こんにちは。ぼっちバイカーです。
先週末に愛車であるKTM 690 ENDURO Rを一年点検のために入庫して来ました。点検には2週間ほどかかるようで…繁盛してますな(・ω・)
納車されて一年が経ちましたのでKTM 690 ENDURO Rの一周年記念インプレッションを書きます!!!
なお普段は”EDR”と省略して書いていますが今回は一年間頑張って走ってくれたことへの感謝の気持ちを込めて”KTM 690 ENDURO R”と正式名称で書いてあげたいと思います。
インプレの前に前提
書きたいことは沢山ありますが全てを書くのは不可能。なので先に僕が誰でどういう人に向けたインプレなのか書いておきますね。
僕とバイクについて
バイク免許を大型付きで一気に取得。YAMAHA VMAX1200に2年、KTM 200Duke に半年、ブランク2年を経てKTM 690 ENDURO Rに去年から乗ってます。オフロードバイクとしてはKTM 690 ENDURO Rが初めて。かといってオンロードも自己流で峠を攻めようと思ったことは無い感じですしバイクの腕や知識は初心者の域を脱していません。
KTM 690 ENDURO Rの走行距離は現時点で約9300km。ここ一年でツーリングした回数は数えたら30回でした。1年間は52.1429週あるらしく約52週間のうち30回も走りに行ったというのは自分的には結構走っていることになります。こういう事も簡単に振り返りができるのもブログの良さですね。
そして僕がKTM 690 ENDURO Rを購入した最大の理由は「オンロードもオフロードもどちらも最高に楽しみたいバイクが欲しかったから」でした。
こういう人に向けて書きます
KTM 690 ENDURO Rに興味がある方はもちろん、初めてのオフロードバイクに挑戦したい人やオフロードバイクの乗り換え検討している人、あとKTMのバイクについて気になってる人向けに書きます。
KTM 690 ENDURO Rを検討する人なんて日本国内で一年に100人いないんじゃなかろうか…しかも僕より経験が豊富な人が多いだろうしまた怒られないといいなぁと思いつつ…。
過去のインプレ紹介
もし昔のインプレが気になる方がいましたら以下がKTM 690 ENDURO Rのインプレになります。
↓納車日のインプレ
KTM 690 ENDURO R がやってきました – ぼっちバイカーのブログ
↓初めてのツーリングした際のインプレ
KTM 690 ENDURO Rと初めてのロングツーリング – ぼっちバイカーのブログ
↓2000km時点のインプレ
KTM 690 ENDURO Rのインプレッション(2000km時点) – ぼっちバイカーのブログ
KTM 690 ENDURO Rが納車されてから一年後のインプレッション
まずは総評というか、この一年でわかったKTM 690 ENDURO Rのことを簡単に紹介。
ざっくりどんな感じ?
冒頭でも書いた通り僕は「オフロードもオンロードも楽しめる最高の一台」として選びました。
一年経った結果、「期待通り」が80%。「もうちょっとオンロード性能アップしてほしい」に10%。「もうちょっとバイク軽くなってほしい」に10%。でした。
詳しくは以下で書きますが「オンロードもオフロードも」と思っている方。このバイクはオンもオフも本格的に楽しめる本当にいいバイクですよ!と声を大にしてお勧めしたいです。
しかし「オンロードツーリングを快適に走りたい」「エンデューロレースに出て結果を出したい」「国産250ccが走れる場所にはすべて行けるようになりたい」というような”意識・理想が高い”人には向いていない。というのもはっきりわかりました。
「向いていないだけでカスタム次第ではある程度適応することが可能」という事は付け加えておきます。
KTM 690 ENDURO Rの強み
色々あるので書くのが大変ですが、一つだけ挙げるとするとか、かっこいい!!!(え
というのは冗談。。。
割と何でもできる
KTM 690 ENDURO Rはアドベンチャー化することで特にオンロード性能を大幅にアップさせることができます。
世界で認められるノグチシートを導入したり、カウルキットを取り付けたり、タンク容量を増やしたり…。ここまでやるとお金がかかってしまいますが、パワーパーツで出ているパニアケースも装備したりエルゴシートを長時間乗っても疲れないものにすることで長距離ツーリングも難なくこなせるようにモディファイ(機能性能アップという意味で使ってます)することができます。
エンデュリスタンはいいぞ!!
一方オフロード寄りにモディファイももちろん可能。
KTM 690 ENDURO Rはタイヤフロント21インチ・リア18インチの本格的でいわゆる定番のオフロードホイールセットなのでエンデューロレースで使われるような本格的なブロックタイヤを履くこともできます。もちろんチューブなので例えばパンクに強いハードチューブ(ヘビーチューブ)を入れたり空気圧を落としてもチューブがずれるのを防ぐビードストッパーを入れたりできます。ホイールにはビードストッパーの穴も最初から開いているので入れろと言わんばかりです。
ミシュランのAC10(リア)
日本の林道のような狭くて木の根っこや岩が多い道に最適なIRCのツーリストと呼ばれるトレール用トライアルタイヤ。そしてエンデューロで活躍するブロックが高く泥を排出する溝が広いブロックタイヤ(120/90-18)を履かせることもできます。このあたりアドベンチャーバイクだとタイヤの選択が極端に少なくしかもお高いのです。
KTM 690 ENDURO Rの情報収集するとタイヤ幅140に囚われてデュアルパーパス向けのMT21とかD908RRとかが定番ですが、せっかくなのでオフロード性能に振られたタイヤを一度くらい履いてみるのもいいんじゃないかなぁって。初心者がいいタイヤ履いても猫に小判な気もしますが本格的なオフローダーっぽくなれるのでお勧めです!
ということで、カスタム次第でオンロードツーリングを快適にしたり過酷なオフロードに行けるようにしたりと乗り手次第で結構化けてくれます。
長旅ついでにちょっとダートに入ったりできるのもこのバイクならでは
ただし「なんでもできる」という事は裏を返せば「どちらも100%にすることはできない」という事。
どんなにカスタムしてもアドベンチャーバイクレベルでの快適性は難しいですし、どんなにいじっても設計上の車重等どうしようのないことは当然あります。
究極の中途半端なバイクだと個人的に思っていますが、僕としてはこの中途半端でも十分だと感じています。
他にないジャンル
250cc以上の現行で販売されているオフロードバイクでも同じジャンルのバイクはありません。
いわゆる アドベンチャー・ビッグオフ・デュアルパーパス・デュアルスポーツ・アルプスローダー と言われているバイクがありこれに分類されることが多いですが、KTM 690 ENDURO Rはこれからのジャンルではありません。
Honda CRF1000L アフリカツイン 車重226kg
これらはどれも車重が200kgオーバー。走っている時は問題ないですがガレ場のような大きな岩やドロドロ、深いワダチ、根っこがある道は停車したりバイクを倒してしまう事が多くバイクは重い。普通は走れません。(そんなことを好んでやる人は周りから敬意を込めて”変態”の称号を得ることができます)
その点でKTM 690 ENDURO Rは車重139kg。国産の250ccトレールバイクより少し重いくらいの車重なのです。
「軽いのに排気量はビッグオフクラス」
こんなポジションのバイクは他にはありません。(厳密にはハスクバーナの701ENDUROがありますが同じエンジンなので兄弟みたいなものです)マイナージャンルのバイクに乗ってるというのはなんとなく楽しいです。
十分なパワーとダート性能
エンジン出力は電子制御なのでモードが選べます。普段はノーマルかソフトにしておきつつダートを見つけたら忘れずにアドバンスドモードに切り替えましょう。
特に広大なフラットダートを目の前にしたらまさにKTM 690 ENDURO Rの独壇場?
おもむろに身体をハンドルあたりまで前に出してからニーグリップをグッと引き締めつつ、アクセルを一気にぐわっと開けてあげましょう。リアがグシャーーっと空転しながらどんどん加速します。フラットダートでのこの加速は250ccトレールバイクではなかなか味わえません。
トップ・ギア(今はザグランドツアーかな?)の看板司会者であり「Power is Everithing.(パワーがすべてだ)」で有名なジェレミー・クラークソン氏も思わずにっこり微笑んでくれるでしょう。
このパワーは日本ではなかなか使うところがないですがそれ以外でも、WP(ホワイトパワー)のオフロード仕込みのサスやブレンボのブレーキ、マグラのクラッチ、DIDのチェーンやホイールと豪華装備のおかげでダートでも快適に楽しく遊べます。
またヒルクライムのようなチャレンジもこのバイクのパワーなら気負わず楽しめます。
僕はまだチャレンジしていませんが、雑誌riderの編集長である三上さんはKTM 690 ENDURO Rでエンデューロレースに参加しなかなかな成績を残しています。
KTM 690 ENDURO R特集が22ページも載っている雑誌riderを読んだ – ぼっちバイカーのブログ
乗り手次第ではエンデューロコースを完走できるというんだからポテンシャル持ってますよ。KTM 690 ENDURO R。
情報がたくさんある
日本国内だとあまり多くないと思いますがKTM 690 ENDURO Rは2008年から始まりマイナーアップデートで改良を重ねながら製造され続けていました。8年間で3回もダカールラリーで優勝していることもあり特に海外のラリーフリークを中心に人気があるモデルなんです。
という事で英語ではありますが海外の情報はたくさんあります。
一番盛り上がっているのが海外のアドベンチャーのフォーラムである「advrider.com」ですね。ここではKTM 690 ENDURO Rをカスタムして大陸横断したりするレポートも多く、ラリー系のカスタムはここで情報を得る事が出来ます。
そしてカスタムパーツショップもKTMのパワーパーツ以外にたくさんあります。
KTM 690 ENDURO Rのパーツがメイン「Rally Raid Products」イギリス
KTM全般のカスタムパーツを取り扱っている「KTM Twins」アメリカ
KTM Parts and Accessories – Fast Free Shipping! – KTM Twins
KTM 690 専用のラリーキットのサイト「KIT690」アメリカ
KIT690 – Bolt-on Racing Kit for KTM 690 Enduro & Enduro R
これ以外にも案外ホイールだけ扱っているとか、ブレーキペダルだけ造っているとかそういうサイトがあります。SMC-Rという兄弟車もいるのでカスタムの幅は本当に広い。PayPalアカウント作らなきゃ!
KTM 690 ENDURO Rの弱み
ここまでいいことを書きましたが弱みも当然あります。
予備パーツが割と高い
上記のいい点としても書きましたがKTM 690 ENDURO Rはブレーキやサス・チェーンそしてホイール等、各所に豪華なパーツが奢られてます。
その反面ダートで壊したりするとヘーキで数万円飛んでいきます。ブレーキレバーは6000円。クラッチレバーは8000円です。ラジエーターは7万円だし、しょっちゅう折れるリアウィンカーは6000円。ブレーキペダルは1万円です。このあたりはオフロードバイク乗りならわかるかも知れませんが、割と壊れやすいパーツなんです。
1コケ数万円という笑えない状況になる場合もあります(白目)
では実際どうなの?
僕はダートで100コケくらいしていますがブレーキペダルくらいしか被害が出ていません(厳密にはブレーキレバーも先端が折れましたがこれはハンドガードを付けていなかったからです)。ウィンカーは早々に社外品の貼り付けタイプへ替えてしまっていますしラジエーターガードもつけているのでこのくらいで済んでいるのかもしれません。
とはいえ岩がゴツゴツしていて転びそうな場所は気を付けるか入らない方が吉ですね。バイクはたぶん行けますが乗り手が下手だと壊してしまいコケタ代償は乗り手に襲いかかってきます。(でもKTM 690 ENDURO Rでこういう道を走れたときの達成感はすごいです)
まとめると、パーツ破損は結構お高い。でもハンドガードとラジエーターガードだけしておけばフラットダートやネットやツーリングマップルに乗っている林道であればでこける分には問題ないハズ。
やっぱり重い!!
KTM 690 ENDURO Rに乗るようになって1年。友人に久々に会うと日焼けしてるし筋肉増えたね!と言われるようになりました。このバイクは重いのでいい筋トレになりますね。
軽い軽い(大嘘)
実際、林道へ複数人で遊びに行くと他の人から重い重い言われます。そして僕が何度も転んでヘルプを要請すると「(またかよ・・・)」という白い目で見られますし申し訳ない気分になりますねしかも質量が大きいとそれだけダメージも大きいはず。
KTM 690 ENDURO R乗りは転ばないテクニックを磨きつつ筋肉を鍛える。そしてバイクはなるべく軽量化!これにつきます。
ストックのマフラーはかなり重いのでアクラポビッチにすることで4kg。さらにバッテリをリチウムイオンバッテリにすることで2kgくらい軽くなります。
クソな設計
僕はあまりこういう言葉をネット上で使いたくない人間なのですが、これだけは我慢できないです。
KTM 690 ENDURO Rの開発者さん・・・このクソな燃料タンクキャップのクソ設計はミスですよね!?(認めろ?)
まずね。普通タンクって前にあるものですがKTM 690 ENDURO Rはシート下にタンクがあります。
でで!オフロードバイクって大体リアシートに荷物乗っけますよね?
このせいでKTM 690 ENDURO Rでは給油をするたびに荷物を降ろさないといけません(白目)
うーん、旅バイクなのにバカなのかな?
さらにさらに!!!
KTM 690 ENDURO Rの燃料タンクキャップはこんな感じになっております。
凸(逆向き):タンクキャップ
凹:タンク穴
わかります?(つたわれ)
つまりタンクキャップを開けた状態がすり鉢状でほっておくと周りのゴミが全部穴に落っこちます。
オフロードを走るとどうしてもタイヤが巻き上げた泥や砂埃がキャップあたりに付着します。この状態でタンクキャップを開けようものなら上の砂や土がみんなタンク内部にダイブ!!!燃料フィルター詰まって昇天待ったなし!!です。
このバイク本当にオフロードテストしたの?それとも天使のいたずら?悪魔の罠?というか、KTMの罠だよね??故障させてお金をむしり取る算段じゃないですよね??
いやね。おかげでKTMのエンデューロレーサーみたいにハンドルまでビシッとまっすぐなシートが美しいし、デザインもかっこいいですよ?
でもこれじゃあせっかくのパワーで公道ウィリーで捲られようものなら燃料タンクに穴が空いてそこに火花が散ってバイク燃えちゃうからね?
KTM SMC-R burns after Wheelie-Crash
この燃料タンクはKTM 690 ENDURO Rの根幹デザインだし変わることはないと思いますが、これから乗るみなさまへこれだけは言っておきたい。予想以上に大変だぞ!と。
・・・
あ、そうだ(唐突)
そういえば初めて愛車であるYAMAHA V-MAXでも燃料タンクは後ろだったなぁ。あれもめんどくさかった…。
僕は今後も燃料タンクが後ろにあるバイクしか乗れない運命なのかもしれない…。
そう思うとKTM 690 ENDURO Rは僕が乗る為に”あえて”シート下タンクになってくれていたんだ。うんそうに違いない。
・・・・
・・・
・・
このタンク、本当に設計ミスだよな?
頻繁なメンテナンスサイクル
このバイクを納車した時にエンジンオイル交換は1000kmが理想だと教えていただきました。1000kmが普通なのか知らなかったのですがこの一年、色々な方の話を聞いて思いました。
1000kmは短い(レーサーかな?)
KTM 690 ENDURO RのLC4エンジンは690ccにしては1.8Lしかエンジンオイルが入りません。
参考程度に調べたところHondaのCBR600RRは3.5L。YAMAHAのMT-07は2.6L。kawasakiのNINJA ZX-6Rは3.6Lでした。国産バイクは1.5倍くらいオイルが入ると考えるとそんなに気になりませんが、それでも頻度が高いです。
オーナーさんは大体1000kmから3000kmで交換している人が多いみたいですね。
オイルが減るという問題もありますが「エンジンをぶん回しているかどうか説」「個体差説」「アイドリング時間説」「渋滞に巻き込まれ時間説」等いろいろな説があります。
LC4エンジンについては以下書いています。
KTMの690ccのエンジン「LC4」はぶん回さないと壊れるエンジンなのか – ぼっちバイカーのブログ
よく「LC4エンジンはしっかりオイル管理してあげれば頑丈なエンジン」と聞きます。僕もまだ9300kmで一年しか走っていないですがこれが本当かどうかは壊れるまでわかりませんので引き続き静観していきたいところ。
ただ知り合いのKTM 690 ENDURO R乗りで4万キロまで腰上を開けないで走っていた人もいる(しかもこの人レース出たりラリーしたりもしてる)ので僕も続いていきたいところです。
ざっくばらんに書いてみる
メリットデメリットはこんなところ。あとはざっくばらんに書いてみようと思います。
お金について
かっこいいし楽しいバイクだけどそれなりにお金はかかる。という事がお分かりいただけましたでしょうか。
とはいえこの一年、定期メンテナンスはオイル交換のみで故障なしでやってきました。車体価格が高いけどそこさえ乗り越えれば国産バイクと比べてもべらぼうにお金がかかるという事はないと思っています。(よくYAMAHA WR250Rが比較されると思います。WRオーナーさんの話も色々聞きますが、レーサーベースという事で頻繁なオイル交換だしパーツも良いものが使われているのでお高い。KTM 690 ENDURO Rとそんなに大差ないんじゃ…と思ってしまいます。)
もちろんKTMディーラーさんの工賃は国産よりは高いと思いますが結構自分でメンテできる場所は多いです。もし多少無理してもかっこいいバイクに乗りたい!と思っているなら僕は応援したいですしそこまで維持費が変わるということは無いです(少なくとも一年目)
金額についてはそのうちまとめて出してみたいと思っています。
バイクって乗るだけで税金やら保険やら車検やらでお金がかかるし、そもそもバイクって何年乗れるかもわかりません。後悔しないようなるべく乗りたいものを購入することも僕は大切だと思っています。もちろん家計と相談した上での話です。
オススメのカスタムは?
今後KTM 690 ENDURO Rを買う方向けに最初にやっておいた方がいいカスタムをご紹介します。なおオフロード遊びがっつりの方向け!
商品 | ヒトコト |
---|---|
KTM POWER PARTSKTMパワーパーツ/ラジエタープロテクター 690 | お高いし重いけどラジエータ故障は割と有名なので入れた方がいいです。 |
アルミハンドガードパワーパーツ | 純正はプラスチックなのでこけるとプラが曲がってレバーが折れます。社外のハンドガードでもOK。 |
KTM POWER PARTSKTMパワーパーツ/AKRAPOVIC:アクラポビッチ チタン製 スリップオンサイレンサー 690 | ストックマフラーは熱を持つので燃料ポンプにもよくないし重い。コレ一択かと。 |
KTM POWER PARTSKTMパワーパーツ/フォームエアフィルター 690 | ダート走るならこれ入れた方がエンジンに優しいです |
KTM POWER PARTSKTMパワーパーツ/チューニングキット EVO1 690 | スポンジフィルターと一緒に替えましょう。ETCを設置するスペースもできます |
燃料タンクキャップ(これかこれ) | |
本格的なブロックタイヤ(色々あるよ) | そのままでもある程度はダートも楽しめますがどうせダート走るならブロックタイヤ履かせましょう!純正タイヤのENDURO3 Saharaは持ちがいいのでオンロードツーリング用に外すのもよし! |
このあたりでしょうか。概算で15万円超えますね…ゆっくり買えばヘーキヘーキ!
(まだまだあるなんて言えない…)
↓僕のKTM 690 ENDURO Rのカスタマイズ・整備記録を以下ページでまとめてます。オイル交換頻度やタイヤのインプレなど参考にしてください。
長身の人は特に乗るべきなバイク
KTM 690 ENDURO Rは人を選ぶバイクだなぁって思っています。
特にシート高。910mmで沈まない硬めのリアショックなので足つきはよくないです。僕の知り合い(169cm,体重59kg)がKTM 690 ENDURO Rに乗ろうとしたところサスが全然沈まず足つきが最悪で試乗を断念していました。
足つきが悪い人もローダウンしたりして乗ることはできますが、身長がある人も気にせずに乗れる貴重な一台だと思います。
「バイク 長身」で検索してきた人へ。このバイクは本当に窮屈でなく乗りやすいですよ!!ただハンドルポジションはやや近いのでバーマウントを付けてハンドルの高さを調整することで乗りやすくなると思います!サーカスの熊が気になる人も安心の一台です。
なお足つきが悪いとガレ場とかでとっさに足ついたりできないし、初心者の人で足つきが悪い人にとってはかなり厳しい戦いになると思います。それでも乗ってみたい一台として乗っている方もいるようですし、乗りたいバイクに乗るのが一番なのは当たり前。
このシート高を前に諦めた方も結構いるんじゃなないかなぁって思います。なお僕がKTM 690 ENDURO Rに乗ると周りからはセローみたい。と言われます。
結局故障したのは?
一度もないです。
ブレーキレバーが折れたのとブレーキペダルが折れたのとラジエーターガードが曲がったのと(入れておいてよかった)、ウィンカーが折れたのと、純正ミラーが曲がったのと(ダブルテイクミラーで解決!)、エンジンオイルフィルターのボルト穴を高トルクで壊したのと(トルクレンチは買おう)、ハンドルバーマウントが潰れてハンドルが斜めになったと(バーマウントを大きくしたかったからちょうどヨカッタ)全体的に傷がついてリセールは絶望的なのと、捲れてナンバー曲がったのとホイールのリムが岩にあたってガリガリ削れたりしていますが、まぁパーツ交換で済む話ですし傷は勲章だから・・・(震え声)
バイクでなく乗り手が下手だとこうなります。
もし乗り換えるとしたら?
実はたまにこれ聞かれます。
KTM 690 ENDURO Rを選んだのは1台しかバイクを所有できない。そしてオフロードもオンロードもできるバイクだったからです。これが二台所有OKとなったらオンロードバイクと125ccのオフロードバイクとかもアリかなと思っています。
オフ車では国産のバイクはシート高が低い(嫌味でないよ?)のでKTM,Husqvarna,beta当たりのエンデューロマシンには正直興味あります。
オンロードバイクは正直まだ何が欲しいかわかりません。今まで興味なかったSSも最近かっこいいと思えるようになったしアドベンチャー系にクラスチェンジするのもよさそう。でもH-Dみたいにバイクをライフスタイルの一環にして私服に似合うスタイルで楽しむというのもやってみたい。この前のはてなツーリングでみたムルティストラーダみたいなツアラーで長距離巡航も楽しそうだなって思いました。
・・・
でもいろいろ考えると2台分カスタムやメンテでお金かかるし、身体は一つ。しかもやりたいことって結局バイクで走れればそんなにこだわりはないんですよね。峠でアイツより早くなりたいとか、排気量ヒエラルキーで上に取りたいとか、エンデューロレースで勝ちたいとか。これが「酷道や行けなかったガレ場をクリアする!」とか目標が明確になった時にはまた違う考えを持つのかもしれません。というか一時期はその気も少しありましたが今は一周して落ち着いた感じです。
僕が週末たまにバイクするくらいならとにかく本気のバイクじゃなくて、まったりツーリングしたりふらっとダート走ったりでもやろうと思えば結構いける。みたいなKTM 690 ENDURO Rがいいなぁって。
という事でこのままだとまたKTM 690 ENDURO Rを買ってしまいそうなほどにはこのバイクが好きです。
KTM 690 ENDURO Rはかっこいい!
お金とか設計とか文句書いていますが結局それらデメリットすら自慢げに説明したいくらいにはKTM 690 ENDURO Rが気に入っているし、最高にかっこいいなぁって思ってます。
これが600ccのSSとかだと「もっと排気量増えたらどうなっちゃうんだろう!」とか、250ccトレールバイクだと「もっと快適性を!」だとか、アドベンチャー系も「もっと軽さを!」となってバイクを乗り換える方もいるかもしれません。
でもKTM 690 ENDURO Rだとジャンルが違うから単純に比較する対象がいないんですよね。しいて言うならKTM 500 EXCとか?なので色々不満はあるけど大きな不満でもないしやれることを楽しもうって割り切って遊べるんじゃないかなぁって思っています。インプレというか自分語りって感じですがやれることの懐が広いといろいろな遊び方ができますし、その点ではKTM 690 ENDURO Rは妥協が無いし頭一つ出ているマシンです。
「何でもできるならカブが安くていいよ」とたまに言われます。確かにガレ場もどんどん行けるし軽いですしね。でも僕はそれはかっこいいと思わない。自分がかっこいいと思うバイクで色々やるっていうのが僕の中でのバイクの楽しさでありテーマなんじゃないかなって最近は思っています。かっこを気にしないなら車の方が便利ですし。でもガレ場やアタックはかっこいいからというよりは楽しいからですね…。うーん。かっこいい道は難しい・・・。
僕「うわぁ~~。KTM 690 ENDURO Rは燃料ポンプが~。ロッカーアームが~。修理費が~。」
・・・カッコワルイ笑
KTM 690 ENDURO Rは楽しくてパワフルで弱点もあるカワイイ奴だし、”多少”一年点検の費用が高くても、”多少”点検項目が多くてもこの際眼を瞑らなきゃいけませんね。
この一年は盛り上がってたくさん乗ってしまいましたが次の一年はじっくり大事にのってあげたいなぁって思っています。
あまり為にならないかもしれないですが、一年経ってのインプレはこんな感じ。