こんにちは、ぼっちバイカーです。
昨日は暖かかったのですが、また寒くなってきましたね…不安定で僕は風邪気味…。
前置きはこのくらいにして引き続きKTM 690エンデューロRのタイヤ交換、いってみましょう!
- 1 タイヤ交換に必要なアイテム
- 2 タイヤ交換手順概要
- 3 ビードってなんだ?
- 4 タイヤ交換手順を詳しく解説!
- 5 完成!!
- 6 所感とか
タイヤ交換に必要なアイテム
準備すべき必要な工具やアイテムは前回エントリに残しましたのでそちらを参照ください。
なお、タイヤ交換だけならヘビーチューブやビードストッパーは不要です。しかし作業中にチューブを割いてしまうことも考えて予備のチューブは用意された方が安心して作業できるかと思います。
タイヤ交換後にチューブに穴が開いていたなんてことになったら「最初からスタート」コースですのでよろしくお願いします。
また、リムテープと呼ばれるスポークの裏側の凸凹にチューブが当たらないように守るゴムのテープがあります。このテープも安いので新しいものを用意しておきましょう。タイヤを外してみたらリムテープが切れていた、なんてこともあります(僕はありました)。
タイヤ交換手順概要
概要だけで結構多いのです。
- バイクからホイール・タイヤを外す☆
- タイヤチューブの虫を外して空気を抜く☆
- タイヤのビードを落とす☆☆
- ホイールからタイヤを外す☆☆☆☆
- 新しいチューブと新しいタイヤにビードクリームを塗布☆
- チューブに空気を軽く入れてからタイヤにはめ込む☆
- ビードストッパーを入れる☆☆
- リムのバルブ穴にチューブ(タイヤに入っている状態)バルブを入れる☆☆
- リムにタイヤをはめ込む☆☆☆☆☆
- ビードが上がってくるまで空気を入れる☆☆
- 空気圧を正規の数値に減圧☆
- タイヤに取り付ける☆☆☆☆
☆…作業の大変さ(個人の感想)
(☆1がお気楽 ☆5はかなり大変)
です。
概要だけでも結構盛りだくさんですね。
ビードってなんだ?
上記概要手順でいくつか専門用語も出てきましたが、初心者のタイヤ交換で意識すべきキモは「ビード」です。
前回の準備編でも書きました。
タイヤにはビードという部分がありこのビードをリムの内側に一旦はめ込んでから、タイヤチューブを膨らませることでビードがリムの外側に膨らんで出てきます。
ビードの部分の説明文(http://www.goodyear.co.jp/)
このビードがタイヤをリムに固定している要なんですよね。
ビードの変化を知っておこう
ということでビードを意識したタイヤ交換手順をぼっち画伯(自称)が作図してみましたよ。
美術はいつも2-3だったのでお察しください・・・
古いタイヤを外す時の流れ
バイクで走れる状態ではタイヤがリムから外れないようにビードがリムにがっちり固定されている状態(ビードが出た状態)です。このままではタイヤは外れないので交換時には”ビードを落とす”必要があります。
以下図を見てみて下さい。タイヤを横に切断した断面図です。
パッと見”卑猥な何か”にも見えなくもないな…
1:バイクに乗れる状態
2:ビードを落とした状態
3:ビードをリムの外側に外した状態
です。
2の状態にするのが”概要手順3″ですね。
チューブの空気を抜いた後にタイヤに体重をかけてくっついているビードを落とします。リムとビードが離れています。
3の状態にするのは”概要手順4″。
タイヤレバーを使ってリム内にあるビードを外に出すのです。
新しいタイヤを付ける時の流れ
タイヤを外した後、新しいタイヤを取り付ける流れは以下です。
ほとんど変わらないですが、最後が違います!
誰かこの図をもっとわかりやすく書いてくれ!頼む…
4は”概要手順8″です。
タイヤがリムに覆いかぶさっており、ビードも外に出ています。
5は”概要手順9″。
タイヤレバーやビードバディを使ってビードをリム内にはめ込みます。
6は”概要手順10″です。
図では省略しているチューブを膨らませて、その圧力でビードをリムの外に押し出してリムに密着させます(ビードが出た状態)。
なお、図だとビードが内側に留まっていますが実際にはビードが上がった状態ではビードの根元の部分は外に出ていますのでご注意ください。
ビードについてなんとなくご理解いただけましたでしょうか。
まぁイメージですイメージ。
リアとフロントどちらから作業すべき?
フロントの方が難易度が低いですので初めての方はフロントからがよろしいかと思います。
フロントの場合はセンタースタンドかフロント用のスタンドが必要になります。オフロードバイクだとたいていセンタースタンドでしょうか。
ところで、690エンデューロRの純正エンジンガードは鳩胸状態となっています。
バイクを正面から見たときの図のつもり…
実際にはここまで鋭角ではないものの、平らではないのでセンタースタンドだけだとグラグラします。
解決策としてはエンジンガードをKTMの純正アルミガード(2万円也)を付ければOKです。こちらは平らなのでセンタースタンドだけで行けます。
またはスタンドが二本に分かれている「RSタイチ クイックスタンド」ならこんな心配ないかも知れませんね。
なお僕が取った対策は「リアスタンド + 安物センタースタンド」。
これでもグラグラはするのですが多少マシになりますので苦し紛れにお試しください。倒しても責任は負いかねますヨ?
ということでさっそく安物買いの銭失いを感じつつ、タイヤ交換行ってみましょう!
タイヤ交換手順を詳しく解説!
やっと交換パートです。
文字と僕の図だけでお辛かったかと思いますがここからは写真を交えて進めていきますよ。なお僕の場合リアにビードストッパーを入れる関係でリアの交換手順を書きますが、フロントも同様の手順です。
タイトルの最後
バイクからホイールを外す
難易度:☆☆
タイヤの取り付け取り外し、取り付けはユーザーマニュアルに書かれていますので熟読してください。
過去に書いた以下リアスプロケットの記事を参照ください。
アクスルシャフトを緩めて、チェーン調整用のダブルナットを緩めてタイヤを外します。リアタイヤを外すのは2回目だったので割かしスムーズに作業できました。
真夜中で雨が降ってきていたので写真は無し。駐輪場だと近所迷惑になるのと照明が暗かったため、部屋に段ボールを敷き詰めて作業をしました。
リアスプロケを外す
難易度:☆
作業中はホイールにも荷重を加えるため、リアスプロケットは外します。
タイヤチューブの虫を外して空気を抜く
難易度:☆
チューブには虫という栓があります。この虫は普通は固定されているので特殊な工具で取り外す必要があります。
僕はKTMのパーツで出ている虫外し機能付きのバルブキャップを使って外しました。バルブに虫はずしを当ててクルクル回すだけ!便利なアイテムです。
これは簡単。
タイヤのビードを落とす
難易度:☆☆
前回の記事の汚い図で勉強しましたね!上がっているビードを、タイヤ側面を押したり踏んだりしてビードを落とします。
写真だと正直かなりわかりずらいですが、上がっているときにはリムのすぐ近くにある線(ビード)が落ちた図ではなくなっていることが確認できますかね。
実際には踏むと「バコッ」と音がするので霜柱を踏む感じでバコバコ楽しくビードを落とします。
オフロードタイヤなのでお手軽ですが、太いタイヤなんかだともっと大変で「ビードブレーカー」なんていう専用工具が必要になるようです。オフ車はこの辺楽でいいですね!
実際、フロントは手で押しただけでビードが落ちましたがリアは手だけでは無理で足で踏んだりしました。
ホイールからタイヤを外す
難易度:☆☆☆☆
タイヤ交換といえばこの作業!ここからが本番です。
ビードを落としたのでタイヤとリムの間に隙間ができましたので、この隙間にタイヤレバーを差し込み、手この力でタイヤを引き出します!
この際、ホイールを傷つけないように「リムガード」を使うと良いようです。準備編で書きましたね。
しかし実際に試してみると、リムガードをつけてから1本目のレバーは入りましたが、2本目はキツキツでとても入りませんでした。リムガードの厚みのせいでビードが必要以上に伸びて固くなってしまっているのです。
ということでリムガードは外し、タイヤレバーを1本差しておいて2本目でさらに広げ、1本目を抜いてさらに広げるという作業をしていきます。
この時にタイヤレバー1本目を固定する為にブレーキディスクを使うとよさそう!ディスクが曲がったりしたらまずいけど、大丈夫だよね!?
なおリムガードはいらない子と書きましたが、最初の一発目はかなり力が必要でホイールを削る可能性が高いです。1回タイヤを引き出すと戻しても引上げしやすかった(タイヤが伸びた?)ので最初の1発目の為だけにリムガードを使うのもアリかと感じました。
結構達成感があります。
でもね?
次のステップに行く前に、反対側もビードを落としてタイヤを外に出してネ☆
・・・
これでタイヤが外に出た状態になりました。
チューブを抜く
難易度:☆☆
ここからは力ずく!
ホイールとタイヤを力いっぱい反対側へ引っ張り、ホイールからタイヤを引きはがします!
かなり力が必要ですが、頑張りましょう。
そして…
息はぜぇぜぇ…です
休憩がてら観察
普段見ることができない部分なのでチェックしたりパーツを清掃したりしましょう。これもメンテです。
パターンは全然違いますね!古いタイヤもまだ使えるのでとっておこう(置く場所は?)
タイヤを見比べただけでは休憩が足りなかったので、各パーツをキレイキレイすることにします。
・・・息も整ったし続き行きますか!
新しいチューブと新しいタイヤにビードクリームを塗布
難易度:☆
ビードクリームについては準備編を参照されたし。
ビードに塗布するクリームですが、 -僕はタイヤチューブとビード両方に塗布しました。クリームの消費が進みますが、ビードが上がらなくてもう一度、となった時の手間や労力を考えたら安いもの。- タイヤ屋さんに聞いてみたところ、チューブにクリームを塗布するとチューブが回転しやすくなりパンクの原因となるカモ?とのことでした。ビードクリームはビード部分のみにしておきましょうね!
チューブに空気を軽く入れてからタイヤにはめ込む
難易度:☆
新しいタイヤにチューブを入れますがチューブに空気が少し入っていると入れやすいです。空気入れでチューブに軽く空気を入れてあげます。少しくらいでOK.
ポイントとしてはこの時にバルブの虫は外しておくことです。虫が付いていると空気が入りにくく特に空気入れでポンピングする場合、回数も抵抗も段違いです。エアーツールとかある人が羨ましい…。
そして、タイヤにはめ込みます。
ビードストッパーを入れる
難易度:☆☆
ビードストッパーについては準備編を参照してください。
リムにビードストッパーをはめ込みます。そのためにビードストッパー用にリムに穴をあけます。が、KTM690エンデューロRのホイールにはあらかじめ穴が開いておりゴムで穴がふさがれています。
ですのでこのゴムを取るだけ!やったぜ。
さすがKTM。ちゃんと考えられていますね!(他のトレールについては不明です…)
ゴムテープに挟むように差し込み、ナットで仮り止めます。この時、ナットは余り閉めないようにしてください。リムとビードスドッパーの間にビードを挟み込めるくらいの余裕が必要だからです。
ちなみに完成イメージは横から見ると、下から「リム→ビード(タイヤ)→ビードストッパー→チューブ→タイヤ」となるはずです。
現段階ではリム→ビードスドッパーでOK。
リムのバルブ穴にチューブ(タイヤに入っている状態)バルブを入れる
難易度:☆☆☆☆
そしていよいよ、タイヤ(チューブが入ってる)をはめ込みます。
タイヤには進行方向の指定があるものもありますのでタイヤの向きには注意!「間違ったら最初からスタート」コースですよ!ちなみにAC10には向きはありませんでしたので気にしなくてOK!
チューブのバルブをリムのバルブ穴に差し込んでナットで仮止めます。
そして片方のタイヤのビードをリムとビードストッパーの間に挟み込みます。固定するためにビードストッパーのナットを閉めてあげるといいかもしれません。
以下が確認項目ですね。
- チューブのバルブが穴に対してまっすぐ刺さっているか。
→バルブを上から押してスルスル動けばOKかな?! - ビードストッパーには触らない笑
少しでもずらすとせっかく確認しても無駄になりそうでかなり怖い!一度確認したらそこは動かさない方が吉ですね。
リムにタイヤをはめ込む
難易度:☆☆☆☆☆
この状態からタイヤレバーとビードバディを使ってタイヤをはめ込んでいきます。
僕はビードバディをチューブバルブやビードストッパーがあるあたり(適当)に固定。そここら60°ほどずらしたところからレバー2本でタイヤをホイールにはめ込んでいきました。
作業が大変すぎて写真撮影できずですが、ここは経験かと思うのでいろいろ試行錯誤してみて下さい。
実際ネットの交換動画を見ると、タイヤ交換OJSNが軽々とタイヤを嵌めていくのでまねすると全然うまくいかず、グヌヌとなりました。タイヤを押さえたりホイールを引っ張ったりといろいろと試してみてください。
何度かやってわかったコツは「タイヤレバーをいれる場所と反対側を足などで潰す」こと。これやるとタイヤレバーがわに余裕があるので若干入れやすくなります。基本的にはパワーはあまり要らないので全力でヌオーってレバーをいれる場合は何か間違っているので初めからやり直した方が良いです
反対側のタイヤ「こっちも頼むよ〜」
僕「・・・(武者震い)」
・・・
ということで、反対側もビードバディとレバー2本で頑張ってはめ込みます。
反対側も終わったら確認すべきことがあります。
それは、「ビードストッパーがちゃんとはまっているかをチェックすること」です。
ビードストッパーのバルブを上から押して、「バルブが沈めばOK」です。
左右両方のビードとリムの間にちゃんと挟まっていれば、ビードを押し出して動きます。動かない場合には、ビードに正しく挟まっていないことになるので「最初からスタート」です。
ここはドキドキですね。
ビードが上がってくるまで空気を入れる
難易度:☆☆
第二のドキドキポイント。作業としては簡単です。
「頑張って空気を入れる」
ただそれだけ。
目的としては、ビードのお勉強をした時の6番。
チューブを膨らませてビードをリム側へ押し出し、ビードを出します。
ネットで調べると5barくらい空気を入れ無ければいけない場合もあるようです。
チューブの虫が外れていることを確認しつつ空気を入れましょう。僕は頑張って空気を入れていくと3Barくらいでビードがすべて出ました。
ここでタイヤがチューブを噛んでいたり、チューブがねじれていたりするとビードが一部上がってこないため、「最初からスタート」です。いってらっしゃいませ。
ただ、単にタイヤとリムの位置が悪かっただけの場合もあります。まずはビードが上がらない場合には一旦空気を抜いて、タイヤを縦にして上から押す作業を一周してみましょう。僕はこれでビードが上がりました。
幸い、僕はリア・フロントともに一発でビードが出てくれました。
空気圧を正規の数値に減圧
難易度:☆
ビードがすべて出たら、空気圧をバイク指定の数値まで減圧して虫を付けます。慣れてくると1.5BAR狙って減圧もできるようになりますよ。
減圧が完了したら、きれいにしたリアスプロケットを取り付けます。
タイヤに取り付ける
難易度:☆☆☆☆
後はタイヤを取り付けるだけ!
取り付け前に、アクスルシャフトはグリスアップしておきます。
取り付け手順はやはり、過去のリアスプロケット交換手順を参照ください。
リアタイヤのブレーキディスクをきゃりぱーにはめ込みつつ、チェーンをスプロケットにひっかけつつ、アクスルシャフトで固定します。
タイヤを固定したら、チェーンのテンションを調整します。ここはユーザーマニュアル通りですね。
ということで・・・・・
完成!!
ブロックタイヤはかっこいいですね!
ついでにチェーン掃除もやっちゃいました。
ドライタイプはガムみたいでメンテが大変だったのでDIDのチェーンクリーナーとチェーンルブを量販店のセールで購入!
所感とか
かなりボリューム満点な記事になってしまいました。
忘れっぽい自分用のメモとして書いているのでたくさん書いておいて困ることはありませんが後から読むとやはり長い…。
タイヤ交換自体、ビードが出ていればとりあえず成功のようです。
タイヤをバイクに取り付けたら、試しにゆっくり走ってみて違和感がなければOKらしいです。ただ、僕は人生初のブロックタイヤ。
はっきり言って違和感しかなく、これがブロックタイヤだからなのか自分の作業ミスなのか、はっきりわかりませんでした。問題なく走っているのと猛烈な違和感はないもののこの不安感があるのは精神衛生上よろしくないですね。
ということで「最初はプロに交換依頼→問題ないブロックタイヤを経験→同じタイヤを自分で交換→違和感がないかをチェックする」というのがよさそうです。
バイクは問題なく走っているとは思いますが、ブロックタイヤはかなりフィーリングが異なるのでこの辺は気に留めた方が良いかもしれません。
ということで・・・・。
ダートをさっそく走ってきたので、次回はそのインプレについて書いてみますよ!!
こんな感じ。