こんにちは。ぼっちバイカーです。
僕は子供にストライダーではないランニングバイクを子供に買い与えました。そして2年以上経過し、「ストライダーにしなくて正解だった」と思ったことがいくつかありました。
「みんなストライダーなので面白くない」「ストライダーよりもマニアックでかっこいいランニングバイクを探している」「ストライダーより本格的なランバイクを探している」というママパパにはぜひKTMのキッズトレーニングバイクを知って欲しいです。
- 1 そもそもストライダーって何?
- 2 ストライダーが盛り上がっている理由
- 3 じゃあ本物以外はストライダーのニセモノ?
- 4 1年経って僕がストライダーを買わないでよかったと思った7つの理由
- 5 子供や環境にあったランニングバイクを買おう
- 6 2020年モデルはもっと高機能でかっこいい!!!
- 7 まとめ
そもそもストライダーって何?
STRIDER(ストライダー)とはペダルやブレーキが無い自転車のこと。足で漕いで走るので”ランニングバイク”なんていう呼ばれ方もします。
事実上、この分野でナンバーワンがストライダーです。
ストライダー スポーツモデル
ストライダーの対象年齢は1才半からです!
最大のメリットは自転車のトレーニングとしても有効で自転車の補助輪を使うより早く自転車の乗れるようになること。おもちゃで遊びながらバランス感覚・脚力を付けることができるのです。
ランニングバイクだと通じないくらい知名度は高く、「ストライダー」と呼んだ方が伝わることが大半。サランラップとかとおんなじですね。
注意点としては、このバイクはブレーキも灯火類もついていないので公道走行は禁止されています。つまり公園のようなクローズドな空間でしか乗ることはできません。たまに歩道を走っている姿を見ますが危険です。
ストライダーが盛り上がっている理由
ストライダーがこれほどまでに盛り上がっているのには理由があります。(そもそも宣伝やメディアで取り上げられる機会が多い、という事もありますがそれは置いておきます)
1.コミュニティ形成とストライダー限定レース
ストライダーは一人で遊ぶものですが、うまくストライダーコミュニティを形成していると感じます。
Webサイトを見ればわかりますがストライダーをただ売っておしまいの商品ではない。コミュニティ形成を助ける大きな要素として、ストライダー限定のレースである「ストライダーカップ」があります。
ストライダーカップ以外にも頻繁に草レースが各所で開催されている。
「こんな小さい時からレースとか…」とあきれる人もいますが、僕の考えは逆。目的もなく走るより、好きなことを突き詰めるほうが子供の成功体験も作れるし自信がつくはず。好きなことを真剣にやる場所やコミュニティがあるのって大事商品以上に大事だと考えています。
「買うだけでなく買った後の楽しみまで提供している」というのがストライダーが他の商品よりも抜きんでている理由かと思います。
2.豊富なカスタムパーツ
ストライダー公式以外にもたくさんのカスタムパーツが出ています。
グリップとか・・・
スポークホイールとか・・・
ハンドルも・・・
「子供の為に」と奥様を説得してストライダーカスタムを楽しまれているパパ様も多いのではないでしょうか。
さらに、スノースクートのような雪で遊べるアタッチメントも!!
amazonでも入荷待ち。じつはこれは僕も狙ってます。雪が降ったらこれで遊べます。
こういうカスタムパーツのおかげでストライダーをベースにオリジナリティあふれるバイクを所有することができるのです。
じゃあ本物以外はストライダーのニセモノ?
ストライダー以外にもペダル無し自転車は沢山販売されていますが、総じて「ストライダーのニセモノ」と呼ばれています。(すくなくとも僕の知り合いは皆そう呼んでいます)
ストライダーは一種のブランド化されておりストライダー以外を公園で乗っていると「ストライダーじゃないのぉ?」と思わぬところで経済的なヒエラルキーを感じることになります。(大げさ)
“ニセモノ”と呼ばれるバイクの中にもストライダーと同じ価格帯で国産自転車メーカーが出していてブレーキが付いている高性能なものからいかにも安物までいろいろあります。
これらは本当にニセモノでだめなのでしょうか?
・・・僕は「ストライダーのニセモノ」を買いました。
(本題までもうすこしです)
KTMのキッズトレーニングバイクを買った
僕が買い与えてた「ストライダーのニセモノ」はこれです。
KTM キッズトレーニングバイク
KTMとはオーストリアのオートバイ・自転車メーカー。
KTMでは「パワーウェアー」という名前でグッズが販売されており、その中にこのにランニングバイクがあるのです。”トレーニングバイク”という名前は「自転車にいつか乗れるように」という意味でしょうね。
親子でKTM!!
余談ですが僕はこのメーカーのオフロードバイクを所有しています。
僕のKTM 250EXC
親子で同じブランドのバイクに乗れたら楽しい!(妻の目線は控えめに言ってかなり痛かったです)
という事でKTMファンの僕はこのランニングバイクを2才の息子に買い与えたのです。
「みんなストライダーばっかりでツマラン」というひねくれた気持ちがあったのもこちらを選んだ理由です。
1年経って僕がストライダーを買わないでよかったと思った7つの理由
ようやく本題です。
KTMのトレーニングバイクを購入した時はメリットデメリットを考えて…というよりは他の人とかぶるのがつまらない。という感情でした。
しかし一年間乗ってみて、ストライダーより良かったことが他にもあったことが分かったのです。
理由1:ストライダーよりかっこいい(主観)
ストライダーとこのKTMバイクを画像で比較してみましょう。
ストライダー
同じ向きでなく申し訳ないですが、カラーリング以外にも見た目として違う所が沢山ありますね。
KTMはバイクから小物やアパレルまで統一してデザインされていることもあり、なんとなくメーカーのロゴを貼り付けたようなものではなくかっこいいグラフィックとなっています。
ストライダーはバイクメーカーコラボ商品がある
調べたところストライダーも海外で”ライセンスドバイク”として各バイクメーカーとコラボレーションしています。
ホンダ
ヤマハ
ハーレー・ダビッドソン
個人的にはもうちょっと上品な感じでも良かったような気がしなくもないです。
その点KTMはデザイン的にもかなりオリジナリティがありますよね?
理由2:ストライダーはスピードが出すぎる
ストライダーには種類がいくつかありますがプロ思考のモデルは軽くてスピードが出やすい設計になっています。これはストライダーカップのようなレースを見据えているから。
ストライダーカップ
完全クローズドなレース会場ではもちろんスピードが出せるほうがいいです。
でもね?
ほとんどの方はレースではなく単純に公園の1アクティビティとして購入するのではないでしょうか
少なくとも僕はレースさせる予定はなく子供が楽しめればいいと思ってました。
人が多い公園ではストライダーってスピードが出しやすいのでカナリ危険です。
子供は成長が早いです。
最初は公園でゆっくり走っているとしてもどんどん上手くなり親の歩行スピードよりも早くなり、暴走するようになる子をたくさん見かけます。
今は他の子を怪我させたりすると訴えられる世の中。公園で遊ぶくらいならスピードはそこそこでいいですよね。
あえてタイヤの空気を抜いて重くさせる方法がオススメ
ということで僕が購入したKTMキッズトレーニングバイクはチューブタイヤなので空気を抜くことができます。
タイヤの空気を抜くとタイヤの抵抗が増えるので子供は発進するのが大変になりますしスピードも落ちやすくなります。こうすることで暴走することを少しは軽減できるのです。
一方、ストライダーはチューブタイヤではなくプラスチックのタイヤなので空気圧を落とすということができません。これはパンク防止だと書かれてますが明らかにコスト削減だと思っています。
チューブタイヤなら完全クローズドな場所なら空気を入れてあげれば軽く走れますし、普段は空気を全抜き(大気圧)にしておくことで若干ではありますが暴走することを防ぎ本人も疲れさせることが出来ます。
たまに他の子にトレーニングバイクを使わせてあげると、空気圧が低く重く感じるらしく
「これ乗りにくい!」
と率直な感想をもらえます。親としてはシメシメ。
これは後から気づきましたが非常に良かったと思っています。
理由3:公園の凸凹した場所ではストライダーは向いてない
公園って舗装路のようなまっすぐな場所ばかりではないですよね?
地面が土や砂利で根っこや草が生えたデコボコ道を走ることもあると思います。ストライダーは舗装路を走ることに重きが置かれています。その理由にEVA樹脂のタイヤが使われています。
樹脂タイヤは舗装路ではスピードが出ていいのですが、公園の泥の道ではタイヤがつるっとスリップして危ないです。僕は他の子がストライダーで横滑りして派手に転んだのを何度もみました。特に雨の翌日は危険。
・・・土の公園での利用が多いならゴムのタイヤがいいです。
その点でもKTMキッズトレーニングバイクはゴムのブロックタイヤを装備しており、土でもグリップするし空気圧を抜いたチューブが分厚いゴムのクッションとなるのでガタガタするショックを吸収してくれるという恩恵があります。
最高速やスピードは出ないですが土の上でも安心して走れるのもこのトレーニングバイクの有利な点です。
理由4:ストライダーはゼッケンやガードがついていない
エントリー向けモデルのストライダーではゼッケンプレートがついていません。
しかしKTMのキッズトレーニングバイクはゼッケン、そしてゼッケンの数字のステッカーセットもついています。
フロントマスクとサイドに二カ所分付属しています。たとえレースに出る気はなくともステッカーを貼り付けてあげればやる気満々。見た目がレーシーになりかっこいいです。
ほとんどの人はレースなんてしないと思いますが公園でゼッケンプレートとゼッケンナンバーが付いているバイクはかなり目立ちますね。
理由5:ストライダーはハンドガードがついていない
オフロードバイクでは転んだり障害物が手にあたった時に時に手を保護する為のガードがついています。
このキッズトレーニングバイクでも簡易的なガードがついています。
例えば「ハンドルの高さの岩や草木がある場所を走るとハンドルと障害物に手が挟まってしまう」ということも防げます。僕が調べた限りではストライダーやニセモノ含め、ハンドガードがついたペダルなしバイクは見たことがありません。
なお息子は意味がわかっておらずハンドガードを下に向けてそこに石や小物を置いて運んだりしています。。。
理由6:ストライダーは盗難が多い?
子供は四六時中ストライダーに乗っているわけではありませんよね。
ストライダーに飽きたらぽーんと投げ出して別の遊具で遊んだりします。親としても公園の遊具や砂遊びなどいろいろなことをして遊んでほしい、と思うのは普通のこと。が、人気のあるストライダーはそのまま盗難されることも多いようです。僕の知り合いでも二人、ストライダーを盗まれてしまったという話を聞きました。
ストライダーはかっこいいですが持っている人が多くパッと見でわからないです。
その点、遠目で見てもすぐわかるこのKTMのキッズトレーニングバイクを盗もうとする人はまずいません。盗難防止としてグッズを買う必要もないので安心して放置できます。親もストライダーを持ち歩かなくていいのです。
理由7:ストライダーじゃないと他のパパにモテる
公園で子供をこのKTMバイクに乗せて遊ばせていると、高い確率で他のパパに話しかけられます。
「そのストライダーかっこいいですね」
とか
「ストライダーをカスタムしたのですか?」
とか
「ブロックタイヤかっこいいすね」
とか
「KTM昔乗っていました」
とか。
結構話しかけられることがあります。特にストライダーベースでガッツリカスタムしていると思われることが多く「これ純正なんですよー」と伝えると驚かれます。
「他人とは極力話さない」というさびしい時代になりましたが、こういうちょっとしたことで交流できるのも悪くないです。
「ストライダーのニセモノ」でもいいものはあるし恥じる必要は無い
今回は僕が購入したKTMキッズトレーニングバイクの話でしたが、これ以外でもブレーキ付きのものや国産のものもありますし、必ずしも悪いものばかりではないと思います。
子供にとってブランドはどうでもよくて、楽しく遊べてかつ大きなけがをしない安全設計が一番重要。ストライダーがその最適解ではない。というのがこの一年でわかったことです。
とある知恵袋を見ていると「ストライダーのニセモノと思われたくない」という質問がありましたが、そんな世間体(?)よりも子供にとって何が一番かを考えた方がいいのでは?と思ってしまいます。
上達のコツは「モチベーションと恐怖心」
自転車屋さんから聞いたストライダーや自転車に乗れるようになるコツは、「本人のモチベーション維持」と「恐怖心を緩和すること」だそうです。
初めてのことは怖い。
それは子供だけでなく大人も同じ。転べば痛いのでその恐怖はなおのこと大きいです。モチベーションが高ければ「なにくそ」という感じで挑戦するでしょうが、気持ちが乗らないと「痛いからもうやめる」となってしまう。
店員さんによると「手袋」だけでもだいぶ違うとか。
転ぶときに最初につく可能性があるのが手ですので手袋をするだけでもだいぶ気持ちが違うらしいです。怪我は大抵問題ないと思いますがそれによってモチベーションが下がったりや恐怖心が芽生える可能性は大いにあるのです。
軍手でもいいですがやっぱり専用品の方が邪魔にならず安全面で考慮されています。
ストライダー公式からペダル取り外しができるモデルが出た!
いつか出ると思っていましたが、ついにペダルの取り外しができる商品がストライダーから出ました!
STRIDER 14x(ストライダーフォーティーンエックス)
このペダルユニットを3分で装着できるそうです
装着した状態。かっこいいですね…
3歳半~7歳くらいから対象とのことで、「ストライダーを長く使いたい」という方にはピッタリですね!
子供や環境にあったランニングバイクを買おう
近所の公園やライフスタイル、そして何より子供の性格に合わせて必要なバイクは異なってくると思います。
坂が多い公園ならブレーキ付きにした方が安心ですし、完全にクローズドな公園があるならストライダーのような思いっきり走れるバイクがいいでしょう。ランニングバイクはあくまで自転車へのステップアップなので安く済ますという考えもオオアリです。
ストライダーが正解ではないです。
「スパーキー」はオススメかも
2019年11月現在で、ストライダーに”ブレーキ付き“で”ゴムタイヤで空気抜ける“という要素で調べてみました。
結果、「スパーキー」がいいと思います。
安いし安心できます。気になるのはデザインがあまり好みで無い事ですかね。ゼッケンとハンドガードがないので親としてはちょっとツマランです。
知り合いのお子さんが乗ってますが造りも問題なくブレーキがあるのは本当安心だと話していました。自転車に乗った時にすぐにブレーキを使えるのが良いんだとか。
2020年モデルはもっと高機能でかっこいい!!!
現在買えるキッズトレーニングバイクは2020年モデル。デザインが一新されただけでなく高機能になっています!!
名前は「KTM キッズラジカルトレーニングバイク」となっていますね。”ラジカル”というのは根っこという意味で、子供が自転車やオートバイに乗る根っこになって欲しい・・・という親心からきた言葉でしょう。これが初めての二輪となるわけですからね!
ハンドル中央にあるオレンジのソフトガードはレーシーで転んでも顔面や胸を守ってくれます。そしてホイールがプラスチックではなく本格的なスポークホイール。スポークホイールは地面の衝撃を吸収するので乗り心地が良いです。タイヤはもちろんゴムですしブロックパターンはオフロードもグリップするやつを履いています。ちなみにストライダーでスポークホイールにカスタムしようとすると、楽天でホイール1個8000円つまり両輪交換したら1.6万円払う必要があります。そのお金で、KTMのトレーニングバイクが購入できちゃいますw
はっきり言ってこの値段でこれのかっこよさはずるい!もし今1-3才の子供がいたら確実にこれ買いますわ。
買える場所は?(追記)
この記事を読んでKTMのトレーニングバイクに興味をもってくださった方からたまに問い合わせを頂きます。この前も
「私もストライダーだとちょっとつまらないと思っていて、このKTMのトレーニングバイクがかっこよくてほしい!けどどこで買えばいいのかわからず困っています…」
と連絡がありました。
このトレーニングバイクは、KTMの「パワーウェアー」という商品の一つなので普通のネットショップでは売られていません。
???「じゃあどうやってかうのさ?」
僕「KTMのディーラで買いましょう」
KTMのディーラーならどこでもオーストリアから取り寄せてくれますし、殆どのお店で独自にWebショップを持っているはず。とりあえず最寄りのKTMディーラーを検索して、電話なりメールなりしてみてくださいね!
まとめ
ストライダーが流行っていますが必ずしもストライダーだけがよくて他は悪い、なんてことは無いんだよ。って言う話でした。他の選択肢として色々ランニングバイクを見てみてもいいのでは?というお話でした。
- ストライダーはコミュニティがすごいしカスタムもすごい。けどレース志向すぎて公園で遊ぶ程度だと最適とはいえない
- 「ストライダーのニセモノ」には良いものから悪いものまでいろいろある
- KTM キッズトレーニングバイクはチューブタイヤで速度も出ないので安心できるし見た目も個性的なので買ってよかった
- 世間体よりも子供に最適だと思うバイクを選ぶことを努力したほうが幸せになれる
- スポークホイールとかプロテクターとか高機能な装備が初めからついている
このくらいでしょうか。
ストライダーだけでなく色々調べて納得のいくバイクを選びましょう!そしてKTMのキッズトレーニングバイクは本当オススメです!
こんな感じ。
・・・あれから2年。
ストライダーではないランニングバイクで育った息子は今、ヨツバサイクルで元気に走っています。ランニングバイク経験者だったこともあり3回目の練習で乗れるようになりました。