こんにちは。ぼっちバイカーです。
KTM 690 ENDURO Rを納車してもうすぐ一年。
インプレとして書くか迷ったのですが、ちょっと毛色が違うかなぁと思ったので1つの記事として書くことにしました。
- 1 KTMって壊れやすい?
- 2 知り合いのKTMが壊れてます
- 3 KTM 690シリーズは壊れやすい?
- 4 なんでロッカーアームが折れるのさ
- 5 対策は?
- 6 アクセルを開けてエンジンをぶん回せ!!!!
- 7 1. エンジンをぶん回す!
- 8 2. 暖気をしっかりやろう
- 9 3. 長時間のアイドリングは避けよう
- 10 4. KTMでは「燃費走行」はしない!
- 11 4.カーボン除去ケミカルを使う
- 12 5.定期的なタペット調整
- 13 ロッカーアームが折れる前の予兆を察しよう
- 14 エンジンオイルが減るという話との関係は?
- 15 当たり前すぎで前提に出されない大事なファクター「アクセルの開け具合」
- 16 所詮素人考え
- 17 KTMの690乗りの方へお願い
KTMって壊れやすい?
ネットでよく見るのが
僕「KTMかっこいい!欲しい!」
みんな「KTMは壊れるからやめとけ」
このやり取り。
壊れやすいかどうかはモデルや年代によって違うと思いますし、せめてバイクの車種ごとに壊れる壊れないを議論して頂きたいところ。まぁ本人は議論なんてする気はないのでしょうが…。
かと言ってKTM信者の「KTMは壊れません」は信用なりませんよね?
僕「KTMは壊れません(にっこり)」
各メーカーのバイク販売台数と故障件数がわかればまだその数字をこねくり回せますがそんなものあるのかな・・・。
知り合いのKTMが壊れてます
よくあるのが「知り合いのKTMが故障した」みたいな人が「KTMは壊れやすい」と言っている気がします。ちなみに僕はTwitterで500人近くフォローしていますが半数以上はKTMオーナー。その僕がこの一年間観測してきた限りでは、
やっぱりKTM乗りで故障してる人は割といる
となります。特にスモールDUKE/RCシリーズはちょこちょこ故障してる人が多い。
ここがミソでスモールDuke/RCシリーズは価格帯が国産と比べてもそれほど高いわけではなく、割と若い人にも人気があるシリーズです。実際KTMが最近イケイケなのにこのスモールシリーズが寄与しているというのはあると思っています。高校生でKTM買ったという人もいますし大学生、社会人数年目な人もかなり多い。数が多ければそれだけ不具合も目につく頻度が多く、故障しやすい。ということになっている気がします。スモールDuke/RCシリーズはインド産。それ以上の排気量やオフロードバイクはすべてオーストリア産なので、生産国の違い。という事影響しているのかもしれません。僕にはよくわかりません。
でも大人気のYAMAHA YZF-R25のほうが販売台数は遥か彼方上。でもR25の故障ツイートってあんまり見ないんです。これは僕がフォローしている人はR25乗りが少ないからかも。ネットで「R25 故障」とかで調べるといろいろ出るけど…。
ちなみにR25関連のTwitterで何度も見た流れはコレ。
「R25納車しました!ウェーーイ!まだ古いバイクで消耗しているの?」
↓
「事故りました!ごめんよR25。今すぐは無理だけどいつか修理してまた走れるようにしてあげるから!」
↓
(有識者からの1000回説教)
↓
アカウント消す
です(超個人的偏見)。
Twitterを始めてから関係ない人が怒っている人が多いことに驚いたのも昔の話。インターネットの1000回怒られシステム
KTM 690シリーズは壊れやすい?
KTMが故障しやすいのかはこの際どうでもいい(え
僕が気になるのは690のLC4エンジン。Liquid-cooled single Cylinder 4-stroke engineが故障しやすいのかどうかということ。
僕がまだバイクを購入する前でKTM 690 Enduro Rを検討しており、ディーラーさんと話した時。
僕「ネットで690ってよく壊れると書かれてます。壊れやすいポイントってあるのでしょうか」
デ「昔のモデルは割と聞きますが最近のモデルは対策されてるので大丈夫ですよ」
僕「最近のモデルは対策されてるので大丈夫」
デ「690EnduroRの故障なんてここ一年一度も診たことが無いです」
僕「故障なんて一度も見たことが無い」
デ「むしろLC4エンジンは頑丈です」
僕「LC4エンジンは頑丈!安心ですね!(買った!)」
という感じの話もあり、ネットでも”LC4エンジンは頑丈”と聞きます。
ではここで集合知識であるTwitterを見てみましょう^^
ロッカーアーム破損だけかと思ってましたが、かなり深刻な状況でした。
これはいけませんね。
たまに進捗をツイートしていきたいと思います。
終わったらブログにまとめる予定です。 pic.twitter.com/oeO3OYTbqP— うにー (@akogaremegane) 2016年11月6日
うにー(id:uni-rider)さん。690 SMC Rですが同じLC4エンジン。納車されてまだ数年だと思いますがロッカーアーム折れてレッカーされていました。
ツイートは見つけられませんでしたが、僕がEDRで初めて高速乗った時にたまたま出会ったみかんさん(@mikan_edr)さんもエンジンのロッカーアーム折れてました。他にも知る限り2名ほどいました。
ロッカーアーム折れるって何ぞや。。。
一年間にLC4エンジンが4つもロッカーアーム折れ事件が発生してます。
また過去690SMCのオーナーだった方もロッカーアームのベアリングが吸気側も排気側も両方ともやられたと話していました。という事でやっぱりKTMのLC4エンジンは壊れやすいのかなぁ。
なんでロッカーアームが折れるのさ
エンジンのロッカーアームが折れるのはなぜなのか調べてみました。素人なのでロッカーアームが何かすらわかっていませんが簡潔に書くとこんな感じらしいです。
- ロッカーアームとカムが接触するタペットと呼ばれる部品のバルブクリアランスが振動や摩耗でずれる
- バルブクリアランスがガバガバなのでロッカーアームへきちんと力が伝わらなくなる
- 正しく力が伝わらないのでその余った力がロッカーアームの一点に集中
- ロッカーアームが折れる
って感じ?
ロッカーアームについてはWikipediaを見てください(まるなげ)
特に”タペット”のページの「バルブクリアランス」の項目が大事ですので引用。
吸排気バルブが燃焼室の熱を受けて熱膨張して全長がわずかに伸び、バルブの開放時間が長く、バルブリフト量が大きくなる。エンジンの通常運転温度においてバルブの開放時間とリフト量が最適となるように、冷間時にはカムとタペット、あるいはロッカーアームとタペットの間には間隙が設けられていて、バルブクリアランスあるいはタペット隙間、弁隙間と呼ばれる。
タペットは潤滑状態が適性に維持されればエンジンの寿命とほぼ同程度の耐久性を持つように設計されているが、カムやロッカーアームとの接触面がある程度は摩耗することは避けられないため、接触面の間隙を定期的に調整する必要がある。この調整作業はタペット調整と呼ばれ、バルブクリアランスが最大の条件、すなわちエンジンが十分に冷めていて、クランク角度が圧縮上死点にある状態で行われる。
つまり「ロッカーアームはバルブクリアランスがくるってくるのでタペット調整が必要」ってことですかね?(ほぼわかってない)
対策は?
ロッカーアームが折れるのはバルブクリアランスがガバガバになってしまう事が原因。これは構造上しゃあなし。これが嫌ならロッカーアームが使われていないほかのバイクを買えばいいのでは?
僕にできることは「バルブクリアランスがいかに狂わないようにするか」です。
・・・ここ一年でいろいろな人の話を聞いたり読んだりしてきました。
どれも「~~らしい」とか、本当にそうかな?と手放しで納得できない意見も聞いたし、「声が大きい人が正しいとは限らない」という事をモットーにしている僕なのでどれが正しいのか判断しかねていました。そのような状態なのでブログに書くのもはばかられていたのです。
エンジンの構造も知らない僕が書く事なので信頼するかどうかはお任せするとして、それでもいろいろな人の体験談や意見を聞いてきて一年経過したので、僕が考えている傾向と対策を紹介しようと思います。
しつこいですが素人考えなので参考程度に読んでください。
LC4でバルブクリアランスを狂わせない秘訣。
それは…
アクセルを開けてエンジンをぶん回せ!!!!
これ
冗談じゃないです。本当です。
というのもどうやらバルブクリアランスを狂わせる原因の一つに「カーボン噛み」というものがあるようなのです。何かというと、いわゆる不燃カスのことのようです。アクセルをあまり開けないと燃えきらないカスが残りこれがカーボンカスとして残るそう。
なのでだらだら低回転領域で走っていたり渋滞でのアイドリング状態が続くとカーボンカスが貯まりやすい。これが続くとカーボン噛みが発生してバルブクリアランスがガバガバになってロッカーアームが…という事になります。
この説は割とあり得る話だと僕は思っています。
これについてできる対策があります。
1. エンジンをぶん回す!
タイトルの通りです。レブ珍なんて言葉がありますよね。レブリミットを維持して低速で走る迷惑な人種のこと。
街中でもレブ珍まではいかなくてもなるべくアクセルを開けてあげましょう。
そして高速等でレッドゾーンに入るギリギリまで回してバルブのカーボンを焼き切っちゃってください。ぶん回す時は後ろを走ってくれる人がいるなら白煙が出てたか見てもらいましょう。僕は何度か「白煙出てたよ~」と教えてもらいにっこりしていました←
2. 暖気をしっかりやろう
暖気運転はバイクの基本のきですよね。
ロッカーアームが折れた知り合いのディーラーからは「温度インジケーターが5バーに来るまで暖気した方がいい」と言われたらしいです。
僕は少なくとも3バーまでは暖気するようにしています。
エンジンが冷めた状態とあったまっている状態ではバルブクリアランスが異なります。これは仮説ですがバルブクリアランスが冷えている状態では適正値でなく、その状態でガンガンエンジンを開けることでロッカーアームに負荷がかかるのかなぁと。
どのくらい暖気すればいいのかわかりませんが暖気はゼッタイした方がいいんじゃないかと思っています。
2016/12/3追記
暖気についてディーラーさんへ聞いたところ、アイドリングだと油圧が上がらないのであまり意味はない。暖気は「暖機運転を十分にしてください」とのことでした。
うーん、暖気はしなくていいのかな?
3. 長時間のアイドリングは避けよう
暖気ではアイドリングなので言っていることが正反対なんじゃ、、、と思われますがそうではないです。ここでいうアイドリングは暖気の話ではなく街中での話。
渋滞等バイクが止まっているアイドリングが長時間続く場所を走るのは避けようね。という意味。
これは長時間のアイドリングでエンジンが高温になってしまうのでエンジンに優しくなく、不燃カスも貯まってしまうからです。
つまり、「冷えすぎずかつ熱すぎない温度でバイクを運転しよう」という事ですね(言うのは簡単)
4. KTMでは「燃費走行」はしない!
エンジンをぶん回すとそれだけガソリンを大量に消費します。燃費をよくするためにはなるべくエンジンをぶん回さずにガソリンを使わない事が大切なのは割と容易に想像できます。街中だと特に高いギアを使えばほぼエンジン回転数を4000以内で走ることができると思います。こういう運転を「低燃費走行」と呼ぶことにします。
KTMでは「燃費走行」はしない方がよさそう。
EDR君「エコな走りをするなら国産のスクーターでも乗ってな!」
とはいえ狭い日本。渋滞とは切っても切り離せない週末。人が多い東京住み。この条件でいつでもぶん回し、渋滞に巻き込まれないというのは無理です。
そんなあなたに吉報です!!!
4.カーボン除去ケミカルを使う
世の中にはエンジン内のカーボン除去をしてくれる便利なケミカルがあります。
実は僕はこれを買い置きしており、林道とかあんまりアクセスを開けれないで走った後はドーピングしたりしていました。
二本連続使用が良いといわれていますが本当なのかな・・・
とにかくこうやってカーボンを除去してあげる事で多少ではありますがバルブクリアランスを狂わせないことに貢献しているはずです。
お金はちょっとかかりますが精神的な心配がなくなります。これはオカルトでなく科学だと信じています(キリッ)。
なおエンジンフィーリングの違いは全然わからなかったですね。
5.定期的なタペット調整
これは「クリアランスを狂わせない方法」というよりはロッカーアームを折らない対策になりますが、定期的にエンジン腰上を開けてバルブクリアランスの調整すれば安心だよって話。
この作業、自分で出来れば助かりますが僕のような素人には難しい。
手順はマニュアルがあるのでできると思いますが、「これでいい」という完了条件が明確でないのでとても不安です。
やるとしたら、1回目はディーラへ依頼して作業を見学させてもらい、それ以降は自分でできるようにする事。があると思います。このあたりはディーラーさんとのお付き合いですね。
これをしておけばロッカーアームが折れることはないハズ!
ロッカーアームが折れる前の予兆を察しよう
ロッカーアームが折れる程バルブクリアランスがガバガバになっていると、いわゆるタペット音がすごいらしいです。
どんな音かと聞くと、「パタパタパタパタ」とか「カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ」とか「チャチャチャチャチャチャ」とか人によってさまざま・・・
実際僕のEDRも「カチャカチャ」と鳴っている気が…。
先日の1年点検でディーラーさんにEDRを引き渡してきた際に音を聞いてもらいましたが「まだ大丈夫」との事。よかった。
どの程度「カチャカチャ」言う分には平気なのかわからないので何とも言えません。そして順応性が高い(鈍感)な僕は最初の頃のエンジン音と比べることができません。初めからこれくらいうるさかったかなぁって感じ。
そういうときのために音を録音しておくといいですね!!!録音して聴き比べればさすがに違いは判ります。
幸いなことに僕はGoProを早い段階で導入していたのでやろうと思えば昔の動画と今でアイドリング音の聴き比べができます。
出来ればディーラーに寄ったときには毎回「僕のタペット音、大丈夫ですかね?」と無料点検してもらうといいですね!
ディーラーさんが悪い人だと毎回「これは調整した方がいいですね」と言われて大枚をは払う事になりますが、いいディーラーさんならちゃんと教えてくれるでしょう。
エンジンオイルが減るという話との関係は?
オイル減りがあるというのはEDR納車の時にディーラーさんから教えてもらった事。オイルが減ったらどんどん交換した方が良い、という話です。
「このオイル減りはバイクの個体差なのか?」というのは690界隈では皆思っている事なんじゃないでしょうか。
僕がこの一年間EDRと過ごして思ったことがあります。それは
「オイルが減る時と減らない時がある」
という事。そしてこれはあくまで体験した上だけの話ですが「エンジンを回して走っている時の方が減らない気がする」という事。
つまり個体差なのはバイクでなく人間なんじゃないの?っていう疑問があります。
当たり前すぎで前提に出されない大事なファクター「アクセルの開け具合」
これ。
外車は壊れやすい。KTMは壊れやすい。690のLC4エンジンは壊れやすい・・・
これらってどういう人がどういう管理でどういう乗り方をしていたのかという大事な前提がまったくありません。特にスロットルの開け具合って人それぞれ。スロットルを開けずに流す人もいれば基本ぶん回して乗る人もいます。
KTMではこれがアクセルを開けて乗る人のためのバイクなんじゃないかなっていうのが最近思っている事です。アクセルを開ける方が摩耗が進むので本来逆だと思うのですが、ハスクバーナの人も「KTMはぶん回してなんぼですね」と話していたし海外の動画とか見ているとKTM乗りはアクセルぶん回してウィリーしている人が多い気がする。
今回例に出した二人がどういう運転をしていたのかも分からないのです。
これで「常時レブリミットで走ってましたよ(キチスマ)」とコメントが来たらこの記事は本当にゴミになるのですが、”走り方”というのは重要なファクターなのではと思ったのです。
なのでKTMに限らず「バイクが壊れた」と聞いたら脊髄反射的に「この人は普段どういう走り方やメンテナンスをしていたのかな」という事も気にしてみるといいかもしれません。
「ふつーに乗ってるけどLC4は頑丈だし壊れないよ~」
という人でも、「バイクってアクセルぶん回してのる乗り物だよね(キチスマ)」という暗黙の了解があるかもしれません。
ちなみに僕が知る限りレース用途で690乗っている人でオイル減るって聞いたことないような気もします。
所詮素人考え
最近の機械は今までの技術や知見を駆使した上で成り立っており、専門の人ですらすべてを把握するのは結構大変です。
信頼できるのは声のでかい利害関係のない人なのか、メカニック知識がある知人・友人なのか、バイクを買ったディーラーなのか。エンジンのエの字も知らない僕なのか。これを全員が判断しなければいけません。普通はディーラですよね。
でもディーラによっても考え方は違うかも?
そこで
KTMの690乗りの方へお願い
KTM690 Duke(R)、SMC(R)、Enduro(R)、701SM/ENDUROどれに乗っていても良いのでぜひ経験談や知見、心がけている事等情報があればコメントで教えて頂けるとたぶん690乗り全員が幸せになれますのでぜひお願いします。オカルトでもOKです。
誰を信じるのも自由ですが自分の選択なのでなるべく後悔しないよう沢山の情報を得て判断していきたいところですね。
とりあえずカーボン除去するのにフューエルワン買わなきゃ(ダイレクトマーケティング)
こんな感じ
ロッカーアーム折れたうにーさんから衝撃の画像が…
LC4 バルブ当たり面での噛みこんだカーボンの様子。
ぼっちさんのブログの参考に!
(この後擦り合わせしました!) pic.twitter.com/FUxxxmrXcX— うにー (@akogaremegane) 2016年11月21日
スマフォ版だと画像見れないかも?
フューエルワンでカーボン除去しなきゃ!