こんにちは。ぼっちバイカーです。
690ENDURO R君は低回転域が薄く林道では走りづらいと感じたため、フロントスプロケットを1T下げることにしました。
フロントスプロケット交換手順
またいつか(戻す等)作業することになった時の為に、しっかりメモを残しておきます。ちなみに690EnduroRだけでなくDukeやSMCRでも手順は大体同じような気がしますが元々ついているのスプロケが違います。
【ご注意】わかっていると思いますが素人の思いついた手順ですので真似して何か起きても自己責任ですヨ!
目的:フロントスプロケットを15丁から14丁へ落とします。
必要な部材
必要な部材を揃えます。車載工具以外持っていなかった為、色々と調べ一番最適だと感じた物をWebikeやamazonで工具も調達しました。
交換用フロントスプロケット14丁
KTMの690ccエンジン(LC4)用のスプロケット。KTM純正なのに汎用品よりお値段安いのでこれ一択です。
KTM POWER PARTSKTMパワーパーツ/フロントスプロケット 690
KTM,Hasqvarna,HUSABERG(フサベル)共用のパーツなのかな?
KTMのパーツもWebikeで買えばポイント付くので若干おトクです。
32インチレンチ(リアアクルスナット用)
リアアクスルナットを外すために必要な32mmレンチ。
この商品は反対側がタイヤレバーになっているのでオフロード乗りはこれ買えば携行品が1つ減らせますのでオススメ!
27インチレンチ(フロントスプロケ用)
フロントスプロケットを外すために必要な27mmレンチ。この27mmはフロントタイヤのアクスルナットを外すのにも使用できるので購入必須です。
各種ドライバ・ソケットレンチ(車載工具・工具セット)
車載工具でも対応可能ですがソケットレンチ一式があるとラクかと思い、お試しで安価な工具セットを購入してしまいました。工具はいいものを使えと良く聞きますが調べたら1年間に1回しか使わないようなレンチが10個以上必要で、それ以外のツール等ネットでおすすめされている工具を調べると総額5万円くらい必要なことが判明。
頻繁に使用する工具はいいものを購入するのはやぶさかではないですがちょっと使うくらいなら安くても使えなくはないかなと思いお試しで安いものを買ってみました。頻繁に使用するソケットがわかったらそれを優先してちゃんとした物へ替えていこうと思っています。ヤバイカナ?
E-Value ソケットレンチセット ESR-2340M 差込角:6.35mm 9.5mm 40点 1セット
- 出版社/メーカー: イーバリュー(E-Value)
- メディア: Tools & Hardware
- この商品を含むブログを見る
レビューを読む限りは問題なさそう。
リア用メンテナンススタンド
タイヤを浮かせないとできない作業ですので必要です。ちなみにフロントリア兼用。
このスタンドはこの前千葉を案内して頂いたshinjiさんから頂いたもので、スタンドは買うと1万円くらいするので本当に助かりました。この場をお借りして御礼させて頂きます。shinjiさんありがとうございました!
スパナ
車載工具に1本あるのですが、チェーンを調整するナットを回すので2本必要です。10と13と書かれています。
KTCのスパナを買いました。サイズがわからないのでホームセンターでみたほうが良いかも?上記はKTMの車載工具のスパナと両面とも一致していましたのでサイズ調べる際の参考にしてみてください。
チェーンクリーナー(適当)
スプロケットの掃除もするのでチェーン用のクリーナーを用意しておきます。パーツクリーナはOリングがダメになるのでNGですね。
チェーンルブ(適当)
交換したスプロケットに塗るために必要です。用意しておきましょう。
グリス
アクスルシャフトをグリスアップする時に使います。が失念しており買っていませんでした。必要ですので買っておきましょう。
今しがたポチりました…。
ウエス(適当)・段ボール・手袋等…。
汚れる作業では必須ですね
こんな感じです。レンチは車載工具でもできなくはないと思いますがナットが固いので出来れば工具を購入された方が良いかと思います。というのも、タイヤレバー兼用のレバーでさえ結構な分厚さがありますが、車載工具は本当に薄く、力を入れすぎたら曲がってしまいそうです。本当はアクスルナット用に一本しっかりした物を買った方がいいかもしれませんね…。
ざっくりした取り付け手順
手順はざっくり以下です。
- リアのアクルスシャフトを抜いてタイヤを外す
- チェーンを緩める
- フロントスプロケットのカバーを外す
- 現スプロケットを外す
- 新スプロケットをつける
- スプロケットカバーをつける
- リアタイヤをはめる
- チェーン調整
- リアアクルスナットを締める
- タイヤを回して確認
リアタイヤを外すとか怖いですが、タイヤ交換することになったらやらなきゃなので頑張って外してみましょう!
チェーン調整もやったことが無かったのでこの作業を行うに当たりいろいろと勉強しました。チェーンって伸びるのですね笑
詳しい取り付け手順
作業を思い出しながら書いているので抜けや勘違いがあるかも…
1. リアのアクルスシャフトを緩めてチェーンを緩める
アクスルシャフトを抜くためには、アクスルナットを外す必要があります。KTM690EnduroRのナットは32mmです。
ナットを緩める前に、まずはタイヤを浮かせましょう!
ギアをニュートラルに入れてから、スタンドを設置して…
ナットを外したチェーンを最大限まで緩めます。チェーンはこのボルトで緩めるにはアクスルシャフトの横のナットネジを締めます。
スパナで締めていき手で回せるようになったら手でやりましょう
ナットネジを締めてもチェーンからタイヤが外れる様子はありません。
2. アクスルシャフトを抜いてタイヤを外す
チェーンを緩めたらアクスルシャフトを完全に抜きます。タイヤの重さで抜きにくいので片手でタイヤを持ち上げながら手で優しくたたいて押し出してあげます。
セイっ!
抜けました!
ブレーキパッドに引っかかっているので細い工具でパッドの隙間を広げてあげて、チェーンをよけてタイヤを外します。
結構狭いので奥に押し込みながらチェーンをずらします。事前にチェーンは手前に引っ張っておきましょう。
3. フロントスプロケットのカバーを外す
ドライバかソケットレンチでスプロケットのカバーを外します。
僕はソケットレンチセットを使いましたが力を入れすぎないよう慎重に緩めます。
4. 現スプロケットを外す
カバーが外れたらフロントスプロケット君とご対面。
しかしチェーンが汚い。後でチェーンも掃除しなきゃ!
シフトペダルを踏んで1速に入れます。そして作業するのにシフトペダルが邪魔なので外します。
そして27mmのレンチで緩めたいのですが、その前に緩み止めワッシャーがカシメてあるので緩めます。
マイナスドライバでかしめてあるワッシャーを緩めます
ワッシャーを緩めたら反時計回りにスプロケ君を緩めます。
舐めないよう慎重に…。
無事外れました
チェーンがドロドロなので掃除します。
触ってみるとかなりネバネバしておりまるでガムみたい。これはドライのチェーンルブのせいだな。スプロケットカバーの内側もガムだらけなのでマイナスドライバーでスクレイプしていきます。チェーンもクリーナーでは落ちずチェーンブラシでゴシゴシして落とします。
チェーン掃除!
結構大変でしたが多少マシになったかな。貧乏性なのでドライのチェーンルブは捨てずに使い切ろう。それまでは定期的に掃除してあげるしかないか。
5. 新スプロケットをつける
チェーン掃除完了!新しいスプロケットと比較!15Tと14Tのサイズ違いかと思ったら形も違います。もともとのスプロケはゴムが付いていて厚みがありますが、新しいものはゴムなどはなく薄いです。
向きに気をつけて、チェーンをいじりながらスプロケットを取り付けてます。その後ワッシャーをかましてナットを締めます。ワッシャーは元どおりにできなかったのでパーツを買って後日取り付け直す予定。
締めたらルブを塗ってちゃんとチェーンが動くかを見てみましょう!
外したスプロケは購入して2000kmしか走っていないのでまだまだ使えます。大切にとっておきましょ。
6. スプロケットカバーをつける
外した手順と逆です。ネジは最初は手で回して最後だけ工具で締めてあげましょう。
7. リアタイヤをはめる
タイヤを取り付ける前にせっかくなのでタイヤなど足回りも綺麗に掃除してあげます。
パーツクリーナーを吹いたウエスでスポークやホイールを拭き拭きしてあげます
掃除が終わったらいよいよタイヤを戻します。戻す時はブレーキパッドを工具で広げてあげると取り付けやすいですよ。(ブレーキパッドは広がったままなので最後にフミフミしてあげるのをお忘れずに!)
奥までタイヤを押し込んでチェーンをリアスプロケに止めてあげます。
タイヤを回しながらやると止めやすいです
チェーンをつけたらタイヤを持ち上げてアクスルシャフトを指します。本当はグリスアップしなきゃいけないのですが、グリスを用意し忘れたため汚れだけとってそのまま戻します。今度改めてグリスアップしてあげよう・・・。
8. チェーン調整
このままだとチェーンがゆるゆるだったりタイヤが斜めになっていて危険なのでチェーンを調整します。
チェーンの張りをナットを緩めながら調整します。マニュアルによると下のチェーンの部分を上に押してあげた時にスイングアームまでの距離が5mmくらいになるようにすればいいそうです。
写真撮り忘れた・・・
調整が終わったら反対側もナットを締めて、左右とも目印が同じになるように微調整します。細かいこと気にするなら定規で長さを測って揃えれば間違いない。
9. リアアクルスナットを締める
チェーン調整が終わったらアクスルナットを締めます。舐めないように慎重に。
最後まで気を抜かずに・・・
10. タイヤを回して確認
ナットを締めたらタイヤを手で回してみて前と同じように空転するか確認します。
大丈夫、かな?
最後にネジの緩みや締め忘れががないかを念のためチェック。
テスト走行
何かミスが起きてバイクが止まったり吹っ飛んだりすることを考え、ゆっくりと走行。
問題なく走行できれば作業完了!お疲れ様でした。
インプレ
ちょっと近所一周してみましたので軽いインプレ。
「低回転域の加速は確かに増えた」
今まで信号が変わってアクセルをじっくり開けていくと5秒後くらいから加速を感じるのですが、交換後は2秒後くらいから加速するようになりました。確実に加速重視のセッティングになってくれました!
早く林道でも試してみたい!
ということで問題なくスプロケ交換は完了しました。命に関わる部分を作業したためしばらくはナットやボルトの緩みがないかチェックしていこうと思います。ワッシャー交換やグリスアップもしないと!
今日はこんな感じ。
KTM 690 ENDURO R のカスタムについては以下ページですべて見れます