こんにちは。ぼっちバイカーです。
バイクに乗れないのでAmazonプライムビデオで映画や海外ドラマを観てストレスを発散しています。
Amazonでも結構バイクパーツを買うので僕はプライム会員です(高みの見物)
毎月390円でAmazonが契約している映画やドラマがたくさん見放題なのでコスパは最強です。Androidはわかりませんが、iOSのAmazonビデオアプリはWi-Fiで事前にダウンロードできるのが最高。家でビデオをダウンロードして通勤中に観たりするのが至高です。ただ時間が無い人には絶対にオススメしません。時間を持って行かれます。自制心がありつつ安く楽しみたい人には声を大にしてお勧めしたいです。
PREACHER(プリーチャー)
最近観た作品の中でも海外ドラマ「PREACHER(プリーチャー)」が結構面白かったのでネタバレありで感想を書きます。これから見る予定がある、という人はみない方がいいかも。
デデン
じつは僕のブログの下書きに、観た映画のレビュー記事があるのです。しかしネタバレ無しで書いた為無難な内容でイマイチ。。。お蔵入りしていたのです。僕は配慮しながらレビューを書くほど文才は無いので、遠慮ナシで記事を書けば変わるかなって。
以下「PREACHER(プリーチャー)とは」ではネタバレ無しでどんなドラマなのか書くのでそれを読んで興味が湧かなければ最後まで読んじゃいましょ(え)
PREACHER(プリーチャー)とは
かるく事前情報。
プリーチャーという言葉自体が日本だとなじみがないですが「牧師」です。
「牧師」
これだけ聞くと「西洋歴史が教養が試される知的な宗教関連の映画かな?」と連想します。「神父と牧師ってどう違うの?」みたいな僕には敷居が高そうだなって。
が、タイトル画像をみてください。
ほ、ホラー系かな?(怖いのは苦手)
ホラーはあまり好きではないですね。”宗教+ホラー”と言えば映画「エクソシスト」あたり?
しかし、軽く調べるとホラーではなく「バイオレンスアクション」でした。原作は「バットマン」や「スーサイドスクワッド」でおなじみDCコミック!マーベルコミック(スパイダーマンとかアヴェンジャーズとか)と同じくらい人気があるアメコミです。
つまり、ダークヒーローものですね!
予告篇!!
「PREACHER プリーチャー シーズン1」 10/7レンタル/10/12発売!
いい。。。
制作はAMC!!
AMCという「ウォーキング・デッド」や「ブレイキング・バッド」などバイオレンスだけどハイセンスな作品を手掛ける制作会社。
もうシーズン7までいったのか
ウォーキングデッドと言えばバイク!
ホンダCB750ナイトホークをモタード乗り!
僕が「人生で一番楽しめた海外ドラマは?」と聞かれたら「ブレイキング・バッド」と答えたいです。そしてなんと「ブレイキング・バッド」の脚本家のサム・キャトリンさんが本作の企画・脚本・総指揮をするとのこと!この作品は脚本から映像までハイセンスの塊で最後も最高だったので同じ感じになるなら間違いなく名作になるでしょうね!
ブレイキング・バッド
AMCのハイセンスな映像美や脚本とアメコミ系のグロテスクでかっこいいアクションが融合するので間違いなく「成功を約束された海外ドラマ」じゃないかなぁって。
じゃあ見てみるか。って感じ。
3話くらいまでのネタバレが含まれますがこの赤ペン瀧川さんの奴がかなり観ていてワクワクします。
赤ペン瀧川 海外ドラマ『PREACHER プリーチャー シーズン1』 を添削!
これ見て刺さった人はいますぐ、このブログを閉じてプリーチャーを観よう。まだ間に合う!
まだシーズン1だけだし、シーズン1もたったの9話です!
プリーチャーのここが面白い
面白いところはたくさんあるのですが、僕が特にヤバイ!と思った事や出来事をざっくばらんに書いていきます。
ここからネタバレの宝庫です!
主人公がいい感じにダメ
もうね。主人公がいい感じにダメなんです。
(教会で煙草を吸う牧師は)ないです。
日本のドラマやアニメ、漫画で多いアクションものの主人公でありがちなのが「いい人」です。人を一切殺さないで相手の動力部だけを爆発させないように狙い撃ったりすることで「僕は相手よりも強いから人も殺さないで相手を無力化できるよ!最強でしょ!でも相手がずるい手を打ってくるから戦いたくないけど仕方なく戦うんだ。僕は悪くない」みたいなやつ。
(直喩)
これは言い過ぎですが、「相手を殺さない」「暴力では解決しない」「ルールは守る」「話し合いや立場で相手との公平な状態でけりをつける」「でも友達の為なら容赦しない」みたいな感じはありがちな気がします。実際こういう主人公は愛されますね。でも30才の僕くらいになるとちょっと物足りない。もうちょい濃いキャラが欲しくなります。
コレが主人公
その点、この作品の主人公である牧師のジェシーは「相手を殺したくない」「けど目的の為なら仕方ない」「殺した後に後悔するけど最終的に悪いのは相手ということにして逆切れする」みたいな感じで短絡的でダメなやつなんですよ。元々悪いやつだったけど改心して親の意思を引き継いで牧師になったものの酒もたばこも止めないし身体にはタトゥーもあるし。
原作
当然、彼は町の人からも信頼は無い。しかもジェシー本人はケンカ強いので「俺がいざ本気を出せば全員をやれる。けど俺は改心したから信仰で人々をまとめて町を救って見せる!」みたいな見当違いの野心を抱いている。
この時点で主人公、相当ダメなやつです。
がそれ以外のキャラもみんな頭おかC
普通、主人公がダメだと周りのキャラがしっかりしててバランスをとるものです。が、このプリーチャーでは主人公もたいがいですが、他キャラもダメダメ。
ショットガンで自殺しようとして失敗した結果、顔が変形して肛門みたいな口になってしまった若者ユージーン(通称アースフェイス)をはじめ、もと恋人のチューリップは思うようにいかないとすぐ殺して解決しようとする頭おかCだし、ドメスティックバイオレンスを相談してきた子供の為に調査したら実は両親はSM大好きカップルだったり、友達になったキャシディはヴァンパイアだし(出会ってすぐに自分からカミングアウトする)、天国から来たカウボーイ姿の天使とか出てくるし、全員が大なり小なり頭おかしいのでカオスです。
ユージーンの原作だけ載せておきますね(自分の目で確かめろ)
いや、日本でもあるかもしれません。でもね?これらのキャラを最初の数話で全部出してくるんです!
普通、最初は「ヴァンパイア編」とかで戦ったりして最後は友情が芽生えて、次に「天国編」とか「ユージーン編」とか段階的にやっていくじゃないですか。
これらをスライスして全部いっぺんにやろうとするから、全員がいろいろな事件まみれでもうカオスなんです。
主要人物たち
・・・
だからこそ、「お約束」とか「どうせこうなるでしょ」みたいなのが全然読めないんです。
一番まともなのはヴァンパイアのキャシディじゃない?
みんな頭おかしいのですが、能力的に一番おかしいヴァンパイアのキャシディが一番まともに見えました。
右:バンパイアのキャシディ(100才Over)
たぶん僕と同じ感想を持つ人は多いハズ。
彼は好んで人を殺さないけど殺すことにはためらいは一切無い。酒やドラッグ、女遊びと欲望のままに動くヤバイ奴なのです。でもそれ故にやることや行動原理がすごくわかりやすい。いわゆる「テンプレ化された悪いけどいいやつ」です。
GTA5(グランドセフオート5)の主人公の一人である、トレバー・フィリップスを思い出した人は多いんじゃないでしょうか。
トレバー
わかりやすい”悪いやつ”だけど意外と義理堅くて裏切ったりはしない。悪いのに憎めない。
今回のキャシディも似た感じで、悪い奴だけど友人を裏切ることは基本ないいいやつなんですよね。
怖いのはヴァンパイアよりも人間だわ
恐ろしい悪いヴァンパイアのキャシディよりも、普通の人間の方がしょっちゅう人を裏切ったり、黙って独断で大胆な行動をした結果いろいろな問題になったりとめちゃめちゃ。しかもみんな「仕方なかった!やる以外選択肢はなかった!」みたいに罪を認めておらず、人のせいにする。
それをみてキャシディが呆れつつ理解したり助言したりするのが最高に皮肉で、「自分はまともだと信じている人間が平気でうそをついたりだましたりする恐ろしさ」を見事に描いているなぁと。
このあたりは「ブレイキング・バッド」の小物のワルであるジェシー・ピンクマン(同じ名前!)よりも元研究者で教師であるミスター・ホワイトのほうが平気で裏切ったり殺しても「お前のためにやった!仕方なかった!」と被害者面で割り切ったりと恐ろしかったのに似ています。このあたりは原作でもそうだったのか、脚本でそうなったのかは気になる。
コードギアス好きな人は歓喜!?
ダメダメな元ワルの牧師ジェシーは序盤で宇宙からきたナゾの生物が入り込まれ、特殊能力を得ます。
デデン
能力は「相手に命令すると相手はいう事を聞く」という力。日本人でアニメに興味がある人はみんな思ったんじゃないでしょうか。
「これ、コードギアスでみたやつや」って。
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序盤でジェシーはヴァンパイアのキャシディを実験台にしていろいろテストします。
おどれ!という誰でもできるやつから、大統領は誰?とか空を飛べ!とか無理な奴まで。命令された人が知る限りのことしか答えないし、できる限りの事しかやれない。まぁこの辺はコードギアスと似ています。
コードギアスと違う点
・・・コードギアスと違って命令は何度でもできますが、命令された本人は「命令された」事は覚えているので、コードギアスよりも早い段階で周りの人に能力がばれます。
またこの能力は便利ですが、命令される側の心持で決まる部分が多い命令は危険です。そして問題なのが、このお話の登場人物はみんな頭がおかCことです。
例えば相手が話を聞いてくれない人に「心を開いて相手に接しろ」と説教すると、その人は相手の前で自分の心臓をナイフで抉り出したり、「神様を信じろ」と伝えたら別の神様を信じた結果宗教戦争(教会をつぶせ!)になってしまったりします。
能力を使っても意図した通りに動かないあたりの余地がまたストーリーを読めなくしてグッドです。
天使同士の殺し合いが最高にクール!!
第1-2話は割とアクションシーン多めでしたが、その後はちょっとした話し合いや威嚇はあっても激しいシーンは少な目でした。その分、たまーに出てくるアクションシーンはどれも極上!
特に僕が好きなのが、天使同士の殺し合いのシーン。
天国から来たのっぽで無愛想なバカと背が小さくて情熱的なバカの二人組がいます。この二人は天使なので殺されたり生命活動が停止すると再生(リスポーン)されます。リスポーン場所は近くの有線電話!(マトリックスだ!と思ったのは僕だけではないハズ)
天国から来た二人
そのため最初は視聴者含め主人公たちは驚きます。「こいつら最強じゃん」って。でもこの二人は無許可でこっそり地上にやってきたので、”上司”の天使に追われることになります。
ここで”上司”と天使+ジェシーの殺し合いが始まります。
モーテル内で殺しあうので電話がそこらじゅうにあります。なので相手を殺すと数秒後にリスポーンする。それは相手だけでなく見方の天使二人も同様。
戦い続けるうちにどんどん増える死体の山。。。
殺し合いって普通やるかやられるかという緊張感のあるものなのに、コレはもはやギャグ。この見せ方が最高に可笑しい。
散々殺しあった結果、だれも死なずに相手を縛りつけて終了というオチは新しくで斬新でしたね。
過去シーンは実は地獄だった伏線回収に震えた
たまに出てくる、過去シーン(荒野のウエスタン。カーボーイが出てくる時代)があります。この話を要約すると、おじさんが頑張って薬を受け取りに馬で町へ向かうも最終的に間に合わず邪魔した奴らを全員殺してしまうという流れ。
強すぎなリアルカーボーイ
各話で細切れに出てくるので、現世となんの関係があるんだろう。と思っていました。
が、なんとこの世界は永遠に終わらない地獄だった。そして彼はセイントオブキラーズという地獄に囚われていた人だった。地獄っていうともっどおどろおどろしい感じだと思っていたのでその発想はなかった!です。
プリーチャーのシーズン1の最後に、セイントオブキラーズは牧師を殺すために地上に現れて終わります。シーズン2も決まっているそうなので次のシーズンではこいつが最強の敵として現れるのでしょうね。
個人的にはこのセイントオブキラーはジェシーに似ていると思いました。昔は大量殺人を行う冷徹な人だったが、その後丸くなり病気の子供達のために薬を取りに行ったりするいいヤツになろうとしました。これが牧師のジェシーに似てます。
セイントオブキラーズはいいヤツになれずに悪いやつとして地獄にいますがジェシーが同じ道を辿るのかどうかは見ものです。
最後が爽快だった!
僕が嫌いになのがシーズン最後で新しい事件が起きたりして綺麗に終わらないことです。続きを煽るのもいいですが待ってる方は疲れます。
が、このプリーチャーは違います。
なんと主要人物以外を町ごと全員いなくなります。コレはこの町の地下にメタンガス発電所があり、それが爆発したのです。オープニングでちょいちょい登場したメタンガス発電所が伏線だったとはたまげたなぁ。
まさかの爆発オチ
この手のアクションものだとだんだん人が死んでいき、各シーズンで死んだ人分補充されるみたいな感じなのに…
終わりがスカッとする!
最初に書いた通りこの町の住民はみんな頭おかC。それらが複雑に混じり合うので何が起こるかわからない反面でややめんどくさい。この、めんどくさい問題を爆発で全員消すというのは、言い方はあれですが爽快感がありました。
強いていうなら、仕事を終わらした後みたいな、やりきった達成感を感じます。
まとめ
まとめもへちまもないですが、
- プリーチャーは痛快なバイオレンスアクション
- シーズン1は9話なのでささっとみれる
- キャラクターがみんな頭おかC
- 映像美がすごい(独特なカメラワークやワクワクする脚本)
- 次に何が起こるのかわからないカオスな世界観
- 最後はスカッとする
シーズン2も決まっているみたいなので気長に待つことにします。次は何を観ようかなぁ。オススメあれば教えてください(古いやつとかシーズンが5を超えている作品以外で)
こんな感じ。