こんにちは。ぼっちバイカーです。
今日はITのお話です。というのも先日、製品のモニター依頼を頂いたからです。モニター依頼は二度目ですがうれしい。
依頼頂いたのはEaseUSから。今回は「EaseUS Data Recovery Wizard」という商品をモニターして欲しいとの事。
英語版サイト(日本語ページもあるよ)
はたまたバイクは関係ないのですが、ITの記事も過去に(1記事だけ)書いているしこういう依頼は本当に嬉しい!本当に嬉しいのですが、僕はいいことは良いと書くしダメなところは包み隠さず書きます。
お金をもらっているわけではないですし先方にもその旨了承頂いた上での今回の記事です。
※急ぎの人は以下目次の「使ってみた」だけ見ればOK!
「EaseUS Data Recovery Wizard」ってなによ
そもそも、EaseUS社ってなによ。
下手したら「このソフトをインプレしてください!なんでもしますから!」と謳っておきながら、その実マルウェアが仕込まれたツールをインストールさせようとする会社である可能性もあります。今時なら驚くことはないですよね。
ということでインプレを引き受ける前に、会社や製品について調べてみました。
EaseUS(イーザース)はソフトウェア会社
EaseUS社のWebサイトにはこのような説明がありました。
EaseUSは、2004年に創設され、データ管理領域に特化したソフトウェアのリーディング開発会社として、お客様にデータリカバリ、データバックアップ、パーティション管理、システム最適化など使いやすくて強力なソリューションをご提供しており、現在、世界180以上の国と地域をわたる数千万の個人様及び法人様(Dell、IBM、Microsoft、McAfee、HP、Fedex、Boeing、ASUSなど)からEaseUS製品をご愛用いただいています
データ復旧・サルベージ、バックアップ、パーテーション管理系のツールを作って売ってるのですね。中国の会社です。そしてこの会社一押しのツールが「EaseUS Data Recovery Wizard」のようです。
少なくとも悪い評判は見つけられませんでした。普通(失礼)のソフトウェア会社です。
猿でもわかる!「EaseUS Data Recovery Wizard」
パソコンを詳しくない人に説明するなら、このツールはこんな時に使います。
僕「今日もブログを書くぞ〜!この前の千葉で撮影した写真も取り込みオーケーだぜ!あ、トイレ行ってこよう(ガタッ)」
僕のキッズ「(ガチャガチャガチャ)」
僕「ブログの前にゴミ箱にデータがたくさん入ってるから”完全削除”しよう(ポチー)」
僕「・・・(そういえばさっきキッズがガチャガチャやってたな。あ、写真がない…)」
僕「うわー!どうか行かないで・・・(悲嘆)」
・・・
僕「はい!(即答)千葉の写真を消してす、しまったのですが!」
こうなるとそのままだとデータは戻りません。
でもね?
実はデータはまだパソコンのディスクに散り散りのカケラとして残っているのです。そしてカケラは次のデータが書き込まれると上書きされ、完全に消えます。
この余ったカケラをかき集めて戻すことができるのが「EaseUS Data Recovery Wizard」ッてワケ。
パソコンのファイルだけでなく色々使える
復旧できるのはパソコンのデータだけではありません。
外付けHDDやUSBメモリ、そしてカメラなどで使うSDカードでも消したデータを復旧させることができます。カメライダーとしては持っておきたいですね。
無料でも使えます
「EaseUS Data Recovery Wizard」には4つの料金プランがあります。名前は英語で分かりづらいので要点だけ書きます。
- 無料お試し版(復旧できるファイルは2GBまで)
- 梅(制限なしでファイル復旧できる・サポート付き)
- 竹(梅 + システムが壊れてOSが起動しない時用のツール付き)
- 松(梅 + 何台でもインストールできる・データ復旧作業をやってくれる)
家庭で使うなら無料お試しか梅(8,900円 )で充分ですね。僕は試していないですが、無料お試し版でもスキャンはフルでやってくれるようです。フルスキャンを試してから購入することもできます。
今回は先方のご好意で「梅」ライセンスを頂きました。ので梅をインプレしますよ!
梅の名前は「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac」です!(Mac版なので・・・)
使ってみた!!
サァ使ってみるよ!
インストール方法は他のサイトでもたくさん紹介されていますのでそちらをみてください。と言いつつ、インストールページだけご紹介。ここからWindowsかMacかを選び、インストーラーをダウンロードします。最初は無料版でいいでしょうね。
インストーラーをダウンロードして(Macなら)アプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップするだけ!
今回は紹介しませんが、iPhoneやAndroidのデータも復旧できるのですね。いざという時に便利かな。
準備編(インストール)
インストールできました。
デン!
起動するとこんな画面が。
無料?有料?どっち?
僕はライセンスを提供いただいたのでProですがまずはお試しするのが普通かと思うのでここはスルーですね。
有料の方はライセンスキーを入力します
これで初期設定は終わり!ライセンスキーを入れない人は何もしなくてOKです。
サァ使ってみよう!
9年前のHDDを引っ張り出した
昔話をすると僕は2008年頃に初めて自作PCを組み、充実したPCライフを送っていました。HDD5本構成です。が、時が経つにつれHDDが一本また一本と壊れていき復旧も面倒くさくなり、そのままMacBookに浮気。Windowsマシンは放置していたのです。
いつかデータリカバリしなきゃなぁって。
・・・その日がついに来たのです。
取り合えず家にあったHDDをいくつか引っ張り出してきました。
SATA – USBのケーブルでHDDとMacを接続します。
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9年前のHDDからデータサルベージ大作戦
MacにHDDを接続するとディスクを認識してくれましたOSのデスクトップ画面はこんな感じ
ウエスタンデジタル社の500GBのHDD
中身を覗いてみましたが空でした(ファイルフォーマットがWindowsの物だし…)
今回はこのディスクをスキャンしてサルベージ(カケラ集め)してみます!
OSがディスクを認識していることを確認した上で、「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac」を起動します。
GUIが分かりやすい!
デフォルトすべての種類のファイルにチェックが入ってますが、復旧させたい目当てのファイルが決まっているのならそれ以外のチェックを外しましょう。
復元するディスク(ドライブ)を選択します
そして「スキャン」ボタンをクリック!するとスキャンが始まりますので待ちます。
・・・・
・・・
・・
・
10秒ほど経つとスキャン結果が返ってきました。
結果は、、、「6ファイル」でした。
あれー。と思ったのですが「ディープスキャン」というボタンが出現。どうやらここからが本番のようです。
ディープスキャンをクリック
すると本格的にスキャンが始まりました。
プログレスバーの進みはかなり遅く、2時間経っても半分も進みませんでした。がファイルは確実に復元できていることが確認できました。
ここでMacを移動なければいけなくなったため、作業を中断しました。
その結果・・・
ででん!!
作業は途中で中断しましたが以下ファイルが検知できました。
- 画像:51254ファイル
- ドキュメント:3357ファイル
- 音楽:1208ファイル
- 動画:889
- メール:24
- 圧縮ファイル:688ファイル
うん。フツーにモリモリ検知しています。
このディスクを使っていた9年前は僕はまだ大学4年生。 21歳男性のパソコンの中身です。夢と希望とその他いろいろ詰まっています。黒歴史もたくさんあると思われ怖くて直視できなかった。フルスキャンも怖くてできません。
僕が林道で崖落ちして死んでしまった時にこのディスグがリカバリされないよう今のうちに物理的に処分するか徹底的にデータ消去しなきゃ!!
・・・とりあえずデータは問題なく検知できました。
リカバリー(復元)できた!
スキャンが完了したら次は任意のファイルを選択して「リカバリー」します。
と言っても完全削除しているファイルだと高確率でファイル名すら残っていない気がしますのでファイルサイズと拡張子で判断するしかないです。ディスクの容量が許すのであれば全部復元がいいでしょうね。
やること自体は、チェックボックスにチェックを入れて「リカバリー」をクリックするだけです。
ぽちっ!
今回は1ファイルだけテストで復元してみました。(決してやばいファイルを発掘したくないからじゃないデスヨ?)
無事リカバリーできました
ファイル保存先は「Users/【アカウント名】/Desktop」でした。
こんな感じでディレクトリ構造もバッチリ!!
フツーに使いやすいわこれ。
ツールを使ってみた感想
僕はこの手のデータリカバリーツールを試すのは2回目ですが1回目は4年ほど前でした。比較対象が古いのでフェアではないですが、ざっくりインプレします。
いいところ
箇条書きで書きます。
- 強力なスキャン能力
半ば諦めだったデータがザクザク出てくる気持ち良さがありました。最近のツールとの比較はできないですがこのツールはかなり強力だと感じましたね。 - スキャンスピードも悪くない
昔使ったツールでは500GBのHDDをフルスキャンをしたら1日経っても終わらなかったのですがこのツールはもっと早く終わりそうです。 - デザインがモダンで使いやすい
余計なボタンや画面推移がないので直感的に使える、と感じました。多機能ですが使いやすいUI(ユーザーインターフェイス)なのでパソコンに詳しくない人でも使えると思います。 - パソコンが接続できるものならなんでも復元できるので嬉しい
パソコンのファイルを始めSDD、外付けHDD、SDカード、USBメモリなど全て使えるのは安心です。
悪いところ
あまり不満はないですが気になったことを書きます。
- 少し高い
相場がわからないのですが5000円くらいで使えるといいなと感じました。例えばデータ制限を100GBまでにして5000円みたいな間があるといいかなぁと思いました。とはいえ、HDD復旧業者に委託すると500GBで7.5万円かかるようなのでそれに比べたら破格と言えます。 - 細かい設定ができない
UIがわかりやすい反面細かい設定ができないのがちょっと残念でした。素直に使う分には問題ないですがカスタムしたり変わった使い方はできなさそうです。個人的にはコマンドで実行できると助かるなぁ。
初心者にも勧められる?
YES!
データを復旧させようという熱意があるなら初心者でも大丈夫だと思います。使いやすいので勧めやすいですし、無料でスキャンまでできるのがいいですね。「まずはスキャンしてみたら?」とアドバイスできるのは大きいです。
9年前のHDDの中身を見た感想
9年前に流行っていたものや自分が好きだった物を久々に見て懐かしかったですね(真顔)
ろくでもないファイルが多いですがたまに「こんなことやっていたなぁ」と思いだすことも多く見ていて飽きませんね。
僕は松岡修造が大好きなので、過去や未来のことは思わずに今ここを生きていってイキイキする為に一生懸命生きています。がたまには過去を振り返って「何であんなことしたんだろ…」と怒りに変えることも悪くないですね。これからも暇を見つけてとりあえず全部サルベージしてみたいと思います。
復旧できる可能性を最大限に高める方法
使っているマシンのストレージがHDD(円盤)かSSD(メモリ)かによって違います。具体的にはHDDの方が復旧できる可能性が高く、SSDは低いです。また削除してから早いうちにツールを使った方がさらに可能性が上がります。
消したと気づいたらデンプチしよう
パソコンの場合、個人的なお勧めは電源ボタン長押し。デンプチです。
大事なデータだったら迷わずデンプチしてディスクを引っこ抜き、リカバリーソフトでサルベージ(カケラ集め)するといいです。OSを正常終了するとディスクにたくさん書き込まれるため、書き込みがされる前にがすっと止めてしまえば書き込まれる可能性が減るってわけです。
もちろんOSがおかしくなる可能性はありますがOSならまた入れればいい。けどデータは二度と戻りません。
大事なデータなら迷わずデンプチ!!
怖いくらい復元できる
このツールの用途はもちろんデータが消えてしまい困った人を助けるツールです。
でもこれだけ強力なツールがあれば、悪いこともできます。例えば粗大ゴミで捨てられたHDDを拾ってこのツールにかければ色々でてきてしまう。。。
ディスク暗号化しておけば守れる
ディスク自体を暗号化しておくのは一つの手ですね。セクター(かけら)ごとに暗号化されるので復元されることはありません。ツールとしてはMicroSoftのBitLockerやMacのFileVault。またそれ以外にもサードパーティ製ツールがあります。
BitLockerについては以下EaseUSフォーラムにスレッドがありました。
http://forum.easeus.com/viewtopic.php?t=27458
The lost data is hard to be recovered without decrypting
EaseUSの中の人「暗号化を解除しないと復旧は厳しいゾ」
僕は過去にディスク暗号化をしていましたが間違ってデータを消してしまった時に復元できず悔しい思いをしたことがあります。なので今は暗号化はかけていないです。セキュリティと利便性のどちらを優先するかは常に悩ましい問題です。
まとめ
「EaseUS Data Recovery Wizard」はMacでデータ復旧するツール。専門的な知識もいらないので直感的に使うことができます。ステップも「ディスクの選択」→「スキャン」→「リカバリ」なので簡単。
無料版もあるのでまずはこちらで試し、ファイルスキャンされていることを確認してから必要であれば製品版を買うのが良いと思います。
この手のツールは緊急時しか需要がないですが、万が一データを消してしまった時にはこの記事を思い出してリカバリーを図っていただければ良いのかなと思います。デンプチも場合によっては効果的です。
逆にこのソフトがあれば完全消去したデータも復元できるということ。記憶デバイスの破棄には細心の注意をする必要があることを再認識しよう。
端的に言ってMacでデータリカバリするならおすすめです。
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