こんにちは。ぼっちバイカーです。
前回の記事で書いた通り、うなぎ工房さんからEDRのパーツを譲って頂きました。
今回はEDRの弱点と言われているガソリン給油口とキャップを交換したお話をば。
ガソリンキャップ?
ネイキッドと違い、オフ車だと大抵フロントにガソリンタンクがありますが、KTM 690 ENDURO Rはリアにガソリンタンクがあります。
ガソリンスタンドでよく間違われますw
タンク自体がサブフレームになっています
重心とかは良いらしいのですがシートバッグやら積載しているといちいちバッグを外さなければいけないので面倒です。リアタイヤが巻き上げた泥もガソリンキャップに容赦なくかかります。あとあとウィリーしすぎるとタンクをこすってそのまま着火してバイクがお亡くなりになるケースもあります。
KTM SMC-R burns after Wheelie-Crash
SMCR,EDRでウィリーやるなら覚悟して、どうぞ。
・・・
話が逸れました。
以前から書いていましたが、EDR君の給油口はすり鉢状になっており、キャップの周りに砂とか泥が付いたままキャップを開けてしまうと泥がタンク内に滑落していく可能性が高いです。。。。
定番の海外の画像
砂や泥などはガソリンタンク内のフューエルフィルターがキャッチしてくれますがフィルターを交換しないとそのうち詰まって圧力がかかり、ガソリンが満足に供給されずエンジンがかからない、という事態になります。
この事象はEDR君の持病みたいなものですね。フューエルポンプがマフラーの熱でお亡くなりになるケースもあるようですが、フィルターが詰まるというケースも見逃してはいけません。
なんにせよ、この給油口が諸悪の根源であることはまぎれも無い事実です。問題なのは対策品が国内では入手できない事。パワーパーツに出して欲しいですよね。
海外の製品ではいろいろ出ています。
こんなのや
こんなの
見て分かる通り、ガソリンのキャップだけの交換でなく、給油口(の根本?)ごと交換しないといけません。入り口がすり鉢状態なので汎用品のガソリンギャップでは対応できませんので、給油口ごと交換してあげる必要があるのです。
本当は早々に交換したかったのですが、迷っているうちに半年経ってしまいました。EDR乗りの方でドロドロにする可能性がある方は早く導入するほどお得ですな。
ガソリン給油口・キャップ交換
交換自体は簡単です。工具はトルクス一本あればオーケー。
まずは現物確認しましょう。
これをEDR君の給油口と付け替えますよ。
給油口を外した図。すり鉢なので砂はささっと落ちます、というか落ちました。回収しましたが、こわな心配とももうすぐおさらばだぜ。
そして新しい給油口を取り付けます。これなら給油口の横に砂があっても大丈夫ですね。
写真は撮り忘れましたがタンクと給油口の間にはOリングを噛ませます。このOリングは潰れている様子もなかったので純正に付いているものをそのまま流用しました。
外した純正給油口とキャップ。デザインはカッコいいのですがねぇ…
完成?
パーツを受け取る時までは、給油口とキャップを交換すればOKかなぁと思っていましたが、もう一つ用意しないといけないパーツがありました。
オフロードバイクで見た事ある方もいるかもしれませんがタンクキャップからホースが出ているやつありますよね?あれを付け無ければいけません。
こんなやつ
これを付けたほうがよさそうです。
そもそもこれなんだ?当然見た目だけのパーツではありませんでした。(当然)
ガソリンキャップについて
普通の方は知っている事なのだと思いますが、少なくとも僕は今までよくわかっていませんでしたのでメモがてら。
ガソリン給油口って実は密閉しているわけではないらしいことがわかりました。完全密閉していない理由は以下があるようです。
- 空気を吸う為
ガソリン満タンで完全密閉してしまったらガソリンが減っていっても空気が入らないのでタンクに負圧がかかり、ガソリンが送られなくなってしまうようです。しかもEDR君は樹脂製なのでタンクが凹む可能性が微レ存? - 空気を吐き出す為
暑い日やエンジンやマフラーの熱でガソリンが沸騰したり蒸発したりすると今度はタンクに加圧がかかってしまうようです。加圧がかかるとタンクが爆発でもするんですかね?とにかくこの加圧されないように空気を逃がしてあげる必要があるようです。 - ガソリン漏れ防止
オフ車をこかした時に「空気は通るけどガソリンは通らない」ような仕組みが必要(?)です。
細かい事を調べたわけではないので間違いがあるかもですが、大体こんな感じ。
というかいかにもチューブを挿してね、と言わんばかりの形。このままでも空気を吸ったり吐いたりしてくれそうです。
ですが、このままだとガソリンがだらだらシート上に出てしまうのでホースに逆流防止弁が付いたワンウェイバルブと呼ばれるものを取り付けるか、ワンウェイバルブがついているホースを買う必要があります。
調べてみるとやはりワンウェイバルブ付きのホースが商品として売られていました。ちなみにこのタンクキャップの販売元RALLY RAID Productsではこれが売っています。
Tank Cap Breather(タンクキャップブリーザー)
ブリーザーなら国内でも買えますね
これでもよかったのですが、僕はこれを選択しました。
色はいくつかありますがオレンジを選択。オレンジのホースがいいアクセントになるかなぁと(KTMホイホイ)
ホース取り付け
という事でホースが届きましたよ!
さっそくキャップにさします。
このままだと一瞬で吹っ飛びそうですね。
元々のブリーザーホースと同じでシート下にホースを逃がします。
EDR君はリア周りにオレンジ成分が少ないので、期待通りアクセントとなってくれていい感じ。
使ってみたインプレ
キャップについては普通に使えます。心配なのは鍵が無いのでいたずらされたら終わり、という事。一応鍵付きのキャップもあるので心配になったら鍵付きも検討してみます。
このワンウェイバルブは回転できるので、ガソリンを給油するときもキャップを回すとホースも一緒にくるくる回ってくれます。これは地味に使いやすくて良かったですね。この辺はさすがオフロード用品をたくさん作っているDRCさんといったところでしょうか。
ただこのホースは結構硬い。自由に取り回しをするのは難しいかもしれません。
なんにせよ、EDRだとちょこんと出ているブリーザーが一般的なのでこういうホースはアクセントになっていいなぁと自画自賛したいです。
あとは元のキャップやお高い社外品のキャップは三角形みたいな感じになっておりデザインにマッチしていましたが、明らかに社外品を付けた感じがでてしまうのが難点でしょうかね。
まぁオフロード感がより増した気がしますのでしばらくはこれで使っていきますよ!
これで砂・泥が滑落することを心配しないで給油ができるようになるので一安心。もっと早く付けておけばよかったです。コレ。
こんな感じです。
KTM 690 ENDURO R のカスタムについては以下ページですべて見れます