らを気にしてくれていた方だったようで、「(WEXは)どうだった?」と話しかけてくださりました。「大変だったけど楽しかった。また参加したい」と無意識に回答していました。「そうか」とそのおじさんは嬉しそうにしながら「気をつけて帰ってね!」といいかっこいいキャンピングカーで走り去って行ったのでした。マーシャルの人かな。
昼間ではトランポで埋め尽くされていたパドックもこんな感じ。
僕「こんな写真をアップしたら待ってくださった皆さんには悪いけど、今更5分くらい変わらないでしょ」
疲れ果てて頭おかしくなっているんです。許してください何でもしますから!
…そして出発!
トランポの下に落ちていたJNCCのテーピングをしれっとトランポにくくりつけ、北海道のホクレンフラッグよろしく、JNCCフラッグをはためかせながら走ったのでした
温泉に到着
電波の入る場所までくるとLINEでマツケンさんからなんども着信が…電話するとどうやらずっと温泉の入り口で待っていてくださったとのこと。本当に申し訳ない気持ちになりつつマツケンさんに誘ってもらってよかったなぁって二人で話しながら温泉を目指したのでした。
急いで入浴して、体の汗や穴という穴にこびりついているような気がする砂埃を洗い流して体をほぐしつつ素早く終了。外に出てマツケンさんご夫妻とはここでお別れです。(翌日はお仕事だそうで…)何度伝えたかわからないありがとうございましたを伝え、また林道遊びやレースでお会いしましょう!といいながらお別れしたのでした。お別れしてから「ああ、またレースに出るって言っちゃったなぁ」って思いながら、残った皆さんとラーメンを食べながらモトクロス・エンデューロ界隈のことをいろいろ教えてもらい、解散となったのでした。
この時点で20時ごろ。ナビが指し示す帰宅時間はおよそ02:00。WEX限界帰宅レーシングの始まりです。
・・・
帰りもほぼのの君運転
帰りはとりえずSAPAで休憩しつつ、走りますがやはり眠気がきつい。僕も少し運転しましたがすぐ根をあげました。
のの君の提案で一時間ほど仮眠をとってから再出発。そこから家までずっとのの君に運転してもらい、2:30ごろに家に着いたのでした。
荷物を下ろしつつ、のの君はここからさらに自宅へ1時間近くかけて帰り、さらにトランポを返却してもらうてはずでした。こんな状況なのに文句の一つも言わず「大丈夫です!」と言ってくれてありがとう。
今回のWEX遠征でレース以外の部分も旅行みたいに楽しめたのは間違いなくのの君のおかげ。深い話もいろいろできたし年はだいぶ離れてるけど僕が頼りないばっかりにほぼのの君頼りで解決した感じでした。(思い返すと本当に僕は何をやったんだろうっていうくらいにひどい・・・)
また機会があればレースに一緒に出たいけど、のの君は「トランポ欲しいぃ」とずっと呪文のように呟いていたので次は自走か一人でトランポかな。
最後に感謝してる旨を改めて伝え、気をつけて!といいお別れしたでした。
WEXに参加してどうだった?
感想というかやったことばかり書いていたので最後に所感というか思ったことを。
WEXは異世界だった
他のレースはわからないのですが、なんていうんだろう、もうWEXにいる間は異世界なんですよね。異界。日常的な常識はほぼなくて普段聞くことのない2ストや4ストのバイクが全開でバリバリいいながら走っている横でご飯を食べたりする、そして100台を超えるマシンが一斉に山や森を走って競っている。この環境は紛れもなく非日常。今までも林道で走ったりしていたことはありましたが段違いの異世界でした。
WEXの大変さを他の人に伝えるなら
レースのイメージがわかなくてなんと例えると分かりやすいかずっと考えていました。僕が知らない人に伝えるなら、
「スキーで120分間リフトなしで滑り続ける競技」「登山を120分間登り続ける」「プールで120分間泳ぎ続ける」みたいな感じ。休憩は任意だけど休んでいると横からどんどん抜かされる、かといって頑張りすぎると後半バテる。だいたいこんな感じ。
もちろん早くかつ体力を使わないで走れるように練習することが大事。そして疲れない道を選んで走ることも大切です。
WEXバイクの事しか考えない夢の時間だった
会場に着くといたるところでバイクがおりパドックでもバイクの話しかしていません。WEXは基本的にファンレースなのでほとんど社会人でバイクが趣味の人が参加しているイベントです。(まぁそうとは思えないほどぶっ飛んでいる人が多々いましたが・・・)なので価値観も似ている人が多く話も合うんです。
GAIAは初心者でも楽しめるコースだった
WEXで使われるコースはいろいろですがGAIAは僕のようなビッグオフでも十分走れますし、コース的には下手なガレ場よりも優しいと思います。その代わり120分走るというのはかなりきついですが・・・。
40分、90分、120分ではコースが違っており、ウッズをフルで楽しむなら120分が絶対オススメです。広大な森を自分でルートを作って走ることは楽しいし、林道でちょっとハード目の道を走れる方ならぜひ一度は走って欲しいです。
日本って本当に不景気なの?
これはのの君が言っていてなるほどなと思ったこと。
ハイエースの展示場?ってくらいハイエースなどのトランポがひしめいており、そこからは100万円近くするオフロードレーサーが出てきます。バイクのために車を買い、かつレースでしか使えないバイクを買うことができる財力を持っている時点で相当です。車は駐車場や税金、メンテでもバイク以上に維持費もかかります。これだけのお金を支払ってやっとレースに出場できるのです。日本って本当に不況なんですかね?
僕らがかかったお金は?
カスタム費用や装備費用は含めず単純な参加するのにかかった手元に残らないサービスにかけたお金の内訳を書いておきます。
- トランポ代:二泊三日で4万円(折半で一人2万円)
- 高速料金:往復12000円(折半で一人6千円)
- ガソリン代:6000円(折半で3000円)
- WEX参加費:12000円
- 食費:約6000円(一食700円が7食と飲み物など)
- 温泉:800円(二回)
合計すると47,800円。約五万円です。一泊二日の旅行にしてはなかなかお高い(やせ我慢)
トランポを持っていたとしても3万円くらい。下道トコトコ野郎でご飯も節約するなら2万円くらいで抑えられるかもしれません。
レースなのでしっかりとした装備を整えるとさらに10万円くらいかかりますし、トランポに使うタイダウンベルトやラダー、ガソリン携行缶、そしてキャンプ道具も必要です(車中泊が普通のようです)。そしてレースで楽しむならバイクも新しいタイヤを履かせたい。さらにバイクが壊れれば修理が必要です。
…うん。わかってはいたけどモータースポーツってお金がかかる。(もちろんオンロードレースに比べたら破格なのでしょうが)
その分楽しさは尋常ではないことは僕が保証します。
年齢層は30-50代が多かった
幅広いと思いますが見かけた方のほとんどが30-40代だったかな、50代と思われる方もよく見かけました。林道ツーリングだと20代の若い方も多いですがこういうレースだと少ない気がします。あくまで印象なので実態は違うかも。
帰ってきてもずっとボォっとする
WEXからもう4日経過しますが未だに気がつくとGAIAのウッズを空想している僕がいます。それくらい衝撃的でいわゆる「WEXロス」が続いている状態。それほど楽しかったのです。
のの君も同じようで、やる気が起きないね。。。と話していました。
あんな異界というか非日常に自分が行っていたことがまだ信じられません。
まとめ
書きたい事が多すぎて2万文字を超えてしまいました。文字数からもわかる通りとても楽しかったですし伝えたい事件や出来事が多すぎて困っています。
WEXと言ってもコースによって違うと思いますがGAIAは僕のようなビッグオフ乗りでも楽しめるいいコースでした。
林道遊びも楽しいですがこういう自分の技術を磨く環境も楽しかった。オンロードだとレースは敷居が高いですがそれに比べればかなり敷居が低く、僕のような初心者でも楽しめるのでオフロードバイクに乗って本当によかったと思えた瞬間だったのでした。
EDRは重くて厳しいですがそれでも7周走ることが出来た。今回はこれだけでよしとすることにしましょう。
こんなにかっこいい思い出もできたし!
あと次回はGoProは一回つけたらもう触らないぞ!!あとSessionもいいけどHERO5欲しい!
こんな感じ。