オフロードバイクのハンドルマウントがつぶれてハンドルが傾いていたので治した話

こんにちは。ぼっちバイカーです。

実は一ヶ月前にKTM勢(Shinjiさんとたいちゃさん)と飯能で山遊びをしたのです。

時期的に忙しく記事も動画も作れなかったのですが・・・。

でで、そこでバイクを体から離した(≒発射)際にバイクがすぐに倒れずしばらく無人で走り続けるという現象が起き、その結果速度がついた状態で右ハンドルガードから木にぶつかってしまいました。

・・・要するに右ハンドルに結構な衝撃が加わったっということ。

その結果・・・・

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わかります?

補助線を加えると・・・

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あ、ふーん。

ハンドルが曲がってる!?

ハンドルが曲がった!?

若干どころでなく右側のハンドルが下手前に来ており右手だけ引いて下げた感じで運転しないといけなくなりました。かなり違和感です。

そして実はこの状態で一ヶ月以上乗っていたんです。もう右手を下げて引いて乗るのにも慣れちゃいましたw

とりあえず運転出来ているしと放置してしまっていたのですよね。

ファットバーって曲がるの!?

知り合いにハンドルが曲がったことを伝えた時に、このように言われました。

ファットバーとはオフロードでは有名なのですがハンドルの端の部分は普通の太さで中心にいくと太くなっているハンドルのこと。テーパーとも言われてるみたいです。太くすることで耐久性が高まるらしい。ハンドルメーカーは各社名前を変えて出していますね。

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Renthalのファットバー

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中心が太い

僕のKTM 690 Enduro R君は標準でレンサルのファットバーがついています。良いグレードのパーツが初めからついているのです!

ということでハンドルがそう簡単に曲がるとは思えないとのこと。

僕も同意見で、ハンドルがそれほど曲がっているようには見えないのですよね。

ではどこが怪しいのか…。

目視の限りではハンドルバーマウントが怪しいと思いました。

どこ?

トリプルクランプとハンドルを固定しているパーツです。

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ここらへん

このパーツが曲がっているように見えるのですよね。ディーラーの方に目視で見てもらった時もこのパーツ(固定しているボルトかマウント)が怪しいとのこと。(それ以外もそれぞれが若干曲がっている気がすると言っていたな・・・)

純正バーマウントは1つ3500円。ボルトは10本セット購入となるため1200円です。

修理費4500円ですかね。

でも万が一もう片方のバーマウントやボルトも逝っていた場合7000円を超えそう・・・。

ここで僕は

「修理するとお金がかかって辛いけど、カスタムパーツを買えばタダで修理もできてお得じゃない?!」

と考えました。

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ハンドルバーマウント(6513円)

このマウントは既存のマウントの代わりに取り付けることでハンドルの高さを変更することができる、KTMのパワーパーツ(公認カスタムパーツ)です。

見た目は純正とおんなじですが高さが違うだけですね。

実はずっと、僕は腕や身長が長いせいか座っている状態でもハンドルの位置が低いと感じており、スタンディングするとハンドルがだいぶ下で苦しく、前からハンドル位置を上げたいと思っていたのですよね。

・・・本当ですよ!?

それに、純正のマウンタを両方交換した場合よりボルトが付いてくるので安い。

という事でハンドルバーライザーマウントを購入することに!

バーライザーマウントでハンドルを高くするカスタムをして、なおかつ修理費をタダで行ったという現代の錬金術を僕は編み出してしまったぜ・・・。

僕はそのままディーラーさんへパーツ注文!!!

この錬金術を思いつけるとは、我ながら自分の才能が恐ろしい!!

届いたよ!

それほど待たずしてパーツが到着。

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ででん

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デデンデデン!

・・・実は届いたのは結構前(オイルぶちまけ事件より前)でしたがしっかり整備をする必要がありなかなか着手できなかったのです。

ボルトが途中で折れていたり曲がったまま抜けなくなったりしたらその時点でバイクに乗れなくなりますし対処する知恵も経験も工具もありません。今は問題なく使えているので壊しても支障が出ないタイミングを狙っておりました。

・・・ということでシルバーウィークにもかかわらず、たいちゃさん(id:taicha__5)の休日に押しかけもといお邪魔することに笑

さっそくハンドルを外してみると・・・。

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ハンドルって簡単に外せるんだね…

あぁ?!明らかに右側のクランプの角度がおかしいよ?右下に傾いています。

やっぱりボルトかマウントが原因とみて間違いない。

このマウントを止めているボルトは六角ではなく大きいトルクスレンチが必要です。舐めたら終わりなので緊張。

左側はすんなり抜けましたが問題の右側は謎の嫌な抵抗を感じます。

力をかけやすい大きいハンドルでゆっくり緩めようとしてようやくボルトが回り始めました。ロックタイトが塗られている為か、かなり固かった。

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あっ・・・・

折れてはいないですが明らかに曲がってます。

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比較すると一目瞭然・・・

折れていなくて良かったね・・・

さらにマウンタも左右で比較すると・・・

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どちらがヤバイほうでしょう?

正解は左のマウントが衝撃を受けた方のパーツです。(わかりにくくてごめんなさい)

正常な方にはない凹みがありますね?衝撃でアルミがつぶれてクランプの跡が付いたのでしょうか。

横から見ると・・・

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片方だけ凹んでます

本当見事に凹んでいます。このパーツはアルミなのでトリプルクランプの素材に負けて衝撃で潰れたのですね。

この辺は計算通りってところでしょうか。KTMさん。

バイクでは下手に軽さを狙って素材をアルミに変えたりすると思わぬところで被害が出てしまうのかもしれませんね。(僕のリアブレーキレバー…)。

ちなみにトリプルクランプ側もレールの部分が歪んでしまいました。

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綺麗には直せなそう・・・

ということでクランプについては若干問題が残りました。クランプがダメ逝っていたら、23,826円コース。

まぁせっかくなのでこのかっこいいトリプルクランプを付けたいですね←

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お金はどこ?

クランプはお高いので見なかったことにして新しいマウンタに注目しましょう!

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新しいマウント

比較写真がないですが、純正の42mmよりも5mm高い47mmのマウントとボルトが付いています。52mmというものもあったのですが1cmも変わると後悔しそうだったのでやめときました。

心配していたクランプにもなんとか取り付けることができ、新しいボルトで規定トルクで締めます。

この太いトルクスのボルトは40 Nm。ロックタイト243の塗布もお忘れずに。なおその上のM8の4本のネジは20 Nmです。

LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 243 中強度タイプ 10ml LNR-243

LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 243 中強度タイプ 10ml LNR-243

ロックタイトにはいくつか種類があるのですね・・・

取り付け写真がないですが無事作業完了!!

これもひとえに工具マニアのたいちゃさんのおかげですね。トルクスで40 Nmを掛けられるトルクレンチなんて持っていないし使うタイミングもほぼないので助かりましたよ!

ハンドル曲がりは治った?

ガバガバですがハンドルは治ったように感じます。少なくとも今までのように右側が下がることはないです。

そしてハンドルの高さが5mm上がったことで、かなりいい感じになりました。運転中の手の位置も他の皆さんと同じ感じでオフロードっぽく腕が上がっているので力が入れやすく、ハンドル操作がしやすい。さらにスタンディングしてみてもハンドルがそこまで遠く感じなくなったのです。たかが5mmでもずいぶんフィーリングが変わるのだなと驚きましたね・・・。

ということでハンドルの高さをあげたことで操作しやすさがUPしたように感じます。この辺は個人差ですが185cmの方はハンドル高さをあげると操作が楽になる可能性があるのでお勧めです!

これで改善されない場合にはハンドルバーも交換する予定でした。実は目星をつけていたハンドルバーがあったのでちょっとがっかり笑 ついでにぐるぐる回るKTMのダメグリップも交換するつもりだったなんて言えない…。

次回予告

実はこの日、ほかにも作業をしたりしたのです。むしろそれがメイン!

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デデン!

何の作業でしょうかね。

乞う!ご期待!!

・・・

次回予告したまま下書きに溜まっている記事を早く仕上げたいのだけど…

こんな感じ。

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