前編はこちら
前回のまとめ
僕の要望をまとめたところ以下でした。
- 100万円位までのオフロード走行が可能で高速も走れるパワーがあるバイク
- メーカーはBMW以外で新車(BMWは自力でメンテできない(?))
- リリースされて1年以上経っている(初期不良対策)
- 出来れば大きいバイクで大型排気量(サーカスのクマにならない)
そして前回「YAMAHA」「HONDA」について検討してみました。
いくつか出た候補の中では以下が一番自分に合っていました。
WR250R
本当はアドベンチャーバイクがよさそうだけど予算が厳しいのと、オフロード経験者のほうがより楽しめるようです。
とはいえ引き続き、250ccのオフ車かアドベンチャー系バイクを探してみることにします。
そのまえに!
オフロードに興味があるのであればぜひこの雑誌を読んでみてください。
ガルルというオフロードでは定番のバイク雑誌がありますが、この「ガルルファンライド」は特に入門向けに書かれた内容です。
具体的には現在メジャーなオフロードバイク(セロー、WR250R、CRF、KLX、XR250など)の中古で買う場合のチェックポイントや注意点が書かれていたり、車種ごとに特化した整備方法や持病の紹介が書かれています。
これからバイクを買ったり林道チャレンジされる方には良い一冊かと思われますし、それぞれのバイクのメリットデメリットを確認しておくと後悔しないバイク選びができると思います。(特に持病!)
さらには初心者向けライディングテクニックも書かれているので林道チャレンジする前に読むとよいです。
「オフ車を買う前に読んでおけばよかった!」と僕は思いますし今でも林道ツーリングの前夜眠れない時はこの本を読んで復習したりしています笑
情報も新しいですし初心者にオススメの一冊です。
–2016/11/07追記–
この本自体値段が上がっており、三倍くらいの値段がついてしまっています。別にこの本でなくてもオフロード初心者向けのムック本(雑誌でなく)を買えばどれも同じことが書いてあるかと思いますので高い本を買う必要はないと思います。
「レーサー」というオフロードバイク
ネットで調べているとレーサーという免許が不要なレース専用で公道を走れないバイクが各社から出ている事がわかりました。
Beta 250 RR
レーサーでも保安部品(方向指示キーやライト関連?)をつければ公道走行可能なようです。レーサーでは250cc以上のバイクが多く「これは!!」と思ったのですが、よくよく調べるとレーサーは耐久性はあまり重視していないため頻繁なメンテナンスをしないといけなく、長距離走行やエンジンを高回転で回し続ける用途ではない事がわかりました。
高速道路はガシガシ走らないほうがよさそうですね。
レーサーは普通、トランポ(トランスポーターの略)と呼ばれる車に乗せてレース会場まで運ぶようですのでレーサー買うなら素直にトランポ持っていないとダメですね…
トランポ持っていない僕は林道を走る用途であるトレールバイク(普通のバイク)から選ぶことにしました。
欲しいバイクの候補
後編ですが国産のオフ車はまだありました。
DR-Z400S
引用元:goobike.com
メーカー | 排気量 | 中古相場 | 種類 |
---|---|---|---|
スズキ | 398 cc | 416,200円 | オフロード |
スズキのオフロードバイクは新車では出ておらず中古車しか選択肢がありません。要望とはずれてしまうが250ccのバイクよりパワーがあるオフロードとなるとこのマシンになります。
海外では生産され続けているようですが国内では需要が無いのか規制の為か、ラインナップにありませんでした。
Youtubeで海外のオフ車動画を見ると半分くらいの確率でこのバイクを見るのでいいバイクなのではないでしょうか。
ただ中古もだんだんといいタマが減ってきているとのことで、長く乗るのにはずれを引いた場合に買い替えることが出来ないため今回はあきらめることに。。。
Vストローム
引用元:suzuki.co.jp
スズキのオンロードバイクにVストロームというバイクもあります。くちばしが特徴的でオフロード走行もできそうなたたずまいですが、これまた「アドベンチャーライク」のようです。お店の人にて聞いてみるとホイールはスポークタイヤでないためブロックタイヤの選択が限られており、フラットダート以外はおすすめしない。とのこと。。。
ここまで調べてきてハタと気が付いたのですが、オフロード初心者はダートを走る為に車体が軽いバイクで練習しないととても重いアドベンチャーバイクでは走れないし楽しめないのかもしれません。走ったことが無いので何とも言えませんが、こういう重いバイクで林道を走っている人は大体昔小さいオフ車で走っていたりします。
オフ車はコケてうまくなるみたいな記事もありますし、確かに気軽に転んだりできないとオフは楽しめないのかも?!
兎に角このバイクでオフロードにつっこむ気にはちょっと慣れないです。かっこいいんだけどなぁ…。
スズキさん、ぜひ公道も走れるオフ車を作ってください!
気を取り直して次!!カワサキ!!
KLX250
引用元:kawasaki-motors.com
メーカー | 排気量 | 価格 | 種類 |
---|---|---|---|
Kawasaki | 249 cc | 554,040円 | オフロード |
見た目も好きですしモンスターエナジーって感じでいいですね。
ネットで調べると「フューエルインジェクションじゃなくてキャブにしろ」と書かれていました。どうもパワーが段違いのようです。
そんなの書かれていたって、新車はふゅーえるインジェクションしかないので…
足つきも良く店員さんに聞いてみたところ壊れないよーとのことでしたが、このバイクに乗ったら一生おじ様方から
「キャブ車? キャブじゃないのか…」
と言われ続ける気がしてちょっと買う気持ちが起きませんでした。
なので僕はこのバイクを新車で買った人がいても決して「キャブ車?」と聞かない事にしようと心に誓いましたね。えぇ。
ただyoutubeなど見ているとこのバイクで林道を走っていたりするのをよく見るので問題ないのだと思います。ただちょっと重いようです。高速道路ではこの重さのおかげで多少は安定するのかな?
国産終わってしまった件
国産のオフロードはYAMAHAのWR250Rだけで、後は高速道路を走るのにはこころもとないことがわかりました。
それでもWR250Rのオーナーのインプレでは高速キツイと書かれているものも散見されます。
・・・という事で外の世界にも目を向けてみることに。。。
KTM 690 ENDURO R
引用元:ktm-japan.co.jp
メーカー | 排気量 | 価格 | 種類 |
---|---|---|---|
KTM | 690cc | 1,190,000円 | ハードエンデューロ |
僕は昔、KTMのオンロードネイキッドの200Dukeに乗っていたのですが、インド産KTMは国産250と同じくらいで購入できます。しかしオフロードバイクや大排気量になった途端、値段が倍くらい上がります。高いバイクは本国で作られています。200Dukeは55万円位ですが大型やオフ車は100万位から。フラッグシップのオフロードバイクやアドベンチャークラスになると150-200万円。
ここで気づいたのが、今回の予算的ではこの690ccの大型でかつ軽いビックオフのモデルが予算内であることでした。
長身の僕は高いと悪評高いシート高も問題なく、外車にしてはこけても外装パーツは高くない事もわかり、思わず契約しちゃいそうなくらい好印象でした。LC4エンジンという伝統的なエンジンで耐久性が高いというのもネットで調べてわかりました。
店員は最近のモデルなら故障しない、とのことでしたがネットで調べるといろいろ不具合がでるようで、覚悟をもって契約しなければいけないバイクです。
KTM FREERIDE 350
引用元:ktm-japan.co.jp
メーカー | 排気量 | 価格 | 種類 |
---|---|---|---|
KTM | 349.7㏄ | 925,000円 | オフロード |
続いて350ccのオフ車。FREERIDE350です。
店員さんに690EnduroRとの違いを聞いたところ「690 Enduroが長距離を走れる旅バイクなら、FREERIDEは山を気持ちよく走ったり遊んだりできるバイク」とのことでした。
レーサーではないけど、家の近くに林道があったり、トランポ(まだでた!)で運んで遊ぶ想定とのこと。高速道路など走ることは出来るけど推奨しないようです。
車重が40kg(!!)程軽いので山では最強に楽しい。とのことですが燃料タンクも小さく、この1台でバイク生活を楽しむのは厳しいかなぁ。
田舎に住んでいる人は買った方がいいよ絶対!
F 800 GS
引用元:bmw-motorrad-sor.jp
メーカー | 排気量 | 価格 | 種類 |
---|---|---|---|
BMW | 798 cc | 1,399,000円 | アドベンチャー |
せっかくなのでBMWも見てきました。
しかし軽いオフロードバイクはなく、ディーラーの方からは「オフにいくならアドベンチャーだね」と、このF 800 GSを勧めてくれました。
「背が高いので君が乗るためにあるバイクです」とおだてられ、このテクノロジーの塊が俺のものに、、、と思いが湧き始めました。
国産なんちゃってアドベンチャーとは違いタイヤもスポークタイヤでオンも林道もタイヤ次第で走れるみたいだしいいのでは!?
そんな気持ちは立ちごけした時の金額を聞いた時に崩れ、体が震えました。武者震いですよ?オフ初心者がこのバイクで林道走れるようになるまでに国産トレール買える感じかな。
ガード等つけてあげれば行けるようですしバンバン倒すような使い方をする方もいるとか?
電子制御も満載ですし、故障は怖いなぁ。
オフロードを極めた人であればこういったバイクは最高に気持ち良い旅バイクだと思うし、僕はおやじになってもバイクに乗れるのならハーレーよりはアドベンチャー系に行きたいと思いましたね。
という事で見積もりは一応もらって店を出ました。・・・いつか乗りたいバイクがまた一つ増えました。
あ!そいえばBMWは今回のバイクでは対象外だったのを忘れていました。。。
TIGER 800
XRX
引用元:triumphmotorcycles.jp
メーカー | 排気量 | 価格 | 種類 |
---|---|---|---|
TRIUMPH | 800 cc | 1,449,000円 | アドベンチャー |
TRIUMPH(トライアンフ)のディーラーは初めてだったのですが、店員さんの印象も良く目的を忘れてしまうくらい色々な話を聞くことが出来ました。
アドベンチャー系であればTIGER Exploreがよいとのことでしたが予算的に厳しいのでこれになります。
BMWと比較されがちですが、BMWと比べると保守的というか技術を踏襲している感が強い印象でした。
新しい技術よりも良いものをより極める印象が強いのは必ずしも悪いことではなく、長く乗るなら良い選択なのかもしれません。
F800GSと同じで重いので初心者向きではないですね。アドベンチャー系は重いので今回は選べませんでしたがもう少し年を取ったらまた来てみようと思わせるお店でした。
余談ですが、アドベンチャー系もいいけどロードスターの曲線がすごく美しかったですね。
総括
色々なディーラーへ行き話を聞いたり、ネットで情報を収集することで多面的に考えることができた。いい時代だけど大変な時代だよ。
正解としては、「オフロード初心者の僕は250ccのオフロードでまずはたくさん転んでテクニックを学び、いつか大型のアドベンチャーバイクを乗る」というのがよさそうです。
「でも250だとツーリングや高速走行が大変だし…」
ネットで調べてみると、「250ccのオフ車 + 大型ツアラー」が正解のようです。林道遊びと旅で使い分けるというワケ。
「でも駐車スペース的に2台持てないし…」
ここ最近はこんな感じで行ったり来たりしています。
同じような悩みを持っている方はこの気持ちを共感してくれるのかな。
僕が行きついた答えは次回完結編をお楽しみ・・・
その後半年経っていろいろと学んだことをもとに書きました。
オフロードとオンロード両方を楽しむバイクについて改めて考察してみましたので併せてお読みください。